トップページ山行リスト(日付)>栂立尾根・本間ノ頭ノ頭_記録20121124


栂立尾根・本間ノ頭

 山行日
2012年11月24日(日)       小雨のち曇り      単独行
 コース
松茸山駐車場(7:28)〜(7:31)早戸川橋〜(9:21)六百沢ノ頭(9:23)〜(9:50)栂立ノ頭(9:58)〜(11:04)鐘沢ノ頭(11:10)〜(11:56)本間ノ頭(12:18)〜(13:53)金冷シ〜(14:20)高畑山(14:31)〜(15:02)御殿森ノ頭(15:12)〜(15:52)三叉路
 4年ぶりに栂立尾根を訪問してきました。前回は、金沢橋の先から尾根に取り付きましたが、今回は、早戸川橋を渡った先で取り付いてみました。
 山では、天気予報が外れ、天気はイマイチでしたが、それでも後半、結構楽しめました。

 詳細は、以下をご覧下さい。


 イガイガさんのブログ「イガイガの丹沢放浪記」のコメント欄で「丹沢の双耳峰」が話題になり、鳥ノ胸山のことを書き込んだら、イガイガさんから、「この山は、丹沢ではない」とのご意見を戴いた。
 私自身としては、「この意見に異議あり」ということで、天気の悪かった23日の夕方に緊急討論集会を提案。
 ....道志川右岸の山は、丹沢というのが、私の意見。
 某駅前の飲み屋で、17時スタート。
 ....だが、飲み始めの5分で、この話題は、あっさり消えてしまった。
 集まったのは、ニカニカ集会発足時からの御三方で、飲む量も多い。
 ....この御三方と飲んだとき、帰りの電車で乗過ごすこと数知れず。
 話は、山に限らず、いろいろと尽きない。時間は、あっという間に過ぎていく。

 結局、今回、以下のことが決まった。
 「明日は、栂立尾根に行くつもり」と話をしたら、イガイガさんから、「明日、はっぴーさんと石砂山に行くから、途中まで車で送りますよ」と、嬉しい言葉。
 このため、明日朝5:55、某駅で集合すること。
 「明後日は、皆で、岳ノ台周辺の植林帯歩きに付き合う」ということで、これまた某駅に朝6:30集合
の2点。 
 ということで、いつもより早めに店を出た。
 ....でも、その後、イガイガさんとラーメンを食べ、メタボ一直線。
[山行前日の夜は、急遽、集会が開催]

 翌朝、イガイガさんの車に乗せていただき、途中で、はっぴーさんを拾って、3人となる。
 宮ヶ瀬に向かう車中で、はっぴーさんから、先日、栂立尾根を歩きましたという話を聞く。
 ルートを聞くと、今回の計画ルートのほぼ逆ルートだった。偶然とはいえ、珍しい。

 7:24、早戸川橋手前の松茸山散策路入口(早戸川口)に到着。
 ここで降ろしてもらった。
 ....イガイガさん、ありがとうございました。
 イガイガさんの車を見送った後、早戸川橋へと向かう。
 ....この後、イガイガさんチームは、予想外の事態へ。
[今回のスタート地点(松茸山散策路入口)にて、はっぴーさんと記念撮影(イガイガさん撮影)]

 本日の早朝、小雨が降るのは、天気予報通りだったが、この時間まで降っているのは、ちょっと予想外だった。

 早戸川橋を渡ったすぐ先で、本格的準備に取り掛かる。
 ストック、クマ鈴をザックから取り出した。
 クマ鈴は、ストックのストラップに取り付け、ストックを前に突くタイミングで、鳴るようにしている。
 また、丹沢では、久々に雨具の下半分を着用した。(草が濡れていると想定)
[早戸川橋の手前にて]

 涸沢の左岸を進み、斜面に取り付く。
 いきなり急な植林帯の斜面だ。
 
 シカ柵が前方に見えてきた。扉があったのだが、その手前の柵に大きな穴があり、そこから柵内に入った。
 直登していくが、ますます急斜面になっていくので、歩きやすい右上に進路を変更。
[橋を渡ってすぐ、斜面に取り付く]

 登りきったところで、尾根の背筋に乗った。ここで正面にシカ柵を見る。左右に続いており、左方面がピークに続く方向だ。ここで左折し、シカ柵沿いに進む。(写真下)

 だが、植林の小枝が伸びていて歩きにくい。
 相変わらず弱い雨が降り続いている。仕方がないので雨具の上半分も着用。
[シカ柵沿いに進む]

 8:44、シカ柵が終了。針金で留めてある扉だったので、簡単に開けられた。
 ここからは、植林帯が終わり、自然林が広がる。
 地形図と腕時計の高度計で確認すると、標高545mあたりのようだ。
 自然林となったが、肝心の紅葉は、パッとしない。
 まあ天気もよろしくないので、カメラを取り出すことなく、とにかく進んでいく。

 9:04、どうやら雨が止んだようだ。
 おかげで、歩くパワーが湧いてきた。
[シカ柵が終了]

 前方にピークが見えてきた。六百沢ノ頭のピークだ。
 左手に少し紅葉のある木立が見えたが、全体的に見れば、紅葉は、終わっていた。
 目の前に落ちたばかりと思える葉が積っている。
 よくみるとモミジ系の葉が多い。
 
 落葉を踏み込んでいき、六百沢ノ頭頂上到着。(9:21)
 視界は、良くない。
 足下の落葉だけが印象的だった。
[六百沢ノ頭ピーク手前にて]

 栂立ノ頭手前の鞍部に到着。(写真下左)
 ここから、急登が始まる。
 シカ柵には、脚立があるが、それを使用しなくても、シカ柵に大穴があったので、そこを通過。
 ....メタボは、脚立が苦手。

 傾斜がきつくなっていく。4年前に歩いた時の記憶が蘇った。
 あの時もシカ柵沿いの急登を進んだが、途中で、シカ柵の穴を利用して右側に移り、登っていったのを思い出した。 
 今回は、このままシカ柵の左側を進んでいく。

 ふと右手を見ると、紅葉した自然林が見えた。(写真下右)
 まだ紅葉が残っていたのが嬉しい。
[栂立ノ頭への登り] [右手自然林は、紅葉していた]

 植林帯の急斜面を顎をあげながら、栂立ノ頭頂上に着いた。(9:50)
 ここは、植林帯に囲まれたピークだとばかり思っていたが、よく見ると植林帯は、今登ってきた斜面だけで、正面から右側は、広葉樹林。左は、モミ・ツガ・マツといった常緑樹だった。
 どうもこのモミ・ツガ・マツの樹林帯を植林帯と思い込んでいたようだ。

 だが、残念ながら視界が広がらない。ガスに覆われ、木立の間からの景色も見えない。
 そういえば、4年前初めて歩いた時も、ガスの中だったことを思い出した。

 8分少々休憩した後、再び歩き出す。
[久々の栂立ノ頭頂上(振り返って撮影)]

 ヤセ尾根になっていく。
 帰宅後、久しぶりに栂立尾根を初めて歩いた時の記録(2008-4-12)を読んだら、左の写真と全く同じ写真をアップしていることに気がついた。どうやら殆ど変わらない場所でカメラを構えたようだ。
 気に入ったアングルというのは、やはり何年経っても撮影してしまうものらしい。
[ヤセ尾根を進む]

 だんだんガスが濃くなっていく。
 10:51、ここが1043m峰かなと立止まる。これまたパッとしないピークだった。
 意識しなければ、ピークとも思わないで通過していくような所だ。

 右手から尾根が合流し、そのすぐ先が、鐘沢ノ頭の頂上だと推察。(写真下)
 ここで小休止し、雨具の上半分をザックにしまう。
 前方に広がる冬枯れの木立を見ていると、新緑の時に歩いてみたいと思うのだが、ここまでのアプローチが長いので未だ実現していない。
 まあ、そんな場所だから、この光景が残っているのかなとも思う。
[鐘沢ノ頭頂上と思われるあたり]

 傾斜は、かなり緩くなり、歩きやすくなっていた。

 11:24、モミの木が倒れている光景に出くわす。
 この光景は、以前、歩いた時も見たことを思い出した。あれから4年が経ち、幹や枝の表面の瑞々しさが消え、完全に枯れ木と化していた。
[以前も見かけた根元から折れた倒木]

 稜線沿いに登っていき、ようやく旧丹沢観光センターへのルートに合流。(11:41)
 ここまで来れば、本間ノ頭までは、あとわずかだ。
[本間橋ルートと合流(振り返って撮影)]

 11:56、本間ノ頭頂上に到着した。
 すでに単独男性が休憩中だったが、すぐに丹沢山方面に出発してしまった。
 ここで今シーズン初めて丹沢の雪を発見。道標の下にもあった。(写真下左の黄色い円の中)
 昨日の雨がここでは、雪だったようだ。

 ランチタイムとしていると、手が冷たくなってきた。確実に冬が近づいているのを感じる。
 「あれっ!」と、気がつけば、上空に青空が見えてきた。(写真下右)
 だが、雲が無いのは、上空だけで、視点を水平に持っていけば、まだガスだらけである。不思議なことにこのピーク付近の上空だけが晴れているのだった。
 じっとしていると、段々寒気を感じてきたので、出発することにした。(12:18)
 ここからは、三叉路へ一般登山ルートを下っていく。
[本間ノ頭に到着] [上空を見上げると青空が広がっていた]

 12:35、ガスの下に出た。
 ここからは、登ってきた栂立尾根が左手に見える。

 ピッチよく下っていくと、左手に宮ヶ瀬湖の虹の大橋が見えた。(写真左)
 よく見ると、橋には日が当たっていた。どうやら天気予報は、下界では当たっているようだ。

 13:34、予想外の光景が広がった。
 また、金冷シを通過する時、栂立尾根を眺める
[樹林の間から虹の大橋が見えた(望遠レンズにて)]

 14:20、高畑山頂上にやってきた。
 ここは、行きのイガイガさんの車の中で、はっぴーさんから高畑山の展望台は撤去されましたよと聞いたので、その光景を一目見ようと、訪れたのだ。

 以前あった展望台は、確かに消えており、山頂標識だけがポツンと立っていた。
 ザックを置いて記念撮影。(写真下)

 ここの展望台は、たいして高さがなかったので、展望台としての役目を果たさないと思っていたのだが、何で撤去されたのだろうか。老朽化が進んだせいだろうか。
[高畑山頂上にて]

 高畑山から御殿森ノ頭へ向かう。
 途中で、宮ヶ瀬湖が見えた。

 15:02、御殿森ノ頭のピーク下に到着。(写真下)
 ここで、ピークに設置してある石祠に向かう。
 石祠に参拝した後、振り返って、宮ヶ瀬尾根方面を眺める。
[御殿森ノ頭のピーク下]

 15:50、県道に出た。(写真左)
 確か宮ヶ瀬発のバスは、毎時50分ぐらいではなかったかと思い、ここから早足で三叉路に向かう。

 15:52、三叉路バス停に着いた。バス時刻を見ると、15:52とある。
 「行ったばっかり!」
と、思わず天を仰いだが、よく考えてみたら、信号の丁字路あたりからバスを見ていない。
 ということは、と振り向いたら、ちょうどバスが到着。
 慌てて乗るも、スイカが取り出せない。
 「整理券を取って下さい。」と運転士に言われ、紙の整理券を取って乗車。
 ....降りるときは、整理券を見せてスイカで下車できた。

 1時間に1本しかないバスに待ち時間ゼロで、乗れたのは、ラッキーだった。
 こうして今日は、気分よく帰路につくことができた。
 [県道に出た]


 栂立尾根での紅葉を狙ったのですが、結局、紅葉がピークだった標高までは植林帯の登りで、全く紅葉と縁がないルートとなってしまいました。
 ですが、下山路での予想外の紅葉には、痛く感動を覚えました。(晴れていれば、もっと色鮮やかな紅葉だったはずですが)
 今年の紅葉は、まだチャンスがあると思いますので、次回の楽しみにしたいと思います。

 【追記】
 本厚木行きの帰りのバスの中で、イガイガさんからメールを受信していたことに気がつきました。
 開いてみますと、「15:45今、石砂山です。」とのメッセージが。
 15:45といいますと、ちょうど県道に出る少し前のところです。そこで、本厚木に着いたところでイガイガさんの携帯に電話してみました。すると、まだ車を駐車した場所に向かって歩いているとのことでした。
 どうやら予想以上に沢歩きに時間がかかったようです。
 ....恐るべし牧馬沢。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。