トップページ山行リスト(日付)>華厳山_記録20121202


華厳山

 山行日
2012年12月2日(日)       快晴のち曇り      単独行
 コース
上荻野(7:48)〜(8:23)大沢登山口〜(8:29)高取山分岐点(8:38)〜(10:34)華厳山(11:28)〜<華厳山南西尾根>〜(12:44)坂尻
 今日は、夕方から用事があるため、短めのコースで華厳山へ。
 華厳山の西にのびている尾根を登ろうと計画しました。
 (理由は、2012-10-8の山行に関連しています)
 もう一つの理由は、この程度の高度であれば、紅葉がまだ残っているのではないかという期待です。
 詳しくは、以下をご覧下さい。


 本日は、半原行きの朝2番バスで、上荻野へ向かう。
 ....前夜の飲み会で朝2番になってしまった。
 乗客は、9人程度。そのうち、登山者は、自分以外に中年女性の2人組のみ。
 紅葉シーズンが過ぎて、登山者のピークも過ぎてしまったようだ。

 7:45、上荻野バス停にて下車。
 いきなり、冷えた外気が頬に当たる。
 やはり、12月だなぁと思いつつ、すぐに歩き始めた。
[今回のスタート地点(上荻野バス停)]

 半原方面に進み、浅間神社の前で左折するのだが、今回、その神社の前に散り積もったイチョウの落葉に目を奪われる。(写真下)
 ....ちょっと撮影で道草

 その後、空き地や畑の横を歩いていくと、一面、真っ白な霜が降りていた。 
[浅間神社前は、落葉の絨毯]

 用野橋で左折し、いつものように車道を進んでいく。
 すぐに道は、Y字路になるが、ここは、直進していく。(写真下)
 ちょっと迷い易い箇所だ。

 やがて正面にゴルフ場が見えてくる。道は、未舗装になるが、ゴルフ場の中に通じているので、それを進んでいく。
 ゴルフ場のフェアウェイも日陰は、霜で真っ白だった。
 ....一瞬、雪かと思った。
[大沢登山道は、直進(左側)....ちなみに左側の白いのは、霜

 橋の手前で、軽自動車が何台か駐車している箇所に出会う。
 ハンターの車だ。ちょうどハンターのおじさんが一人、目の前に現れたので、今日の狩猟エリアを尋ねると、経ヶ岳のゴルフ場側の尾根だと言う。
 それならば問題ないだろうと思い、こちらは、華厳山を登り、反対側に下っていくことを伝えた。

 橋を渡らず、右折して真っ直ぐ進めば、大沢登山口だ。
 だが、「大沢登山口」と書かれたものは、見つからず、木の幹に取り付けられた「華厳山」、「経ヶ岳」というそれぞれの登山口の標識だけが、目立つ。
 目的は、華厳山だが、この標識に従わず、前回同様、左手に見える小さい橋を渡る。この先の高取山の登山口に向かうのだ。(写真下:赤矢印)
[大沢登山口を振り返る]

 上部に電気が走っているシカ柵の扉(高取山の標識が掲げてある)を開けて、植林帯に入る。
 8:29、分岐点到着。(写真下)
 前回は、いきなりヒルの洗礼を受けたが、さすがに今日は、出てこない。ここで、上着を脱ぎ、上半身は、オレンジ色のフリースとなる。
 ....ハンターに対する防具なのだ。

 高取山のルートは、左折だが、ここを直進していく。
 (前回の2012-10-8と同じルートを進む)
[高取山分岐点]

 右手には、沢が続いており、その沢沿いに経路が続いている。
 ちょっとした小滝を見た後、辿った経路が消え、左岸に渡る。(写真下)
 ここまでは、前回、歩いているだけに不安はない。
[沢を渡る(上流側を見る)]

 沢を渡った後、進むと、左の沢に右から小沢が合流している。
 ここが取り付き点だと、立止まって前方を撮影。(写真下)
 前回(2012-10-8)の華厳山山行の後、インターネットで調べたら、前方の斜面が目的の尾根の取り付き点だということを知った。
 ということで、この先、経路を外れ、斜面を登っていく。
[前方右斜面が、尾根取付き点)]

 いきなりの急斜面で、こりゃ、きついと思ったが、いい具合に木の根っこがある。
 それを掴んでリズムよく登っていく。
 この斜面、登りはいいが、下りは、ちょっと厳しいと思った。

 9:13、急登が終わり、やれやれと登り切ったら、そこは、尾根の先端となっていた。
 また、ここで日陰から、いきなり日向に出た。

 ここからは、明確な尾根筋となり、日を浴びた自然林の明るい木立が続いている。
 これを期待していたのだと、ワクワクしながら足を進める。 
[急登の尾根の斜面を登る]

 他に黄葉した樹林はないかと、探しながら歩く。
 やはり、黄葉/紅葉に、日が当たっているのは、素晴らしい。デジカメで撮りながら、尾根の背筋を行く。
 だが、この尾根、意外に急だということがわかった。時々、両手を使用しないと登れない箇所が出てくるのだ。
 正面の木々を撮影する。
[尾根筋を振り返る]

 いよいよ前方が急斜面になった。おまけに木が少ない。
 よく見ると、このあたりは、自然林だが、人の手が入り、間伐されていた。
 素人的な目から見ると、ちょっと伐り過ぎではなかろうかと思えてしまう。
 ....掴まる木がない!

 ちょっと慎重に一歩一歩、登れそうなルートを探しながら進む。
 ストックにつけたクマ鈴が鳴り響く。
 この辺りが、一番キツかった。
[急登で一部、立木がなくなる]

 10:00、急斜面をどうにか登り終えると、前方に自然林の立つ緩やかな傾斜が広がった。(写真下)
 この景色は見覚えがある....
 すぐに華厳山頂上から北東へのびている尾根にぶつかったことを把握。
 山頂は、左斜め前方のはずだが、樹林帯が濃く、ピークは見えない。
[支尾根に合流]

 ジグザグの経路を辿っていくと、北東尾根の尾根筋に出てしまった。(写真下)
 ここから直線で山頂を目指しても良かったのだが、経路が左斜面続いていたので、そちらに向かう。
 10:16、ちょっと気になる一本の樹を撮影する。
 斜面をゆっくり登っていく経路を辿っていくと、左手から尾根が合流するのがわかった。ここが、高取山(荻野)からの稜線と合流したところだなと思った。
 だが、ちょっと周囲の光景が違う。
 あれっ、高取山からの稜線ではない???
 ちょっと立止まって考える。
 この合流したのが、本来、目的だった華厳山東尾根???
 ということは、今回登ってきたのは、どこの尾根???
 もう一度、地形図を取り出す。その結果、こういうことだった。 
[左:自然林、右:植林帯]

 ルート間違いのショックを引き摺りながら、華厳山山頂に到着。(10:34)
 冬枯れの木立の間から大山が見える。幸い、雲は、かかっていなかった。
 今日は、ここで腰を下ろさず、この大山を手前の樹林で邪魔されないで見せてくれるヒオウギ広場に向かう。
[華厳山頂上にて]

  ヒオウギ広場でザックをおろし、中型カメラ+三脚を取り出す。
 前回、訪問したとき、華厳山のピークよりも視界が広がっているのを知ったので、次は是非、ここで中型カメラで撮影したいと思ったのだ。
 まずデジカメ撮影した後、三脚を立てて、中型カメラでの撮影開始。しかしながら、この時点で日が翳ってしまった。
 パンを食べながら、再び光が射すのを待っていたのだが、上空を見ると、いつの間にか雲が蔽い始めている。
 天気が早めに崩れそうな感じだ。まあ、今日は最初からショートコースのつもりで来ているので、予定通り、ここヒオウギ広場から目の前の斜面を下っていくことにした。(11:28)
[ヒオウギ広場にて早い昼食]

 コンパスを頼りに下る方向を確認。
 南西に向かって、テンポよく下っていく。
 自然林だが、この辺りは、すでに紅葉のピークが過ぎていた。
 ....ちょっと残念。
[華厳沢右岸尾根を下っていく]

 自然林が終わると、植林帯となった。(写真左)
 フラットな尾根のときは、歩きやすかったが、南寄りに下っていく斜面となると、そうもいかなかった。
 ここも地形図とコンパスを頼りに下っていくと、これまた先ほどと同じような尾根筋が前方に見えてきた。そこで素直にその尾根の背に乗って進む。

 尾根の先端の右手になにやらコンクリートの建造物が見える。
 どうやら車道近くまで下ってきたようだ。
[植林帯の尾根となる]

 左手に華厳沢が見えてきた。
 なんと、両岸が護岸工事されてあり、排水路のようだ。
 ルートを見失い、適当に沢に近づいていくと、右手に経路があった。
 その経路に乗ろうと、左手で何気なく立木を握った途端、
 「イテー!!!」
 刺す様な痛みが人差し指、中指、薬指に走る。
 よく見たら、トゲトゲのタラノキをモロに握っていた。

 血をティッシュで拭きながら、先を進むと、華厳沢に架かる橋を発見。

 12:26、車道に出る。ここでフリースを脱いで、付着したタネなどを払い落とす。
 また左手の指をチェックすると、中指に棘が残っていた。右手の爪で、どうにか抜く。 
[前方に車道が見えた....血を流しながら撮影した一コマ

 棘を抜いて、ホッとした後、歩き出す。
 ここは、どのあたりだと思っていたら、すぐさま見覚えのある公衆トイレが現れた。
 ちょうど旧道の「みやがせみち」との分岐点にあるトイレだ。
 「なんだ。こんなに坂尻に近かったのか。」
 ということで、血のついた左手を洗うためにトイレに立ち寄る。

 12:44、坂尻バス停に到着。次のバスは、13:02だった。
 まだ時間があるので、道路を渡り、自販機で熱い缶コーヒーを購入。
 これなら予定通り、15時過ぎには、帰宅できるだろう。そう思いながら、下山後のコーヒーをゆっくりと味わった。
 ...しかし、缶コーヒーを左手で握った瞬間、熱さで激痛が。 
 [坂尻バス停]


 今回、終盤の紅葉/黄葉を楽しめたのは、ラッキーでしたが、如何せん、目的の尾根を外したショックは、大きかったです。
 おまけに最後の最後で、棘のアクシデントがあり、トドメを刺された気分でした。
 ですが、また、機会を見て、当初の尾根に対し、チャレンジしたいと思っております。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。