トップページ>山行リスト(日付)>屏風尾根・大山_記録20130414
日向薬師バス停(7:04)〜(7:31)学習センター〜(7:42)ふれあいの森日向キャンプ場〜<屏風尾根>〜(9:41)989m峰(10:25)〜(11:11)大山(11:25)〜(12:07)16丁目分岐点〜(12:43)下社(13:00)=(ケーブルカー)=(13:11)大山ケーブル駅〜(13:30)大山ケーブルバス停 |
今年2月連休中に私がスキーで左足脹脛を痛めました。一方、中央線の山々や丹沢の沢歩き等で同行してもらっています高校時代からの友人、NASさんも前回の生藤山で負傷したりと、最近、怪我だらけということで、大山に参詣する気になりました。
コースは、ちょうど1年前に下った通称:屏風尾根と呼ばれる尾根を今回、登りに使用し、その後、大山頂上まで登り、下社に向かうという計画です。
詳細は、以下をご覧ください。 |
2月の連休初日にスキーで左足脹脛を痛め、2月の山行計画は、全て白紙となってしまった。その後、3月に生藤山に行くと、今度は、NASさんが負傷。
これは、やはり神頼みしかないと、今日は、とにかく大山阿夫利神社の御利益を得るための参詣山行である。
伊勢原駅北口6:30発の日向薬師行のバスに乗車し、まずは、日向のキャンプ場を目指す。
舗装路をテクテクと歩いていくと、学習センタ−のところで、左に登山道を見る。九十九曲経由で見晴台を通り、大山に通じる登山道だ。だが、今日は、舗装路を直進していく。
その時だった。左足脹脛にピリピリッと電気が走ったような痛みを感じた。
「痛!」と、思わず立ち止まる。
スキーで痛めた箇所が痛むのかと思ったら、そうではなかった。先日のニカニカ集会の後の下りでやはり、痛みを感じた脹脛下部での痛みだった。だが、歩けないという訳ではないので、予定通り、キャンプ場に向かう。
...これは、日向薬師の祟りか。やはり、日向薬師にも参詣すべきだったかと、ちょっと後悔。 |
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[日向薬師バス停にて] |
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目の前に屏風尾根が見えてきた。木立の中に白い電柱が目立っている。
それにしても早朝から大山への登山者は、多いようだ。手前の駐車場には、自家用車がズラーと並んでいる。 |
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[キャンプ前の駐車場] |
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キャンプ場入口には、カメラマンの列ができていた。近くを通った人に聞いてみると、バードウォッチャー(鳥撮影)の人達らしい。そうか、さっきの駐車場に車が多かったのは、このせいかと推察。
珍しい野鳥が見られるようで、この人だかりとなったようだ。(約60人)
コソコソと後ろを通り過ぎていく。 |
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[キャンプ前の駐車場] |
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屏風尾根の取付き点近くまで行くと、一本の桜が満開だった。近づいて撮影。(写真下左)
撮り終わった後、舗装路にて、ヤマビル対策を講じる。今回は、いつものネオプレーンスパッツではなく、通常のスパッツ(雪山の時しか使用したことがない)を使い、上下をガムテープで貼り付けた。
....ネオプレーンは、結構、蒸れるので、今回は、通常のスパッツ。
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[一本の桜が満開] |
[ヤマビル対策は万全] |
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8:01、屏風尾根の先端である左の急斜面を登っていく。あまり踏み跡が明確でない。適当に登れそうなルートを選ぶが、いきなりアキレス腱が伸びそうだ。 |
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[屏風尾根の急登] |
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8:18、右手前方に送電線が見えた。屏風尾根には、大山頂上にある電波塔用の送電線が尾根筋沿いに走っているのだ。
やがて、モミの木が目立つようになった。結構、太い幹である。右手にはシカ柵が続き、その向こうは、植林帯となっていた。 |
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[モミの木が目立つ樹林帯] |
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左に植生保護柵、右は古くからのシカ柵と、左右に柵を見ながら尾根を上がっていく。すると、正面にも左右に続くシカ柵が現れた。
これでは、行き止まりになると、左に寄っていく。すると、植生保護柵が終了し、これで、正面突破できるかと思った瞬間、保護柵の先の左側にもシカ柵が続いていた。つまり、シカ柵だけで「H」字のような形になっていた訳である。
だけど、昨年下った時は、シカ柵通過に苦労した覚えがなかった。そんな訳で、正面のシカ柵に近づくと、何のことはない。左側のシカ柵との結合部分で、柵が壊れており、簡単に通過することができた。
通過できたのは、よかったのだが、その先は、杉の植林帯で、周りには杉の枝が散乱していた。地面の状況といい、標高といい、もう見るからにヤマビルが出てきそうな雰囲気である。
まあ足回りの防御は万全だと、枝を踏みながら進んでいく。何歩か進む度にヤマビルのチェックを行うが、どうもまだ気温が低いせいか、まだ活動中ではなかったようだ。
8:44、屏風尾根の名物?送電線の電柱が現れた。街中で見かける電柱が2本、ペアになったような形をした電柱である。(写真下左)
....これは、阿夫利神社の鳥居の模倣なのか。
電柱の背後にシカ柵がまたしても左右に走っていた。(写真下右)
進路方向の正面のシカ柵には、脚立が用意されていたが、その脚立を使用せず、先に行けないかと見渡せば、右側のシカ柵が破れていた。そこを通過し、右のシカ柵のさらに右側から登っていく。
....メタボには、危険なので、脚立に乗らないのが原則。
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[電柱下にやってきた] |
[脚立を使用せず、右の破れたシカ柵を通過] |
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電柱を目印に送電線の下を歩いていけば、よさそうなものだが、必ずしも送電線下が歩きやすい訳では、なかった。それゆえ、時々、送電線や電柱を見失うことがある。
ここの急斜面もそうだ。送電線がどこを走っているのか、全くわからなかった。とにかく、シカ柵を左に見ながら、急斜面を進む。
去年、この尾根を下った時、こんな急斜面を下った記憶がなかった。たぶん、違うルートで下ったようだ。今回の登りは、尾根筋を忠実に登っていくようなコース取りとなっている。 |
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[急登となる] |
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再び、左手に送電線が見えた。踏み跡を辿っていくと、左の送電線をくぐり、送電線の右側へ回る。
このあたりは、自然林で、ルートもよく分からない。ふと右の送電線を見ると、アセビの花が咲いていたので寄り道する。(写真下左)
すると、アブラチャンの花も発見。ここに来て、ようやく春らしさが感じられた。
....ヤマビルも出てこないし、メデタシ、メデタシ。
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[アセビが咲いていたので寄り道] |
[振り返って撮影] |
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この先の電柱が見えないと思ったら、フラットな場所に出た。989m峰だった。ようやく尾根登りを終えたことになる。ここは、ピークというよりは、平坦な広場となっている。(9:41)
相変わらず錆びたエンジンが、この広場の中央に、ここの主のように鎮座していた。 |
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[989m峰にて] |
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広場を突き進んでいくと、登山道に出た。その先にマメザクラが咲いている。奥には、大山三峰山の特徴あるピーク群が見える。風が吹くとちょっと肌寒く感じるが、ここで中型カメラを取り出し、このマメザクラを撮影することにした。
撮影中、不動尻方面から登ってきたと思われる中年ご夫婦の御主人に声をかけられる。
「ヤマビルは、いましたか。」
なんで、ヤマビルのことを訊かれるのか、一瞬キョトンとしてしまったが、自分の足元を見て納得。
まだガムテープ付きのスパッツを着けていた。
「今日は、ヤマビルを見ていません。」
と話すと、
「そうでしょう。まだいないようですね。」
すると、隣の奥さんが、ニコニコしながら
「なるほど、ああすれば、ヒルは、入ってこないわね〜。」
という独り言を聞いてしまった。
....ちょっと恥ずかしい。
この先は標高から見てヤマビルは出てこないと判断し、スパッツとガムテープを外す。 |
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[マメザクラと大山三峰山] |
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10:25、989m峰を出発し、大山の頂上を目指す。
階段だらけの登山道を進むため、太腿が痛くなってくる。
10:46、見晴台からの登山道と合流すると、途端に登山者が多くなる。やはり見晴台からのルートは、人気があるようだ。
ようやく大山の頂上手前に広場に到着。(写真下左)
まだ昼前だったが、すでに数多くの登山者が休憩中だった。その広場を突き抜けた後、トイレの手前で左折し、頂上に上がる。
頂上の小広場にも登山者が休憩中だった。だが、5月GW時の混雑ほどではなかった。まだ歩けるスペースが十分あった。いつの年の5月連休だったか、歩くのも難儀だったことを思い出す。
さて、当初の目的である神頼みを実施。
順番が逆になるが、奥の院、それから本社と参拝。 |
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[大山頂上その1] |
[大山頂上その2] |
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頂上でランチタイムと思っていたが、次から次へ登山者がやってくる。この分だと、昼過ぎには、倍以上になりそうだ。ちょっと静かな山とは、言い難く、ランチを取らず、とりあえず下山することにした。
下りになると、左足脹脛の下部が痛み始めた。今朝、学習センターのところで、痛みが走った箇所である。やはり、今日は、無理しないほうがよさそうだ。もともと下社に行く予定だったのだが、その先は、蓑毛越に行こうか迷っていた。しかし、今日は、おとなしく帰ろうと決めた。
今日は、風がだいぶ強い。しかし、最初の鳥居をくぐると、すれ違う登山者の多いこと。途切れず、一列となって続いているように見える。小さな子供を連れた家族連れが目立つ。やはり、ここが丹沢で、登山者数No.1の山だろう。 |
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[下社に下っていく] |
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途中のベンチが風下であったことから、簡単に昼食をとった後、下り続け、12:38、下社到着。
山での無事故を祈願して、今回の山行目的は、これで達成した。
....しかし、今日、左足脹脛を痛めてしまった。やはり、今度、日向薬師に行こう。
目的達成ということで今回は、ケーブルカー利用で下ることにした。 |
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[下社にて(振り返って撮影)] |
[ケーブルカー駅:阿夫利神社にて] |
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大山ケーブル駅を出て、大山ケーブルバス停に向かう。ケーブルカーの駅名を「追分」から「大山ケーブル」に変更したためにバス停と同じ名称になって、ややこしい。同じ名称なのに距離は、こま参道を挟んで、500mぐらい離れているのだ。
バス停に近づいてきたところで、新緑のモミジが目に入った。こんな色が自然に発色しているのが信じられないくらい色鮮やかな新緑である。思わず立ち止まって撮影する。今回の山行のフィナーレにふさわしい出会いだった。 |
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[鮮やかなモミジの新緑] |
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大山ケーブルバス停にて、まわりの新緑を眺めながら、バスを待つ。
13:42発のバスにて帰路についた。 |
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[大山ケーブルバス停にて] |
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今日は、今後の山行安全を祈願しての大山参りでしたが、大山に向かう途中で左足脹脛が痛み始め、一時は、どうなるかと思いました。ですが、どうにか無事、参拝することができました。
今後も、とにかく安全第一の登山を心掛けたいと思っております。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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