トップページ山行リスト(日付)>三国山_記録20130609


三国山

 山行日
2013年6月9日(日)       晴れ         同行者:イガイガさん
 コース
三国峠(9:01)〜(9:20)三国山(9:26)〜(9:39)ヅナ峠(9:43)〜(10:00)ブナの大木(10:20)〜(10:50)三国峠
 今日も、昨日と同様、イガイガさんとの山行となりました。目的は、三国山稜での隠れたブナの大木訪問です。イガイガさんは、三国山稜界隈は、それほど歩かれた経験がないということでしたので、ちょうど手頃なブナの木を案内致しました。


 昨夜は、イガイガさんの秘密基地に泊まらせてもらい、18時前から飲み会となった。今日も天気が良ければ、山行を計画しておいたが、コースとして
 案1)三国峠から三国山、ヅナ峠からのブナの大木まで往復
 案2)三国峠から三国山、大洞山を縦走し、天狗ブナまで往復
の2案を用意していた。歩行距離から見たら、かなりの差がある。だが、今朝起きた段階で、コースが、案1)となったのは、当然の帰結だった。
 ....よく飲んだ〜
[出発前の富士山(昨日は、全く見えなかった)]

 9:01、三国峠の駐車エリアから三国山を目指して出発。新緑の樹林帯を進む。
 歩き始めは、日が差していたのだが、途中で太陽が雲に隠れたらしい。日陰となったためか、意外と涼しい。また、今日は沢靴ではないので、靴底のクッションが効いて足の裏が痛くなく、歩き易い。
[自然林の樹林帯を登る]

 傾斜がそれほど急ではなかったので、気持ちよく歩けた。
 9:20、三国山頂上に到着。
 南側の方から、車の走行音が聞こえてくる。麓の富士スピードウェイからだ。今日は、日曜日。レースでも開催されているのだろうか。
 山頂標識&道標を撮影し、東側へと歩き出す。

 東のヅナ峠へ向かう稜線は、殆ど平坦で歩き易い。左右にバイケイソウの群落を見かけるが、一部が枯れていた。これから真夏を迎えるというのに、ちょっと不思議な現象だった。
[三国山頂上に到着] [ヅナ峠に向かう]

 9:39、ヅナ峠に到着。
 ここには、岩田翁の手作り道標、駿河小山町の富士箱根トレイル道標、山中湖村の道標と3本の道標が立っていた。駿河小山町の道標には南側の富士スピードウェイに下っていける指示板があるが、その先で「この先、崩落のため 通行止」の立札があった。そんな崩落するような箇所なんてあったかなと、以前、歩いた時を思い起こすが、あまり記憶がない。傾斜が急になるのは、ここから3,4分ぐらい歩いたあたりだが、その辺で崩れたのだろうか。
 ここで、ブナの大木に行くには、右折するが、その右折側には、気に入っている樹木があり、久しぶりに撮影した。
[ヅナ峠にて]

 ヅナ峠を右折し、進もうとすると、
 「あれっ、道がない!」
 足が止まり、ちょっと焦る。以前は、土の踏跡がくっきり目立っていたのだが、一面、草と落ち葉しか目に入らなかった。
 「まあ、ブナの大木への方向は、わかっているので、適当に進んでいこう。」
と思ったら、すぐさま踏跡を発見。
 土の踏跡の上に落ち葉が積もり、それが迷彩となっているのだが、連続曲線として続いているので、踏跡だとわかった。
 辿っていくと、まさに以前、歩いたルートと同じなので、これが踏跡だと確信する。斜面を下っていった後、左へトラバースするが、ここの踏跡が薄く、記憶を頼りに進んでみると、再び踏跡を発見した。
[斜面をトラバースしていく]

 やがて、踏跡が、右手の斜面へと下っていくと、目的地は近い。
 「そろそろですよ。」
と言った矢先、
 「それじゃない?」
とイガイガさん。
 見れば、5m先に1本の木が立っていた。
 「....」
 こんなに近くまで来て、初めてブナの大木だと気がついた。周囲の木々と同化して、全く気がついていなかったようだ。
 イガイガさんのロープを使って幹の周りを測ってみると5m弱といったところ。幹の太さが、それほど太いという印象はない。(2007年夏に初めて見たときは、ものすごく太いという印象を持ったのだが)
それよりも、このブナは、太さよりも高さの方が印象深い。
 真下から、隠れたブナの大木を見上げてみる。
 続いて、少し離れたところから眺めてみる。
[ブナの大木に到着]

 撮影が一段落し、三国峠に戻ることに。
 イガイガさんの発案で、このまま東へ進むことにした。地形図で見る限り、このまま東へトラバースしていけば、三国峠あたりにぶつかる筈だ。
 10:20、出発。
 それほど木が密集している訳でもなく、枯れ枝等も少ないので、ほぼ思った通りに進んでいける。
[真東に進んでいく]

 地形図では等高線の間隔が広く、緩斜面のスキー場のように見えるが、実際は、そうではなく、沢の源頭部のような溝がいくつも走っていた。
[沢の源頭部のような地形を通過]

 やがて、ササヤブが現れ、車の走行音が聞こえてくる。三国峠が近い証拠だ。
 ササヤブの中に入るが、よく見るとケモノ道があり、そのルート通りに進めば、ヤブ漕ぎする必要もなかった。
[ササヤブが現れる]

 10:48、舗装路に飛び出した。
 先頭のイガイガさん曰く、「少し山中湖寄りだった。」
 右手に三国峠の駐車エリアが見え、車道をほんの少し歩いて、駐車エリアに戻る。
 アルコールが残っている身体には、程よい山歩きだった。
 [三国峠から少し山中湖寄りに出た]


 帰宅後、調べて見ましたら、隠れたブナの大木訪問は、2007年8月、2009年3月に続いて3回目でした。
 どうも訪れる度にブナの大木の印象が、小さく感じてしまうようです。
 ですが、あの斜面には、他にブナの木らしいものは、見当たらず、孤高のブナとしてのインパクトは、毎回、強く感じております。

 昨日に続いての山行、イガイガさん、ありがとうございました。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。