トップページ山行リスト(日付)>大野山_記録20130615


大野山

 山行日
2013年6月15日(土)       曇り              単独行
 コース
谷峨(7:20)〜(7:41)嵐〜(7:56)頼朝桜〜(8:15)十字路(8:18)〜(8:44)休憩所〜(8:57)大野山(9:05)〜(9:10)展望歩道橋(9:15)〜(9:53)まきば館〜(10:24)深沢三差路〜(11:00)大野山登山口〜(11:22)樋口橋〜(11:40)山北
 今日は、夕方から用事があること、午後からは、天気が下り坂という予報であったことなどの理由から、短時間山行として、大野山登山を計画しました。大野山であれば、雨が降っても傘を差しながら舗装路を歩いて下っていけるというのが、主たる理由です。
 また、その舗装路の山側には、アジサイが植えられており、この花が、なかなか見応えのある光景だったのを思い出し、この光景を再度、味わってみたいという思いもありました。
 詳細は、以下をご覧ください。

 7:04、谷峨駅にて下車。そのまま歩き始めれば、即、山行スタートとなるのだが、どういう訳か、駅からスタートとなる場合は、グズグズしてしまう。
 まずは、缶コーヒーを自販機で購入し、ゆっくりとコーヒーを味わう。上空は、曇り空で、山北側の山々には、ガスが湧いている。前日の天気予報では、今日は、曇りのち雨だった。まさにこれから天気が崩れていきそうな怪しい雲行きだ。
 さて出発するかと、時計を見たら、すでに7:20となっていた。 
[曇り空の下、谷峨駅を出発]

 R246の陸橋を渡り、田んぼの中の舗装路を進んでいく。酒匂川を吊り橋で越え、車道を行く。
 車道の急坂が辛い。すでに汗が背中から噴き出している。
 嵐の集落に入ると、道路の左に「大野山ハイキングコース入口」の案内板が立っている。初めての訪問であれば、見落としそうな看板だ。
 ここを左折することで、車道から土の登山道となる。
 すでに汗ダクダクとなってしまった。湿度が高いようだ。また、不覚にもクモの巣攻撃を顔面に被弾し、ベトベトした顔に絡みつくクモの糸は、この上なく気持ち悪い。

 7:56、車道に出た。頼朝桜が目に入る。
[頼朝桜の前に出てきた]

 トイレの建屋のあるところで右折し、直線状の登り坂を行く。
 最初は、舗装路だが、途中から柔らかい土の山道となり、両側にネットと支柱に支えられた植樹が並んでいる。(写真下左)
 だが、よく見ると、ネットと支柱はあるものの、肝心の苗木がない。確か、桜の苗木が植えられてあったと思う。どうも苗木は、枯れてしまったようだ。それも1か所や2か所といったレベルではない。このあたり一帯の苗木が全滅していた。土が合わなかったのか、風が強かったのか、それとも陽が当たらなかったのだろうか。

 その後、十字路に出て、東屋の横で小休止。
 登山道を進むと、先ほどと同じようにネットと支柱で支えられた桜の苗木が植え込まれている。こちらの方の苗木は、順調に育っているようだ。(写真下右)
[桜の苗木がない] [順調に育っている桜の苗木]

 左右の草が繁茂し、蒸し暑く感じていた登山道の階段を登っていくと、急に視界が開けた。
 南側の光景が広がる。ガスがかかってしまい、遠くの景色は、サッパリだが、谷峨駅あたりまでは、眺めることができた。
 涼しい風が首筋を冷やしてくれ、気持ちがいい。
[谷峨方面を見下ろす]

 やがて、左右が牧草地となり、360度の眺めとなる。
 目の前に1頭、ポーズをとっている乳牛がいた。じっとこちらを見ている。写してくれと言っているようで、思わずデジカメで撮影する。
[久しぶりに放牧された乳牛に出会う]

 簡素な牛舎の傍を通過し、左手を見下ろせば、白黒の乳牛が放牧されている光景を目にする。長年、この大野山を訪れているが、この西側斜面に牛を見かけるのは、初めてだ。
[放牧された乳牛の眺め]

 8:57、大野山頂上に到着。
 他に登山者の姿は無く、山頂は、独占状態だった。静寂な山頂である。富士山や西丹沢の山々は、乳白色のベールに包まれ、眼下の丹沢湖だけを眺めることができた。
 ベンチに腰掛け、水分補給。ホッと、一息つく。
 見上げれば、上空も雲に覆われ、雨が降ってきてもおかしくない天気だ。
 雨が降る前に大野山で一番気に入っている場所、展望歩道橋に向かうことにした。
[大野山頂上]

 東屋の立っている頂上から南側斜面を下り、一本道を行けば、その先は、緑の草原となる。
 展望歩道橋の上に立つ。
 牧草地の緑が清々しい。その緑の丘の向こうには、確か相模湾の方まで見渡すことができた筈だが、見た記憶がない。ここに来るときは、どういう訳か、今日のような曇った日が多いのだ。
[展望歩道橋にて]

 展望歩道橋を渡り、牧草地の中の一本道を行く。途中、崩壊箇所があり、草地が崩れ落ち、土の肌を見せていた。こんな場所でも崩壊するとは、恐ろしい。道は、その崩壊地を上から迂回するようなルートとなっていた。斜面を下っていくと、車道と合流し、まきば館の前に出た。
 ここで、コーヒー牛乳を自販機で買って飲む。
 ....別にここで作っている牛乳でもないのだが。

 さて、この先、楽しみなのが、アジサイである。果たして、今年はどうだろうか。テクテクと歩いていくと、左側(山側)に白い花をつけた樹木が並んでいる。どうやら、人工的に植えられた木のようだ。
 近くまで寄ってみて、この白い花がヤマボウシだと分かった。このヤマボウシの白さは、ちょっと恐ろしいくらい真っ白で明るい。眺めていていると、気分が和んでくる。
[ヤマボウシが満開]

 さて、楽しみにしていたアジサイ通りであるが、結果的には、まだ早過ぎた。
 薄く黄緑かかった花、もしくは、真っ白い花のアジサイばかりだったのだ。
 1週間後であれば、青や紫といったアジサイに出会えたかもしれなかった。
 
....ちょっと残念。
[アジサイその1] [アジサイその2]

 10:24、深沢三差路に出てきた。
 楽しみにしていた休憩所でのひと時は、休憩所が営業しておらず、これまたハズレ。
 ....今日は、どうもツイテいない。
[休憩所は、営業していなかった]

 今日は、夕方から高校の恩師を囲む会があり、遅刻は許されないのだ。
 そんな訳で、舗装路をひたすら下っていく。
 下りながら、その数学の恩師の姿を思い浮かべる。先生は、高校の微分を教える際、大学レベルのε-δ論法によって極限を説明する授業をされたため、あれで微分がチンプンカンプンになったと嘆く友人がいたことを思い出す。

 車道の傍らにて馬頭観音を発見。思わずデジカメ撮影。
[馬頭観音に出会う]

 R246にぶつかる樋口橋のところまで下りてきたら、いきなり雨が降ってきた。
 いよいよ天気が崩れたかと、傘を差しながら駅に向かう。
 だが、その雨も山北駅のホームの上に立った時には、止んでいた。
[帰りは、山北駅にて乗車]

 その後、御殿場線に乗り、国府津に向かう。その途中で、小田原方面を眺めたら、しっかり青空が広がっていた。どうやら、今日の天気予報は、大ハズレのようだ。(但し、箱根の外輪山は、雲に覆われ、天気は悪そうだった)
 [小田原方面は、完全に晴れていた]


 大野山に惹かれるのは、あの緑一面の牧草地の光景かもしれません。ちょっと神奈川県では珍しい光景です。
 一方、今回、アジサイ観賞がイマイチだったのは、残念でした。少々早過ぎました。でも、天気は、なんとかもってくれたのは、ありがたいことでした。

 なお、夕方からの高校の恩師を囲む会には、遅刻せず、無事出席することが出来ました。
 中央線沿線の山々や、丹沢の沢歩きなどで同行してもらっているNASさんとも会うことが出来ました。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。