トップページ>山行リスト(日付)>葛葉川本谷_記録20130629
葛葉ノ泉(7:34)〜<葛葉川本谷>〜(9:48)林道の橋〜<葛葉川本谷>〜(11:35)三ノ塔(11:57)〜(12:07)二ノ塔(12:11)〜(12:55)富士見橋〜(13:21)ヤビツ峠 |
先日、イガイガさんと山中湖で飲んでいた時、滝の撮影が話題となり、三脚やNDフィルタを使い、スローシャッターで、水流を写すのが、オーソドックス(個人的には、高速シャッターで水滴が細かく表現される写真も好きですが)という話になりました。
そういえば、最近、三脚を持って沢登りをしたなんて経験は、殆ど記憶がありませんでした。(30代の頃は、中型カメラ&三脚を担ぎ、水無川本谷を遡行するという気力がありましたが)
そんな訳で、今回、防水カメラではないコンパクトデジカメ(シャッター優先モード、NDフィルタ機能付)と三脚(と言っても超小型です)を持参した沢登りというのを計画しました。
沢は、アプローチが一番楽な葛葉川本谷としました。
詳細は、以下をご覧ください。 |
今日は、夕方から飲み会がセッティングされているので、時間短縮のため、渋沢からタクシーで、一気に葛葉ノ泉ヘ。
葛葉ノ泉の前には、軽トラが1台駐車し、中高年夫婦とみられる男女が水を汲んでいた。まだ時間が早いせいか、登山者の姿は、見られなかった。泉の手前の広場にて、沢支度に入る。
7:34、道路を横断して、入渓。いつもは、すぐ沢に入らず、右岸の草地の中の経路を進むのだが、ヒルが気になるので、今回は、いきなり水流を進む。 |
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[葛葉川本谷に入る] |
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最初の小滝を眺める。(写真下左)
このくらいの水量であれば、これから先の滝で、チョロチョロといった水量ということはないだろう。
滝の撮影が楽しみになってきた。
小滝を2つ越せば、堰堤が現れる。ここは、左の斜面を取っ手を使って登る。このため、一旦、右岸の経路に出てしまった。せっかくヒルを避けてきたのが無駄になると思い、急いで経路を進み、再び沢に入る。
今日は、水流の中に足を入れると、なんとも心地よい。だが、顔の周りは、やたらと、クモの巣攻撃を受ける。今週は、まだ誰も沢に入っていないということだろうか。
やがて2段の小滝が現れた。(写真下右)
小滝の下に行こうと思うと、結構、滝下の釜が深い。下段は、水流右から登り、上段は、左から登った。
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[最初の小滝] |
[小滝が続く] |
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続いて、両側の岩壁が高くなり、ゴルジュとなる入口に4mぐらいの滝が目に入ったので、早速、三脚を使用して撮影してみた。
撮影後、水流右の岩壁を登っていく。適度にホールドがあり、登りやすい。
すぐ上には、滝が連続していた。
手前の滝は、簡単に登れるが、奥の滝は、近づいてみると、シャワークライミングになることがわかったので、直登は、諦め、右のガレから巻いていく。今日は、防水カメラでないので、なるべく上半身は、水を被りたくないのだ。
....頭から水を被りたくないための単なる言い訳。 |
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[2段の滝] |
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前方に連続した小滝が見えてきた。
この時、後方から若い単独男性が、ものすごいスピードで追い越して行った。沢でトレイルランナーに会ったような感じである。あれよあれよと目の前の連続した小滝をリズムよく越えていく。あっという間に視界から消えてしまった。
あんなスピードで遡行するという世界があったのかとえらく感心してしまった。
8:19、右方向に流れている滝(5m)に出会う。この滝は、以前、2条の滝だったのだが、今は、左側の水流が消えていた。水流左を登っていく。ホールドがそこそこあるので、登りやすい。 |
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[以前は、2条の滝だった] |
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続いて横幅のある滝に出会う。(8:40)
この滝は、初めて丹沢の沢登りをした時、登れるか?と一瞬思った、思い出のある滝なのだ。その後、一歩一歩ホールドを確かめて、登り切った時の感動が忘れられない。
三脚を取り出し、デジカメ撮影を実施。
今回も水流から少し離れた左側の岩壁の感触を味わいながら直登する。
その後、小滝が続く光景が現れた。
白い水流が見えたので、本能的に三脚を立ててしまった。
続いて4mぐらいの滝を登る。水流左の岩壁を登っていく。このように手頃な滝が続くのが、葛葉川本谷の魅力だろう。 |
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[4mぐらいの滝] |
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9:05、沢が二俣になっている地点に到着。手前の水流が印象的だったので、ここでも三脚を取り出し撮影。
幅広の滝だと思ってしまうと、ここが沢の分岐点だと分かりにくい所だ。
右手の沢を進んでいくと、岩陰の奥に滝が見えてきた。滝上の樹林や岩壁のせいでちょっと暗いイメージを持つ板立ノ滝だ。ここも三脚を取り出し撮影。その後、この滝は、直登できないので、右から巻いていく。
この先は、ゴーロが続く。だが、明るくなったので、歩いていて気分がいい。 |
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[明るいゴーロとなる] |
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奥に林道の橋が見えてきた。
その下に三段の曲り滝がかかっている。今回は、水に濡れるのを嫌って、水流右を登っていき、最後の上段は、分かれた水流の間の岩を登る。
橋の下を通過したのは、9:48。ちょっとゆっくりし過ぎたようだ。ここからは、三脚使用の撮影頻度を減らし、ペースを上げることとした。 |
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[林道の橋の下をくぐる] |
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橋の下を通過すると、陽が差してきて、明るい沢になった。すぐ3mぐらいの滝と出会う。
その滝を越えると、7、8分、単調な歩きとなる。
やがて、4mぐらいの滝が現れた。ここは、左の階段状の岩を通る。快適な登りだ。 |
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[4mぐらいの滝] |
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ゴーロが続く。だが、先日、イガイガさんと歩いた樅ノ木沢とは、だいぶ沢の傾斜が違うことに気がついた。樅ノ木沢は、緩やかな傾斜が続いたが、ここでは、階段を登るように高度を稼いでいく。 |
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[ゴーロ&小滝が続く] |
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10:09、ようやく富士形ノ滝の下に到着。ちょうど先行の単独男性が水流沿いを登っていくところだった。ノーザイルで登っているので、見ていてハラハラする。
その男性が、無事登り終えたところで、撮影に入った。近づいたり、離れたりと三脚を移動させるが、どうも気に入らない。結局、時間だけが過ぎていき、15分近く粘ってしまった。
撮影後、一番楽な岩の左側から登っていく。
富士形ノ滝から、5分後、沢が分岐する。左を行く。
やがて、樋状の滝が目の前に現れた。この滝も富士形ノ滝同様、記憶にあったが、こんなに小さかったっけという印象だった。水流から離れ、岩の右側を登っていく。 |
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[樋状の滝] |
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10:41、再び沢が分岐点する。左に進む。その先には、スラブの滝が見えた。以前、この岩は、左側に水が流れ、それ以外は、乾いた岩だったと記憶していたのだが、今、姿を見せている岩は、全体が濡れていた。水流左(岩の左端)を登っていく。 |
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[沢が二分する] |
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左に涸沢が分岐し、赤テープがぶら下がっていた。ここが、沢から尾根に逃げる取付き点かなと一瞬、思ったが、ちょっと手前すぎないかと思い、右手の水流のある本流を登っていく。
だが、すぐ水が涸れて、崩れやすい岩だらけの沢になった。ということは、やはり、過去の経験から先ほどの涸沢に入るのが正解だとわかり、バックして、赤テープのぶら下がった涸沢に入る。 |
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[左の涸沢に入ると、赤テープがぶら下がっていた] |
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涸沢に入ると、すぐに左手の斜面に踏跡を発見。やはり、ここが尾根へのルートだと確信する。
ここで、ちょっとしたアクシデントが。
土の斜面を登っていく途中、ササヤブをつかんだ際、誤って、メガネのフレームにササが当たり、メガネが飛んでしまった。一瞬にして、目の前がボケて見える。なんたって裸眼では、0.1以下なので、殆ど見えない。
....樅ノ木沢では、メガネバンドをしていたのだが、今日は、忘れてしまったのだ。
まあ、ザックの中に入っている予備メガネを取り出せば、飛んで行ったメガネを見つけることはできるだろうと、初めて予備メガネが役に立つ時が来たと変な感動を覚える。
だが、その前に後方に2歩ばかり、振り返らず、そのまま下がってみる。そして、じっくり周囲を裸眼で見回すと、ササに引っかかったメガネを運よく発見することができた。よく裸眼で見つけられたものだと思う。
....今回、メガネなしでは、歩けないことも認識。
やがて植林帯が左手に現れる。だが、キツイ登りが、まだ続く。ハアハア、ゼイゼイ言いながら、どうにか登山道に出た。(11:18) |
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[三ノ塔尾根の登山道に合流する] |
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頂上に到着する前に植林帯に寄り道し、変形植林を訪問。なんだか、ここに立ち寄るのが三ノ塔山行時の習慣になりそうだ。 |
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[変形植林は、健在] |
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11:35、三ノ塔頂上に到着。
この時間帯の割には、登山者の姿が多い。日帰りの表尾根・塔ノ岳だとすると、帰りは、結構、遅くなると思うのだが。
ベンチにてスパッツ、ハーネスを外し、沢靴を脱ぐ。
食事を軽くとった後、出発。 |
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[三ノ塔頂上にて] |
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三ノ塔と二ノ塔の間の鞍部から葛葉川本谷方面を見下ろす。このあたりは、薄らとガスがかかっている。だが、遠く秦野盆地では、キラッと光に反射する屋根がいくつか見えた。どうも秦野盆地の方では、日が差し込んでいるようだ。 |
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[二ノ塔〜三ノ塔間の鞍部から葛葉川本谷を見下ろす] |
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13:21、ヤビツ峠に到着。今日は、ここからバスに乗車することとした。バスは、13:51だ。この時間であれば、一旦、家に帰っても、夕方からの飲み会には、間に合うだろう。
バスを待つ間、売店の自販機で冷えた炭酸飲料を飲んだり、着替えをしたりして時間をつぶす。
早い時間帯だと思ったのだが、続々と下山者(特に大山から)がバス停に集まってきた。 |
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[ヤビツ峠まで歩く] |
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今回、三脚を担いで、デジカメでの滝撮影を実行してみました。
スローシャッターで撮影した水流の画像は、なにやら一種の安らぎを覚えます。
ですが、三脚を持って撮影となると、どうしても時間を忘れて、撮影に没頭してしまうようです。このため、どうしても時間のかかる山行となることが、よくわかりました。
それでも、たまには、こんな山行もいいかなと思っております。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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