トップページ山行リスト(日付)>華厳山・荻野高取山_記録20130727


華厳山・荻野高取山

 山行日
2013年7月27日(土)          曇り         単独行
 コース
上荻野(8:25)〜(9:02)大沢登山口〜<荻野川右俣>〜(9:19)右岸取付点〜(10:32)華厳山(10:43)〜(11:19)荻野高取山(11:47)〜<松石寺尾根>〜(12:32)大平登山口〜(12:57)大平橋(13:00)〜(13:24)東谷戸入口
 思えば、この仏果山・経ヶ岳山域は、仏果山・半原高取山間にある松葉沢(宮沢)のバリエーションルートを2005年12月に歩き始めて以来、度々訪問してきました。最初は、仏果山を中心とした半原側に続く支尾根のバリルートを地形図片手に歩き回りましたが、その後、経ヶ岳・華厳山エリアへ南下してきて、今の華厳山訪問につながっています。
 この華厳山あたりは、アプローチが短く、自然林もそこそこあり、尾根筋もそれほど痩せてなく、意外な経路を発見したり、地図読みの場としても、面白いエリアです。
 ....今まで何度も尾根筋を間違えております。

 ただ嫌らしいのは、狩猟期に入ると、ハンターが多いということです。そのため、登山前にハンターと出会った場合は、必ず今日の狩猟エリアを訊いています。
 それと、標高の低い登山口付近は、ヒルの棲み処だということです。これには、十分対策を練っております。

 今まで華厳山には、荻野川左俣(南沢)ばかりのアプローチでしたが、今回は、右俣(北沢)を進んでみました。
 詳細は、以下をご覧ください。


 今日は、自宅を出るのが少し遅れてしまった。
 いつもならば、本厚木駅6:50発の半原行のバスに乗るのだが、結局、7:50発の半原行に乗車。時間が遅くなったせいか、乗客が多いような気がする。数えてみると21人。だが、登山姿は、自分だけだった。
 ....このシーズンでは、仏果山方面への登山者が少ないのも当然か。

 8:23、上荻野にて下車。
 バス停での撮影を終えて、すぐに歩き出す。
[上荻野バス停にて]

 用野橋にて、華厳山を眺めると、ピークが2つあるように見える。左が標高602mの頂上。右は、ヒオウギ広場側のピークのようだ。
 橋を渡り、左折してゴルフ場へと向かう。
[用野橋にて華厳山を眺める]

 民家を過ぎると、正面にゴルフ場コースが見える。
 道は、ゴルフ場の中へと続いている。場内をどんどん進んでいき、橋の手前で右折する道を選択する。この丁字路あたりに軽トラック等が駐車している場合、今までの経験上、車の持ち主は、ハンターなのだが、今日は、1台も見かけなかった。どうやら今日の猟は、無いようだ。
 ....最近は、通常の狩猟期間以外でも狩猟が実施されているので、夏だからと安心できない。

 大沢登山口方向を見ると、右奥のグリーン上にプレーヤーがいた。このホールには、手前のグリーンと奥の大沢登山口に近い方のグリーンと2つあるが、今日は、奥のグリーンが使用されていた。
 この場合、大沢登山口でザックを下ろすと、ティーグランドから見てグリーンの奥に位置してしまう。ということで、この丁字路で、ヒル対策の準備(スパッツ装着&ガムテープグルグル巻き)を実施。
[大沢登山口手前の丁字路にて]

 大沢登山口にて立札と、華厳山への標識を撮影し、山道に入る。奥に入れば、ヒルゾーンだ。
 堰堤の右側を越えて、小沢(荻野川右俣)を左岸から右岸に渡る。
[大沢登山口の立札] [昔からの華厳山看板]

 植林帯の中に少し進むと、華厳山の標識が掛かっており、直進路が華厳山と案内されてあった。
 今回は、この直進路を通らず、右手の沢沿いに進んでいく。
[直進(黄色)が本来の華厳山ルートだが、右(赤)を行く]

 径路はしっかりしているが、もう、ヒルがウヨウヨいるような雰囲気で、自然と足が速くなる。
 右手に小さな堰堤を見ると、対岸から枝がポキポキと折れる音が聞こえてきた。目を向けると、一頭のシカが斜面を駆け上がっていくところだった。真っ白な尻毛が目立つ。ここは、秋から冬にかけてハンターが毎週のように狩猟しているエリアだけにちょっと驚きを隠せなかった。
[荻野川右俣の右岸を行く]

 9:19、右岸の斜面を登っていく経路が見えたので、ここで沢沿いルートから離れ、その経路を選択する。ここの径路は、最初、しっかりした道だったが、植林帯を越えると、やはり土砂が積もっているような箇所があり、一部不明箇所が出てきた。
 土砂の上には、シカの足跡が見られ、やはり、シカが結構、まだ棲息しているようだ。

 ここまで来ると、もう汗が止まらない。顔から吹き出ているのがわかる。最近、大汗をかくと、目に汗が入ることが多くなった。眉毛が薄くなったのだろうか、それとも発汗量が増えたのだろうか。
[ジグザグに経路が続く]

 30分間、我慢のジグザグの径路登りが続く。
 見上げると、左手から尾根の背が近づいてきたので、経路から外れて、尾根の背に乗る。(写真下)
 今まで見えていなかった尾根の反対側には、荻野高取山の姿があったが、あいにく靄がかかり、全く立体感のない山容だった。
 ここで小休止。今週は、夏風邪にやられ、体調不良の日が続いたのだが、どうやらまだ完全に治っていないようだ。異常なほど、疲労感を覚える。
 ....ハナ水がやたらと出てきて、ティッシュの消費が多い。

 ザックから冷凍ペットボトル(途中の駅のコンビニで購入)を取り出すと、約半分が解けていた。一気に冷えた水を飲むと、だいぶ身体が落ち着いてきた。

 ここまで登れば、ヒルも出てこないだろうということで、ここで、ヒルチェック。途中で、何度か靴に付着したヒルを取り除いていたこともあり、左足に一匹だけだった。
 10分近く休憩し、ようやく出発する気になった。
[尾根筋の登山道と合流]

 尾根筋に沿って登っていくと、右半分が植林帯となる。
 しかし、急登が続き、途中でザックを下ろし、再び休憩をとってしまった。普通なら、さっき休んだばかりなので、ありえない筈だ。やはり本調子でない。ここからは、呼吸を乱さぬよう、超スローペースとなる。
[華厳山への登り]

 10:32、ようやく華厳山頂上に到着。
 期待していた風が、全く無く、蒸し風呂のようだ。
 ベンチに腰掛けていると、ブヨのような虫が飛んできて、煩わしい。そこで、風を求めて、視界の広がるヒオウギ広場の方に向かうが、ここでも期待した風は、吹かず。また、大山や丹沢の山々は、雲に隠れて全く見えないので、すぐに引き返すことにした。
 再び頂上に戻ったところで、そのまま荻野高取山方面に下っていく。(10:43)
[華厳山頂上]

 華厳山の下りで、日が差し込んできた。これで、ますます暑くなってきた。
 やがて、尾根は、フラットになり、少し痩せてくる。
 しかし、ここからは、比較的樹林帯となり、木陰が多くなる。コナラの木が目立ってきたところで、中型カメラを取り出し、撮影する。他にいいアングルはないかと、三脚とカメラを右手に持ちながら、高取山頂上に到達した。(11:19)
 ここでザックを下ろし、早めのランチタイムとした。さっきから重機のエンジン音が聞こえていると思ったら、右下の採石場からだった。今日は、土曜だが、仕事のようだ。
[荻野高取山頂上]

 11:47、高取山頂上を出発。
 今日は、素直に松石寺尾根ルートで下山することに。
 11:58、あれほど鼓膜に響いていた重機の音がピタッと止んだ。どうやら採石場は、昼休みに入ったようだ。
 急斜面を下っていくと、相変わらず倒木が多い。
 12:12、尾根の先端での分岐点。左は、行き止まりの立札あり。ここで、急に冷たい風が吹き始め、薄日が差し込んでいるが、上空が曇っていくのが分かった。どうやら天気が崩れそうだ。これは、イカンと、少しスピードを上げて下っていく。
[まだ倒木は、そのまま]

 12:21、右折ポイント到着。
 この尾根の下りで、ルートミスしやすいのが、この標高250mぐらいにある右折ポイントだ。右手に立派な道標があるが、下っているときは、見落としやすい。だが、驚いたことに今回、直進する方向には、ロープが張られ、その先には、行き止まりの標識が掲げてあった。これならば、まず、間違えないだろう。
[右折ポイントに道標あり] [直進方向にはロープあり]

 左右が沢となり、その間の小さな尾根を進んでいくとき、ついに雨が降り始めた。
 まだ林の中だったので濡れずに済んだが、12:32、大平登山口に出たところで傘を取り出す。この先は、ゴルフ場なので、雨が降っても問題ない。
 そう思い、ゲートを開けて、その先で、ガムテープを剥がすとともにヒルチェックを実施。ここは、コンクリートの道となり、ちょうど大木が傘代わりになってくれるので、有難い場所だった。
 結果は、右足:3匹、左足:0匹だった。手頃な石があり、3匹は、全て圧死させる。ガムテープの防御力は高く、グルグル巻きにしてからというもの、被害件数は、ゼロだ。

 スパッツも取り外し、歩き始めようとしたら、すでに雨が上がっていた。
[大平登山口に出てきた(前方にゲートあり)]

 ゴルフ場に入ったら、すぐに赤い欄干の小さな橋を渡り、右折して川沿いに進む。
 
この先は、一本道で、ゴルフ場内を下っていく。
 初めてここを通過する場合だと、右も左もゴルフ場コースなので、ドキドキしてしまうが、2度目だと楽な気分で歩ける。途中、左手に小さな祠とお地蔵さんを発見。参拝して通り過ぎる。
[ゴルフ場の中の一本道を行く]

 12:57、丁字路に出た。
 ここには、低価格な飲料の自販機が設置されており、すぐにコインを入れて、冷えた炭酸飲料を一気飲み。
 振り返って高取山方面を眺めると、もう雨雲の気配はなかった。また、今、私が立っている場所では、雨が降ったような形跡は、全くなかった。先ほどの雨は、どうやら山麓だけに降った通り雨のようだ。
 この先、歩くのが嫌になるくらい強い日差しを浴びるので、先ほど使用した雨傘を日傘代わりにして差して歩く。


 丁字路からバス停までは、1.4km。途中にあった自販機を見つけると、またしてもコインを投入。さっき飲んだばかりだが、もう禁断症状が出て、冷えた飲料を即、買ってしまう。
[大平橋手前の丁字路] [自販機の誘惑に勝てず]

 13:24、東谷戸入口バス停に到着。
 どういう訳か、ここは、結構、強めの風が吹いて、心地よい。
 バス時刻は、13:38。Tシャツを着替えたりして、ゆっくりバスを待った。
 [東谷戸入口バス停に到着]


 帰宅後、このHPにアップする際、分かったのですが、今回、通った華厳山登頂ルートは、2011年10月8日の華厳山ルートと全く同じでした。つまり、荻野川右俣から取付いた経路ルートは、今回、初めて歩いた訳ではありませんでした。
 ....おまけにその後の荻野高取山へのルートも全く同じでした。

 ですが、同じルートを歩いてしまったという後悔は、全くありません。
 それよりも問題なのは、そのことが全く記憶になかったという事です。
 己の記憶力低下に不安を感じる今日この頃です。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。