トップページ山行リスト(日付)>御殿森ノ頭・高畑山_記録20131123


御殿森ノ頭・高畑山

 山行日
2013年11月23日(土)       晴れ         単独行
 コース
 三叉路(7:55)〜(8:46)15号橋手前〜(10:42)御殿森ノ頭(11:27)〜(12:09)高畑山(12:29)〜(13:07)御殿森ノ頭〜(13:58)春ノ木丸(14:00)〜(14:52)宮ケ瀬
 今月は、週末も仕事が重なったりして、なかなか紅葉を観賞する機会に恵まれませんでした。ようやく行けると思ったら、すでに23日。去年の山行を調べたら、この時期、栂立尾根を歩いていました。そういえば、その時、本間ノ頭から金冷シ経由の下山ルートで、三叉路に下った時、宮ケ瀬尾根がちょうど紅葉の真っ最中だったことを思い出し、今年は、最初から高度600m以下の紅葉を楽しもうと、今回のコースを計画しました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 本厚木駅6:55発、宮ケ瀬行のバスに乗車。
 車内は、40人以上、乗り込んでおり、満員状態だった。さすがは、紅葉シーズンだ。煤ヶ谷で7人ぐらい、土山峠で6人ぐらいと、登山者が次々と下車していく。
 7:50、三叉路でも同じぐらいの人数が下車。
 どうやら丹沢山方面への登山者も、それなりにいるようだ。
[三叉路バス停が今回の出発点]

 宮ケ瀬北原の交差点を左折し、県道70号秦野清川線に入る。
 正面に鍋嵐が見えてきた。いや、正確に言うと、鍋嵐の手前のジャンクションピークが見えてきたというべきか。ジャンクションピークのために奥の鍋嵐のピークは、ここからでは見えないようだ。

 ふと左手の宮ケ瀬尾根に目を向ける。ちょうど朝の斜光線が尾根の紅葉を照らしていた。
[湖畔は、既に紅葉モードに突入していた]

 県道を南下し、左手に15号橋が見えてきたところで、湖と反対側の斜面に上り坂が続いている。
 ここで、左手の鍋嵐方面を向いて合掌。山仲間のモトさんが鍋嵐の677m峰付近で遭難して2年の月日が経った。
[鍋嵐方面の眺め]

 上り坂を登っていく。
 すぐに道は終わり、「平成の森」と記された石碑が建っていた。(写真下左)
 この石碑の右手斜面から尾根に取り付くことにした。(写真下右)
 夏であれば、ヤマビルがウヨウヨ出てきそうな雰囲気の場所であるが、この季節であれば、問題ない。植林帯に突き進む。すると、すぐに右側に続く踏跡を発見。これを辿っていくと、最終的には、右手に見えた尾根の背筋に乗ることができた。
 尾根の背筋を登っていくと、モミの木が目立ってきた。左は、植林帯だが、植林帯となる前は、このあたり、一面モミ林だったのかなと想像する。
[平成の森の石碑] [石碑横の斜面]

 尾根の背筋を進むと、踏跡らしきものは、不明瞭になったが、迷うことはない。一本の尾根筋である。途中、右手の木立の間から、宮ケ瀬湖が見えた。
 また、仏果山、高取山の山腹が紅葉のピークを迎え、先ほどの宮ケ瀬尾根といい、かなり紅葉の標高が下がっているのがわかった。
[宮ケ瀬湖を見下ろす]

 9:32、小ピークに到着。
 ここで、小休止とし、宮ケ瀬湖を見下ろす。(写真下左)
 湖の周囲が紅葉のピークを迎え、太陽光が当たることで、鮮やかな発色となっている。また、目を御殿森ノ頭方面に向けると、こちらも紅葉が広がっていた。(写真下右)
[宮ケ瀬湖方面の眺め] [御殿森ノ頭方面]

 小ピークをほんの少し下ると、径路に出た。この径路は、小ピーク北側の尾根下から続き、御殿森ノ頭へと続いている経路だ。以前、御殿森ノ頭ピーク下からこちらへ歩いたことのある経路だ。
 今回、この径路を逆コースで歩いていく。
 上空は、澄み切った青空が広がり、気分がいい。前方に紅葉のモミジが現れた。ちょうど黄葉から紅葉に変わっていく過渡期のような色合いだ。思わずデジカメで撮影する。(写真下)
[紅葉した樹を見上げて撮影]

 思った通り、このあたりの紅葉がグッドタイミングだった。
 左手斜面に木がなくなり、視界が広がった。仏果山・高取山の稜線が眺められる。ここでも立ち止まって、デジカメのシャッターを押す。

 続いて、見事なほど、真っ赤なモミジが正面に現れた。これまた撮影欲の出る被写体だ。
 そんな訳で、わずかな距離なのだが、撮影時間が長く、予想以上に時間を食っていた。
[赤いモミジと出合う]

 径路が下りに変わった。ということは、この左上が御殿森ノ頭のピークだ。そこで、径路から外れ、左上の斜面を登っていく。すると、すぐに御殿森ノ頭のピークに到着。(10:42)
 ここには、石祠がポツンと鎮座している。祠の側面には、大正9年という文字が見えた。比較的新しいものだった。
[御殿森ノ頭ピークにある石祠]

 宮ケ瀬尾根のビューポイントである、ここ御殿森ノ頭ピークで、ザックから中型カメラを取り出し、撮影タイムに突入する。
 その後、デジカメで撮影するが、この時、中型カメラで使用したPLフィルターをデジカメでも使用できないか、確認してみることにした。
 やり方は、
 (1)PLフィルタを目の前で回転させ、効果が一番出る箇所を探す。
 (2)デジカメのレンズの前にそのPLフィルタを当てる。
 (3)シャッターを押す。
と、至ってシンプル。
 PLフィルタの径は、77mmなので、デジカメのレンズには十分である。難しいのは、左手だけで、カメラのボディとPLフィルタの両方を持たなければならない点だ。 

 結果は、下記の写真2枚の通り、PLフィルタの効果が出ていた。(ケラレも発生していなかった)これならば、中型カメラを背負っていない時でも、PLフィルタを持ち歩いた方がよさそうである。
[宮ケ瀬尾根の眺め(PLあり)] [宮ケ瀬尾根の眺め(PLなし)]

 御殿森ノ頭から高畑山を目指す。
 この中途半端な時間帯のせいか、中年夫婦の1組しか出会っていない。そんな静かな山歩きを楽しんでいると、高畑山頂上と頂上迂回路との分岐点で、左下の登山道でない尾根筋から登ってくる若い男女5人パーティを発見。珍しいルートを登ってくるものだ。
 12:09、高畑山頂上到着。その後、彼らも高畑山の頂上にやってきた。どうやら大学のサークル活動のようで、他のパーティも、別ルートで、この高畑山を目指しているようだ。
 山頂が賑やかになる前に出発することにした。
[高畑山頂上にて] [頂上の落葉松林]

 来た道を引き返す。
 途中で、単独男性や、6人の男女パーティとすれ違ったが、尋ねてみたら、やはり先ほどのパーティ仲間だった。思った通り、高畑山集中登山のようだ。

 行きの時は、全く気がつかなかったのだが、帰りの時は、紅葉が目に入り、やたらとシャッターを押す。
[御殿森ノ頭方面に引き返す途中にて]

 御殿森ノ頭ピークの下を通過し、さらに下っていく。
 13:17、道標のある所で、登山道を外れ、裏手のシカ柵の方に進む。(写真下)
[登山道から外れる]

 尾根の背筋を進む。左手は、自然林で、右手は植林帯だ。だが、何故か右手の植林帯を囲むように新しい保護柵が続いている。
 以前、ここで、ヒルの地雷を踏んでしまい、ヒルパニックに陥ったことを思い出す。だが、今は、安心して歩ける。ヒルがいないと思うと、この尾根歩きも快適である。
 植林帯の中、尾根が下りになり始めたとき、右手斜面に見覚えがあった。ここが、春ノ木丸への分岐点だ。以前は、春ノ木丸への手書き道標が立っていたのだが、今は、もう無くなっており、目印になるのは、「L-413」とマジックで手書きされた赤頭白杭だ。 
[春ノ木丸への右折点]

 尾根筋を右折し、斜面を下っていく。だが、経路らしきものは、見つからない。
 だが、途中で、トラロープが何度か、現れる。モミの木の目立つ鞍部に到着すると、あとは、正面の斜面を登り切れれば、春ノ木丸頂上だ。 
[春ノ木丸との鞍部]

 春ノ木丸への登りも経路らしきものは、なかった。結局、登りやすい箇所を探しながら、ジグザグに登っていく。
 13:58、春ノ木丸頂上到着。
 頂上には、誰もいなかった。静寂な山頂で、ベンチを独占するというのは、いい気分だが、周囲は、広葉樹よりも、モミノ木のような常緑樹の方が多いようだ。そんな訳で、記念撮影だけして、さっさと進むことにした。
[春ノ木丸頂上にて]

 下っていく途中で、紅葉した樹木を発見。やはり、モミジ系の木だった。
 ちょうど日が当たり、撮影には、べストな状態だ。ここからは、撮影第一となり、かなり下るペースが遅くなってしまった。
[春ノ木丸の紅葉1] [春ノ木丸の紅葉2]

 14:37、春ノ木丸登山道入口に出た。
 かつて、逆コースを歩いたときは、この登山口からではなかった。途中で左への分岐点があったが、どうもそちらから登ってきたようだ。今、目の前に広がる登山口は、初めて見る光景だった。

 長年、宮ケ瀬を訪れていたが、こんなに広い公園があったことを初めて知った。公園には、家族連れなど、大勢の人々が遊んでいた。
[公園にて高取山を眺める]

 さらに幅広い階段が左側に現れ、ビックリ。ちょっとした観覧席のようにも見える。
 その階段を登り、振り返ると、宮ケ瀬名物のクリスマスツリーとなるモミの木が見下ろせた。
 階段を登り切り、商店街の前に出ると、ものすごい行楽客の数。
 いやに今日は、人が多いなと思いつつ、蕎麦屋に入る。
 店の中に貼ってあったポスターを見て、今日の行楽客が多いことの理由が分かった。
 クリスマスツリーの点灯式が今日だったのだ。
 宮ケ瀬のクリスマスイベントは、知っていたが、そのイベントは、今日が開始日だったのだ。

 蕎麦を食べ終わり、再び商店街の中に出ると、動物の着ぐるみが何体か歩いており、その周りには子供たちが集まっていた。大人がカメラを向けている。なかなか微笑ましい光景だ。
[モミの木と高取山方面の眺め] [着ぐるみも登場]

 点灯式は、16:30からだった。だが、見てから帰宅となると、交通渋滞で遅くなるのは、必至だ。ということで、今回は、すぐに帰ることにした。点灯式は、これからでも見れる機会は、あるだろう。
 15:50、宮ケ瀬発のバスに乗車し、帰路につく。
 [宮ケ瀬バス停]


 今回は、昨年の紅葉情報を反映し、紅葉のピークポイントを観賞することができました。また昨年と違って、清々しい青空の下での紅葉でしたので、色の鮮やかさも印象的でした。
 これで、今年の紅葉シーズン終了というのが、甚だ残念です。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。