トップページ山行リスト(日付)>弘法山・高取山_記録20140209


弘法山・高取山

 山行日
2014年2月9日(日)           晴れ後曇り      単独行
 コース
秦野駅(7:46)〜(7:58)命徳寺(8:02)〜(8:34)浅間山〜(8:46)権現山(9:00)〜(9:19)弘法山(9:26)〜(10:39)善波峠(10:45)〜(10:14)念仏山(10:32)〜(12:30)高取山(12:54)〜(13:23)不動越(13:25)〜(14:16)久保橋(14:25)〜(14:57)藤棚
 山行前日は、何十年ぶりかの大雪となりました。当日の朝、天気は回復しており、これは、丹沢に行くしかないと思い、自宅を出ました。今日は、バスが運休している可能性が高いので、駅から歩いて行ける大野山を目指すつもりでしたが、御殿場線も一部運休?しており、予定の電車に乗れず、結果的に弘法山・高取山に行ってきました。
 
詳細は、以下をご覧ください。


 東海道線で、国府津にて下車。反対側ホームの御殿場線に乗り換えようと思ったら、いつもギリギリに乗れる御殿場線の電車が入線していなかった。乗ってきた東海道線が遅れていたとは思えず、電光案内板を見たら、次の御殿場線下りは、約40分後の発車となっている。どうも、7:07発の御殿場線は、運休のようだ。ここで40分待つのは、もったいないと思い、下車した東海道線に素早く戻り、このまま小田原まで行く事にした。
 小田原で小田急に乗り換え、バックして秦野駅で下車し、すぐにヤビツ峠行のバス乗り場に行ってみる。ヤビツ峠行は、いつものように蓑毛止まりかなと思ったら、なんと今日は、蓑毛までもバスが行けない状況だった。聞いたことのない藤棚というバス停で、折り返し運行となっていた。(写真下)
 ....その後、地図で、藤棚の位置を確認。フムフム。

 こんなケースは、初めてのような気がする。バスも途中までしか行かないのであれば、ここから歩くことにした。まずは、早めに高台に出て、雲が出てくる前に富士山や表尾根などを眺めて見たかったからだ。
 7:46、バス乗り場を出発し、弘法山へ向かう。
[秦野駅のバス乗り場にて]

 命徳寺の前を通ると、山門までの道の両側に白梅が咲いていることに気がつく。自然と、寺の方に足が向いてしまう。去年は、確か梅が咲く時期が結構、遅かったと記憶しているが、今年は、どうなのだろうか。少し早い方だろうか。
[命徳寺にて]

 寺を抜けて車道に出る。駅から歩いていて気がついたのだが、このあたりの車道には雪が全くない。歩道も同じように雪がほとんどない。昨日、あれだけ横浜で降ったのに、ここ秦野は、雪ではなく雨が降ったのだろうか。それとも雨も降っていなかったのだろうか。そんなふうに思い始めた。
 金目川を渡る時、左の上流側を眺めると、塔ノ岳のピーク付近だけに太陽光が当たっていた。珍しいなと思い、撮影する。(写真下)
[金目川を渡る時、上流側を眺める。アンダー気味に撮影。]

 弘法山公園入口から山道となる。だが、ここも雪が思ったより少ない。これじゃ、雪歩きにならないと思っていたのだが、浅間山を通過し、権現山の登りになると、結構、雪深くなってきた。
 権現山頂上の広場に出た所で、すぐに展望台に登る。
 楽しみにしていた富士山の姿は、こんな感じだった。
 ここからは、北側の大山が大きい。
[権現山頂上手前にて]

 権現山を後にし、弘法山に向かう。
 権現山の下りが終わると、この辺りは、馬場道と呼ばれるフラットな尾根道となる。雪がシャーベット状になり、水溜りだらけで、非常に歩きにくい。こんな雪だったら、長靴が一番、歩き易いだろうなぁと思いながら進む。
 すると、後方から走ってくるトレラン姿の単独男性に追い抜かれた。毎週のトレーニングなのだろうか。このシャーベット状の雪でも、通常のトレランシューズだった。

 緩やかな登りを終えて、弘法山頂上に到着。
 権現山や馬場道では、何人かのハイカー等と、すれ違ったりしたのだが、この頂上には、誰もいなかった。先ほどのトレラン男性は、通過してしまったようだ。
 ....猫の子一匹いないと思ったら、猫が一匹だけいた。
[弘法山頂上にて]

 弘法山を下り、冬枯れの雑木林の中を進む。(写真下)
 木立の向こうには、大山から続いている高取山のピークが見える。
 雑木林を進んでいくと、左手から道路が合流した。この道路は、めん羊の里の方から続いている道で、今歩いてきた尾根筋より一段低い所を並行に走っていた。
 ここで、本来のルートを外れ、左折する。この道路からならば、手前に樹林無しで、大山や表尾根方面が一望できるのではないかと思ったからだ。 

 4,5分歩くと、予想通り、北側の大山、三ノ塔、塔ノ岳等のビューポイントに出た。ここで、中型カメラを三脚にセットし、撮影を楽しむ。撮影している間(20分ぐらい)でも、表丹沢にかかる雲の変化が激しく、いろいろな光景を目にした。
[弘法山を下っていく]

 来た道を戻り、弘法山ハイキングコースを進む。
 
10:37、Y字路となったが、特に左方向の案内は、ない。弘法山ハイキングコースの鶴巻温泉方面が右方向という道標だけが立っている。左は、善波峠への近道なので、ここは、左の雪道を進む。すでに踏跡が多くあり、こちらのルートもメジャーになっているようだ。
 慎重に雪道を下り、御夜燈の前に出た。
 この御夜燈は、説明板によれば、文政10年(1827年)に旅人の峠越えの安全のために道標として建てられ、明治末期まで点灯し続けられたという。
 すぐ下が、善波峠だ。ここにも説明板が立っており、近づいてみると「矢倉沢往還」に関するものだった。矢倉沢往還は、東海道の脇往還として発達し、江戸赤坂御門から厚木・伊勢原・善波峠・曾屋・千村・松田惣領・関本などを抜け、足柄峠を越え、駿河沼津宿まで延びていた事などが記されてあった。
[善波峠の御夜燈]

 善波峠から北上し、念仏山に向かう。
 すでにこのコースにも立派なトレースがついていた。2,3人と言ったレベルではない。今日の午前中だけだとすれば、もう相当な人数が歩いていることになる。
 ....ちょっと予想外。

 念仏山では、二人の中年女性が軽アイゼンを装着中だった。その二人が出発した後、こちらも軽アイゼンを取り出し、出発する。
[念仏山にて。以前より見晴らしがよくなったような気がした。]

 積雪が多くなるかと思ったが、それほどでもない。快適に進んでいける。やはり、まだ標高が低いせいだろう。
 その後、454m峰の西側植林帯トラバースでは、そこそこ雪が深くなり、高取山の登りに取り付くと、南斜面なのに結構な積雪となった。だが、トレースがついているので、それほど体力は、消耗しない。(写真下左)

 12:30、ようやく高取山頂上に着くが、ここには、雪がなかった。(写真下右)
  ....何で?
 アンテナのある西側に2組のパーティが休憩中だった。ここで、昼過ぎということもあり、ランチタイムとする。テルモスの湯がまだ十分熱く、ホットコーヒーが旨い。
[高取山南斜面の登り] [高取山頂上にて]

 高取山を出発する。北側斜面を下っていくが、このあたり、全く雪が付いていない。本日歩いてきた中の最高地点にも関わらずである。(写真下)
 ....何で?

 今回の風は、南寄りだったということだろうか。高取山の南斜面の積雪量と、北側斜面の無雪から見たら、そんなふうに思えるのだが、帰宅後、前日の2/8の風向きを調べると海老名、小田原などは、北北西の風中心で、南からの風などはなかった。この高取山付近では、風が回っているのだろうか。ちょっと不思議な光景だった。
[高取山の下り]

 高取山の下りが終わり、しばしフラット気味の尾根を歩くが、ここは、吹き溜まりが多く、先行者のツボ足が深い。
[雪の多い植林帯を進む]

 13:23、不動越到着。
 新しい大山古道の道標を見る。(写真下左)
 この分岐路のもう少し先に壊れた石碑が立っていた。近づいて見ると、不動明王と読める。このため、ここが不動越と呼ばれる所以だろうか。
 ここで、尾根歩きをやめて、左の才戸バス停に向かう下山路(大山古道道標では、蓑毛、寺山と記されてあった)を選択する。
[不動越での新しい道標] [不動明王の石碑]

 才戸バス停方面へのルートは、西側斜面ということもあり、雪が多い。また、楽しみだったトレースなしの雪歩きが、ここでようやく実現の運びとなった。
[誰も歩いていなかった才戸バス停方面へのルート]

 だいたい10cmから20cmぐらい靴が沈むが、それほど歩けないという訳ではない。下りなので、楽勝だと思ったら、途中、正面にゴルフ場コースが見えたところで、腰までもぐった。どうやら吹き溜まりに踏み込んでしまったようだ。
 だが、そんな場所も2,3分も歩けば、抜けてしまう。そんな訳で、雪歩きとしては、手頃なコースとなった。しかし、何度か吹き溜まりを経験すると、だんだんウンザリするようになる。

 そんな状況で、前方から若い単独男性が登ってきた。聞けば、本日朝、秦野駅からバスに乗って藤棚で降り、そこから延々と歩き、柏木新道を登っていったが、ラッセルの連続で、ヤビツ峠に着いたのは、昼になってしまったとの事。このため、引き返し、帰りついでに高取山を目指すというところだった。
 柏木新道は、雪がなければ1時間15分程度でヤビツ峠に行けるのだが、おそらく3倍以上の時間がかかったのだろう。恐るべき積雪量である。
[左手にゴルフ場を見る] [前方は、再び吹き溜まり]

 その後は、単独男性のおかげでツボ足の跡が残っていた。やはり、一人でも歩いた足跡があると、予測できるので、緊張感がだいぶ違う。
 14:16、車道に出て、久保橋を渡ったところで、軽アイゼンを外し、小休止。雪がなければ、30分程度で下れるところを、倍近くの時間がかかった。
[山道から車道に出てきた]

 車道も、まだ雪が多い。
 特に下り坂は、緊張する。才戸バス停への道は、一度歩いたことのある道だったので、途中で左折し、歩いたことないルートを通ってみると、結果的に東中学校の手前で、バス通りに出た。
 あとは、ゆっくり、藤棚バス停まで歩いていく。まだバスは、藤棚折り返し運行だった。
 [結局、藤棚バス停まで歩く]


  雪歩きを期待していたのですが、標高が低かったせいか、前半は、シャーベット状の雪で楽しめず、後半になってようやく雪歩きが楽しめました。
  今年の丹沢は、まだたっぷり雪が残るでしょう。当雪山歩きが続きそうです。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。