トップページ山行リスト(日付)>シダンゴ山・宮地山_記録20140216


シダンゴ山・宮地山

 山行日
2014年2月16日(日)       晴れ        単独行
 コース
寄(7:20)〜(8:22)林道合流点〜(9:11)シダンゴ山(10:18)〜(11:13)タコチバ(588m峰)〜(11:35)宮地山(11:41)〜(12:24)田代向
 先週2/8(土)が大雪でしたが、今週も2/14(金)に大雪となりました。ネットで調べますと、本日のバス運行は、モロに影響を受け、登山口に向かうような運行ルートは、殆ど運休か、途中までの運行となっていました。ですが、良く調べてみますと、新松田から寄への路線バスは、正常運行であることが分かりました。
 ということで、今回は、取り敢えずバスで行けるシダンゴ山を目指しました。
 詳細は、以下をご覧ください。

 金曜が雪、土曜は雨ということで、なかなか天気が回復しなかったが、日曜の今日は、朝から青空が広がっていた。 
 新松田駅のホームに降りて改札口に向かう時、跨線橋の上から富士山を望む。朝日が当たる富士山の山肌には、雲が薄く纏わりついていた。(写真下)
 雪煙のように見える薄い雲が揺れ動くのは、度々見かけることがあるが、雲が山肌をすっぽり覆うような今朝の光景は、初めて見たと思う。
[新松田駅の跨線橋上から]

 新松田駅前で、西丹沢方面のバス乗り場に立ち寄ってみると、本日の西丹沢自然教室行きは、山北駅止まりとなっており、昨日のインターネット情報通りだった。
 寄方面のバス乗り場から、寄行の一番バス(6:55発)に乗車する。他の乗客は、男性登山者が一人だけで、ガラガラ。そんな訳で、シートに座りながら、スパッツを取り付ける。結局、途中で誰も乗ってこなかった。
 終点寄には、7:17到着。バス停を撮影後、すぐに出発する。
 一緒に下車した単独登山者の男性は、まだバス停で準備中だった。

 思ったほど、車道には雪がなかったが、道路脇には、除雪の山が高い。
[寄バス停を出発し、大寺橋を渡る手前にて]

 シダンゴ山への登山道を進む。
 宅地の中を通り抜けていくと、やがて周囲は、畑となった。舗装路の急斜面となるが、幸い雪は、無い。だが、前方の路面が光っており、凍結していることに気がついた。試しに1歩、踏み込んでみると、靴が簡単に滑った。下りだったら、間違いなく転倒していただろう。(写真下左)
 結局、道端の雪の上を歩いていく。

 7:51、ベンチ・トイレのある休憩所で、小休止。ここで、ウィンドブレーカ、上着を脱ぎ、長袖Tシャツ1枚となる。また、この先は、もう雪道となっていたので、軽アイゼン(6本爪)を装着した。

 8:04、山道入り口の扉の手前に到着。(写真下右)
 この先の雪は、どうだろうか。どのくらい積もっているのか、興味が湧く。
[舗装路の農道は、凍結] [農道終点]

 扉を通過し、植林帯に突入する。思ったより、雪は積もっていなかった。10cmぐらいの積雪だろうか。
 山道に入って、すぐに、もう単独登山者が歩いていることに気がついた。
 雪の上に同じ方向へ、一人分の踏跡が続いていたのだ。
 踏跡から見て、靴のサイズは、私より、やや小さめ。歩幅も短い。
 踏跡の沈み具合も、そんなに沈んでいない。
 踏跡は、まだ新しい。おそらく、今朝歩いた踏跡だろう。だが、寄への一番バスには、乗車していなかった。ということは、自家用車で来たと思われる。
 また、ストックやアイゼンの跡は、無かった。
 以上をまとめると、
 身長160cm台。体重は、65kg以下。
 歩行推定時刻は、今から1時間以内。
 ザックは、軽量化し、山慣れした40歳〜60歳ぐらいの男性ではないかと推定。

 だが、ここまで考えて、ふと思った。
 まてよ。この人は、アイゼンもストックも持ってこなかったのでは、ないかと。
 そうだとしたら、雪山装備を持ってきていない若い男性かなとも推理できる。
 でも、朝早くから登りだしているし、踏跡は、登山靴だったし、。。。。
 ということで、結局、前者の推理を結論とした。
 そんな、どうでもいい事を考えていると、結構、時間を忘れて歩けるものだ。
 ....でも、誰も歩いていない雪道を期待していたのに、その希望は、あっさり打ち消されてしまった。

 8:22、右下から林道が合流する。(写真下)
 余談ながら、この右下の林道を下っていくと、今、寄バス停から歩いてきた道の途中で合流する。結局、どちらでもシダンゴ山に登ることができるのだが、今歩いてきた道の方が、途中にベンチ・トイレがあるので、利便性がいい。
[右手から林道が合流]

 思い返せば、久々のシダンゴ山だ。昨日、調べてみたら、シダンゴ山は、2009年8月以来、本日が7回目だった。どういう訳か、シダンゴ山に登っているのは、8月が多い。冬となると、1998年2月以来だった。

 8:24、沢の水場を通過。パイプからの水は、ほんの少しチョロチョロと落ちていただけだった。8月の時は、ここで顔を洗ったり、汗びっしょりの身体を濡らしたタオルで拭いたりと、結構、重宝した場所だった。

 4年ぶりだが、植林帯の登りルートは、変わっていない。頂上までの一直線登りがキツイのは、今も昔も同じだ。
 このあたりでは、先行者の踏跡を無視して、自分なりに歩き易い箇所を進み、雪歩きを楽しむ。時々、膝まで、ズボッと沈む場合があるが、それもまた楽しい。
 ....3連続ズボッだと、少々ツライ。
[植林帯の登りが延々と続く]

 9:11、前方が緩やかになり、左右がアセビとなった山道を進むと、前方がぽっかり空いた。
 シダンゴ山の頂上だった。
 踏跡のない箇所を選んで撮影。(写真下)
[シダンゴ山頂上にて]

 テーブルと石祠がある場所まで移動する。西側には、富士山が頭をギリギリ見せていた。
 振り返ると、丹沢の山並が美しい。
 早速、中型カメラを取り出し、撮影開始。
 その後、デジカメで撮影する。
 まず目についた蛭ヶ岳方面を撮影。
 続いて、鍋割山稜。
 さらに奥の三ノ塔方面。
 少し南側に目を向け、相模湾方面。
 こんなにシダンゴ山って、眺めが良かったのかと改めて感心する。
 今日は、撮影日和で、風もなく、気温もそれほど低くない。お蔭で、山頂には、1時間以上、留まっていた。
[頂上の西側に富士山が少しだけ姿を見せている]

 10:18、頂上を出発する。相変わらず、単独先行者の踏跡が反対側の下りにも続いていた。
 シダンゴ山を下り切ったところで、分岐路に出た。(写真下)
 直進すれば、虫沢林道に出る。左折は、宮地山方面だ。
 今回は、左折する。
 単独先行者の踏跡も、やはり宮地山方面へと続いていた。
[林道合流点手前での分岐路]

 正面の小ピークを左から巻いていくと、林道終点に出た。(写真下)
 こんな林道なんて、あったっけと、首を傾げる。以前、歩いた時には、なかった林道だ。どうやら下からの林道が延長されたようだ。この道は、今歩いてきた登山道沿いに延長され、虫沢林道に合流するのではないかと思えた。

 結構積もっていたが、雪が比較的固かったために、歩き易い。林道をそのまま進んでいく。
[林道を歩くことになった]

 10:47、Y字路となる。右手が林道で、下り坂となり、舗装されていた。
 宮地山は、左への道なので、林道とは、ここで離れることになった。
 すぐに送電鉄塔(新秦野線No33)の下をくぐり、尾根筋に進んでいく。
[林道は、右手に下っていく]

 雪は、まだ締まっており、歩き易い。尾根筋の斜面を登っていく。(写真下左)
 右手には、冬枯れの樹林が邪魔しているが、高松山方面の山並が見えていた。

 11:13、小ピークに到着。
 木の幹に「タコチバ山」とテープが貼ってあった。(写真下右)
 このピークを過ぎると、下りとなる。

[尾根筋は、まだ雪多し] [タコチバ山と書かれてある]

 11:25、鞍部に到着。この先が宮地山への登りとなる。
 左手に分岐路があり、道標には、大寺・休暇村管理センターと書かれてある。寄バス停方面のことである。
 道標の周りには、踏跡が結構あったが、よく見ると、宮地山に向かい、その後引き返し、この寄バス停方面に踏跡が続いていた。今朝の単独先行者の方の踏跡だろう。寄バス停方面に戻ったということは、やはり、寄に置いてきた車へ向かったのでは、と推理できる。
[宮地山手前の鞍部にて]

 分岐路を直進していくと、シカ柵にぶつかった。シカ柵の奥は、薄暗い植林帯となっている。
 結局、このシカ柵のために直登できず、右へ回り込むようにして山頂に向かう。
 左にシカ柵を見ながら、登っていくと、ついに宮地山頂上に到着した。(11:35)
 ここは、頂上エリアの3/4が植林帯で、残り1/4が自然林となっており、登山ルートは、その自然林側についていた。振り返ると、逆光で眩しい。手前は、落葉した樹林帯だったが、密度が濃く、遠くの山々が良く見えなかった。おそらく高松山から虫沢峠、さらに松田山へと続く稜線ではないかと思われる。
[久々の宮地山頂上]

 11:41、宮地山頂上をスタートする。
 すぐに田代向への分岐点となる。ここには、道標がポツンと立っていた。
 ここで、左の田代向へのルートを下っていく。(写真下)
 先ほど、頂上へと登っていくとき、見たら、田代向へのルートには、踏跡がなかったので、楽しみにしていたのだ。
[田代向方面へ下っていく]

 だが、トレースのない雪歩きも、ほんの数分で終了。
 標高が低くなったため、雪がシャーベット状になり、軽アイゼンには、落ち葉が挟まるようになり、非常に歩きにくい状態だった。

 11:56、舗装路に合流した。そこにハイキングコースの案内図が立っており、先ほどのシダンゴ山と宮地山の間のピークは、「タコチバ 592.7m」と書かれてあった。(何故か「山」は、付いていなった)
 この先の舗装路に雪は、なかったので、軽アイゼンを外す。
 タコチバとは、どういう意味だろう、それを考えながら、舗装路を下っていく。
[舗装路との合流点]

 田代向に下っていく途中で、民家の横から三ノ塔が見えた。(写真下)
 最初、どこの山だろうと思ってしまった。表尾根方面の山々が、この場所から見えるという意識がなかったのだ。
[遠く三ノ塔が見える]

 12:24、田代向バス停到着。
 バスの時刻は、12:50。それまで、スパッツを外したり、汗でぬれた上着を乾かしたり、自販機で買った飲み物を飲んだりと、ゆったりと過ごす。
 [田代向井バス停に到着]


 好天の下、雪の質・量は、ちょうどよい状態で、低山雪山歩きを楽しんできました。
 冬のシダンゴ山となりますと、上述の通り、1998年2月に来ているのですが、その時の記憶は、完全に飛んでいました。それほど天気が良くなかったのかもしれません。今回、好天の下、丹沢方面の眺望が堪能できたのは、感動的でした。
 やはり、景色を楽しむのは、冬が最高ですね。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。