トップページ山行リスト(日付)>鍋割山・塔ノ岳_記録20140503


鍋割山・塔ノ岳

 山行日
2014年5月3日(土)       晴れ         単独行
 コース
表丹沢県民の森駐車場ゲート前(7:38)〜(8:02)二俣〜(8:22)ミズヒ沢(8:29)〜(8:53)後沢乗越〜(10:28)鍋割山(11:13)〜(11:38)小丸〜(12:03)大丸〜(12:31)塔ノ岳(12:44)〜(13:05)尊仏岩跡(13:19)〜(13:37)塔ノ岳(14:00)〜(14:16)花立〜(14:54)堀山の家〜(15:08)駒止茶屋〜(15:58)大倉
 ゴールデンウィーク後半の初日に鍋割山、塔ノ岳に行ってきました。目的は、鍋割山荘のスタッフの方々に挨拶すること(今年の正月に訪れた時は、会えませんでした)と、塔ノ岳の尊仏岩跡の訪問(これまた今年の正月、予想以上の大雪のため、途中で断念しました)です。
 さすがゴールデンウィークという感じで、これほど多くの登山者を見かけたのは、久々でした。
 詳しくは、以下をご覧下さい。


 渋沢駅からタクシーで、表丹沢県民の森へ。
 この場所から、昨年のゴールデンウィークは、3回、トレーニング目的で、鍋割山を訪問したが、今年は、なかなかトレーニングなんていう気分で歩けるほど体力に自信がない。
 この1年で、えらく体力が落ちてしまった気分だ。
 そんな訳で、今日は、中型カメラを背負っていることもあるが、スローペースで出発する。(7:38)
 ゲート前から駐車場まで、昨年同様、自家用車で満杯だ。もう既に相当の人数が丹沢に向かっているようだ。
[表丹沢県民の森ゲート前にて]

 昨年、勘七橋の先で、満開だった八重桜は、もう開花ピークを過ぎていた。
 見上げれば、青空が広がり、歩いていて頗る気分がいい。

 西山林道に入り、坂を登っていき、尾関翁の胸像のある広場から、旧訓練所を望む。(写真下)
 気がつけば、もうすっかり新緑の世界。この風景に思わず、心が和む。
[旧訓練所建屋を望む]

 二俣での木橋を渡り、スタスタと林道を進み、ミズヒ沢手前のペットボトル置き場に到着。
 ここは、鍋割山荘用のペットボトル(中身は衛生管理上、水道水が入っている)が置かれ、登山者のボランティア活動によって、山荘まで運ばれている。
 よく見ると、ペットボトルの他に鍋焼うどん用つゆのペットボトルが置いてあった。この大きさであれば、ザックにうまく入るだろうと、ザックに1袋(4本入り)を収納する。これを運ぶことが今日のトレーニングだ。
[ミズヒ沢のペットボトル置き場] [うどんつゆをザックに入れる]

 後沢乗越下まで、やってくると、ちょうど新緑の樹林帯となった。
 思わず、立ち止まってデジカメを取り出す。
 ....息が切れたという理由もあり。
[後沢乗越下の斜面にて]

 だが、今日は、不思議な感じで、背中のザックが重いという意識は無く、後沢乗越で休憩したいという気には、ならなかった。そんな訳でさっさと通過していく。
 その後も、特段、立ち止まることなく進むと、見覚えのある後ろ姿の男性を発見。
 鍋割山荘の食材ボッカ中の水戸?コーヒーさんだ。1本立てて、休憩に入った水戸?コーヒーさんと、しばし雑談。
 先に行かせてもらうが、その後、マメザクラが満開の地に到着し、中型カメラをセットする。
[マメザクラが満開だった]

 中型カメラで、アングルを探していた時、水戸?コーヒーさんが目の前を通り過ぎていった。
 時計を見れば、9:53。結局、9:47から30分弱、撮影に没頭していた。
[ボッカ中の水戸?コーヒーさんの後ろ姿]

 マメザクラの撮影に満足し、山頂への道を行く。
 えっ、もう頂上?という感じで、目の前に鍋割山荘が現れた。(10:28)
 富士山の眺めがよい、山頂の西側斜面には、多くの登山者が休憩中で、名物鍋焼きうどんを食べている人が目立った。
 ....数えてみると、外には、約60人強の登山者が休憩中だった。

 山荘に入り、うどんつゆをザックから取り出し、微炭酸ペットボトル1本を購入。
 正月に会えなかった鍋割山荘のスタッフの方々に挨拶。まだ鍋焼きうどんのピーク時ではなかったので、ゆっくり話をすることができた。
 その後、外に出たら、山頂の休憩者の数が増えていることに気がつく。数えてみると、100人ぐらいだ。まだ昼前であったが、狭い頂上は、もう満杯状態だ。
 ....今日、いったい鍋焼きうどんは、どれだけ出るのだろうか。
[鍋割山頂上に到着]

 登山者がますます増えていく山頂を避け、塔ノ岳に向かう。(11:13)
 歩き始めてすぐに定点撮影地であるガレ場の上から、蛭ヶ岳方面を望む。(写真下)
 驚いたことに南側斜面であるにも関わらず、沢に白い筋が見えた。どうやら雪渓がまだ残っているようだ。5月で、こんな眺めを見たのは、初めての経験だった。

 ふと反対側斜面の右下を眺めると、ここにもマメザクラが咲いていた。
[左手の蛭ヶ岳・不動ノ峰を眺める]

 小丸ピークを通過。(11:38)
 ここも定点撮影地だ。樹高のある木立の眺めに思わず立ち止まってしまう。特に冬枯れの時がいい。というか、最近、葉のついた時期には、歩いたことがないような...
[定点撮影地:小丸ピーク]

 続いて変形ブナ前に到着。(11:53)
 幹が途中から分かれ、その後は、勝手に伸びているように見える、このブナの木も、いつの間にか、定点撮影地となってしまった。近づいて、じっと見上げる。最近は、ゲリラ豪雨や雪のせいで、幹や枝が折れたりする場合が多いが、枝振りに変化は、無いようだ。
[定点撮影地:変形ブナ]

 12:31、ちょうど昼食時に塔ノ岳頂上に到着した。
 頂上に立つと、360度、人、人だらけだ。最近の登山ブームを見事、反映している。ざっくり数えてみたら、400人ぐらいになった。鍋割山といい、塔ノ岳といい、頂上で、これほどの登山者数を見るのは、初めてだ。

 頂上の隅で、昼食を終えた後、今年の正月にたどり着けなかった尊仏岩跡に向かう。
[塔ノ岳頂上に到着]

 丹沢山方面への登山道を少し進んだ後、左折し、ササ原を下っていく。
 さすがに雪がないと、危険度が全然違う。だが、途中、軟らかい斜面の下りになると、神経を使った。
 正月の時と同様、急斜面の下りの後、左へのトラバースルートを通っていく。幅50cmぐらいの水平に続く踏跡で、雪がなければ、なんら問題ないが、正月に歩いた時は、積雪のせいで1m以上の幅になっており、その上を歩いたのが、今になって恐ろしく感じた。

 トラバースを終え、いつものように持参したお助けロープを使用し、急斜面を下って、尊仏岩跡に到着。ようやく5月になって、参拝できた。
[尊仏岩跡を訪問]

 尊仏岩跡から、再び塔ノ岳頂上に戻った。
 尊仏山荘に入り、コーヒーを注文する。出てきた熱いコーヒーが旨い。ようやく今年も、尊仏岩跡に参拝できて、ホッとしたひと時だった。その後、小屋のスタッフの方々と、最近の登山ブームなどについて雑談する。
 丹沢の場合、ゴールデンウィークを終えても、白ヤシオの開花シーズンがすぐにやって来て、登山者の数が、減ることはないらしい。5月の丹沢は、平日でも団体さんが来たりと、とにかく人が多くなったとの事。
 そんな話が一段落したところで、外に出た。

 最初の頂上到着時より、若干、登山者の数が減ったようだが、それでも多い。それも若い世代が多いのが特徴だ。丹沢に登り始めた頃は、中高年の人々ばかりで、同世代でもそんなに多くなかったのだが、時代は、こうも違ってくるものなのかと、しみじみ思う。 
 14:00ちょうどに塔ノ岳を出発した。

 花立のピークを歩いていくと、左手にマメザクラが咲いていた。午前中の鍋割山といい、今日は、マメザクラの開花とタイミングが合ったようだ。
[花立にて、マメザクラが満開]

 花立山荘を通過し、階段を下っていくと、ここにも小さなマメザクラの木が花を咲かせていた。
[花立山荘下の階段でもマメザクラが咲いていた]

 大倉尾根を下っていくと、前方に登山者の列が見えてきた。
 長年、大倉尾根を歩いてきたが、こんなに渋滞を経験したのは、初めてだった。
[大倉尾根で渋滞発生:その1] [大倉尾根で渋滞発生:その2]

 途中、休憩らしい休憩も取らず、ひたすら下っていく。
 15:58、大倉到着。
 
 バスの発車時刻が定刻とは、全然異なっていた。どうやら臨時便だったようだ。
 おかげでギュウ詰めにならなかったのは、幸いだった。
 [大倉に無事、到着]


 5月GWに丹沢の人気ルートを歩いてみましたが、物凄い登山者の数でした。
 昨年、表尾根で烏尾山から三ノ塔を歩いた時、すれ違う登山者の数に目が点になりましたが、今回は、それ以上の驚きでした。こんなに登山人口が増えたことが、信じられません。

 一方、この時期、マメザクラの開花シーズンであることを知ったのは、収穫でした。


 今回、出会った花の一部
[コイワザクラ] [キクザキイチゲ(青)] [キクザキイチゲ(白)]




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。