トップページ山行リスト(日付)>三ノ塔・塔ノ岳_記録20140511


三ノ塔・塔ノ岳

 山行日
2014年5月11日(日)       晴れ         同行者:NASさんグループ5名
 コース
富士見橋(8:25)〜(9:35)二ノ塔(9:42)〜(9:59)三ノ塔(10:10)〜(10:42)烏尾山(10:58)〜(11:20)行者ヶ岳〜(12:35)新大日(12:43)〜(13:43)塔ノ岳(14:15)〜(14:36)花立〜(15:35)堀山の家〜(15:54)駒止茶屋〜(17:17)大倉
今回は、NASさんが所属している山の会のメンバーの方々と、表尾根を歩いてきました。
上空は、青空が広がり、途中のカキ氷が、とても美味しく味わえた山行でした。
詳しくは、以下をご覧ください。


 NASさんの所属する山の会(東京)のグループが、表尾根から塔ノ岳を登り、大倉尾根を下っていく日帰りコースを計画されたが、その幹事役メンバーは、このコースが初めてだったり、10年ぶり(NASさんに至っては、約40年ぶりとの事)だった。そこで、NASさんから、今回、下見山行の案内役として誘いの声がかかったのだ。
 そんな訳で、今回は、珍しく、NASさん、山の会の会長さん、山の会メンバ−の女性3名の方とのグループ登山となった。(NASさん以外は、皆、初対面だった)

 秦野駅の改札口で集合し、ヤビツ峠行きのバス乗り場に向かうと、すでに長い列が出来ていた。まあ、このシーズンとなれば、見慣れた光景だ。
 だが、会長さんの「これは、時間がかかりそうだ。タクシーで行こう!」の一声で、駅から2台のタクシーに分乗して、出発。
 タクシーということで、ヤビツ峠を通過し、一気に富士見橋まで、やってきた。丹沢を歩き始めて早23年ぐらいになるが、ここまでタクシーで来たのは、初めての経験だった。予想以上に早く快適に到着したので、グループの場合、この交通手段がクセになりそうだ。
 準備運動後、いよいよ山歩きスタートとなった。(8:25)
[今回の出発点:富士見橋]

 女性メンバーの方から、
 「今回のコースで、ヒルは、いますか。」
との問合せを受けた。これに対し、
 「二ノ塔の登りの途中までは、いるかもしれません。それに大倉尾根の下りの最後あたり。」
と回答。ある程度登ってしまえば、標高1000mオーバーとなるので、ヒルに遭遇することは、ないと思われるが、登り始めと下りの終わりは、要注意だろう。
 ...大昔、雨が降る中、二ノ塔から菩提峠に下ったとき、雨具と服の間にヒルが入り込んだ経験あり。
    大倉尾根も下りの時、観音茶屋より低いエリアで、取り付かれたことあり。

 ヒルと聞いて、以前、NASさんが山の会で、大山三峰山に行かれた時の話を思い出した。その時、ヒルとヘビが大嫌いなNASさんは、私からヒル対策の忠告を素直に聞き入れ、煤ヶ谷バス停で、スパッツを装着し、ガムテープでスパッツの上下端をグルグル巻きにしたとの事。それを見た他のメンバーは、何という装備と思われたらしいが、1時間後、悠々と歩けたのは、NASさんだけだったらしい。
[二ノ塔への登り]

 さすが山の会メンバーだけあって、皆さん、歩き慣れたステップだ。
 二ノ塔の登りを一定のペースで登っていく。
 途中、ザックを下ろし、小休止をとる。木陰に立つと、意外にも涼しい風が背中を冷やしてくれる。今日は、日差しが強い割には、遠景が良く見える。相模湾方面では、江の島を眺めることができた。

 9:35、二ノ塔頂上に到着。
 すでに大勢の登山者が休憩中だったが、皆、それほど長い休憩をとっていない。すぐ先に三ノ塔があるからだ。次から次へと登山者が入れ替わっていく。西側には、富士山がくっきり見えた。(写真下)
[二ノ塔頂上からの富士山]

 9:59、二ノ塔から少し下った後、登り返して、三ノ塔頂上に到着。
 今日は、富士山くっきり。表尾根の山々もくっきりと、雄大な眺望を満喫できた。
 ベンチを利用して小休止。山の会の皆さんから差し入れを戴く。
[三ノ塔頂上にて]

 三ノ塔から急な下りを進む。ここは、表尾根縦走で、せっかく登った高度を減らす箇所で、ちょっと精神的ダメージが大きい。
 せっせと下っていくが、こんなに急だったっけと思うほど、急斜面で、滑りやすい。途中、クサリ場が現れたが、本当に欲しいなと思った箇所には無く、ちょっとストレスを感じてしまった。

 10:42、烏尾山頂上。
 ここでも小休止。昨年の冬に出来た、新しいトイレがあり、トイレ休憩となった。
 背後から、続々と登山者が通り過ぎていく。
[烏尾山頂上にて]

 行者ヶ岳の先にあるクサリ場で渋滞するかなと思っていたが、それほどでもなかった。
 だが、ここは、慎重に下っていく。
[行者ヶ岳の先、クサリ場を通過]

 ランチタイムは、木ノ又小屋か、新大日あたりを予定していたのだが、三ノ塔の下りから、徐々にユックリペースとなった。
 時刻を優先し、11:45になったところで到着した政次郎ノ頭にて、ランチタイムとした。登山道を外れ、木陰を探す。
[政次郎ノ頭にて昼食]

 ランチタイムを終え、書策小屋跡を過ぎ、新大日へ登りにかかる。やはり、この登りは、いつ来ても、キツく感じる。
 新大日で少し休憩した後、塔ノ岳を目指す。

 この先の楽しみといえば、木ノ又小屋のカキ氷だ。昨年9月、灼熱の表尾根を歩く中、このカキ氷を楽しみにしていたのだが、木ノ又小屋が営業しておらず、ガッカリしたことを思い出す。
 今日は、どうだろうかと、ちょっとドキドキしながら、木ノ又小屋に近づく。
 小屋の軒に下がった氷の幟を見つけて、ホッとした。
 さあ、カキ氷だ。
 「これが最後の(氷の)ブロックですよ。」と小屋の御主人。あと5分、遅かったら、カキ氷は、売り切れになっているところだった。ラッキーなタイミングだったなぁと思いながら、外でカキ氷を食べる。昨年9月に食べれなかったので余計に嬉しい。冷たい感覚が、額にジーンと来る。
 その後、トレランのグループが到着したが、カキ氷は、途中で品切れとなってしまった。
[木ノ又小屋にて] [カキ氷を注文]

 カキ氷パワーが効いたのか、その後は、順調なペースで登っていき、塔ノ岳に到着した。
 今日の山頂は、前回訪問の5月3日に比べたら、だいぶ登山者数が、少なかった。やはり、5月連休の人出は、かなりの異常値だと思えた。
 頂上でゆっくりしていると下山後のお楽しみ時間が減るということもあって、14:15、山頂を後にする。
[塔ノ岳頂上に到着]

 花立を通過し、花立山荘にもカキ氷があるかな〜なんて話をしていると、NASさん、右手の沢を見下ろす。そういえば、この下は、勘七沢だ。2年前、天気が良くなかったときにNASさんと遡行した記憶がある。あのとき、F4、F5を巻いたのが心残りらしく、「またチャレンジしたいな〜」との発言。
[花立付近にて勘七沢を見下ろす]

 14:44、花立山荘に到着。ここでもカキ氷の幟が出ていた。今日は、日差しが強く、とにかくカキ氷が食べたくなってしまう。
 早速、店に入り、抹茶カキ氷を注文。外のベンチで、カキ氷を食べる。
[花立山荘のカキ氷]

 花立山荘を出発し、大倉尾根の名物、階段を下っていく。(写真下)
 大倉尾根は、ダラダラ長くて、階段が多いという事から、嫌われるケースが多いが、個人的には、そんなに嫌いではない。特に下っていくとき、ここから眺める秦野盆地や相模湾の風景は、楽しみの一つだ。

 堀山の家や駒止茶屋を通過したので、次の休憩場所は、一本松跡あたりかなと思っていたが、皆さん、元気で、一本松跡も通過してしまった。ちょっと休憩なしで長く歩きすぎたと思い、一本松跡からの下りは、スローダウンし、見晴茶屋でゆっくり休憩する。
[花立山荘下の階段にて]

 「おっ、ここにもカキ氷が。」
と、観音茶屋に到着したとき、会長さんの声が響く。
 だが、女性陣からは、「もう、いいでしょ。」と、カキ氷拒絶の声が。
 そんな訳で、本日3回目のカキ氷は、却下されてしまった。
[観音茶屋にも「氷」の幟が]

 17:17、大倉バス停に到着。
 着替えた後、バスに乗ろうかと話をしていたら、ここでも会長さんの一声により、タクシーで、店に直行することになった。
[大倉バス停からタクシーに乗車]

 着いたのは、渋沢駅前にある「いろは食堂」。
 以前から名前だけは、知っていたが、なかなか入る機会がなかった。鍋割山や塔ノ岳から下山すると、この店で「反省会」を開く山のグループは、多い。店内は、すでに下山客で賑わっていたが、幸いにも奥の部屋が空いていた。

 生ビールで乾杯し、日本酒に切り替える。酒の肴も、いろいろ美味しいものが出てきた。
 飲みながら話をしていると、初めて表尾根を歩かれた女性陣からは、このコースは、なかなか評価が高かったことがわかった。
 その理由として、
  ・富士山の眺めなど、景色がいい(表尾根は、高い木が少ないので、視界が広がる)
  ・道は、整備され、明確
  ・トイレが綺麗で、各所(富士見橋、烏尾山、塔ノ岳、花立山荘)にある
など。こういった点で、丹沢の評価が高いのは、嬉しいことだ。
 [渋沢駅前のいろは食堂にて]


 今回は、スカッとした青空の下、富士山の眺めは最高で、初めてお会いした方々と、山の話をしながら、いつもとは、違った山歩きが味わえました。また、下山後も、ワイワイと楽しいひと時を過ごせました。
 NASさん、ならびに山の会のメンバーの方々、誠にありがとうございました。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。