トップページ山行リスト(日付)>半原高取山_記録20141004


半原高取山

 山行日
2014年10月4日(土)       曇り後晴れ         単独行
 コース
仏果山登山口(7:46)〜(8:56)宮ヶ瀬越(8:59)〜(9:12)半原高取山(9:53)〜(10:49)宮沢大橋〜(11:08)愛川ソーラーパークさんてらすTOBISHIMA(11:18)〜(11:38)原臼
今日は、夕方から用事があるため、ショートコースとして半原高取山に行ってきました。
天気がイマイチでしたが、ちょっとしたハプニングに遭遇しました。
詳細は、以下をご覧下さい。


 本厚木駅6:55発の宮ケ瀬行きバスに乗車。
 乗客は18人で、そのうち登山姿は、16人ぐらい。乗客の殆どが登山者だった。煤ヶ谷で2人、土山峠で1人登山者が下車。その後、仏果山登山口で降りたのは、意外にも私だけだった。
 ということで、10人以上の登山者が三叉路方面に向かったことになる。皆、丹沢山を目指すのかとちょっとビックリ。そのうち日帰りは、どのぐらいだろう。そんなことを思いながら、走り去っていくバスを見送った。

 今日は、仏果山登山口バス停から、とりあえず宮ケ瀬越を目指す。
[今回のスタート地点:仏果山登山口]

 歩き慣れた宮ケ瀬越への登山道。最近、ようやくこのルートも頭に入り、この植林帯を抜けると、石祠があり、その先で右にカーブし、...と、歩いている地点から先の光景が思い浮かぶようになった。
 しかし、毎度のことながら、足取りが重い。どうも歩き始めの30分が、とてもキツく感じる。それが、いきなり登りだと、余計そう感じてしまう。

 急登を終えて、ようやく尾根の先端部に登りついた。ここには、ベンチが置かれている。時計を見たら、バス停を出発してから50分も経っている。こんなに時間がかかったのかと、この先が不安になった。ペットボトルで水分補給した後、再び歩き出す。

 8:56、ようやく宮ヶ瀬越に到着。バス停を出発して1時間10分経っていた。
 ここまで登れば、稜線の反対側の景色が広がる筈だったが、目の前の木立が伸びてしまい、以前は見えていた半原・田代方面の平野部が全く見えなくなっていた。
 足下の斜面は、昔、草原状態だったので、この斜面を登ってきたこともあるのだが、今、目の前の樹林や低木を見ると、もうそんな気持ちにはなれない。
[宮ヶ瀬越の半原側は、木立が育っていた]

 仏果山に行こうか、高取山に行こうか、ちょっと迷ったが、今日の体力を考えたら、高取山だろうと判断。8:59、宮ケ瀬越を後にする。
 すぐ左側斜面にモミの木の樹林帯が続く。結構、幹の太い木々が多い。
[高取山へと向かう]

 途中、高取山頂上が見えた。あんなに宮ケ瀬越から遠かったっけと、意外に高取山までの距離が長く感じられた。今日は、だいぶ疲れているようだ。
 宮ヶ瀬越から13分後、半原高取山頂上に到着。(写真下左)
 周囲には、まだ登山者の姿が少ない。2人ぐらいだった。早速、展望鉄塔に登り、中型カメラで撮影しようと、鉄塔の階段に向かう。

 展望鉄塔の上からデジカメで撮影する。(写真下右)
 塔ノ岳や丹沢山、蛭ヶ岳といった稜線の山々は、雲に覆われ、はっきり見えない。手前に本間ノ頭のピークにも雲がかかっていた。
 ダム方面も撮影する。

 続いて、中型カメラで撮影するかと、三脚を立て、中型カメラをセットした頃、二人の若い男性が登ってきた。
 それと同時に半原側の斜面から、小学生のような声がしてきた。
 若い男性に、これから団体でも登ってくるのですかと質問してみたら、
 「小学校5年生が100人以上、野外センターから登ってきます。但し、小グループで登ってくるので、一度に頂上に集まることはありません。」
との回答。
 これは、イカンと中型カメラの撮影を急いだ。
[高取山頂上にて] [展望鉄塔の上から]

 やがて、次から次へと4,5人ぐらいのグループ単位で小学生が登ってきた。久々に声変わり前の男子の高い声を聞く。
 どうやら、展望鉄塔で出会った若い男性2人は、引率の先生のようだった。小学生が山頂に到着した際、各グループのチェックを担当していた。
[小学生の集団に出会う]

 登頂した小学生は、チェックを受けた後、展望鉄塔に登ったかと思ったら、すぐに降りてきて、そのまま下山していった。せっかく山頂まで登ったのだから、もう少し達成感を味わってから下山すればと思うのだが。

 さて、今日は、どこを下ろうかと出発前に地図を広げる。一番簡単なのは、馬場方面への尾根(昔は、れっきとした登山道だった)が、最後まで山道が続くので、いいかなと思い、ルートを決定する。 結果的に、野外センタ−に下っていく小学生と、途中まで同じルートだ。
 山頂直下の下り斜面は、泥状で滑りやすくなっており、小学生には危険ではないかと思ったが、皆、キャーキャー言いながら、バランスよく下っていった。

 途中、小学生から「ヒルは、いましたか。」と質問を受ける。
 今日は、見ていない旨を回答すると、「ヒルに血を吸われたことは、ありますか」と次々と質問が出てくる。もう、何度吸われたことかと話す。ヒルの話題だと話が長くなりそうなので、この辺でやめておいた。
 ただ会話をして気がついたのは、ここが、ヒルが出るかもしれない山だと小学生は、知っていて登っているようだ。おそらく先生から注意事項の一つとして通知されているのだろう。
[途中、小学生と同じルートを歩く]

 10:16、丁字路に到着。道標には、左「馬場・大平」、右「ふれあいの村・宮沢大橋」と書かれてある。ここのベンチにて、中年女性の先生一人が小学生グループのチェック、および進路方向を指導していた。確かにこの分岐点で、間違えて左に曲がれば、かなりの遠回りになってしまう。
 このハイキングコースは分岐点が多く、先生も大変だなと思う。
[丁字路にて]

 あっ、道を間違えた!と気がついたのは、林道(半原大沢線)を横断する時だった。

 今日は、馬場へ下るつもりだったので、先ほどの先生がチェックしていた丁字路を左折しなければならなかったのだが、小学生と同じように右折してしまっていた。
 リカバリーとして、ここで左折し、そのまま林道を進めば、馬場へ通じる尾根に行けるが、ここまで来て、遠回りして馬場に行く気持ちになれなかった。

 ということで、このまま、野外センター方面に下っていくことにした。小学生と同じルートだが、前後に小学生の姿は、見えなくなっていた。
 野外センター分岐点で、小学生ルートから外れ、宮沢大橋に向かう。
 このルートを下っている最中、今日は、まだ時間が早いので、寄り道してみようと思った箇所があったからだ。

 10:49、宮沢大橋に到着。
 ちなみに高取山からの道標には、宮沢大橋という地名が表示されているが、山と高原地図「丹沢」や、東丹沢登山詳細図には、この宮沢大橋という場所は記載されていない。だから、地図を見ても、どこが宮沢大橋なのか、全く分からない。この点、何とかして欲しいものだ。
 ここからは、車道を歩いていく。
[宮沢大橋を通過]

 車道が左にカーブしていき、下った先で、目的地に着いた。
 愛川ソーラーパークさんてらすTOBISHIMAである。
 高取山頂上からここのソーラーパネルが見えたので、一度は、来てみたいと思っていた。
[愛川ソーラーパークを訪問]

 ここは、公園のようになっており、人が入ること自体は、問題なし。
 但し、開所時間や休所日が決まっているので、いつでも入れるという訳ではなかった。幸い、今は開所時間だった。
 周りをキョロキョロしながら、進んでいく。開所中と言っても、他に人がいなかったからだ。
 下段のソーラーパネル(太陽電池モジュール)を見下ろす。(写真下左)
 案内板には、ここのソーラーパネルは、下段の広場に6,328枚、上段に1,574枚設置と記載され、現在の発電量は、599kWと表示されていた。
 TOBISHIMAというのは、このあたりの地名なのだろうかと、帰宅後、ネットで調べてみたら、ネーミングライツを飛島建設(この発電所の施工業者の一つ)が結んでおり、そのためTOBISHIMAという名が付いたことが分かった。その他、県のWebサイトから、ここは、最大出力1,896kW、神奈川県営初のメガソーラーで、一般家庭約520軒分の電気を作ることができるということも知った。
[ソーラーパネルを眺める] [斜面には、ツツジが植えられている]

 その後、バス通りに向かって坂を下っていくが、ちょっと遠回りして、原臼バス停に到着。(11:38)
 次のバスは、12:24発。これであれば、夕方からの用事には十分、間に合うだろう。
 まだたっぷりと時間があったので、近くの食堂で昼食をとった。
 ....これが、大当たり。低価格でボリューム満点の昼食だったのだ。
 [原臼バス停にて]


 今回は、高取山で予想外の小学生の集団に出会い、普段の生活とは、全くかけ離れた世界を味わいました。学校活動の一環として、山歩きを行うのは、いろいろなアクシデントを考えますと、今の世の中、なかなかできる事ではないと思いますが、この小学校は、それを実践しており、そのことが、とても嬉しく思いました。

 結局、予定していた馬場への尾根下りができず、反省だらけの山行でしたが、すぐに軌道修正し、太陽光発電所を見学できたのは、有意義でした。
 馬場への下りは、再度、チャレンジしてみたいと思っております。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。