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半原高取山

 山行日
2014年11月15日(土)       晴れ         単独行
 コース
宮ヶ瀬小・中学校前(7:48)〜(8:28)374m峰(8:37)〜(9:15頃)543m峰〜(9:45)半原高取山(10:27)〜(11:10)半原大沢林道終点〜<半原大沢林道>〜(11:43)野外センター横〜(11:57)愛川ふれあいの村野外センター前
 夕方から用事があるため、今回は、ショートコース定番の仏果山山域の半原高取山に行ってきました。ルートは、いつもの仏果山登山口バス停からではなく、先日、一緒に高畑山へ行きましたAYさんから、半原高取山への取付き点(やまびこ大橋付近)を聞いて、そこから半原高取山へのルートを辿ることにしました。
 また、半原高取山からの下りでは、予想外な展開となりました。
 詳細は、以下をご覧ください。


 7:44、宮ケ瀬小・中学校前バス停にて下車。
 今まで何度も、この宮ケ瀬行のバスに乗車したが、ここ宮ケ瀬小・中学校バス停で下車したのは、初めてだと思う。また、バスから降りて、驚いたことが二つあった。
 一つは、上りのバス停と、下りのバス停の位置があまりにも離れていることだ。以前、本厚木に向かう際、この宮ケ瀬小・中学校前からAYさんとバスに乗車したことがあるのだが、その時の上りのバス停は、確かに小・中学校前にあった。だが、今日降りた下りのバス停は、小中学校をだいぶ行き過ぎていた。
 もう一つは、バスから降りて進路方向を見たら、すぐ先に宮の平バス停が見えたことだ。こんなに次のバス停との距離が短いのは、珍しい。
 ....この辺りは、自由乗降区間だから、別にバス停でなくてもよかったことに後で気がついた。
[宮ヶ瀬小・中学校前バス停にて下車(バスの進路方向から振り返って撮影)]

 バス停からやまびこ大橋の方へ戻るように進む。
 途中、左手の小階段を登り、宮ヶ瀬小・中学校のグランドの方へ寄り道してみた。金網の向こうに一本の小さな銀杏が黄葉しており、思わず撮影。(写真下)
 奥に二階建て校舎が見える。ここには、現在、小学生が全学年で10人程度、中学生が全学年で6人程度だということを先日、AYさんと飲んだ宮の平の食堂の女主人から話を聞いた。
 その後、ネットで調べてみると、この宮ヶ瀬小学校は、昨年度で創立140周年を迎えたとの事。そんな由緒のある小学校だったが、昭和59年頃、宮ケ瀬ダム建設のために転居する住人が増え、その結果、児童数が減ってしまったらしい。
 現在の場所に移り、開校したのは、昭和61年。それから今日に至っている。
[宮ヶ瀬小・中学校にて]

 やまびこ大橋を渡り、丁字路を左折する。
 先日、AYさんから聞いた取付き点は、このあたりの筈と右手を見ながら進むと、短いコンクリートの階段があったので、ここだと思い、登ってみる。だが、階段は、すぐに終わり、その先に踏み跡らしきものは、なかった。
 ただ、1本のロープが急斜面から垂れていた。これが、聞いていたロープだなと思い、掴んで斜面を登っていこうとしたが、このロープ、今一つ信用できない。
 そんな訳で、ロープに頼らず急斜面を登っていくが、いきなり木の幹を掴みながらの歩行となる。まだウォーミングアップレベルの身体だったのに、いきなり全身のパワーを使うことになってしまった。 
[ロープが現れる]

 ロープが、終わった段階で、斜面が終わった訳ではなかった。
 正面の登りは、キツいので、右手にトラバース気味に進む。やがて、右下にやまびこ大橋が視界に入ってきた。だが、足下は、急斜面で、スリル感があり、緊張しながら進んでいく。大橋の奥には、三角形の山、本間ノ頭が見えた。(写真下)
[やまびこ大橋を見下ろす]

 やまびこ大橋を撮影した後、適当に斜面を登り始める。だが、ここもまだ急斜面だった。だが、今までと違って、適当な木がなく、ストック1本を取り出し、慎重に登っていく。こんな斜面ならば、この辺にもロープがあってもいいのではないかと思ったほどだ。

 8:28、小ピークに到着。(写真下)
 地形図上の374m峰だ。ようやく登りが終わったので、小休止とした。もう喉がカラカラだ。ペットボトルを取り出し、一気飲みする。こんなに朝早く、水分補給するのは、殆ど記憶になかった。
[374m峰にて]

 374m峰を出発すると、その先は、非常に歩き易い尾根だった。途中、ヤセ尾根部分もあったが、それほど緊張するほどでもない。
 この辺りは、モミの木が多く、紅葉シーズンなのに緑色が目につく。
 尾根の先端に着いた。ここで左斜め前方に尾根が曲がる。太陽光線がまぶしい。(写真下)

 9:07、左手に植生保護柵が現れ、右手斜面は、小さなザレとなり、視界が広がった。ここでデジカメを取り出す。
[尾根筋を進む]

 尾根筋に紅葉し始めたモミジを発見。見上げて撮影する。(写真下)
 今日は、澄みきった青空がバックになるので、紅葉が一層鮮やかに写った。撮影していると時間が経つのも忘れてしまう。
[モミジの紅葉]

 正面が高取山頂上の斜面となった。直登しようとしたが、ノイバラの棘と急斜面のため、右へ右へと斜めに登っていく。
 その結果、登山道に出たには、出たのだが、だいぶ宮ケ瀬越寄りに出てしまった。
[高取山頂上直下の斜面]

 9:45、半原高取山頂上に到着。
 早速、展望鉄塔に上がり、中型カメラによる撮影をスタート。高取山から北西に続く尾根筋の紅葉は、ピークを過ぎていたが、太陽光が当たり、なかなか色鮮やかな最後の紅葉を見せてくれた。(写真下)
 今日は、丹沢の山々だけでなく、遠景の山並もくっきり見えて、素晴らしい光景が広がった。大菩薩嶺や雲取山、関東平野の奥には筑波山も見えた。
[展望鉄塔から北西方面を眺める]

 高取山の展望鉄塔から下りて、ふれあいの村方面への下山道を進む。この間、小学生と一緒に下ったルートである。
 10:40、丁字路に到着。(写真下)
 前回は、右折してしまったが、今回は、馬場・大平と記載されている方向へ左折する。
 馬場・大平と書いてあっても、誰も知らないだろうなぁと思いながら、植林帯を下っていく。
[馬場・大平への分岐点]

 10:48、林道に出てしまった。
 いつの間にできたのだろうか。全く見知らぬ林道だった。
 恐ろしいことに道標などは、何もなかった。林道の先は、二分しており、左は、上り坂、右は、下り坂だった。(写真下左) ここで、林道が出来る前の登山ルートを思い出し、右の下り坂を進む。
 途中、右手斜面を見たら、新しい林道は、従来からある林道(半原大沢線)から延びてきているようだ。(写真下右)
[見知らぬ林道に出た] [下から林道が延びていた]

 林道がUターンして右にカーブして下っていくところで、林道から外れ、そのまま直進してみる。
 すると、尾根筋の反対側には、宮ケ瀬ダムが見えた。但し、手前の木が邪魔し、写真の構図にはならない。
 そのまま尾根筋を下ろうと思ったが、倒木だらけで前進できないので、新しい林道寄りに下っていく。すると、山道のような経路に出たので、それを下っていく。

 11:04、何と前方に道標が現れた。(写真下)
 その道標のすぐ下あたりから宮ケ瀬ダムを眺める。
 頭の中を整理すると、ほんの少し前に合流した経路が、昔の登山道だった訳だ。登山道をそのまま下っていくと、さっきの新しい林道に出た。だが、新しい林道には、登山ルートを示す標識などは、一切なかった。ということは、この道標は、もう人の目に触れることは、まずないことに気がつく。
 それにしても新しい林道に道標がないのは、どうしたことだろうか。

 このまま右手のクネクネした新しい林道を下っていく気にはなれなかったので、道標側に戻り、尾根筋に下っていくことにする。尾根筋ルートは、踏跡があるという訳ではなかったが、以前、歩いたことがあるので、安心感があった。
[完全に孤立した道標]

 11:10、半原大沢線の林道終点に出た。(写真下)
 正面には、カーブミラーがポツンと立っている。以前、あのカーブミラーの裏手尾根を下ったことを思い出す。
 ....最後は、苦労した記憶あり。

 今日は、ここから、林道を歩いていくことにした。
[半原大沢林道終点(振り返って撮影)]

 歩き始めてすぐ、先ほどの新しい林道の入り口が見えてきた。(写真下) 
 見上げると、植林斜面にいろは坂のような林道が続いている。高取山の斜面にも植林間伐の波が訪れたようだ。
[半原大沢林道を歩く]

 11:15、登山道とクロスする。
 左手階段を下っていく登山道には、通行止めの立札がある。(写真下左) もう何年も前から、この状況は変わっていなかった。ここが、通行止めということは、馬場・大平方面には行けないのだが、不思議なことに最初の丁字路(10:40に到着した地点)にて、道標で左折方向の[馬場・大平]の標識は、そのままだ。さらに、今回、新しい林道ができており、地図を持っていなかったら、間違いなく道迷いとなってしまうだろう。
 
....丁字路から左折するルートは、誰も歩いていないということだろうか。

 なお、右手にも登山道が分岐している。(写真下右) 先ほどの新しい林道が出来る前であれば、登山道を下っていくと、ここに出てこれたのだが、今は、あの林道のため、登山道がズタズタに崩されており、もう、ここに下りてくることは、できなくなってしまったかもしれない。
[通行禁止の馬場・ふれあいの村方面
(振り返って撮影)]
[右手道標]

 結局、今日も時間の都合上、バリエーションルートの尾根を下ることをやめて、このまま林道を歩き、ふれあいの村に続く一般登山道で下ることにした。
 
 11:21、山の間から、半原の町並みがチラッと見えた。(写真下)
 暑くなってきたので、薄手のウィンドブレーカを脱ぐ。
[半原の町並みを見下ろす]

 11:24、水平に歩いてきた半原大沢林道と高取山からふれあいの村に続く一般登山道との交差点に到着。ここで、左折し、ふれあいの村に下っていく。

 11:48、ふれあいの村グランド横を歩く。(写真下)
 グランドは、手前は、サッカー。奥は、野球として使用されていた。
[愛川ふれあいの村のグランドにて]

 11:57、愛川ふれあいの村野外センター前バス停に到着。
 ベンチに腰掛け、12:22発のバスを待っていると、涼しい風が背中を駆け抜けていった。
 [愛川ふれあいの村野外センタ−前バス停に到着]


 今日は、前半、いきなり汗をかきましたが、自己未踏のルートを楽しんできました。
 後半は、予想外の林道出現で、オロオロ。いよいよ高取山にも植林帯の間伐が始まったようです。林道は、さらに延長されていくのかもしれません。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。