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大山

 山行日
2015年8月2日(日)       曇り         単独行
 コース
ヤビツ峠(8:34)〜(10:01)大山(11:13)〜(11:39)16丁目〜(12:14)下社〜<女坂>〜(12:55)大山寺〜(12:59)大山寺駅〜<女坂>〜(13:17)大山ケーブル駅〜(13:30)大山ケーブルバス停
今回は、ケーブルカー工事の状況を知りたく、ショートコースで大山に行ってきました。
ですが、結果的に大山での新たなニュースを知りました。
詳細は、下記をご覧ください。


 秦野駅のヤビツ峠行きバス乗り場に着くと、5分前ぐらいに1番バスが出発している筈なのに、すでに20人以上の待ち行列が出来ていた。でも、このくらいの人数では、まだ臨時便は、無理かなと思っていたら、予想に反して7:48に臨時便がやってきた。ということで、10分も待たずに出発することができた。
 ....幸先のいいスタート。

 8:23、ヤビツ峠到着。
 1番バスの登山者がまだ出発していないところに臨時便のバスが到着したことで、ヤビツ峠は、登山者で混み合っていた。バスから降りた登山者は、この暑い時季に表尾根のようで、大山方面に進む人は、少ない。
 靴の紐を絞め直していると、体調が悪いのか、珍しくバス酔いしていることに気がつく。何となく吐き気がして気分が悪い。そんな訳で、スローペースで歩き始める。(8:34)
[ヤビツ峠は、登山者で賑わう]

 最初の植林帯の登りで、はやくも息が切れ、吐き気が続く。
 やはり、体調がよくないようだ。
 普通であれば、前を歩く中高年夫婦を途中で追い越すようなペースになる筈だが、そんなパワーが出てこない。
 風邪でもないし、過労だろうかと思いつつ、無理せず、ゆっくり歩く。
[大山への道]

 途中、20代と思われる女性4人組が登山道横で休憩中だった。しかしながら、どう見ても何人かは日本人に見えなかったので尋ねてみると、話しかけた女性だけが、日本人で、それ以外の3人は、タイ人だと分かった。
 なんでも下社からの眺めがミシュラン2つ星?ということらしく、タイ女性の一人が是非、行ってみたいということで、今回、やってきたとの事。
 下社からの眺めがミシュラン2つ星って、いったい何?と、この時は、そう思った。

 9:38、ガレ場上の展望地に到着。(写真下)
 残念ながら、天気は、いいのだが、雲のため、富士山や、塔ノ岳、丹沢山は見えず。
[ガレ場から丹沢方面を眺める]

 9:59、定点撮影地の鳥居の前でデジカメ撮影。
 体調が悪いこともあり、ここまで結構、時間がかかってしまった。
[定点撮影点の鳥居前にて]

 今回は、大山の神社の建屋内を撮影する。
 参拝後の本社。(写真下左)
 さらに一段上がって、奥の院の内部。(写真下右)
 どちらも千社札が貼りつけられている。千社札というと、あの独特の書体(江戸文字の「籠文字」)だが、確かにここでも太い文字で人名が書かれてあった。
[本社にて] [奥の院にて]

 山頂標識や2代め御神木を撮影し、山頂を出発しようと、鳥居をくぐろうとしたとき、普段は、閉じられたままである、右手の建屋の扉が開いてあった。
 思わず、内部を撮影する。(写真下右)
 この建屋は、なんという名がついているのかと、建屋を見上げると、「前社」と書かれた神額を見つけた。おそらく、これが建屋の名称だろう。
[大山頂上にて] [前社にて]

 下社への最短ルートで、下っていく。
 山頂でゆっくりしたせいか、出発時の吐き気のような気持ち悪さは、消えていた。
 ....睡眠不足だろうか。

 大木となっているモミの木の樹林帯を通過。今回は、振り返ってデジカメ撮影。(写真下左)
 土が流され、根が露出し、タコ足のようになっている。これでは、そのうち倒れてしまうのではないかと心配になる。
 続いて、夫婦杉を通過。(写真下右)
 ....ここは、最近、定点撮影地となってきた。
[モミの木を振り返る] [夫婦杉前にて]

 12:14、下社を参拝。(写真下左)
 神額には、「阿夫利神社」と書かれてある。
 境内は、日曜だというのに人の姿が数えるほどしかいない。やはり、ケーブルカーが停止しているので、訪問客が激減しているのだろう。

 続いて、下社からの風景を眺めるが、平地には、雲がかかり、全く見えない。(写真下右)
 これが、ミシュラン2つ星?
 先ほどの4人組女性との会話を思い出す。
[下社にて] [下社からの光景]

 女坂を下っていく。
 途中、アカガシ(たぶん)の大木があり、思わず、撮影。(写真下)
 この辺りは、鬱蒼とした樹林帯で、周囲の樹木を一本ずつ確認していたので、時間がかかってしまった。
[アカガシ(たぶん)の大木]

 いよいよ目当てのケーブルカーの線路を見下ろす場所に来た。既にレールと枕木が新しくなっているようで、工事は、着々と進行中のようだ。
[ケーブルカーは工事中]

 大山寺を参拝。
 その後、正面の石段を下らず、左手のケーブルカー駅の方に進んでみる。というのも、ケーブルカーの中間駅である大山寺駅に通じる道を歩いたことがなかったからだ。
[大山寺にて]

 大山寺駅は、工事中で進入禁止となっていた。(写真下)
 ふと、下社の下にある茶店で働くオバサンたちを思い出した。オバサン達は、確か、大山寺まで、車で林道を走り、ここから毎朝ケーブルカーに乗って、下社まで通勤していたはずだ。ケーブルカーが工事中ということは、毎朝、あの女坂を登っていかなければならない。(女坂といっても大山寺より上は、急な階段が続く)
 大変な通勤路だと、同情してしまう。
[大山寺駅に寄り道]

 女坂を下っていき、大山ケーブル駅を眺めると、何やら新しいケーブルカーの車体が見える。
 ケーブルカーの車体は、たぶんヘリコプタ−で運搬されたのだろう。その後、現地で艤装工事を行うようだ。
[大山ケーブル駅にて新型ケーブルカー発見]

 13:30、大山ケーブルバス停に到着。すでにバスは停車していた。
 
バスの発車を待つ間、車内にあったパンフレット「大山絵とうろうまつり」を取り、読んでいたら、そこに 「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに掲載された大山」と言う見出しで、「今年6月、フランスの旅行誌ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに大山が掲載され、大山阿夫利神社からの眺望が2つ星、大山が1つ星を獲得しました。(以下、略)」といった文章が載っていた。
 あの女性4人組が言っていたミシュラン2つ星というのは、このことだったのかと納得。
 この話が広まると、今後の大山は、ますます混み合いそうだなぁと、ちょっと複雑な気分になってしまった。
 [大山ケーブルバス停に到着]


 帰宅後、ミシュランの件をもう少し調べてみましたら、ミシュランが発行する旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改訂第4版(フランス語)が6月15日より、フランスで販売を開始し、今回新たに大山(★)、大山阿夫利神社からの眺望(★★)等が、新規登録されたとの事でした。
 ....そもそも外国人向けガイドブックなので、日本語版は、なし。

 ちなみに
  ★   : 興味深い
  ★★ : 寄り道する価値がある
との評価と書かれてありました。
 10月から新しいケーブルカーが運行し、紅葉のシーズンに突入すると、今年は、より大勢の観光客が訪れそうです。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。