トップページ山行リスト(日付)>モミソ沢_記録20151219


モミソ沢

 山行日
2015年12月19日(土)       快晴         NASさん、KEKさん、HINさん
 コース
 大倉(7:47)〜(8:19)竜神の泉〜(8:57)新茅荘〜(9:13)懸垂岩(9:41)〜<モミソ沢>〜(12:05)左岸尾根に乗る〜(12:33)懸垂岩(13:39)〜(13:55)新茅荘〜(14:22)竜神の泉〜(14:53)大倉
 ヒルのいない時に沢登りしますかと、以前、葛葉川本谷を一緒に遡行したNASさん、KEKさん、HINさんといった山の会メンバーで、モミソ沢に行ってきました。


 KEKさんとは、丹沢に何度か一緒に登っているが、どれも曇り空で、今にも雨が降りそうな天気ばかりだった。(葛葉川本谷、檜洞丸、鍋割山)
 「ようやく晴れましたね。」
とKEKさんと話す。今日は、朝から素晴らしい青空が広がっている。雲一つない空だ。
 7:47、大倉から、風の吊り橋を渡り、戸川林道に向かう。
[大倉の「風の吊り橋」を渡る]

 日陰の林道歩きは、結構寒く、自然と足取りが速くなる。
 沢登りの準備運動のつもりで、林道をひたすら歩く。
 背後から、頻繁に自家用車が追い越していく。マイカーで、塔ノ岳登山だろうか。
 新茅荘を過ぎたあたりから、日が高くなり、結構、暖かくなってきた。
[新茅荘を通過]

 9:05、戸川林道から外れ、新茅ノ沢へ下り、その後、水無川の右岸へ渡る。(写真下左)
 9:13、懸垂岩の下に到着。
 今日は、まだ早いせいか、この懸垂岩でクライミングするようなパーティは見られなかった。
 沢靴に履き替え、ハーネスやヘルメットを装着していると、林道上で沢の準備をしていた男女4人組のパーティが先にモミソ沢の狭いゴルジュへと進んでいった。

 我々も、入渓準備を終えて、9:41、出発する。(写真下右)
[水無川の右岸へ渡る] [モミソ沢へ出発]

 日当りのいい懸垂岩下から、モミソ沢の日陰に入っていくと、一気に気温が下がる。
 そんなに濡れることはないだろうとは、思っていたが、沢靴だと、自然と水流へ踏み込んでしまう。だが、それほど水が冷たいとは思わなかった。
[日陰のゴルジュを進む]

 目の前に5、6mぐらいの滝が現れた。これがF1と言われる滝だろう。
 水流沿いではなく、右側の乾いた岩から登って行く。
[F1通過]

 9:53、左手に滝が見えてきた。
 近づくと、沢が二分しており、滝は、その支流の方にあった。支流の方が水量が多いというのは、ちょっと勿体ない気分だ。この支流は、そんなに長くないようだが、ちょっと興味を覚える。何かの時に遡行してみたいものだ。
[左に支流の滝あり]

 小滝をいくつか越えていく。水は、だいぶ減ってきた。
 10:04、前方右に3段の滝が現れる。もう水は、チョロチョロ程度になってしまった。
 これが、F2だろう。
[F2:3段の滝を登る]

 このF2の3段目は、ロープを取り出し、トップロープで、KEKさん、HINさんと、水流すぐ右を登る。もっと右寄りでは、懸垂岩で先に入渓した4人パーティが、やはりロープ利用で登っていた。
 滝の落ち口には、NASさんの満足そうな顔が見える。前回は、ここをトップロープで登ったのだが、今回は、リードで登れたことが嬉しそうだった。
 ここで、先行していた4人パーティを追いつき、先に行かせてもらう。
[3段目にてロープ利用で、HINさんが岩に取り付く]

 ここまで来ると、水は殆ど消えてしまった。
 前方に狭いゴルジュが現れた。印象深い光景だ。前回初めて来たときの記憶が蘇ってきた。
 前回は、簡単に通過できた記憶があるのだが、今回、手掛かりが見つからず、少々焦ってしまった。
[狭いゴルジュを通過する]

 目の前にチョックストーンが見えてきた。2mぐらいの落差しかないのだが、結構、楽しめる岩だ。
 最初のNASさんは、あっさり通過。次のHINさんは、やや左側の岩を攻めてクリア。(写真下)
 私の前を歩くKEKさんは、チョックストーンを正面からチャレンジ。
 両腕をまっすぐ前に伸ばし、チョックストーンの端を両手で掴み、腕力で登ってしまった。
 ちょっと羨ましい光景だった。
 ....メタボでは、腹が邪魔してできない。
[チョックストーン越え(振り返ってNASさん撮影)]

 次に出現したのは、滝の上に倒木のある滝だ。
 この滝も記憶があった。途中、一歩だけ、スリリングなトラバースとなる箇所があり、ここに残置があれば、セルフビレイが取れるのにと思ったら、本当にボルトがあったので、びっくりした事を覚えている。その残置ボルトは、まだしっかりと残っていたので、今回、有難く使用させてもらう。

 前回初めて訪れたのが、2012年10月。約3年ぶりに来たことになるが、この滝上の倒木は、殆ど変化がなかった。NASさん、KEKさんは、倒木の下を潜り抜けたが、HINさんと私は、右側の斜面を登り、倒木を跨いでクリアする。
[倒木のある滝]

 再び、狭いゴルジュとなるが、快適に登っていける。
 10:57、正面に大きな岩壁が見えてきた。F4:大滝だ。(写真下)
 落差12mと言われるが、取り付き点からは、そんなにないような気がする。ここで、ロープを取り出し、NASさんトップで、大滝にチャレンジ。
[F4:大滝下にて]

 NASさんが無事、登り切ると、ロープを固定し、HINさん、KEKさんとアッセンダ−利用で登って行く。最後に私が、トップロープで登って行った。本当は、この後、懸垂下降などで遊べるかなと思っていたのだが、後ろから、4人パーティに追いつかれていたので、遊びは、諦め、上流に進む。
[大滝を登るHINさん] [大滝を登るHINさん(振り返ってNASさん撮影)]

 大滝を越え、沢が緩やかになったところで、ランチタイムとした。
 その後、右手尾根斜面に取り付く。
 
大滝を登り終えた後は、もう滝らしい滝がないことはわかっていたので、前回同様、ここで、左岸尾根を下って、懸垂岩に戻ることにしたのだ。

 前回初めての時でも、懸垂岩に下っていけたので、今回も間違いなく下っていけると思ったのだが、下っていくうちに段々、不安になってきた。前回、通ったようなルートの記憶が浮かんでこないのだ。
[左岸尾根を下る]

 それでも右手のモミソ沢側に枝尾根が、見えないので、間違いないだろうと思い、下っていくと、無事、懸垂岩の上に出た。やはり、ルートは、間違っていなかったのだ。
 先頭のNASさんから、懸垂岩には、誰もいないと聞く。そんな訳で、ロープを取り出し、懸垂下降することに。
[懸垂岩の上に出た]

 下まで15m前後だろうか。見下ろすと、結構、高度感がある。
 順番に一人ずつ降りていく。
 今日のザックは、結構重たいので、懸垂下降の速度操作に緊張感が走る。でも、懸垂岩の表通りのような岩場で懸垂下降が出来たのは、ラッキーだった。確か前回は、表通りには、別パーティが使用中で、水無川上流寄りの、裏通りのような箇所での懸垂だったので、下降距離が短かったのだ。
 懸垂下降を終え、沢装備を解いた。
[懸垂下降で沢に下りる]

 今回は、大滝で懸垂ができなかったが、懸垂岩で懸垂が出来たということで、大満足。
 2015年最後の山行として、ふさわしいフィナーレだった。
 帰りは、行き以上にペチャクチャ話しながら、戸川林道を歩く。
[充実した気分で、大倉に戻る]

 大倉で軽く飲んだ後、今日は、本厚木ではなく、愛甲石田で途中下車し、シロコロで忘年会を開催。
 今年は、NASさん、KEKさん、HINさんと、いろいろ歩いたことを思い出す。なんだかんだと言って、私にとって、今年の山行は、天気に恵まれたケースが多かった。
 来年の山の会の計画も一応、決まったし、これからが楽しみだ。
 [途中下車し、シロコロで忘年会]


 NASさん、KEKさん、HINさん
 今回のご同行ありがとうございました。今度は、西丹沢の沢に行きましょう。
 まだまだ続きますよ〜。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。