トップページ山行リスト(日付)>大山三峰山_記録20160312


大山三峰山

 山行日
2016年3月12日(土)       曇り         単独行
 コース
煤ケ谷(7:30)〜(7:42)水の尻沢橋〜<八丁経路>〜(9:26)760m圏峰〜(10:22)三峰山北峰〜(11:03)大山三峰山(11:24)〜(11:44)七沢山(11:49)〜(13:53)不動尻(14:01)〜(14:09)煤ヶ谷分岐点〜(14:21)山神隧道〜(15:08)広沢寺温泉入口
 明日、大山三峰山へ、山の会の月例山行(リーダー:花立小僧)が計画されておりましたが、金曜に雪が降り、それまで、軽アイゼン無しでOKと思っていました山行が、怪しくなりました。
 そこで、前日の土曜日に偵察と雪見を目的として、大山三峰山に行ってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 6:55本厚木駅前を出発する宮ヶ瀬行きの一番バスに乗車。
 今日は、土曜日ということで、登山姿の乗客が殆ど。隣に座っていた中年女性登山者グループは、丹沢山の話をしていた。今日は、丹沢三峰を越えて、みやま山荘泊まりだろうか。

 7:28、煤ケ谷にて下車。
 なんと8人(自分を含む)の登山者が降りた。宮ヶ瀬行き一番バスで、こんなに多かったのは、久々のような気がする。単独男性は、すぐに歩き出していった。準備体操として手首や足首、アキレス腱を伸ばした後、歩き出す。
[今日のスタート地点:煤ケ谷バス停にて]

 明日のルートと、全く同じでは、面白くないので、今日は、八丁経路を登ることにした。
 このルートであれば、今日は、まだ誰も登っていないだろう。そうであれば、誰も踏み込んでいない雪面を登ることになる。今日は、それを楽しみにやって来たのだ。

 水の尻沢橋を渡り、右折し、進路方向を眺めると、白い稜線が視界に入った。
 昨日は、相当降ったようだ...立ち止まって、目を凝らして眺めていると、樹林にびっしりと雪がついていた。(写真下)
 今日は、面白くなりそうだ...独りで、薄笑いしてしまった。
[大山三峰山の稜線を見上げる]

 今回は、一番手前の尾根の先端から登ってみることにした。
 車道の左手にシカ柵の扉が見えたので、そこから、シカ柵内に入り、左の柵沿いに登って行く。
 ....でも、ちょっとヤマビルが出て来そう。

 尾根の背に出た段階で、何やら踏跡が尾根筋に続いていた。後は、素直にこの踏跡を辿っていく。時々、足下のヒルチェックを行うが、特に発見できず。やはり、ヒルにとって、今日は気温がまだ低いようだ。
[シカ柵の扉を通過]

 八丁経路は、シカ柵が多い。
 ここは、左右のシカ柵が壊れておらず、思わずカメラを取り出して撮影。(写真下)
 こういった整備されたシカ柵は、珍しく、倒れかかっているものや、金網が破れているのが、普通だ。
[両側がシカ柵となる直線路]

 8:43、植林帯が終わり、シカ柵も消え、左右が自然林となる。落ち葉の上に雪が目立ってきた。いよいよ雪景色に突入かと、斜面を登って行く。
 8:51、小ピークに到着。
 この先、緩やかな下り斜面となり、一面、雪が積もっていた。(写真下左)
 その上には、何やら小動物の足跡が。犬よりも小さい感じだ。テンのような動物だろうか。(写真下右)
[小ピークを越えると、白銀の世界へ] [なんの動物?]

 段々、木の枝等に雪が目一杯、付着しているようになった。時々、首筋に雪が落ちてくるので、思わず、声を上げそうになる。
 いよいよ経路にも雪が積もって、ルートが分かりづらくなってきた。
 このあたりは、落葉樹のため、冬枯れ状態の樹林帯だが、その細い枝1本毎に雪が付いており、物凄い細かな白い網の目のような光景となっていた。デジカメで何度もシャッターボタンを押す。

[だんだん雪深くなってきた(振り返って撮影)]

 傾斜が緩くなり、木立が少なくなったと思ったら、その先で登山道に合流した。(9:26)
 煤ケ谷バス停で一緒に下車した女性2人組が、ちょうど目の前を通過するところだった。
 登山道は、既に何人か歩いているようで、そこだけ土が露出していた。
[稜線沿いの登山道に出た]

 崩壊地の上を通過していく。
 晴れていれば、丹沢山や丹沢三峰方面の眺望が右手に広がる、素晴らしい場所だが、今日は、手前の尾根しか見えない。
 だが、それしか見えなくても雪深い光景が見られた。
 思わず、カメラのシャッターを切る指に力が入る。
 やがて、目の前に根が半分、浮いている松の木に出会う。根の付いている東側から風が吹いて来たら、一発で倒れてしまうような感じだ。
 その松の木を見上げてみた。
[倒れそうで倒れない松の木]

 三峰山北峰を登った後、クサリ場が連続して現れる。久々の通過で、こんな風なクサリ場だったっけ?と、首を傾げながらアップダウンを繰り返す。
 木の根っこが露出している箇所にクサリが付いている。木の根の間に足を入れながら通過。(写真下)
 今回の積雪は、5cm程度といったところで、雪で歩き難いという感じではなかったが、木製の階段だけは、滑りやすく緊張感が走った。
[クサリ場が続く]

 11:03、大山三峰山頂上に到着。
 すでに4人の登山者が休憩中だったが、デジカメで撮影しているうちに皆、出発してしまった。
 木立の間から、遠くの山並みが見えないかと眺めても、相変わらずガスで何も見えない。
[大山三峰山頂上に到着]

 大山に続く尾根筋ルートと、不動尻に下るルートの分岐点にて小休止。
 中型カメラを背負ってきたものの、デジカメと違って、三脚を立てる必要があり、そうなると目の高さよりもアングルは、低くなる。その結果、なかなか撮影できる機会に恵まれなかったが、ここにきて境界尾根の小ピークが視野に入った。ということで中型カメラを取り出す。

 不動尻寄りで撮影中、単独の男性登山者が三峰山から大山方面に進んでいくのを見かけたが、少し経って、戻ってきた。聞いてみたら、本来は、不動尻に下って行くつもりだったとの事。ただ、雪上の踏跡だけを見ながら進んでしまったため、大山の方面に進んでしまい、途中でおかしいと気がついて戻ってきたと話をしてくれた。三峰山は、初めてとの事で、これほど雪があるとは想定していなかったらしい。経験豊富の方だったから、気がついたのかもしれない。やはり、雪道は、油断がならないと思った。
[境界尾根の小ピークを眺める]

 不動尻(キャンプ場跡)に下ってきた。
 ここには、以前簡易トイレが設置されていたのだが、撤去され、今は、煤ケ谷分岐点(ここから500m下)に移設されてあった。
[不動尻に下りてきた]

 山神隧道を通過し、舗装された林道をゆっくり下っていく。
 広沢寺温泉入口バス停に着いたら、ちょうど厚木バスセンター行きのバスが停車中だった。
 タイミングよく帰路につく。
 [広沢寺温泉入口バス停にて]


 今年は、1月の塔ノ岳・鍋割山山行での雪ぐらいで、いつの間にか雪歩きのシーズンを終えてしまうような状況でしたが、今回、降った直後に歩けて、思った通りの雪景色を堪能しました。
 積雪は、それほどでも無かったので、ルートを知っていれば、かえって歩き易かった気がします。ですが、不動尻への下りで、植林帯の枝や葉に付いた雪が解け始め、その滴が雨のように降ってきたことは、想定外でした。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。