トップページ山行リスト(日付)>マスキ嵐沢_記録20160702


マスキ嵐沢

 山行日
2016年7月2日(土)       晴れ         同行者:NASさん、KEKさん、RIKさん
 コース
大滝橋(8:41)〜(9:21)マスキ嵐沢入渓点(9:49)〜(10:11)F1〜(10:17)F2〜(10:24)F3〜(10:32)F4〜(10:43)F5〜(11:31)F6〜(11:36)F7(13:27)〜(13:43)稜線〜(14:24)ベンチ〜(15:02)西丹沢自然教室
 今回は、山の会メンバー3名と個人山行として沢登りを楽しんできました。
 向かった沢は、西丹沢のマスキ嵐沢です。この沢は、私にとって通算3回目の訪問となります。
 この沢は、@アプローチが短い、A手頃の滝が多い、B下山ルートも楽ということで、NASさんお気に入りの沢の一つです。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 新松田駅前でメンバーと集合し、7:30発の西丹沢行のバスに乗車する。
 久々の沢メンバーだ。NASさん、KEKさんとは、昨年末のモミソ沢、RIKさんとは、2年前の葛葉川本谷以来だ。
 車内は、山北を過ぎると、ガラガラとなった。登山者は、10分前に出発している1番バスに乗車しているようで、谷峨からも誰も乗ってこなかった。
 8:31、大滝橋にて下車。
 ここで、本日のルートを確認した後、林道を歩き始める。(8:41)
[大滝橋にて下車]

 今日の天気予報は、曇り後晴れとのことだったが、幸い、早くも日が差し込んできた。これならば、今日の天気は、大丈夫だろう。
 「晴れてきて、よかったですね。」
とKEKさんと話す。何せ、メンバーのKEKさん、丹沢には過去5回来て、晴れたのは1回だけ(昨年末のモミソ沢)で、それ以外は、ガスの濃い曇りばかりという丹沢曇り男なのだ。 
[大滝沢沿いに進む]

 大滝沢沿いの登山道を進む。左手に大滝(落差10m)を見下ろす。私にとっては、見慣れた光景だが、初めてのKEKさん、RIKさんは、立ち止まって見下ろしていた。
[左に大滝を見下ろす]

 9:21、マスキ嵐沢入渓点に到着。ここで、沢靴に履き替え、ヘルメット、ハーネス等を装着。
 ここまで、他のパーティは、現れず、今日の遡行者は、少ないことが予想された。これならば、滝での待ち時間が無く、快適な沢登りが期待できそうだ。
 9:49、遡行をスタートする。
[マスキ嵐沢の標識] [いよいよ入渓]

 最初の4m滝。(9:54)
 各自、好きなルートで登ってみる。NASさん、RIKさんは、水流から離れた左の岩を、KEKさんは、水流付近を、私は、水流から離れた右側から登る。
[最初の4m滝]

 10:00 続いて4m滝を水流右側を登って行く。今回の先頭は、いつものNASさんだ。(写真下)
 ここは、岩が滑っており、結構、緊張した。

 4m滝を登り終えると、小滝が続く。その後、沢幅が広がり、緩いナメとなった。
 「いいところですね。」
 前を歩くKEKさんは、話ながら、デジカメを取り出していた。
[4m滝を通過]

 10:11、F1到着。だが、水流沿いは、岩が積まれたような感じで、見た目は不安定な滝だ。
 NASさんは、水流沿いを登って行ったが、私は、省エネ遡行を心掛け、途中から右側に出て、滝の上半分は、巻くようにして、クリアした。
[F1 8m (KEKさん撮影)] [水流沿いにRIKさんが登る(KEKさん撮影)]

 続いてトイ状の滝F2。木の幹が、水流に平行して倒れている。(写真下左)
 2年前に訪れた時も、この倒木があったことを思い出した。
 前の3人は、スイスイと登ってしまったが、私は、2/3ぐらい登ったところで、ホールドを探すのに時間がかかってしまい、その分だけ、上半身まで濡れてしまった。(写真下右)
[F2 5mトイ状の滝] [水流沿いを登る花立小僧
(振り返って撮影)(KEKさん撮影)]

 F2をクリアすると、続いて、マスキ嵐沢で落差最大のF3(3m+12m)に到着。
 ここも滑りが多く、KEKさんは、水流沿いの直登をチャレンジするも、結局、ザイル無しということで、先行2人と同じように右上に登っていく。
[F3 3m+12mの滝]

 小さな釜を越えると、F4が目前に現れた。(写真下左)
 2年ぶりに見ると、なんだか滝自体が小さく感じられた。以前は、この滝がとても高く見え、気合を入れなければ登れないと思った記憶がある。
 白い一筋の水流を見ながら、冷静に考えると、今日は、水量が少ないということに気がついた。
 この結果、岩壁がよく見え、ルートもよくわかる。やはり、水量によって沢のイメージは、だいぶ変わるなぁと思う。

 ちなみにここでも、私は、2/3ぐらい登って水流を左から右へシフトするところで、ホールド探しとなり、上半身がズブ濡れとなった。(写真下右)
[F4 7m] [水流沿いを登る花立小僧
(振り返って撮影)(KEKさん撮影)]

 F5の下に立つと、水量が少ないので、やはり、今一つ迫力が無かった。
 ここは、一番楽なルートとして、皆と違って最初から水流から離れ、右側を登って行く。
[F5 8m]

 F5を越えたところで、木陰を見つけて、小休止。(10:48〜10:54)
 日が差し込んでいるので、木陰でないと休憩した気分になれない。

 「滝の間隔がちょうどよくて、楽しい沢ですね。」
 KEKさんの感想だ。そうなのだ。だから、シーズンになると入渓者がドドッと押しかけてくるのだが、不思議と今日は、他のパーティに会わない。

 4mぐらいのスラブ滝は、左下から右上に続くバンドを登って行く。快適だ。
 それを越えると、小さなナメとなる。
 小滝を通過すると、水量が一気に減ってしまった。
 「おっ、真っ平な岩がある。」
 「KEKさん。ポーズをお願いします。」
と、KEKさんに無理やり、平らな岩に乗ってもらい、ポーズをとってもらう。(写真下)
[平らな岩の上にてポーズをとるKEKさん]

 11:12、先頭を歩くNASさんから声がかかる。
 「あれっ、どっちだったっけ。」
 見れば、前方で沢が分岐していた。過去2回歩いているが、こんな所の分岐で悩んだ記憶が無かった。今回、誰もGPSを持っていなかったので、地図と遡行図で確認する。
 どうも周囲の倒木やヤブがスッキリして、右手の沢がはっきり見えるようになったため、迷う破目に陥ったようだ。ここは、左ということで、進んでいく。
[右の沢がルートか?と一瞬迷うが左を進む]

 小岩が散乱する涸沢となった。
 11:21、沢が二俣となる。ここは、記憶があり、右手を進む。
[二俣を右方向に進む]

 両壁が迫ってくる。
 11:29、沢自体は、左に曲がっていくが、正面に見える細い涸沢へと進む。
 垂直の涸棚が見えてきた。F6だ。
 ここは、階段状の岩なので、歩き易いルートを探しながら、登って行く。だが、RIKさんが通ったルートでは、大きな浮石があり、一瞬、ドキッとしたそうだ。
[F6に向かう]

 11:36、F7(10m)の下に到着。
 ここで、ザックからロープを取り出す。NASさんがトップで登って行く。
 今日は、4人なので、ロープを固定し、RIKさん、KEKさんは、アッセンダー利用で登ってもらう。 
[F7 10m アッセンダー利用で登るRIKさん]

 登り終えた後、ランチタイムとする。
 ロープが張られてあるので、ロープワークの練習を実施。なんだかんだと2時間近く、F7で滞在してしまったが、その間、他のパーティと会うことはなかった。こんないい天気だったのに今日は、マスキ嵐沢を独占した気分を味わう。
[F7 滝上にて、ロープワークなどを学習]

 13:27、F7上を出発。
 後は、源頭部の急斜面が待っているので、最初からゆっくりペースだ。
 段々、斜度がきつくなり、呼吸が乱れてくる。
 それでも、13:43、稜線に登りついた。
 「この源頭部の登りが短いのが、いいんだよね。」
と、NASさん。
[源頭部は、急斜面]

 稜線に出ても、すぐに歩き出す。
 上空は、午前中と変わって、曇り空となり、ちょっと、雲行きが怪しくなった。
 そんな訳で、スタスタと植林帯を下っていく。
[経路を下っていく]

 14:24、畦ヶ丸〜西丹沢自然教室間の登山道に合流した。ベンチがあるのだが、先行者が使用中だったので、休憩せず、先を急ぐ。
 途中、水流近くで、小休止した後、一気に自然教室へ。

 15:02、西丹沢自然教室に到着。上空は、今にも雨が降りそうな雲に覆われていた。
 バスは、15:40なので、ゆっくりと休憩。
[自然教室にてバスを待つ]

 新松田行のバスに乗車し、山北で下車。
 すぐに駅裏のさくらの湯に向かう。ここは、炭酸カルシウム人工温泉だが、2時間400円と安価で、かつ、空いていることが多いので、重宝している。ただ、風呂上りにすぐ缶ビールという訳にはいかないのが、唯一の欠点。(飲料はあるが、酒類は置いていない)
 このため、いつも駅前の小さな酒屋で、缶ビール(よく冷えている)を購入し、駅改札口前のバス停で、乾杯している。
[山北にてバスから下車。さくらの湯へ]

 御殿場線に乗って、松田で下車し、小田急線に乗り換える。
 いつものシロコロホルモンの店に突入。
 4人で、本格的な反省会となった。
 ....この店は、下山後に予約の電話を入れても、入れるのが嬉しい。
 [小田急線を途中下車し、シロコロを堪能]


 同行の皆様
 今回は、天気に恵まれ、心地よい沢登りとなりました。また、風呂上りのビール、シロコロと胃袋の方も大変、満足な日となりました。
 そのうち、また計画しますので、宜しくお願い致します。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。