トップページ山行リスト(日付)>仏果山・秋葉山_記録20160812


仏果山・秋葉山

 山行日
2016年8月12日(金)   曇         単独行
 コース
仏果山登山口(9:37)〜(10:36)宮ヶ瀬越〜(11:01)仏果山(12:11)〜(12:31)馬渡分岐(12:34)〜(12:43)秋葉山〜(13:01)林道横断点(13:11)〜(13:22)390号送電鉄塔(13:27)〜(14:00)細野橋
 今日は、家を出るのが遅くなってしまったので、お手軽な丹沢前衛の山、仏果山へ。
 軽い気持ちで、秋葉山を経由して下っていったのですが、思わぬ落とし穴が。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 朝7:00過ぎに家を出たとき、上空に雲が、あったものの、青空も一部見えていた。そして薄日が差していたので、今日は、まあまあの天気かなと思っていた。
 だが、本厚木から宮ヶ瀬行きのバスに乗っていると、土山峠で車道が完全に濡れていることに気がつく。どうやら夜中に雨が降っていたようだ。そのせいだろうか、上空は、完璧な曇り空となっていた。
 9:27、仏果山登山口にて下車。
 「う〜む。これでは、山は、見えないかもしれない。」
 予想以上に、このエリアは、まだ湿度が高く、本間ノ頭の山腹には、ガスが漂っていた。
 この湿度だと、ヤマビルの出現確率は、かなり高そうだ。
 ヤマビル対策として、ズボンの裾にはガムテープを巻き、9:37、バス停を出発する。
[仏果山登山口にて]

 登山者カードBOXのある所で、ヤマビル用の忌避剤が置いてあった。この忌避剤は、いつも中身が空だったので、全く当てにしていなかったが、手に持ってみると、今回、中身があることに気がついた。これは、ラッキーと、早速、両方の靴にスプレーさせてもらう。
 ....何だかとても得した気分〜
[ヤマビル忌避剤が用意されてあった]

 途中で、小学生(低学年)10人ぐらいと大人3人程度のパーティに追いつく。小学生は、ソックスを上げてズボンの裾を中に入れている。その姿を見て、ヒルが出たのかなと思う。追い抜く際、ヒルという声が聞こえた。やはり、ヒル攻撃を受けたようだ。その後、足下のヒルチェックをしてみるが、1匹も見つからなかった。やはり、忌避剤の効果が出ているようだ。
 11:01、仏果山頂上到着。
 早速、展望鉄塔に上がってみる。
 しかし、展望鉄塔の最上段に立ってみてガッカリ。丹沢方面は、ガスに覆われ、ピークが全く見えない。見えるのは、本間の頭の山腹ぐらいだ。仕方がないので、丹沢方面は諦め、中型カメラで半原高取山方面を撮影する。
[仏果山頂上にて] [展望鉄塔からの眺め(半原高取山方面)]

 12:11、昼食を終え、仏果山を出発。
 今日は、丹沢方面の眺めが見えないということで、稜線歩きをせず、下ることとした。最短は、仏果山から北上して、宮沢大橋に下るルートだが、これは、最近歩いた記憶があるので、今回は、秋葉山経由とした。
 12:31、半原越方面に進み、秋葉山分岐点に到着。ここで左折する。左折ルートに対し、[馬渡バス停3.2km]と書かれた道標のある所だ。(写真下)
[秋葉山への分岐点]

 道標で示されている割には、殆ど歩かれていないようだ。時々経路が明確でない箇所がある。だが、ここは、尾根筋に下っていけば、ルートを誤ることはない。
 12:43、尾根の先端のようなところに到着。
 ここに秋葉山の山頂標識が立っている。久々の訪問だ。(帰宅後調べたら、約7年振りだった)
[秋葉山の山頂標識]

 山頂標識の左側を下ってすぐの所で、石の祠と石碑を見つけた。
 石碑自体は、そんなに古い訳ではなく、平成元年11月と書かれてあった。この地域にて、遠州秋葉神社を火伏の神として信仰した経緯が記載されている。
[細野秋葉講記念碑]

 尾根筋の斜面が比較的、緩やかになり、下り易くなってきた。
 自然林の中を快適に下っていく。
[尾根筋を下っていく]

 13:01、未舗装の林道にぶつかった。
 林道を横断すると、道標が立っており、「馬渡バス停」を指している方向は、草ヤブを指していた。経路に対して、全く手入れがされていないようだ。(写真下)
 草ヤブでなかった頃は、確かにここを通ったはずだが、目の前の草ボウボウの姿を見てしまうと、突破するのには、ちょっと躊躇してしまう。
 そんな訳で、ちょっと林道を左に進んでみる。すると、どうだろう。新しい林道がすぐ先で合流していた。その新しい林道を進むと、先ほどの道標が示していた経路の先に合流することが出来た。
 時間が経つと、状況は、変わるものだと痛感する。
[道標の先は、草ヤブと化していた]

 壊れたシカ柵を通過する。正面には、送電鉄塔が見えてきた。
[壊れたシカ柵の扉を通過]

 前方には、送電鉄塔が見えるのだが、その手前に草ヤブが出来ていた。誰も歩いていないのだろう。昔は、こんなに草が伸びていなかったのだが、ここでも時間の流れを感じてしまった。
[草ヤブにぶつかる]
・・・ マウスポインタを画像の上に持っていけば...

 草ヤブへ突入せずに経路が無いか、左右を調べてみたが、そんなものは、見つからず、強行突破となった。ススキなどの葉を掻き分け、進んでいくが、途中、棘のある草が混じっており、軌道修正。送電鉄塔の下が、草ヤブということはあり得ないので、あと5mぐらいだろうと、我慢しながら鉄塔目指して、進む。 
[ノイバラの棘あり] [送電鉄塔になかなか近づけない]

 送電鉄塔前にて、突如、草ヤブが終了する。案の定、送電鉄塔下は、全く草が無かった。
 念のため、こちら側で草ヤブの中に経路が無いか振り返って調べたが、見つからなかった。もう、このコースは、誰も歩かなくなってしまったのかもしれない。
 しかし、初めて、稜線から下ってきた登山者だったら、道標があるのに途中で道が消えてしまうのだから、ビックリするだろうなと思いつつ、この草ヤブを眺め入る。
[突破した草ヤブを振り返る]

 送電鉄塔を通過した後では、草ヤブは無く、経路通りに山の斜面を下っていく。
 林道に合流する所で道標を見つける。(写真下左) この道標は、見覚えがあった。
 林道から振り返ると、知らない林道が、もう一本できていた。(写真下右)
 ここでも、時間が経つと、状況は、変わるものだと痛感する。
[昔の道標は、健在だった] [振り返って撮影]

 林道を下っていくと、南山林道(舗装路)と合流する。
 そこから住宅街を歩き、細野橋バス停に到着。(14:00)
 結局、今日は、真夏だというのにスカッとしない曇り空の山行だった。
 [細野橋にて、バスを待つ]


 秋葉山からの尾根を下り終わり、住宅街の中を細野橋バス停に向かって歩いているとき、もし、この尾根を自分が、初めて単独で下る場合だったら、どんな行動をとり、どんな思考を巡らすだろうか、そんな事を想像しながら、歩いておりました。
 たぶん、下記。
  ・秋葉山から林道に出るまでは、快調に下っていく。
  ・林道を横断したら、道標が示す方向は、草ボウボウの経路。
     道標を信じて、草ヤブを掻き分け、進んでいく。
  ・シカ柵を通過したら、背丈以上ほどの草ヤブとなっていて道が無い...
     地図で現在位置を確認する。
     進路は、直進であることを把握するが、左右に経路が無いか探す。
     無ければ、尾根筋である目の前の草ヤブを我慢しながら、直進する。
     目の前の送電鉄塔下まで行けば、草ヤブから抜けられる可能性は、高いと推察。
     だが、その先に経路があるとは限らない。
     引き返すべきか。
     まずは、送電線鉄塔の下まで行ってみて、考えよう。

 そんなことを考えておりましたら、細野橋は、すぐでした。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。