トップページ山行リスト(日付)>荻野高取山・華厳山・経ヶ岳_記録20161120


荻野高取山・華厳山・経ヶ岳

 山行日
2016年11月20日(日)          晴れ        単独行
 コース
上荻野(7:54)〜(8:10)用野橋〜(8:29)大沢登山口〜(8:36)高取山ゲート(尾根の上)〜(9:41)荻野高取山(9:45)〜(10:28)華厳山(11:19)〜(11:31)用野越(11:33)〜(11:58)経ヶ岳(12:01)〜(13:23)半僧坊前
 この時季であれば、御殿森ノ頭、宮ヶ瀬尾根、半原高取山あたりの紅葉が、見頃かと思いましたが、今日は、華厳山周辺を歩いてみました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 小田急線に乗っていた時、今まで見たことのないほどの濃霧に遭遇した。本厚木駅でも、まだ薄い霧が覆っていた。そんな状況の下、本厚木駅7:20発の朝2番バスに乗車する。
 7:50、上荻野バス停で下車。陽が高くなり、ようやく霧から解放されたようだ。(写真下左)
 ....それにしても珍しい濃霧だった。

 7:54、バス停をスタートする。
 すぐ先に浅間神社で、左折する際、神社のイチョウの黄葉に気がつく。(写真下右)
 う〜ん。ここで、こんなに黄葉しているとなると、山肌の紅葉は、もうピークを過ぎてしまったかと不安感が募る。
[上荻野バス停がスタート地点] [浅間神社にて]

 ゴルフ場横を歩くと、すでにラウンドしているプレーヤーの姿が見える。(写真下)
 日陰から日なたの方へ目を向けると、朝の太陽光が、霧を白く浮かび上がらせていた。まだ霧がしぶとく残っているのが分かった。
[ゴルフ場横を歩く]

 いつものように大沢登山口へと向かうと、前方に何台か車が駐車しているのを見かけた。
 ここに駐車している車は、ハンター集団しか知らないのだが、果たして、今日もそうだった。
 川の傍で、オジサン一人が残っていた。おそらく留守番役なのだろう。
 「猟は、経ヶ岳の方からですか。」
と、今日の狩猟エリアの順番を確認する。
 「今日は、高取山の先、発句石の方だよ。」
と、意外な方向の回答を得る。いつも経ヶ岳側から始め、華厳山の方へシフトしていくという回答しか得たことが無かったのだ。
 「そうだとすると、高取山方面は、危険ですかね。」
 「いや、登山道に向けては、発砲しないよ。」
そんな会話をした後、高取山へと向かう。
[ハンターの車を発見]

 大沢登山口の標識を見て左折し、ゴルフ場内のカートの舗装路を登って行く。
 登り切ると、左がティーグランドになっており、プレーヤーは、左折するが、登山道は、右折だ。草原の中に踏み跡が続いていた。
 すぐに保護柵のゲートが現れる。ここからは、尾根筋を登って行くように進む。
 男坂、女坂の分岐点を過ぎ(今回は、男坂を選択)、どこが経路か分からなくなったものの、とにかく急斜面を登り切れば、そこは、尾根の先端部だ。
 ここから尾根筋歩きが、ひたすら続く。
 
 左から斜光が差し込んでくる。
 すると、紅葉した樹林が現れ始めた。(写真下)
[尾根筋での紅葉が目立ち始めた]

 左手に一際、赤く紅葉した樹木があった。何の木だろうと、近づいてみると、その幹には、幸いにも「ヤマボウシ」と書かれた貼紙が取り付けられてあった。
 「これが、ヤマボウシの紅葉か」と、ちょうど斜光が当たって鮮やかな赤橙色を呈していたので、何枚もデジカメ撮影する。
 周りは、同じような木がなく、この1本の木だけが、目立っていた。
[ヤマボウシの紅葉]

 ようやく稜線(荻野高取山〜華厳山〜経ヶ岳)に着きそうだと思ったら、高取山頂上との分岐点近くで、休憩中のハンター4,5人と出会う。話してみると、やはり、発句石の方で、狩猟とのこと。それを聞いた後、左折する。この尾根沿いを2,3分も歩けば、荻野高取山だ。(写真下)
 
 9:41、荻野高取山頂上に到着。日曜日のせいか、南側の採石場の重機の稼働音が聞こえず、静寂な場だった。
 振り返ってみると、左前方での大山の眺めがよかった。
 4,5分で、頂上を後にした。
[荻野高取山への尾根筋]

 荻野高取山から華厳山へと向かう。
 10:07、右手に先程と同様、ヤマボウシの紅葉を見つけた。周囲の木々が黄葉するのに対し、この木は、紅葉するので、非常に目立っていた。
[ヤマボウシの紅葉(中央)]

 尾根の背筋のド真ん中に黄色と赤の中間のような色で紅葉している木に遭遇。
 これは、何の木?と、落ち葉を調べてみると、どうやらイタヤカエデのようだ。
 見上げるようにして、デジカメ撮影する。 
[イタヤカエデの大木]

 イタヤカエデの大木を過ぎると、前方は、黄葉した樹林帯となった。
 アブラチャン?の木が黄葉しているようだ。
 ちょうど日が当たり、輝くような黄色となって、思わずデジカメを取り出す。
[一面、黄葉(アブラチャン?)]

 10:31、華厳山頂上に到着。
 周囲は、山頂標識裏側の植林帯を除き、黄葉だらけの樹林帯だった。
 だが、北峰の景色も気になるので、そちらに向かった。
 
 北峰では、手前の木が邪魔していたが、右手奥には、黍殻山・焼山方面の稜線が眺められた。(写真下)
[華厳山北峰での紅葉]

 再び、華厳山の頂上に戻った。ザックを下ろして、南東側斜面の黄葉した樹林帯に足を入れる。
 樹高のある木も、低い木も、ここでは、色が感染したかのように、すべてが黄色に変わっていた。
 そんな訳で、周囲をウロウロしながら、カメラアングルを探す。
[華厳山頂上付近での黄葉]

 華厳山を出発し、経ヶ岳へと向かうことにした。
 華厳山の下りから経ヶ岳への登りは、植林帯が殆どなので、ひたすら歩く。そういえば、荻野高取山、華厳山、経ヶ岳と、この三山を連続して登るのは、久々であることに気がついた。
 今日は、体調が頗る良好なので、自然と足が縦走する方向に進むようだ。

 11:58、経ヶ岳頂上に到着。
 頂上のベンチでは、華厳山で撮影している間に通過していった中年夫婦が休憩中だった。
 先着者の邪魔にならぬよう、ほんの2,3分いただけで、出発する。

 ここで、半僧坊方面へ下ることにした。
 すると、左手に黄葉樹林が目に入ってくる。このあたりも、黄葉のピークを迎えていた。(写真下)
[経ヶ岳からの下りにて]

 経ヶ岳からグングン下降していく。林道に出た後、再び登山道に入り、下っていくと、植林帯にも拘わらず、黄葉していた木を発見。(写真下)
 そこでは、太陽光が、黄葉へ照射していたので撮影したのだが、後で画像を見ると、それほどでもないので、少々ガッカリ。
[植林帯の中にも黄葉あり]

 13:23、半僧坊前バス停(厚木バスセンター行き)に到着。

 以前から、半僧坊前バス停位置が気になっていた。今日は、それを確かめるために、ここを下山場所としたのだ。
 山と高原地図28「丹沢」(2016年版)において、半僧坊前バス停付近は、拡大図が掲載されているのだが、バス停が2ヶ所しか記載されていない。
 通常のバス停であれば、上りと下りで2ヶ所で問題無しとなるのだが、この半僧坊前バス停は、少々ややこしい。下りのバス(半原行き)は、野外センター経由と田代経由とに分かれた後、半僧坊前のバス停がある。よって、下りだけで2ヶ所存在するのだ。一方、上りは、どちらから来ても合流した後にバス停があるので、1ヶ所となっている。よって、現実には、3ヶ所のバス停が存在する筈なのだが、山と高原地図28「丹沢」では、2ヶ所しか記載されていなかった。
 今回、現地に行ってみて分かったことは、下記。
  ・上りのバス停は、記載通り
  ・下りのバス停に対し、田代経由のバス停(写真下左)は、記載通り
  ・下りのバス停に対し、野外センター経由のバス停(写真下右)は、記載されていなかった。
 ....極めてトリビアルな事だが、これで、スッキリ
[半僧坊前バス停(田代経由半原行き)] [信号の向こうに半僧坊前バス停
(野外センター経由半原行き)]

 半僧坊前バス停にて、山と高原地図28「丹沢」(2016年版)を見ながら、バスを待つ。
 この地図は、記載ミスが結構、多い。2016年版にて、全面見直しがされたようで、その結果、下記のようなミスが見られた。
  ・「御殿森ノ頭」の表示が2ヶ所ある(右側の印字が正しい)
  ・「マスキ嵐沢」の表示位置が違う(本当は、「藤嵐沢」)
  ・「鬼石沢」の表示位置が違う(本当は、「マスキ嵐沢」)
  ・「コーシン渓谷」と表示されている。(本当は、「ユーシン渓谷」)
  ・トイレ表示の抜けが多い。(裏面の1/25000地図には、載っているのもあるが)
   大山頂上、ヤビツ峠、富士見橋、烏尾山、弘法山、大野山登山口(深沢経路側)等。
   (なお、大倉尾根には、観音茶屋、見晴茶屋、花立山荘とトイレが増加中)
  ・不動尻でのトイレ位置が異なる(実際は、もっと下流の位置)
  ・広沢寺温泉入口付近の道路が不正確(拡大図は、正確だが)
 など。
 [半僧坊前バス停(厚木バスセンター行き)]


 今回、紅葉目当てに華厳山周辺を歩いてみましたら、その目論見は、見事、当たりました。
 半原高取山、仏果山、御殿森ノ頭付近は、標高が低いので、比較的、楽に紅葉を楽しめるエリアですが、ここ、華厳山付近も、いろいろと見せてくれました。
 今後も、紅葉が楽しめるエリアがないか、探していきたいと思っております。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。