トップページ山行リスト(日付)>浅間山_記録20161224


浅間山

 山行日
2016年12月24日(土)   晴       単独行
 コース
蓑毛(8:15)〜(9:13)蓑毛越(9:15)〜(9:19)浅間山(9:23)〜(9:57)509m峰分岐点〜(10:07)509m峰〜(10:29)浅間山林道合流点〜(10:40)林道上での富士山撮影地点(11:15)〜(11:36)送電鉄塔(秦浜線No.6)(11:41)〜(12:02)高岳寺〜(12:10)才戸入口
 今回は、夕方から用事があるため、ショートコースを計画しました。
 目的は、大山南尾根の蓑毛越から先、富士山が見えるかどうかの確認。それと、大山南尾根の途中で南西に派生している尾根(自己未踏ルートです)を下る事です。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 秦野駅から蓑毛行きのバスに乗車し、終点蓑毛にて下車。
 見上げると、雲一つない快晴。この間の大山北尾根の時もそうだった。その前の伊豆ヶ岳も、それほど雲は、見当たらなかった。今月の山行は、天気に恵まれているなぁと思う。
 8:15、バス停を出発し、まずは、蓑毛越を目指す。
[蓑毛バス停にて]

 途中、林道を何度か横断したり、林道を少し歩いたりしながら蓑毛越への道を進む。
 そろそろ富士山が見えてきてもいいのでは?と思いながら、西側の稜線を気にしながら登っていたら、案の定、富士山の頭が見えてきた。
[富士山の頭が見えてきた]

 9:03、分岐点に到着。先程の富士山が見えた地点から10mも進んでいない地点だった。
 今日は、大山に登る訳ではないので、右手の蓑毛越へのルートを進む。
 やがて、左斜面に石積みがあることに気がつく。(写真下)
 昔から、人馬の通り道だったのではないかと思わせる人工物だ。
[蓑毛越への道]

 9:13、蓑毛越に到着。
 ここは、大山の南尾根の背筋上にあり、十字路となっている。南側の進路方向には、「浅間山」と記してある。おそらく道標に「浅間山」が記載されているのは、ここだけだろう。
[蓑毛越にて]

 登山道から途中、外れて、左側の斜面を登って行く。ちょうど電波塔が立っている方向だ。
 9:19、浅間山に到着。
 頂上付近の木には、「浅間山」と、どうにか読める手書き標識を見つけた。(写真下左)
 三角点や、ザックを入れて、山頂を撮影していると、ふいに背後から女性2人組パーティがやってきたので、ちょっとビックリしてしまった。
 よく見たら、女性2人は、蓑毛バス停にて見かけた人達だった。この浅間山に来るということは、大山には行かず、自分と同じ南下するコースかなと思えた。ということで、先に出発することに。
[浅間山の手書き標識は、ボロボロ] [三角点と手書き標識とザック]

 尾根筋から富士山を見るために、西側の視界が広がる場所がないかと常に右手を意識しながら下っていく。(今回、この尾根筋で富士山が望めるかどうかを調べるのも目的の一つ)
 登山道の周辺は、殆どが植林帯で、富士の裾野まで見える箇所は、殆どなかったが、それでも見えた時、カメラを取り出す。(写真下)
[右手の植林帯の間から富士山を眺める]

 電波塔2基の横を通過していく。背景のスカイブルーが印象的。
[2つの電波塔(振り返って撮影)]

 9:57、小ピークにて、今回、目的としている南西にのびた尾根を見つけた。
 東丹沢登山詳細図を取り出し、ルートを確認する。間違いなく、今回、予定していたルートだ。このルートは、電子国土Webでの地理院地図にも破線が描かれており、昔から経路があるようだ。
 登山道から外れ、その尾根に向かって下り、林道を横断(登山道のすぐ右下に新しい林道が出来ていた)する。
 目的の尾根に乗ると、意外に幅が広く、歩き易い。(写真下)
[南西の尾根に進路変更]

 緩やかに左に曲がると、平らなピークに着いた。
 どうやらここが、509m峰のようだ。植林の中で、視界は、全くきかない。
[509m峰にて]

 509m峰から南西へと下っていくが、経路が不明瞭となる。
 地図とコンパスを使用しながら、植林帯の中を下っていくと、急斜面の下に舗装された林道が見えた。だが、見えたものの、林道に下りられるポイントが見つからない。(写真下左)
 まあ、いつもの事だと思いながら、左へとシフトしていき、どうにか下りられそうな箇所を見つけ、林道に下り立った。(写真下右)
[眼下に浅間山林道が見えてきた] [林道に下り立った(振り返って撮影)]

 林道を少し蓑毛側に戻っていくと、岳ノ台方面が見えてきた。(写真下)
 ここで、ようやく富士山が視界に入ったので、中型カメラをセットする。
[林道を西側に進む]

 富士山を撮影後、再度、地図を取り出し、南西に向かうルートを確認する。
 カーブミラーの横から地図上の破線ルートを確認するが、実際のところ、経路があるようには、見えなかった。だが、進路方向は、合っていると思ったので、植林帯の中を慎重に下ってみることにした。(写真下)
[下の送電鉄塔へと向かう]

 下り切ったところで、経路とぶつかった。どうやら送電線の巡視路のようだ。そこからは、歩き易くなり、前方に送電鉄塔(秦浜線No.6)が近づいてきた。
 11:36、送電鉄塔下に到着。鉄塔の西側には、巡視路のような経路が続いていたが、ここは、地図上の破線ルートに拘り、南西に下っていく。
[送電鉄塔(秦浜線No.6)が現れる]

 南西に進むと、全く経路らしきものは、無いが、そんなに歩き難い訳でもない。落葉を踏みしめて進んでいく。左下には、民家が見えてきた。(写真下)
 しかし、この先で、シカ柵に進路を閉ざされてしまった。左右、どちらに進もうかと思って、左側を見たら、何やら人影が。
 こんな場所で、人がいる?と思いながら、近づいていくと、シカ柵にゲートがあり、一人の中年男性がそのゲートを開けてくれた。
「珍しいね。大山から?」
「そうです。地図を見ながら下りてきたのですが。」
「クマ鈴が聞こえてきたので猟犬かと思いましたよ。ここは、シカ柵で行き止まりなので、本来であれば、手前の送電鉄塔のところで右手(西)の経路を進むのが、本来の道ですよ。」
 状況がわかってきた。ゲートの先はミカン畑で中年男性は、ちょうど奥さんと二人でミカンの収穫中だったのだ。
「どうもありがとうございます。」
と言ってミカン畑を通してもらっただけでなく、車道に下りるルートまで教えてもらった。
[落葉を踏みながら下っていく]

 「親切な人だったなぁ」と思いながら、教えてもらったルートを辿ると、ミカン畑から車道に出た。ちょうど箱根の二子山や駒ヶ岳が眺望できるところだった。(写真下)
[遠く箱根の山々を望む]

 車道を歩き続けて、才戸入口バス停に到着。
 上空には、雲が湧いてきたが、まだ好天気。ヤビツ峠から下ってくるロードレーサタイプの自転車が何台も目の前を通過していく。そんな自転車を眺めながら、バスを待った。
 [才戸入口バス停に到着]


 今回、大山南尾根から富士山が見えたっけと、ちょっと疑問に思い、歩いてみましたが、やはり植林帯が続いて、蓑毛越から、電波塔群の先まで、見える箇所は、殆どないことが分かりました。
 一方、大山南尾根の南西に派生する尾根筋については、上述の通り、経路は所々で、完全に消えていましたが、歩いている時は、結構、楽しめました。(最後は、ちょっとビックリしましたが)



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。