トップページ山行リスト(日付)>塔ノ岳・鍋割山_記録20170101


塔ノ岳・鍋割山

 山行日
2017年1月1日(日)・2日(月)   晴・曇後晴    単独行
 コース
大倉(10:48)〜(12:22)駒止茶屋(12:25)〜(12:49)堀山の家(12:51)〜(14:06)花立(14:08)〜(14:38)塔ノ岳(泊)
塔ノ岳(7:47)〜(8:24)大丸〜(9:07)小丸(9:10)〜(9:48)鍋割山(10:31)〜(11:26)後沢乗越〜(11:44)ミズヒ沢〜(12:36)二俣〜(13:36)大倉
 正月登山は、塔ノ岳頂上の尊仏山荘に泊まり、夕日の富士山、朝日の大山を撮影するということをかれこれ25年ぐらい続けています。
 今年も、例年通り、塔ノ岳、鍋割山に行ってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


<第1日>
 大倉到着は、10:30。
 折り返して渋沢駅に向かうバスに対し、すでに長蛇の列が出来ていた。今年の初日の出は、天気予報が晴れだったので、人出が多かったようだ。

 帰宅後、調べてみたら、昨年と殆ど同じ時間に大倉に到着していた。
 今年は、歩く前に缶コーヒーをゆっくり飲んでいたので、大倉出発が10:48となった。(昨年は、10:40出発)
 ....一昨年は、10:43出発と、ここ3年間、殆ど変わらず。
[大倉バス停にて]

 歩き始めると、続々と下山者とすれ違う。今年も、すれ違った下山者数をカウントすることにした。
 また、観音茶屋までに、すれ違った下山者の方々に時々、話しかけてみる。
  単独男性 :花立山荘に宿泊。
  若い男性4人組 :夜明け前に登り始め、小屋に泊まらず、塔ノ岳頂上で初日の出。
 
 ※大倉バス停〜観音茶屋間ですれ違った下山者:81人。
 
 11:43、見晴茶屋に到着。(写真下)
 登山者増加に対するサービスの一環だろうか。小屋の正面に新しいトイレが出来ていた。そういえば、昨年の正月、観音茶屋で、新しいトイレを見つけたことを思い出した。最近は、年1回しか大倉尾根を登っていないので、トイレ完成時期については、不明だが、毎年、トイレが新設されるような状況だ。来年は、堀山の家あたりにもできるのかなと思ってしまった。

 ※観音茶屋〜見晴茶屋間ですれ違った下山者:39人。
[見晴茶屋にて新しいトイレ発見]

 見晴茶屋を過ぎて、一本松跡への登りとなるが、これが最初の難関だ。背中のザックが重たく感じ、今日は、今一つ、ペースが上がらない。この時間帯、登りの登山者は、見かけない。下山者も、断続的になり、人影が入らない光景が撮影できた。(写真下)

 ここでも、すれ違う下山者の方々に声を掛けてみる。
  単独男性 :丹沢山みやま山荘泊り
  30代夫婦と思われるカップル :木ノ又小屋に泊まって塔ノ岳頂上で初日の出を拝んだ
 年越しを皆さん、いろいろな行程で楽しんでいるようだ。
[木道が続く]

 12:22、駒止茶屋の前にて、立ち止まって息を整える。だいぶ、ピッチが上がってきた。ようやく、身体が慣れてきたようだ。

 12:34、尾根歩きがフラットになる辺り(昔、フジミ平とローカルに呼ばれていた記憶あり)で、西側に富士山を見る。昨年も、ここで撮影したことを思い出す。今年は、さらに手前の植林が育った感じで、段々と、富士山が見えなくなりつつある。
 ....ここは、定点撮影地になってしまった。
[西側に富士山]

 12:49、堀山の家に到着。(写真下左)
 「営業中」の赤い幟が目立つ。小屋の前を通過し、西側の植林帯の間から、富士山を望む。(写真下右) ここからは、手前の檜岳山稜が高く、富士山の白い頭程度が見える程度だ。

 ※見晴茶屋〜堀山の家間ですれ違った下山者:85人。
[堀山の家(振り返って撮影)] [西側には富士山]

 堀山の家からの登りが、第2の関門だ。
 登りがきつくなると、休憩ついでに、すれ違う下山者の方々に声を掛けてみる。
  単独男性 :昨夜は、鍋割山荘に宿泊し、塔ノ岳経由で下山中。
  4人家族パーティ  :日帰りで、朝、明るくなってから、塔ノ岳へ登り始めたとの事。  
  単独男性 :日帰りで、上記4人家族と同様、朝から塔ノ岳へ登り、下山中の事。
 この時間帯となると、明るくなってから登る日帰り登山者が多くなってきた。

 花立山荘直下の階段にて、振り返る。(写真下)
 今日は、空気が澄んでいるため、大島は、もちろんの事、利島、新島(利島とつながって見える)の他、神津島まで眺めることが出来た。島の形状と最高地点は、それぞれ利島(三角形:508m)、新島(台形:432m)、神津島(三角形:572m)と、高いと見つけやすいが、新島と神津島の間に位置する式根島は、最高地点が109mで平坦のため、神津島より手前にあるのだが、肉眼では、よく分からない。
[利島、新島の他、右手奥に神津島(肉眼では、はっきり見えた)]

 階段を登り切り、花立山荘に到着。(13:52)(写真下左)
 ここでも、西側に見える富士山を撮影。(写真下右) 富士山手前に雲が発生していた。

 ※堀山の家〜花立山荘間ですれ違った下山者:58人。
[花立山荘] [花立山荘前での富士山]

 花立山荘で休憩しようかと思ったが、もう少しで塔ノ岳だと思い、通り過ぎる。
 だが、花立への階段登りにて、ぺースが落ちたことに気がつき、やはり、花立山荘名物のお汁粉を食べるべきだったかなと後悔。

 花立頂上からの富士山は、目の前に横たわる雲の下に姿を見せていた。(写真下)
 この状態であれば、手前に雲は、あるものの、塔ノ岳での日の入りの富士山撮影は、大丈夫だろうと思えた。
[花立頂上からの富士山]

 馬の背を通過し、金冷シまで登ってくると、頬に当たる空気が冷たく感じられ、一気に外気温が下がったことに気がつく。それを裏付けるように目の前の光景が残雪だらけに。(写真下)
 花立まで、雪は全く見かけなかったが、さすがに標高1400mまで来ると、環境が変わるようだ。
[塔ノ岳手前からは残雪だらけ]

 14:38、塔ノ岳頂上にようやく到着。
 山頂には、6人ぐらいの登山者が休憩中だったが、西からの風が冷たく、長居は、できない。さっさと、尊仏山荘に入ることにした。

 ※花立山荘〜塔ノ岳間ですれ違った下山者:35人。

 山荘内で、ホットコーヒーを飲みながら、小屋のスタッフや登山者と雑談し、夕日までの時間を過ごす。16:20近くになって、撮影準備開始。
 十分な防寒対策を施し、16:30ぐらいから山荘の外に出た。
 まずは、定番の夕日を撮影する。
 その後も、撮影を続けた。
 普通、指先がかじかんだり、目の周りの顔面が刺すように痛く感じたりするが、今回は、それほど寒さを感じることはなく、楽な撮影となった。
[尊仏山荘に無事到着]

<第2日>
 昨日の夕日から、日の出もバッチリだろうと思っていたので、中型カメラに新しいフィルムをセットした後、外に出たら、全く予想外の光景が広がった。
 ガスに覆われ、視界がきかない状況だったのだ。
 今まで、夕日が撮影できた翌日は、大抵、日の出も撮影できるケースが多かったと思うのだが、今年は、違っていた。どうも昨日の夕方がそれほ寒く感じなかったことと関係がありそうだ。
 日の出の撮影だけでなく、周囲の撮影も諦め、さっさと山荘を出発することにした。
[朝は、ガスの中]

 ガスの中、金冷シから鍋割山稜へと進む。
 8:34、変形ブナに到着。
 ここは、自分にとって定点撮影地点。それゆえ、同じアングルに拘って撮影する。(写真下)
 最近は、年一回での出会いだが、枝や幹が折れず、姿を維持していることが嬉しい。

 変形ブナ地点を出発し、鍋割山稜を進む。ここは、山と海の景色と、ブナの木と出会える興味深いエリアだが、今日は、雲が厚く、撮影泣かせだ。
 左手の木立の間から、相模湾を眺める。
[変形ブナ]

 小丸への登りを歩いていたら、上空に青空が出てきた。どうやら天気は回復していくようだ。
 9:07、小丸頂上を通過。
 ここは、毎度、冬枯れの木立に惹かれ、思わずデジカメを取り出してしまう。(写真下) 
[小丸にて]

 9:48、鍋割山到着。
 すでに頂上には、10人ぐらいの登山者が休憩中だった。
 早速、鍋割山荘に入り、小屋主の草野さんや小屋のスタッフ殿に年始の挨拶。
 それとともに鍋焼きうどんを注文。例年、1月2日での鍋焼きうどんが正月の雑煮代わりとなっている。(写真下左)
 食べ終わって山荘の外に出たら、青空がどんどん広がり、富士山の白い頭が、現れていた。(写真下右)
[鍋焼うどんと樽酒] [鍋割山からの富士山]

 鍋割山荘をスタートする。(10:31)
 いつものように後沢乗越への道を進む。ここは、結構、急な箇所があるので、正月早々怪我は、したくないので、慎重に下っていく。
 11:26、後沢乗越を通過。(写真下)
[後沢乗越にて]

 ミズヒ沢の鍋割山荘のペットボトル置場に着いた。(11:44)
 残っているペットボトルは、約半分。おそらく大晦日の朝は、満杯だった筈だ。大晦日、元日、今日で半分ぐらいが山荘に運ばれたのではないかと推察。

 その後、西山林道の途中でザックを下ろした時、デジカメを置き忘れ、引き返すトラブルが発生したものの、ひたすら大倉を目指す。
[ミズヒ沢での鍋割山荘ペットボトル置場]

 西山林道のゲート手前で左折するのが、大倉へのルート(道標がそのように示している)だが、ここで左折すると、山道となり、ヒルが出て来そうな道となる。そんな訳で、最近は、ゲートを直進し、その後の舗装路を左折するようになった。距離的にはあまり変わらないが、こちらは、アップダウンがあるため、ちょっと息苦しくなる。だが、ヒルを気にしなくていいのがメリット。

 大倉バス停手前で、畑の横に出た。
 表尾根方面を撮影する。(写真下)
 ここも定点撮影地となってしまった。手前の畑の作物がキャベツだったり、ネギだったりと変わるのが面白かったので、撮影したのが、切っかけだ。
[大倉バス停に向かう途中での定点撮影地]

 13:36、大倉バス停に到着。
 振り返って、北側を眺めれば、雲一つない青空となっていた。朝のガスは、いったい何だったのかと思えるくらい、天気は回復していた。
 [大倉バス停に到着]


 今回、塔ノ岳まで、すれ違った下山者をまとめてみますと、
      今年    昨年
    大倉    10:48発    10:40発
    大倉〜観音茶屋     81人     76人
    観音茶屋〜見晴茶屋     39人     34人
    見晴茶屋〜堀山の家     85人     85人
    堀山の家〜花立山荘     58人     66人
    花立山荘〜塔ノ岳     35人     27人
    合計     298人     288人
となりました。
 この時間帯では、約300人とすれ違ったことになります。昨年と比較しても、それほど差異は、ありませんでした。
 
 丹沢コースで人気の高い塔ノ岳・鍋割山ですが、画像を並べてみますと、結構、定点撮影地でのものが多くなってしまい、マンネリ化は、否定できません。正月早々、反省しきりです。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。