トップページ山行リスト(日付)>浅間山_記録20170625


浅間山

 山行日
2017年6月25日(日)       雨後曇り         単独行
 コース
大山ケーブルバス停(8:48)〜(9:04)大山ケーブル駅(9:20)=(ケーブルカー)=(9:25)阿夫利神社駅(9:36)〜(10:12)下社(10:17)〜(10:43)蓑毛越(10:45)〜(10:49)浅間山(10:52)〜(11:06)電波塔2基〜(11:49)蓑毛
 今月は、なかなか時間が取れず、丹沢に行ける日程が確保できたのは、昨日と今日だけでした。昨日は、天気が良かったので予定通り、相州アルプスを歩いてきましたが、本日は、あいにくの雨予報でした。ですが、それを承知で、中型カメラを背負い、ぶらりと大山の麓を散策してきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今日は、天気が悪いのを覚悟していたので、雨が降っても歩けるルートを計画。その場合、大野山によく通っていた(この結果、大野山は、雨天時の訪問が多くなってしまった)のだが、今回は、ケーブルカー利用での浅間山とした。
 ....浅間山は、昨年末に行ったばかりだが。

 小田急線伊勢原駅で降りると、相変わらず自宅を出た時と同様、雨が降り続いていた。
 驚いたのは、伊勢原駅8:27発、大山ケーブル直行のバスに乗った時だ。
 あれれ、他に誰も乗客がいなかった。それで、直行便である。ということで、このまま独りのまま、大山ケーブルに到着。
 さらに大山ケーブルバス停でバスから降りても、他に登山者の姿が見えない。この時間帯で、登山者が全くいない?というのは、ちょっと意外だ。
 今日は、何で誰もいないのか? ひょっとしてケーブルカーが運行中止?等とあれこれ考えていると、トイレの前で雨具着用の4人組の登山者を見かけた。
 ....ちょっぴり安心。
[雨の中、大山ケーブル駅に向かう]

 9:20発のケーブルカーに対し、先頭を切って乗車。
 新型車両に対し、乗客は、自分を入れて6人。
 先ほどの4人組(よく見たら家族連れの4人だった)と、中高年のオジサン1人だった。
 せっかくなので、最後尾の席を陣取り、ガラス窓からの雨景色を楽しもうと思ったら、この窓ガラス、特殊加工なのか、雨滴が付着すると、ぼやけて見える。
 .....残念。
[新型車両] [大山寺駅を出発(振り返って撮影)]

 ケーブルカーが阿夫利神社駅に到着し、改札口を出たところで、大山南尾根方面のガスが混じる光景をデジカメ撮影する。(写真下)
 刻一刻とガスの動きが変わるので、撮影が楽しい。何枚も撮影してしまう。
 
 撮影後、駅改札口の屋根とベンチのある所に戻って、ゆっくりと準備。
 ズボンと靴の間をガムテープで塞ぐ。今日は、ヒルが出てくるのを覚悟している。そして、雨具の下半分を着用し、装備が一段落したところで、冷たい缶コーヒーを自販機で買って飲む。
[大山南尾根を望む]

 下社石段前の広場に出ると、モミジの緑が目に入る。
 雨に濡れているせいか、落ち着いた緑で、かつ、木によって濃淡がはっきり出ている。
 これは、ちょっと新発見。
 ということで、中型カメラをセットする。
 三脚を立てて、モミジの撮影を始めると、偶然にも雨が止み、傘を差す必要がなくなったので、撮影が、しやすくなった。また、人が殆ど来ないので、アングルを探すのも楽だった。(ケーブルカーが到着した時だけ、人は、パラパラと現れたが、その後、石段を登って行くか、広場の茶店に入るかなので、すぐに視界から消えていった)

 撮影終了後、石段を登って行く。
[石段から振り返る] [石段下にて]

 下社を参拝する。拝殿の裏手に位置する大山は、ガスで全く見えない。
 また、石段最上段から振り返って、伊勢原市街地側を眺めてみるも、ガスで、石段下の広場から先は、全く見えなかった。恐らく、伊勢原市街から見たら、この下社あたりは、完全にガスの中だろう。
[下社にて]

 下社の左手を進む。半開きの登拝門の前を通過し、直進していく。
 10:20、かごや道との分岐点に到着。(写真下)
 ここで地図を取り出し、ルートを確認。今日は、蓑毛越を経由し、浅間山を目指す。
 幸い、雨は、まだ止んでいた。

 歩き始めて5分後、足下で、何か動くものが現れ、思わず、声が出た。
 大きなヒキガエルだ。(写真下。マウスポインタを載せる)
 不思議なことに体側面が赤っぽい。あまり見たことのない色模様だったが、ネット等で調べてみると、赤っぽいのは、それほど珍しくはないようだ。
[蓑毛越に向かう]
・・・ マウスポインタを画像の上に持っていけば...

 久々にこのトラバース路を歩くような気がした。というのも、あまり歩いた記憶が無いのだ。
 ルートは、ほぼ水平道で、歩き易い。ただ、ガスの中、誰にも出会わないのが不気味だ。クマが出て来ないことを祈るのみ。
 10:27、クサリ場となる。涸沢を渡るような箇所で、道が崩れたために、一旦下るようなルートとなっていた。

 左の樹林帯が切れて、ちょっと明るくなった。(写真下)
 だが、ガスで、手前の樹林以外は、全く見えない。
[ガスが薄くなった]

 だが、先を進むと、極端に暗くなった。ガスが濃くなったようだ。
 撮影を楽しむ身にとってみれば、これは、嬉しい状況。思わずデジカメを取り出し、撮影する。(写真下)
[ガスが濃くなった]

 右手に石垣が現れたかと思うと、そのうち、その高さがより高くなった。
 これは、いつ頃出来たものだろうかと思っていたら、前方に広場のようなものが見えてきた。
 どうやら蓑毛越に着いたようだ。
[石垣が現れる]

 10:43、蓑毛越に到着。
 誰もいないガスの中だ。ザックを下ろして小休止。
[蓑毛越に到着]

 目的地の浅間山に着いたのは、10:49。
 破れていた浅間山のプレートを撮影していたら、突如、背後から男性の単独登山者が出現。
 今日は、登山者がいないとハナから思っていたので、足音もなく現れた男性にビックリしてしまった。
 男性の方から、「浅間山は、どこでしょうか。」と問いかけられ、「ここですよ。」と回答。
すると、カメラを取り出し、浅間山のプレートと三角点を撮影し始めた。
 その後、尋ねてみると、今日は、秦野駅から歩き始め、蓑毛越から蓑毛に下る予定との事だった。「雨が止んでよかったですね。」と話した後、後姿を見送る。
 今日、下社から先で初めて出会った登山者が浅間山とは、ちょっとビックリ。

 「まてよ。こんな体験、前もあったような...」
 昨年末、この浅間山に到着し、三角点などを撮影していた時も、ふいに背後から女性2人組が現れたことを思い出した。
 登山道から外れていて、頂上への道標もないので、人は、殆ど訪問しないと思うのだが、どういう訳か、この頂上で人に会っている。これは、浅間信仰のパワーだろうか。

[浅間山頂上にて] [三角点]

 浅間山から南へ進む。
 尾根の背筋に経路が続いている。相変わらず、ガスが濃い。
[ガスの中を進む]

 10:57、登山道に合流する。
 この先、道幅が広がり、歩き易い道となる。殆ど整備された林道だ。
 だが、ガスが濃く、前方30m先でもよく見えない。
[道幅が広がっても状況は変わらず]

 登山道の左下にヤマボウシが咲いていた。
 ヤマボウシは、一般に木の下からだと、葉が邪魔して、白い花がよく見えない。だが、このように見下ろすアングルだと、白い花がよく目立つ。
[ヤマボウシが咲いていた]

 植林帯が消えたかと思ったら、前方に電波塔が突然、出てきた。
 ガスが濃いので、近づかないと、全容が見えないのだ。
 ここで、尾根伝いに歩くのをやめて、右手の林道を下ることにした。
[電波塔2基]

 電波塔から続いている、この林道は、今まで一度も歩いていない気がした。
 そんな訳で、今回、歩いてみることにした。
[林道(舗装路)を下っていく]

 11:24、林道の先にゲートが出てきた。見覚えのあるゲートだ。ここまで来れば、いつも歩いている蓑毛〜蓑毛越間の登山ルートとなる。ゲートを通過後、右折し、すぐ左にある登山道を下った。
[ゲートが現れる]

 雨とは言え、今日は、あまり歩いていないなと思いつつ、板状の橋を渡るとき、思い切り、コケた。
 右足が滑ったので、思わず、右手をこの板の橋についてしまった。この時、うまい具合に掌がピタッと、橋についたので、何でもなかったが、もし、指が曲がっていたら、骨折したかもしれなかった。
 悔しいのは、滑りそうだということを予知していて、慎重に歩いていたにもかかわらず、コケたことだ。
[板の橋を振り返る(滑った跡あり)]

 11:49、蓑毛バス停に到着。結果的に下社から雨には、降られず、ゴールできた。
 トイレ横で、ヒル対策用のガムテープを剥がしていると、ヒルを一匹発見。どうも右足の靴付近にいたようだ。これは、まだ他にもいる可能性が高いと踏んで、全面的にチェックを開始。
 ウェストバッグの裏に1匹、それ以外にも2、3匹発見。
 ....出てくるわ出てくるわで、防虫スプレーにより、昇天させた。

 結果的にトイレで、全部着替え、サッパリした状態で、バスに乗車。
 秦野へと向かう。
 [蓑毛バス停に到着]


 今回は、雨予報の天気でしたが、幸いにも、雨は止み、比較的歩き易い状態でした。
 バス1台を独占してしまったこと、下社のモミジ、赤いヒキガエル、蓑毛越まで濃いガスの単独行等、いろいろと驚いたり、楽しんだりすることが出来ました。
 ....昨日の筋肉痛も引きずっておりましたが。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。