トップページ山行リスト(日付)>ショチクボノ頭・善六山_記録20170708


ショチクボノ頭・善六山

 山行日
2017年7月8日(日)       晴れ         単独行
 コース
西丹沢ビジターセンター(8:50)〜<焼山沢右岸尾根>〜(10:34)ショチクボノ頭(10:56)〜(11:33)善六山(11:52)〜(12:01)善六のタワ手前〜(12:57)本棚分岐〜(13:04)本棚(13:49)〜(13:54)本棚分岐〜(14:02)下棚分岐〜(14:33)西丹沢ビジターセンター
 今年4月の西丹沢は、下棚でしたが、今回は、本棚に立ち寄るコースで、ショチクボノ頭を計画しました。ショチクボノ頭は、6年振り、善六山は、8年振り、本棚は、25年振りの訪問となりました。
 詳細は、以下をご覧下さい。 


 谷峨駅から8:46発西丹沢ビジターセンター行きのバスに乗ろうと思ったら、谷峨駅ですでに10人ぐらい並んでいたこともあり、バスは、超満員。このため、敢えて乗らず、次のバスとした。だが、10分後のバスも、予想以上に登山者が乗っていた。真夏の西丹沢にこれほどの登山者が来るとは...全く予期せぬ現象だった。

 8:35、西丹沢ビジターセンターに到着。
 10分前に到着したバス乗客もまだ見受けられ、ビジターセンター前には、大勢の登山者が準備中だった。
 準備運動後、8:50に出発する。
[西丹沢ビジターセンターを出発]

 吊り橋を渡って、すぐ右手の西沢に近づく。
 というのは、昔、ショチクボノ頭のピークから、河内川と合流する直前の西沢まで下ってきたことがあり、今でもそのルートが使用できるか、確認したかったのだ。
 かつて西沢左岸に降り立った地点は、すでに存在しないような状況だった。西沢の水流が当たり、どうやら崩れてしまったようだ。取り付くのであれば、河内川寄りからかなと思った。

 それを確認してから、西沢沿いの登山道を進む。
 ここは、登れるかなと、最初、焼山沢左岸尾根を登ろうかと考えたのだが、取付き点の斜面が短いながらも、結構、急だ。それならば、右岸尾根は?と、取付き点を見ると、どうぞ登って下さいと言わんばかりの登りやすい斜面となっていた。
 「よし決めた。」と、右岸尾根を登って行く。
[焼山沢右岸尾根に取り付く]

 最初は、西丹沢特有の白ザレで滑りやすかったが、なかなか感じのいい尾根ではないか。周囲は、自然林で、第一印象は、良好。5、6分登った後、ザックからクマ鈴を取り出す。
 ....やはり、クマが怖い。 
 コンビニでコチコチに冷凍されたペットボトルも取り出すが、まだ全然解けておらず、ほんの一口しか飲めなかった。どうも睡眠不足のせいか、今日は、今一つ、パワーが出ない。
[焼山沢右岸尾根を登る]

 9:39、左に直角に曲がった木の幹を発見。こういう樹木を見ると、思わず撮影してしまう。(写真下)

 この後も、ペースは上がらず、9:50、再び小休止。
 冷凍ペットボトル(麦茶)に通常のペットボトル(麦茶)を注ぎ、冷えた麦茶を作る。よく見たら、飲料メーカが違っていたが、麦茶の場合は、問題なし。
[90度曲がった幹]

 広葉樹林だと思っていたら、モミノ木が目につき始めた。結構、幹の太いモミノ木もある。
 そんな折、あるモミノ木の幹から、何か飛び出しているものを発見。(写真下)
 これは、いったい何だろうか。幹との付け根部分が細く、その先が太いのが何とも不気味だ。
[これは、何?]

 取付き地点から、約1時間20分。ようやくショチクボノ頭頂上に到着。
 頂上は、緑の濃淡の樹林で、思わずザックを下ろして、カメラを持って歩きまわってしまった。
[ショチクボノ頭に到着]

 頂上を歩きまわって、大きい葉の木を何本か見つけた。ホウノキのようだ。
 葉は、明るい緑なので、葉の大きさだけでなく、遠くから見ても目立つ存在だった。(写真下)

 ここで、ザックから冷凍したゼリーを取り出し、口に入れる。既に解け始め、食べやすい状態になっていた。どうも腹が減っているというより、身体は、暑さ対策を欲しているようだった。
[ホウノキを見上げる]

 冷凍ゼリーを2個、食べた後、出発。
 善六山へ向かう。歩き出すと、フラットな尾根な光景に目を見張る。
[ショチクボノ頭を出発すると見事な樹林帯と出合う]

 だが、そんな尾根歩きも束の間、だんだんヤセ尾根になり、小さなキレットを通過した後、登りとなる。岩がゴロゴロした斜面に出合う。(写真下)
 意外に登りが続くなぁと、途中、地図で確認すると、ショチクボノ頭との鞍部から善六山ピークまで、標高差約110mあった。知らない方がよかったかもと思いながら、一歩一歩進んでいく。
[善六山への登り]

 11:33、善六山頂上に到着。手製の山頂標識があった。
 ここでランチタイムとした。
 目の前は、ザレ地で、風が通り抜ける。涼しくて、凌ぎやすかった。
[善六山頂上にて]

 善六山から畦ヶ丸方面を見渡す。
 畦ヶ丸って、意外に高い山だなと思える瞬間だ。
[畦ヶ丸を眺める]

 善六山頂上から西へと進み、善六のタワ手前で、一般登山道と合流する。ちょうど、畦ヶ丸に向かう若い男女の登山グループが通過していくところだった。
[一般登山道が眼下に見えた]

 一般登山道を下っていき、本棚分岐まで降りてきた。
 ここで、本棚に寄り道しようとしたら、本棚沢沿いに20人ぐらいの登山者がこちらに向かって来るのが見えた。どうも、本棚見物を終えた団体さんのようだ。よく見ると、7人単位のグループが3つあるようだ。その団体さんが通り過ぎた後、本棚に向かう。
 途中で、若い男性2人とすれ違う。本棚に、人がいるかどうかを尋ねたら、もう誰もいないとの事。
 それなら、この間の下棚と同様、ゆっくりと撮影できるなぁと、タイミングの良さにツイテいると思った。
[本棚へ寄り道]

 13:04、本棚下に到着。さっきの話の通り、誰もいなかった。
 すぐに撮影開始。
 その後、4、5人の若い男女のグループがやってきた。そのうちの男性2人が滝下に立ったので、滝の大きさを比較する上で、被写体になってもらった。(写真下)
 だが、このグループも、5分程度で立ち去り、再び一人となる。そこで今度は、中型カメラを三脚にセットし、三脚を立てては、アングルを確認するということを繰り返す。滝下に近づき、飛沫が飛んでくると、25年前も、こうして撮影したことを思い出した。
[本棚を訪問]

 13:49、本棚を出発する。殆ど人が来ない状況だったので、思う存分、撮影できた。
 さて、14:40分のバスに間に合うだろうかと、ちょっと不安だったので、少々急ぎ足で歩く。だが、30分過ぎたところで、焼山沢右岸尾根の取り付き点に戻ってこれたので、間に合うだろうと確信し、スローダウン。
 14:33、西丹沢ビジターセンターに到着。
 
 この後、西丹沢の山行では、最近定番となった山北での「さくらの湯」に寄り道して、帰路につく。
 [西丹沢ビジターセンターが見えてきた]


 今回は、本棚を最後に入れるコースで、ルートを思案し、ショチクボノ頭を入れてみました。
 前半の焼山沢右岸尾根は、自然林で気分のいい尾根筋ルートでした。この尾根には、キレットのような箇所もなく、ひたすら登りが続くため、ショチクボノ頭へ向かうには効率的なルートと言えるでしょう。
 まだまだ丹沢は、奥深く、楽しみが尽きません。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。