トップページ山行リスト(日付)>鍋割山・雨乞岳_記録20171007


鍋割山・雨乞岳

 山行日
2017年10月7日(土)       曇り→晴れ→曇り     同行者:「山の会2」他事鉄さん
 コース
県民の森ゲート前(8:03)〜(8:25)二俣〜(8:50)ミズヒ沢(9:03)〜(9:30)後沢乗越(9:35)〜(10:57)鍋割山(11:47)〜(12:11)小丸〜(12:46)大丸〜(13:02)金冷シ〜(13:10)花立〜(13:22)花立山荘(13:31)〜(14:13)堀山の家(14:25)〜(14:46)三角点(14:52)〜(15:26)見晴茶屋〜(15:35)大倉高原山の家(15:38)〜(16:05)雨乞岳(16:09)〜(16:50)大倉
 今回は、他事鉄さんと、鍋割山周回コースとして歩いてきました。前半は、いつものルートですが、最後に大倉尾根南端の雨乞岳に立ち寄ってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 前日での天気予報では、早朝は雨、9時から曇りという予報で、山行に適した天気とは、ちょっと言い難かった。朝の雨が本当に止むのかは天気予報を信じるしかない状況だ。だが、他事鉄さんとは、小雨程度であれば、問題ないでしょうということで決行することとした。
 
 当日朝、自宅を出るときは、予報通り、雨が降っていた。だが、小田急線に乗っているうち、雨が止んだ。これなら、天気予報通りに9時から曇りになるかという期待が湧いてくる。
 渋沢駅に着いて、表尾根、鍋割山稜を望むと、稜線は、雲に覆われていた。また、天気予報のせいか、駅前で登山者の姿をほとんど見かけなかった。
 他事鉄さんと改札口で合流し、駅の階段を下りてタクシー乗り場へと向かう。
[渋沢駅から鍋割山方面を望む。]

 県民の森にてタクシーから降りる。なんと、駐車場にもゲート前にも全く車が駐車していなかった。
 「1台も車がいないというのは、初めてです。皆、今日の山行は、諦めたということのようですね。」
 他事鉄さんと話す。
 どうやら、登山道は、空いているようだ。これならば、鍋割山荘での鍋焼きうどんも待たないで食べれそうだとプラス思考に解釈する。
[県民の森からスタートし、水無堀山林道へ入る]

 ミズヒ沢のペットボトル置場にて小休止した後、後沢乗越へと向かう。
 途中、植林帯の斜面を登って行くが、周囲の植林の異変に気がつく。よく見ると、幹が裂けるように折れてしまった木が目立つのだ。これは、間伐したことで、風が通りやすくなり、幹が折れてしまったということだろうか。
 ちょっとミステリアスな状況だ。
[幹が裂けた木が目立つ]

 後沢乗越からの急登は、いつもながら、苦労する。
 [鍋割山稜8]の立札を過ぎた頃から、足下にヤマボウシの実が地面に散乱しているのを見かけるようになった。この尾根にヤマボウシの木が、これほど数多くあるとは、今まで全く知らなかった。白い花をつけていたり、今回のように実が地面に散乱していたら、すぐヤマボウシだとわかる筈だ。どうも、鍋割山に登る時期というのが、私の場合、かなり偏っているようだ。
 枝についている、この赤い実を食べてみた。種があり、果実の部分は、ほんの僅かしかないが、なんとなくリンゴのような味がした。もう少し食べられる箇所が多ければ、嬉しいのだが。  
[ヤマボウシの実を味わう]

 秦野盆地が見下ろせた。
 どうやら、盆地は晴れているようだ。登っている途中でも、何度か日が差し込んでくるので、これからは、もう雨は降らないと思えた。
[秦野盆地は、晴れているようだ]

 10:57、鍋割山頂上に到着。
 山頂を見渡すと、途中で追い抜かれた単独女性のみが休憩中だった。
 今日は、まず鍋割山の三角点を探す。以前から気になっていた石標があったのだが、やはり、それがGPS表示から見て、三角点だとわかった。(写真下右)

 その後、鍋割山荘に入り、小屋主の草野さんに挨拶し、他事鉄さんとともに鍋焼きうどんを注文。今日は、余裕で食べることが出来た。
[鍋割山到着] [三角点]

 うどんを食べ終わって外に出ると、青空がだいぶ広がっている。だが、残念ながら富士山は、雲に隠れて見えない。
 まあ、天気が回復する方向に進んでいると思え、安心して鍋割山稜へ向かう。
[富士山は見えず]

 ここ数年は、正月休みの時にしか、この山稜を歩いていない。葉のついた時期を歩くのは、久々だ。まだ紅葉には早いようで、緑が目立つ樹林となっていた。
[久々に緑の鍋割山稜を歩く]

 大丸手前にて、変形ブナを撮影。
 この辺りのブナの葉は、他の木々と違って、すでに黄葉し始めていた。
[変形ブナ]

 金冷シから大倉尾根に向かう。
 花立を過ぎ、花立山荘前のベンチで小休止していると、珍しく、目の前に1頭のシカが草をノンビリと食べていた。こちらと目があっても、逃げようとしない。シカが駆除される、今の時代で、ずいぶんとノーテンキなシカだ。(確かに10年前、大倉尾根で出会ったシカは、皆、こんなシカばかりだったが)
 お蔭で、反芻しているシカをじっくり撮影することが出来た。(写真下)
[花立山荘前で、1頭のシカに出遭う]

 堀山の家を過ぎ、他事鉄さんから
 「次は、大倉尾根の三角点を探しましょう。」
と、今まで全く知らなかった大倉尾根上の三角点を探すことになった。地図上では、駒止茶屋の北側に位置し、登山道沿いにあるかどうかは不明である。
 結果的には、GPSの力を借りて、どうにか三角点を発見することが出来た。ここは、ピークではないので、探すポイントが定まらず、おまけに草が茂っていて簡単には、見つからないのだ。
 「ここの三角点は、GPSが無ければ、容易に発見できませんね。」
そんな会話を他事鉄さんとする。
[大倉尾根での三角点を撮影]

 雑事場ノ平を通過。(15:30)
 雨乞岳に向かうため、直進する。
 大倉尾根の南端に位置する雨乞岳は、訪問するチャンスがなかなか作れなかった。本日、初の訪問で、ちょっとワクワクしてしまう。
 ....今ならヒルもいないし、安心。
[雑事場ノ平の分岐点を直進する]

 大倉高原山の家の前を通り、一本道の登山道を下っていくと、大きなザックを背負った単独外人男性と2人の女性パーティとすれ違う。両者ともこの先のテン場で泊るために、このルートを歩いているようだ。
 途中で、登山道を外れ、南側の尾根筋に下っていく。
 その先には、送電鉄塔が立っていた。
[雨乞岳への道のり(1)]

 送電鉄塔の先で、草ヤブとなった。こんなヤブが続くのかと思ったが、20mも進まないうちに草ヤブが呆気なく終わり、植林帯に飛び出す。こういった予想外なことが起こるのが面白い。
 ここからは、下草が無く、歩き易い尾根となる。
[雨乞岳への道のり(2)]

 高くなっている箇所が雨乞岳頂上だろうと、より高い方へと移動していくと、雨乞山頂上は、簡単に見つかった。(16:05)
 標高546m。手製の山頂標識があるだけの場所である。なだらかなピークで、周囲は、植林だけで、全く視界は広がらない。
 日没時間が気になり始めたので、頂上を後にする。ここからは、最短ルートで大倉に向かうこととした。
[雨乞岳頂上標識]

 南東方向に続く尾根を下っていく。
 経路はなく、適当に歩き易い所を選びながら進んでいく。下りとなると、滅法、他事鉄さんが速い。ついていくのが、精一杯だ。
[大倉へ最短ルートで向かう]

 やがて、保護柵にぶつかった。このため、右手に移動し、尾根の斜面を下っていくと、山道に下り立った。ここは、どこかと思ったら、西山林道から大倉に接続する山道だった。
[大倉への山道に下り立つ]

 16:50、大倉バス停に到着。
 幸いにも、暗くなる前に到着することができた。他事鉄さんと缶チューハイで乾杯。
 缶チューハイを飲みながら、バスを待っていると、徐々に薄暗くなっていくのがわかった。
 [大倉バス停にて]


 今日は、雨の中の山行を覚悟しておりましたが、幸いにも雨には降られず、逆に日が差してきたことで、天気予報とは異なり、歩き易い山行となりました。お蔭で、土曜日で、天気はそんなに悪くないのに登山者が少ないという珍しい日となりました。
 
 他事鉄さん
 ご同行ありがとうございました。今回は、決行とした事がラッキーでした。今後とも、宜しくお願い致します。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。