トップページ山行リスト(日付)>辺室山_記録20180218


辺室山

 山行日
2018年2月18日(日)       晴れ        単独行
 コース
土山峠(7:47)〜(9:59)辺室山(10:04)〜(10:48)鍋嵐分岐点(10:56)〜(11:11)物見峠(11:15)〜<唐沢林道>〜(12:55)唐沢林道入口〜(13:03)上煤ケ谷手前
 この季節ならば、ヒルは、まだ出て来ないだろうと思い、8年振りに辺室山に行ってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 本厚木駅から宮ヶ瀬行きの朝一番バス(6:55発)に乗車。
 土山峠に7:34到着。珍しく他に3人の登山者が下車。バス停を撮影しているうちに3人とも、あっという間に消えてしまった。
 ウエストバッグをザックの中に入れる等、出発準備をしていると、バス停手前に1台の軽自動車が停車し、男性一人が辺室山の方へ歩いていくのを見掛けた。どうやら、先行者が現れたようだ。
[土山峠にて]

 日陰の土山峠を7:47、出発し、落葉の積もった斜面を登って行く。
 すぐに朝日の当たる斜面に出る。今まで暗かった日陰とは、全く印象が違う。振り返ると、革籠石山方面の樹林帯が朝日に照らされ、なかなかの好アングルと思い、デジカメを取り出す。 
[樹林の先、革籠石山方面を眺める]

 8:30、シモバシラが一面、登山道を覆う。そこに一人の足跡がついていた。先程の軽自動車から下りた単独男性のものだろう。ということは、やはり、同じバスで降りた他の3人は、皆、辺室山以外に行ったということが分かった。
 8:39、前方に辺室山のピークが見えてきた。
[辺室山のピークが見えてきた]

 8:50、前方の自然林(左は植林帯だった)の景色に一瞬、足が止まった。太陽が照らす冬木立にて、その木の枝が毛細血管のように眺められ、その繊細さに目が奪われたのだ。
 ザックから中型カメラを取り出し、撮影開始。40分かけて撮影したのだが、どうしても思う通りのアングルや枝の繊細さが出なかった。(写真下左)
 ちょっと残念と思いながら、斜面を登っていく。

 尾根の先端が近づいてきたと思った時、振り返ってみると、今まで、樹林帯が大きく被っていた仏果山の稜線が樹林の上に出ていた。
 これは、珍しいと思い、デジカメ撮影する。(写真下右)
[目の前に冬木立が広がる] [仏果山の稜線]

 9:39、辺室山まで0.3Kmの地点で、前方がフラット気味になる。左手は植林帯、右手は、自然林だ。
[フラット気味の尾根歩き]
 やがて左手の斜面を登るように道が続いている。
 道標まで登り、前方を眺める。すぐ先の自然林に囲まれた地点が、頂上だ。(写真下左)
 道標からさらに左の方に進むと、三等三角点があった。地図上では、三角点での標高は、644.3m。頂上は、653m。だが、9mも高度差があるようには見えない。

[正面奥が、頂上] [三等三角点]

 9:59、辺室山頂上に到着。ザックを下ろして、山頂標識近くにあるベンチに腰掛ける。
 東側の植林帯にて何やら人が叫んでいるのを聞く。登っている途中、中型カメラで撮影する前に若いハンターに出会ったのだが、その時、山頂の反対側に1人、東側にも1人といった体制で狩猟中との事だった。たぶん、そのハンターの声だろう。
 発砲されるのも恐ろしいので、早々に出発することにした。
[辺室山頂上にて]

 下っていくとすぐ、言われた通り、ハンター1人とすれ違う。
 その後、頂上付近から猟犬の吠える声が聞こえてきた。シカでも発見したのかもしれない。
 辺室山から下ってきたのだが、再び登りに変わる。実は、この先、700mまで登ることになる。
 10:16、左手に辺室山が眺められた。
 この方向からの辺室山は、自然林だけの山に見える。バス通りの県道側からの辺室山は、植林帯が目立つ山だが、実は、西側・南側は、自然林の山となっている。
[辺室山を振り返る]

 鍋嵐に続く小ピーク(標高700mぐらいある)の手前にて振り返ると、江ノ島が見えた。最近、江ノ島が見えたら、必ず撮影しなければならないという丹沢登山ルールが自分の中にできてしまい、デジカメを取り出す。
[江ノ島が見えた]

 10:48、鍋嵐に続く小ピークに到着。ここから、ようやく下りとなる。
 下ろうとしたら、目の前に大山三峰山、大山が目に入り、思わず撮影。
[大山三峰山と奥に大山]

 物見峠が見えてきた。(写真下左)
 11:11、物見峠到着。
 ベンチの前から、よく見ると、今日は、スカイツリーを発見。(写真下右)

 本来であれば、このまま左の水平道を進み、煤ケ谷に出ればいいのだが、この下りで、左足首を痛めたようだ。左足を前に出し、荷重がかかるとズキンと痛みが走る場合がある。どうやら中型カメラのような重い荷物を背負った場合、発生しやすいようだ。
 そんな訳で、この先、凍結した水平道のルートをやめて、唐沢林道を歩くことにした。
[物見峠が見えてきた] [スカイツリーを発見]

 唐沢林道に下る道も凍結部分があったり、急な階段(階段ステップが短いので、つま先と踵が同時にステップに乗らない。同時に乗せようとすると横向きになるしかない)で、時間がかかった。
 唐沢林道に下りると、西側は、雪がまだたっぷりと残っていたが、トンネル側には、雪が無い。ここで、トンネルに入っていく。
[西側は雪が残る] [東側はトンネル(雪は無し)]

 唐沢林道は、歩き易い。だが、トンネルを抜けた東側でも、凍結部分はあり、慎重に進む。
 12:27、正面に経ヶ岳と華厳山の眺めが素晴らしい。ここは、林道工事が終わり、周辺の視界が良くなっていた。
[経ヶ岳・華厳山の眺め]

 テクテクと舗装路を歩き、12:55、ゲート前に到着。
 県道を渡って、右折する。確か宮ヶ瀬発、本厚木駅行きのバスは、毎時50分だったような記憶があった。だとしたら、ここを通過するのは、13:00過ぎぐらいか、ということで、坂道を下っていく途中で、立ち止まっては、後方を見る。知らないうちにバスが背後から追い越していくことを避けるためだ。何せ1本逃したら、1時間待たねばならない。
[唐沢林道入口に到着]

 13:03、バスがやって来た。手を挙げると、バスが停車。そう、ここは、自由乗降区間だ。
 バス停以外の場所から乗ったのは、初めての体験だった。(たぶん)
 [宮ヶ瀬から来たバスに乗車]


 辺室山は、もともと「辺宝山」だったことを以前、載せていた山行記録(2007-11-17:辺室山・鍋嵐)を下記に再掲します。
 「かながわ山紀行」植木知行(かもめ文庫:神奈川新聞社 1991年12月発行)によれば、辺室山は、下記のように記載されている。(部分抜粋)
 
『この山(辺室山を指す)は、八菅修験の七宿30ヵ所の峰人修行の15番目にあたる。 〜(途中略)〜 この山の行場は、児ヶ墓と呼ばれ、崇拝対象は児ヶ墓天童であった。「新編相模国風土記稿」によれば「辺宝山(倍無保宇佐牟)上山に児塚と呼るあり塚上に四囲許の松樹あり、古大山修験入峯の時、児を葬りし所と云」と記され、修行のための入山のおり稚児を葬ったという伝承がある。〜(途中略)〜 風土記稿に記された「へんほうさん」のほうの宝がいつしか室に変わって「へんむろさん」と呼ばれるようになった。』

 それにしても、左足首の痛みが気になっています。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。