トップページ山行リスト(日付)>櫟山・鍋割山・檜岳山稜_記録20180224


櫟山・鍋割山・檜岳山稜

 山行日
2018年2月24日(土)        晴れ      同行者:「山の会2」他事鉄さん、MAHさん
 コース
寄(8:27)〜(8:47)寄展望台(8:53)〜(10:01)櫟山(10:10)〜(10:25)栗ノ木洞(10:33)〜(10:51)後沢乗越〜(11:55)鍋割山(12:20)〜(12:42)鍋割峠〜(13:03)茅ノ木棚沢ノ頭〜(13:33)雨山峠(13:45)〜(14:17)雨山(14:20)〜(14:47)檜岳(15:01)〜(15:28)伊勢沢ノ頭〜(16:11)秦野峠(16:28)〜(16:51)林道秦野峠(16:57)〜(17:51)寄大橋〜(18:20)寄
 今回は、「山の会2」メンバー:他事鉄さん、MAHさんとともに櫟山、鍋割山、檜岳山稜と歩いてきました。花あり、残雪あり、アップダウンあり、長い舗装路ありと、いろいろな出合いを体験してきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 7:55、新松田駅から寄行きのバスに乗車し、8:21寄到着。
 バスから降りた、その正面に「松田町寄自然休養村案内板」という大きな看板が立っていた。思わず、内容を見ると、寄周辺の登山コースなどが描かれている。
 登山者のことがわかっているなと思ったのは、ここから鍋割山へのルートの詳細図が拡大表記されていたことだ。道標だけでは、分かりにくいルートをこのように地図で記載されているのは、ありがたい。
 その中で「おやっ」と思ったのは、山名の「頭」のルビである。「かしら」と振ってあった。ダルマ沢ノ頭(かしら)、伊勢沢ノ頭(かしら)等。
 丹沢の場合、「頭」は、「かしら」ではなく、「あたま」と発音するということを以前、丹沢の書籍で読んだ記憶があり、それ以来、丹沢の場合、頭は、「あたま」と発音してきた。
 このように看板で、「あたま」ではなく、「かしら」と断定されていると、今後、「かしら」に統一されていくのではないかと思えた。帰宅後、Wikipediaで調べてみたら、丹沢の頭のつくピークには、「XXXXのあたま/かしら」と併記されており、「あたま」と断定するようには、なっていなかった。
 なんだか、北アルプスの白馬「しろうま」が、「はくば」に徐々に浸潤されていくようなイメージと重なった。これも時代の趨勢というものかもしれない。
[終点:寄バス停にて下車] [案内板を眺める]

 民家の前を通り抜け、茶畑が現れてくると、同時にロウバイの黄色い花が目立ってきた。
 事前にネットで調べた時、寄ロウバイまつりは、当初1/13〜2/12で開催だったが、2/18まで延長されていた。今年は、開花状況が例年に比べて遅かったらしい。それゆえ、今日もまだ咲いているのではないかと思ったのだが、案の定、まだ見応え十分だった。
[ロウバイは、まだ満開]

 茶畑を抜け、植林帯の尾根筋へと登って行く。ここの登山道は、直登を避け、なるべく汗をかかないようにジグザグに登っていくようなルートが続いていた。
 やがて、ススキの原っぱのような箇所に出た。ここが櫟山の頂上だ。
 ここで、小休止とした。
[櫟山に到着]

 櫟山から次の頂上、栗ノ木洞に到着。ここは、植林帯の中で全く視界がきかない。
 栗ノ木洞の下りは、結構な傾斜であるとともに雪が残っていた。スピードアップしたいところだが、歩きにくく、なかなかアップできず。
 シカ柵を左に見ながら歩く後沢乗越までの尾根筋が長く感じた。
[後沢乗越手前にて]

 後沢乗越から鍋割山へのポピュラー登山ルートと合流したので、一気に人が増えた。
 だが先頭を行くMAHさんは、ペースを変えることなく進んでいく。結果として、何人も追い抜くこととなった。
 11:55、鍋割山頂上到着。ちょうど昼食時ということで、登山者で賑わっていた。だが、残念ながら富士山は、雲に隠れて見ることが出来ず。我々もランチタイムとした。
[鍋割山から檜岳山稜を眺める]

 12:20、鍋割山を出発。
 鍋割峠に向かうが、雪がまだ多く、滑りやすい斜面だった。途中でチェーンスパイクを装着。
 下っている途中、背後から単独のトレラン姿の男性に追い抜かれた。話を聞くと、これから、雨山峠を下って、蛭ヶ岳に登り返すと言う。そんなに走れる体力が羨ましい。
[鍋割峠へ下っていく]

 鍋割峠を過ぎて10分も歩くと、尾根が細くなっていく。
 下りにて、クサリ場が現れた。岩に雪がついているので、ちょっと滑りやすい状況。これは、クサリが無いとちょっと難しいなと思いつつ、下っていく。
 茅ノ木棚沢ノ頭の山頂標識を通過すると、ヤセ尾根の小さなアップダウンが続く。
 再び、下りのクサリ場となった。ここも先ほどのクサリ場と同様、岩に雪がついており、クサリに頼らざるを得ない状況だった。(写真下)
[クサリ場を幾つか通過]

 13:33、雨山峠に到着。
 ここで、小休止。これから、雨山への登りが始まる。地図で確認すると、雨山頂上まで高度差220mぐらいある。
 他事鉄さんが、ここで秘密兵器と呼んでいる「ダブルストック姿」に。今回、私も他事鉄さんに倣って、ダブルストックを用意してきた。最近、ストック2本で歩いたことが無い(スノーハイク以外)ので、その効果は如何に。興味津々だ。
 10分以上休んだ後、気合を入れて、出発。
[雨山峠で小休止]

 一直線の登りで、先が見えるため、心理的に影響大。
 目の前の他事鉄さんを見ながら、登って行く。ダブルストックの効果が出るかと思いきや、殆ど効果なし。特に普段、左手でストックを使わない(ストック1本の時は、右手で使用)ので、左手でのストック操作に手間がかかってしまう。
[雨山への登り]

 14:17、雨山頂上に到着。頂上には、新しい道標が立っていた。(写真下)
 ここは、南側の景色が見渡せるのだが、今日は、霞んでしまい、残念ながら、下の盆地すら、はっきり見えない。

 ダブルストックのせいで、左上腕が疲れているのが分かった。やはり、左手での操作に慣れていないな〜と自覚。
[雨山(新しい道標が設置されてあった)]

 崩壊地の前を通過する。
 2011年9月に初めて眺めた時と、殆ど崩壊地の形状は、変わっていなかった。ただ崩壊地の土砂の白さが以前と比べて消えていた。
 ....しかし、ここから眺める檜岳は高い。
[雨山の崩壊地横を通過(奥は、檜岳)]

 雨山を下った後、標高差100m弱を再び、登り返すと、檜岳頂上だ。雨山には、それほど雪が無かったのだが、ここは、登りの途中から雪面となっていた。
 右手に檜洞丸、同角ノ頭を眺める。ここからだと、重量感のある同角ノ頭が手前に聳え、そのピークのすぐ横に檜洞丸のピークが見えている。左奥には、石棚山稜だ。同角ノ頭からは、多くの尾根筋が派生しており、地形の複雑さが分かる。
 三角点の場所を確認したり、山頂標識を入れて3人で記念撮影した後、出発。
[檜岳からの同角ノ頭、檜洞丸] [檜岳の山頂標識]

 雪が残った樹林帯を進むと、やがて正面に伊勢沢ノ頭が見えてきた。
 「遠いな〜」と、いつも思うのだが、それが登れてしまうから不思議だ。
 ススキが茂っていて、登山道を見失うが、尾根筋を下っていけば、問題ないことを知っているので、強行突破していく。(写真下)
 だが、ススキが茂っていたのは、ほんの1、2分だけで、そこを抜けたら、登山道が明瞭になった。
[伊勢沢ノ頭へ向かう]

 15:28、本日最後のピークである伊勢沢ノ頭に到着。
 ここにも、山頂標識が立っていた。(写真下)
 この頂上は、結構フラットで樹林帯となっている。丹沢を歩き始めた頃は、地図上に書かれてある1177m地点(現山頂標識より南側)に道標があり、その道標の真ん中に「伊勢沢ノ頭」の文字が書かれてあっただけで、この山頂標識はなかった。
 そんな訳で、現標識の立っている場所が一番高いかどうかは、微妙な感じだ。
 余談ながら、地理院地図では、標高1177mと雨山、檜岳よりも標高が高いのに山名が記されていないのも不思議だ。(雨山、檜岳は、記載されている)
[伊勢沢ノ頭の山頂標識] [頂上のフラットな部分:雪が残っている]

 伊勢沢ノ頭を過ぎ、今回の山行目的の山は、これで全て踏破したと思うと、心理的にだいぶ楽になった。おかげで、気分よく下っていけた。
 下りに飽きる頃、ようやく秦野峠(旧)に到着。(16:11)
 帰りのバス時刻には、十分間に合うだろうということで、ゆっくりと休憩。
[秦野峠にて]

 林道秦野峠から舗装路を延々と歩き、寄大橋は、まだかと下っていくが、なかなか見えてこない。道が曲がっているせいで、直前まで来ないと、寄大橋は、見えてこなかった。
 寄大橋を過ぎた頃から、完全に日が暮れてしまった。
 18:20、寄バス停に到着。
[寄バス停に戻ってきた]

 18:35、新松田駅行のバスに乗車。
 最後部に3人で座っていたが、結局、終点新松田駅まで、誰も乗って来なかったので、バス1台を独占した気分だった。
 新松田駅付近の店に入り、生ビールで乾杯。
 ....この店は、穴場。
 [新松田駅付近の店にて乾杯]


 他事鉄さん、MAHさん
 本日のご同行ありがとうございました。単独でしたら、今回のようなコースは、絶対に計画しない(苦笑)と思いますので、とても新鮮でした。今後とも、宜しくお願い致します。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。