トップページ山行リスト(日付)>ミツバ岳・世附権現山・屏風岩山_記録20180324


ミツバ岳・世附権現山・屏風岩山

 山行日
2018年3月24日(土)       曇り       同行者:「山の会2」メンバー6名 → 2名
 コース
浅瀬入口(8:25)〜(8:56)滝壷橋(9:01)〜(10:32)ミツバ岳(10:46)〜(11:32)世附権現山(12:21)〜(12:46)849m峰〜(12:54)二本杉峠(12:56)〜(14:10)屏風岩山(14:30)〜(14:37)東峰〜(15:02)石柱のある尾根の先端部〜(15:26)アカマツの一本木〜(15:41)ゲート〜(15:43)大滝橋
 「山の会2」での月次山行として、今回、ミツバ岳方面に行ってきました。調べてみましたら、ミツバ岳は、4年振りでした。目当てのミツマタの花は、如何に。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 新松田から朝2番のバスに乗車して、浅瀬入口にて下車。
 ミツマタの開花シーズンの今であれば、下車する大勢の登山者がいると思っていたのだが、意外と少ない。それが、この上空の天気のせいなのか、それとも、ミツバ岳の人気も陰りが出てきたのだろうか。ちょっと、この先のミツマタの開花具合が不安になった。
[浅瀬入口バス停にて下車]

 車道を進むこと約30分、ようやく登山口の滝壷橋前に到着。
 その前に右手に滝壷沢の連瀑を眺める。昔は、もっと多段の滝が一つの滝のように見えていた気がしたが、今では、完全に多段の滝に見える。岩が崩れたのか、水流が変わってしまったようだ。
[滝壷沢の連瀑(今回)] [滝壷沢の連瀑(2009年)]

 滝壷橋を渡った先で、小休止。服を脱いだりした後、尾根に取り付く。
 ここは、急斜面のジグザグ路となり、足を滑らせると、滝壷沢へ転落する恐れのあるエリアだが、今回、トラロープが設置されてあり、安全に通過することが出来た。
[取り付きの斜面]

 今日の参加メンバーは、6人。一列になって、ペースが乱れることなく、植林帯を登っていく。植林帯の経路を辿っていくと、ミツマタ群落が登場。
 今まで、この植林帯にミツマタなんてなかったのに、と思いながら、予想外のミツマタに満足。
[植林帯の中にミツマタ群落]

 植林帯を登り切ると、一面、自然林となる。 
 冬木立の樹林帯をジグザグに登っていく。ちょっと上空の雲が気になってしまう。もう少し、晴れてほしかったなぁと思う。
[植林帯を抜ける]

 目当てのミツバ岳が近づいてきた。
 すると目の前に黄色い花が現れる。やはり、ここは、まだミツマタ群落が存在。
 ちょうど見頃のピークのようだ。
[ミツバ岳頂上手前にて]

 山頂に到着する前に右手を眺めると、丹沢湖が見下ろせ、手前には、ミツマタの群落が。
 思わずシャッターを押す。(写真下)
 この丹沢湖側の斜面にそれほどミツマタがあったとは、記憶にない。時間が過ぎ、徐々に丹沢湖側での斜面にもミツマタが成長していったようだ。
[ミツマタと丹沢湖]

 10:32、ミツバ岳頂上に到着。
 三角点を確認後、西側の斜面に向かう。
 残念ながら、富士山は、雲の中だった。また、西側斜面のミツマタが減ったような?あれれ、手前の植林の樹高が伸びて、富士山側の景色が隠れ始めている...といった状況で、ミツバ岳のミツマタ、景色は、ちょっと陰りが出てきたかと思ってしまった。
[ミツバ岳山頂標識と三角点] [西側斜面とミツマタ]

 だが、ミツバ岳を出発すると、新しい発見があった。
 かつて左側の斜面にミツマタの大群落があったのだが、今は、完全に消えてしまっている。だが、その代わりという訳ではないだろうが、反対側の自然林の斜面にミツマタの群落が新しくできていた。(写真下)
 ミツマタ群落は、植林帯の中で見掛けるケースが多いと思うのだが、ここは、自然林だった。今後、ますます拡大化していくのか、興味深いエリアだ。
[新しいミツマタ群落]

 ミツバ岳と世附権現山との標高差は、約180m。ミツバ岳からの歩き始めだけ、少し下りがあるが、あとは、登り一辺倒だ。ゆっくりと、ペースを乱さないように歩き続ける。
 世附権現山の西側尾根に乗り、ふと左側を眺めると、菰釣山や奥の御正体山は、真冬に戻ったかの如く、雪山と化していた。(写真下左)
 今日は、御正体山に「山の会」月次山行で、NASさんリーダで御正体山を登っているはずだが、あんな真っ白な状況で大丈夫かと不安に思った。
 ....後で聞いてみたら、無事下山できたものの、トレースの無い雪山山行となり、体力勝負の山行になった模様。

 11:32、ようやく世附権現山頂上に到着。(写真下右)
 驚いたことに大室山や檜洞丸にも雪がついていた。だが、不思議なことに畦ヶ丸には、全く雪が無かった。どうも1300m以上の山だけ雪が積もったような感じだ。

 意外にも山頂は、昼食時ということもあって、登山者だらけだった。
 ここで、同行のNBSさんが甘酒を温め始めた。ランチと共に熱い甘酒を御馳走になる。
 ....甘酒だけで、2リットル背負って来られたNBSさんに脱帽。
[白い御正体山] [世附権現山頂上]

 権現山頂上から、グループは、2つに分かれ、他事鉄さん、NBSさんとともに先に出発する。後のメンバーは、二本杉峠から細川橋に下る予定だが、我々3人は、屏風岩山を経由して大滝橋に下る予定だ。
 北側斜面には、雪が残っていないかと不安だったが、杞憂に終わった。
[権現山の下り]

 鞍部に下ったところで、檜洞丸方面の山並みを望む。
 ここからは、雪をつけた檜洞丸、熊笹ノ峰、大コウゲ、小コウゲといった稜線の眺めが素晴らしい。しばし眺め入る。
[檜洞丸方面の眺望]

 12:54、二本杉峠到着。
 ベンチにて、若い男女3人組が休憩中。これから向かう屏風岩山方面に対し、道標では「屏風岩山(踏跡不明瞭)と記されてあった。
[二本杉峠にて]

 屏風岩山方面に進んでいくと、踏跡は、鞍部の所で、南北に続く尾根筋の東側斜面の方に続いていた。(写真下)
 だが、ここは、昔から根の張った尾根筋に登るのがルートのはずだ。山と高原地図「丹沢」でも、「尾根に取り付き、急登する」と記載されてある。ということで、尾根筋を登っていく。
 ....以前は、トラロープがあったような気がしたが、ロープは、なかった。
[尾根筋を登っていく]

 ここ屏風岩山に続く尾根筋は、ミツマタの宝庫だった。(山と高原地図「丹沢」2013年を見ると、ミツマタのお花畑マークがミツバ岳と同様に記されてあった)
 だが、今回、行けども行けども、群落といったレベルのミツマタに出合うことは無かった。時々、南下してくるパーティと幾度か、すれ違ったが、皆、ミツマタ狙いだと思うと、ガッカリだったに違いない。
[ミツマタは、かなり減少]

 14:10、結局、ミツバ岳のようなミツマタ群落に出合うことなく、屏風岩山頂上に到着。ここで、ゆっくりと休憩する。
 なお、山頂標識を探したのだが、見つけることはできなかった。
(注:後日、丹沢ネット仲間のAYさんのブログを見たら、3/29訪問時、屏風岩山に新しい山頂標識がついていたとのレポートを読んだ。)
 周囲は、樹林に囲まれ、視界は広がらないが、涼しい風が吹き抜け、なかなか歩き出せない。
 14:30、ようやく出発する。
[屏風岩山頂上の三角点]

 屏風岩山頂上からは、東に下っていくことにする。
 東峰を通過し、歩き易い尾根を下っていく。
[屏風岩山の東峰]

 右手に植林の間から丹沢湖、大野山、箱根方面を望む。このあたりで唯一の展望場所だ。以前、歩いた時も、ここで休憩したことを思い出す。
 箱根は、大涌谷の白煙が目立っていた。
[箱根方面を眺める]

 相変わらず、歩き易い尾根筋である。時々、目の前の樹林光景にドキッとし、デジカメ撮影。
[東へと下っていく]

 尾根は、段々と細くなっていく。おまけに急斜面が続く。だが、この変化が、このルートの面白い所。また、冬枯れの自然林の姿も印象的だ。
[尾根筋が急斜面となってきた]

 今年1月末に歩いた遠見山、大杉山の稜線を望む。ほぼ水平に続いているのがわかる。
 不思議なことに頂上付近の稜線エリアが、植林帯となっている。
[遠見山と大杉山の眺め]

 少し緩やかになったところで、ミツマタ群落に遭遇。だが、我々は少々、焦っていた。バスの時刻が近づいていたからだ。ゆっくりとミツマタ撮影をしたかったのだが、ここは、ミツマタを諦め、先を急ぐ。
[松の木が立つ小ピークへ]

 この後、ますます急斜面になるが、バス時刻を意識して、撮影もせずに下っていく。
 左下に林道が見えた段階で、下りポイントを探す。先頭の他事鉄さんが左に下っていくと、各自、適当なところから、同様に下っていく。
[林道めがけて下っていく]

 15:43、大滝橋バス停到着。
 ザックを背負い、林道を走った甲斐があって、定刻の15:47前に到着した。すると、どうだろう。15:44、バスが到着。運転手さんに確認すると、バスの増発便が出たらしい。ということで、少し早めのバスに乗車出来た。

 バスに対し、早めに乗れたことはラッキーだったが、以下のような事を想像してしまった。
 もし、今回、到着があと1分遅かったら、
  ・停留所手前にて、バスが通過していくのを目撃。
  ・あ〜バスが行ってしまったと、大滝橋バス停に向かわず、沢の方に下って、1時間後のバスを待つことにする。
  ・沢に下りる途中で、定時バスが通過していくのを見る。
  ・あれっと思う。
  ・結局、1時間待って、次のバスに乗ることになる。
  ・バス運転士に尋ねると、増発便が出た事を知る。
  ・定時のバスには間に合っていたのに勘違いしたため、乗れなかったのかと、地団駄を踏む。
 やはり、何はともあれ、バス停の前に立つことが大事だとの思いに至る。
[大滝橋バス停に到着]

 権現山で別れたグループは、我々の1時間前のバスで、既に新松田に到着済み。
 連絡を取って、新松田の店で合流する。
 こうして、全員で乾杯となった。
 乾杯後は、別行動となった後の話を肴に、会話が弾む。
 ....生ビールが旨い。
 [新松田駅前で反省会]


 ご同行の皆様
 本日は、ミツマタ観賞、お疲れ様でした。開花タイミングから判断しますと、ちょっと遅いぐらいでしたが、それでも満開で、ミツマタの匂いも味わうことが出来、何よりでした。ただ、富士山とミツマタという光景が見られなかったのは残念でした。

 NBSさん
 2リットルの甘酒、ありがとうございました。お蔭様で権現山の頂上で身体を温めることが出来ました。寒い時季は、今後とも甘酒を宜しくお願い致します。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。