トップページ山行リスト(日付)>西丸・東丸・丸尾山_記録20180421


西丸・東丸・丸尾山

 山行日
2018年4月21日(土)       晴れ      同行者:「山の会2」 他事鉄さん
 コース
山伏トンネル入口(8:34)〜(8:42)山伏峠〜(9:03)大棚ノ頭(9:06)〜(9:21)ベンチ(9:30)〜(10:01)西丸(10:06)〜(11:29)東丸(12:00)〜(13:05)大棚橋(13:10)〜(14:03)918m峰〜(14:32)1007.1m峰(橡ノ丸)(14:38)〜(14:59)丸尾山(15:11)〜(15:54)切通峠(15:58)〜(16:08)太陽光発電所
 今回は、「山の会2」他事鉄さんと、西丸・東丸・丸尾山に行ってきました。地図上で確認しますと、スタート地点が、標高約1100mで、その後、1268mまで軽く登った後、約600mまで下り、再び標高1050mぐらいまで登り返すという、後半バテバテになるのが必至のコースでした。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今回の山行では、「山の会2」TAMさんのご協力を戴き、自家用車に乗せてもらい、アプロ―チの短縮化を図った。
 途中、パノラマ台で、休憩してもらい、富士山と山中湖の光景を撮影。(写真下)
 ここから、富士山の奥に南アルプスを眺めたのは、初めてだった。
 それにしても、今日は、なんて好天気なのだろう。こんな日に山に行けることだけでも嬉しくなる。
[パノラマ台からの富士山]

 山伏トンネルの道志側入口付近で、降ろしてもらい、ここから他事鉄さんと二人での山行となる。
 聞けば、他事鉄さんは、今回の東丸や丸尾山は、初めての訪問ということで、それならば、地図読みを兼ねて、先頭を歩いて戴く事とした。私は、調べてみたら、西丸・東丸は、12年振りだった。当時とどのくらい変わっているかが楽しみだ。
[山伏トンネル付近から登山道へ向かう]

 まずは、本日の最高地点、大棚ノ頭に到着。(9:03)
 ここまでは、登りが続くとは言え、歩き始めということもあり、それほど苦にならなかった。
 頂上の周囲は、自然林に囲まれ、視界は、よろしくない。冬枯れの木の枝の間から、富士山は見えるが、カメラを出す程の光景ではなかった。
 経年劣化で、殆ど山名が読めない山頂標識を撮影した後、登ってきた道を引き返す。
[大棚ノ頭 山頂標識]

 東海自然歩道を歩いた後、ベンチのある所から西丸に続く尾根に入る。
 西丸に続く、このルートは、西沢、樅ノ木沢を遡行する時など、今まで何度か、途中まで歩いているが、今回通過してみて、スズタケが減少しているのが目についた。以前は、人の背よりも高く伸びていたが、もうそんなエリアは、なかった。歩き易くなった分、有難かったが、自然が破壊されているような感じで、ちょっと一抹の寂しさを感じる。
[西丸へのルート]

 10:10、西丸に到着。
 樹林に覆われ、展望は、そんなに良くない。山頂標識がないかと探してみたが、見つけることはできなかった。他事鉄さんは、休憩しながら、この先の地図読みに集中。
[西丸頂上] [頂上付近からの富士山]

 西丸を出発し、順調に東丸へと進んでいたが、途中の1080m地点あたりで、予想通りというか、道迷い。他事鉄さんと、進路方向がおかしいということになり、尾根を下る途中で引き返し、もう一本、東寄りの尾根だということで、トラバースして、隣の尾根に移動した。
[道迷いその1]

 これが、本来の尾根ルートだと思い、下っていくが、植林帯の間から、左手にもう一本、尾根が見えた。(写真下)
 他事鉄さんと、これまた、地図を見直す。どう見ても、左手に尾根が見えるのはおかしいということで、再び引き返す。
 結局、下ってきた尾根を登り返し、左に見えた尾根に乗るには、どこまで戻ればいいのかと、来た道を引き返していくと、結局、1080mあたりの小ピークに戻ってきた。
 この小ピーク(と言っても、殆ど平らな地点だが)の手前に左に巻道があったことを思い出した。ということで、ここから東寄りに下っていくと、左からの巻道とすぐに合流した。
 「やはり、巻道の存在をもっと深く考えればよかったですね。」
と他事鉄さんと話す。
 先程は、巻道の事などすぐに忘れてしまい、この小ピークから経路っぽい尾根筋を何も考えずに進んでしまったのだ。これが、間違いのもとだった。
[道迷いその2]

 その後は、道迷いもせず、無事、鞍部に到着。ここで、左右に走っている経路とぶつかる。
 その鞍部から、正面の斜面をちょっと登れば、目の前に東丸が現れた。(写真下)
 だいぶ近づいた感じだ。
[東丸を望む]

 高度差100m弱の登りを我慢して登っていくと、ついに東丸頂上に到着。(11:29)
 ここで、時間もちょうどいいので、ランチタイムとした。
 頂上の光景は、やはり変わっていた。12年前は、ササが一面、茂っており、頂上と言えども、あまり休憩するような場所ではなかった記憶がある。だが、今回、ササが消えてしまい、休憩場所としては、問題ない状況だった。
[東丸頂上にて] [手書きで、「東丸」の文字有り]

 12:00、東丸頂上を出発。
 他事鉄さん先頭で、南東の方へと進んでいく。すると、前方の視界が一気に広がった。
 「これは、素晴らしい。」
と二人して、しばし、西丹沢の眺めに見入る。
 こうやって、滅多に見ることのない地点から丹沢を眺めると、各ピークがどの山なのか、全く自信がなかった。椿丸があのあたりで、その先が世附権現山で、その南の方の山は、不老山だろうか。他事鉄さんと話すが、結局、世附権現山だけしか、分からなかった。
[東丸直下の展望地から]

 さらに下っていくと、右手に富士山が顔を出した。
 もう昼過ぎだというのに今日は、富士山が霞むことなくクッキリと見える。思わず、デジカメを取り出す。
 
 小ピーク(標高約860m)を一つ越えた後は、歩き易い斜面を進むことにした。とにかく、下っていけば、林道にぶつかる筈である。
[右手に富士山]

 12:51、林道に降り立った。
 ここからは、しばらく林道歩きとなる。途中、大棚を見下ろしたり(時間が無かったので、今回、滝下からの大棚見物は、パスした)、周囲の新緑に感動しながら歩いていく。
[林道を歩く]

 13:05、大棚橋の手前にて小休止。
 これから、丸尾山への登りが待っている。
[大棚橋にて小休止]

 13:10、再び歩き始め、明神峠に続く林道を進む。右手の斜面で取り付けそうなところを探していると、涸沢のような箇所があり、その先、左側の尾根筋に登れそうな感じだった。
 「この辺りで、取り付きますか。」
と、他事鉄さん先頭で、斜面を登り始める。
 左上の尾根筋に登り切ると、そこには、シカ柵ネットが続いていた。シカ柵ネットは、途中で右にカーブしており、このままだと直登できないと思われたが、ネットに大穴があったので、簡単にネットを通過することができ、その後は、急登の連続となった。

 丸尾山から大棚橋に続く尾根筋は、過去2回下った経験があったが、こんなに急だったっけと自問自答。殆ど記憶になかった。
 とにかくアキレス腱が伸びて、おまけに逆光で、眩しい。そんな訳で、一気には、登れず、途中で小休止。
[丸尾山への登り]

 ようやく長い急登が終わり、少し歩き易くなってくると、前方がフラットな樹林帯となった。
 918m峰だ。このあたりも、新緑が美しい。
[918m峰]

 特に右手斜面のイヌブナ(ではないかと思う)の新緑が見事で、太陽光が当たることで、蛍光色のような、色鮮やかな緑となり、思わずシャッターを切る。
[右手斜面の新緑]

 14:32、1007.1m(地理院地図だと、1007.1mとなっている)の三角点ピークに到着。ここには、「橡ノ丸」の手書き標識が掲げてあった。「橡ノ丸」は、松田警察署が管理されている「西丹沢頂稜河川土地名称図」に出てくる地名で、標高と位置から見て、この三角点ピークを指していると考えられる。
[三角点] [橡ノ丸の山頂標識]

 三角点ピークを過ぎて、次の目標は、丸尾山。ここまで来ると、登りが緩やかになり、だいぶ歩き易くなった。
 14:59、丸尾山に到着。ここには、何故か右から読む山頂標識がぶら下がっていた。
 ようやく、これで、今回の山行目的の三山を踏破することが出来た。
 他事鉄さんとともに、ホッと一息するが、約束の時間が迫っている。帰りの車を提供して戴くTAMさんとは、16:00切通峠という約束をしていた。
 そんな訳で、休憩もそこそこ、記念撮影をした後、すぐに出発する。
[丸尾山頂上にて]

 林道を歩きながら、切通峠へと向かう。
 途中、巨大な送電鉄塔を眺める。他事鉄さんとは、13年前ぐらいにs-okさんの掲示板で知り合った仲だが、そのs-okさんのサイトで、送電鉄塔の話が載っている。お互い、その記事を知っているだけにこの巨大な送電鉄塔(西群馬幹線)には、愛着があるのだ。
 ....しかし、送電線や送電鉄塔まで関心が深まるとは、思ってもみなかった。
[西群馬幹線(左)と佐久間東幹線(右)の送電鉄塔]

 途中、尾根筋をトラバースし、最短距離で、切通峠へと向かう。
 この辺りは、まだ芽吹く前で、冬枯れ状態の木立が続く。

 15:54、切通峠に到着。約束の時刻にどうにか間に合った。TAMさんの携帯にTELして、合流地点を確認する。
[切通峠にて]

 16:08、切通峠から西に下り、太陽光パネルが並ぶ発電所を左に見る。今日は珍しく、終日、雲がかからない富士山を見続けることが出来た。(写真下)
 この先にて、TAMさんの車を発見。
 こうして無事合流することが出来た。
[太陽光発電所にて、本日の山行終了]

 山北駅まで送って戴き、車を見送った後、「さくらの湯」に入ってサッパリする。
 その後、山北駅前にて他事鉄さんと生ビールで乾杯。今回は、計画通り、後半の丸尾山への登り返しも完遂し、充実感を味わう。
 ....ということで、この後、御殿場線で二次会、東海道線で三次会と他事鉄さんとの飲み会は続くのであった。
 [山北駅前で乾杯]


 他事鉄さん TAMさん

 今回は、天候にも恵まれ、計画通りの山行を無事、実践することができました。ご同行、並びに登山口、下山口での送り迎えをして戴き、改めて厚く御礼申し上げます。
 今後とも宜しくお願い致します。

 12年振りの西丸・東丸でしたが、意外にもスズタケが退化したくらいで、それほどの変化は見られませんでした。今回は、降り立った林道周辺や丸尾山稜線での新緑がとても印象的で、新緑を堪能するには、グッドタイミングでした。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。