トップページ山行リスト(日付)>二ノ塔・三ノ塔_記録20180617


二ノ塔・三ノ塔

 山行日
2018年6月17日(日)       曇り              単独行
 コース
ヤビツ峠(8:56)〜(9:14)富士見橋(9:24)〜(9:34)菩提峠(9:41)〜(10:21)日本武尊足跡(10:30)〜(10:49)二ノ塔(11:09)〜(11:29)三ノ塔(12:24)〜(13:51)牛首(13:57)〜(14:57)大倉
 今回は、天気が悪く、ガスの中の山行となりました。久々に日本武尊の足跡を見物に行ってきました。ですが、今回は、ちょっと経験のないことが起きてしまい、焦りました。詳細は、以下をご覧下さい。


 前日での天気予報は、晴れだったので、楽観視していたのだが、朝、起きてみたら一面の曇天。
 そのうち、晴れるのかなと思い、自宅を出るが、7:23、秦野で降りた時も、全く上空に変化なし。だが、こんな曇り空でも、ヤビツ峠行きのバス乗り場では、長い行列が出来ていた。
 7:28、臨時バスが出ていった後、7:44発の定刻バスが出たが、列が長くて乗れず。次は、8:24発が定刻だが、どうやら臨時バスが出る模様。
 7:50発の蓑毛行きを見送った後、臨時バスがやってきた。ようやく乗車することができ、一安心。
 満員の乗客を乗せて、7:56、秦野駅を出発。

 8:33、ヤビツ峠到着。辺り一面、ガスに覆われ、遠くは、ぼやけてしまう。少し待ってみるかなと、ゆっくりと準備運動をしていたが、状況は、全く変わらないので、8:56出発する。 
[ヤビツ峠では、ガスに覆われる]

 富士見橋への舗装路を下っていく。目の前を5,6人の女性パーティが歩いていたが、ちょっとデジカメを取り出すために立ち止まり、距離が開くと、ガスでよく見えなくなってしまう。
 完全に雲に覆われた状態であることを実感。今日は、背中に中型カメラを背負っている。願わくば、頂上が雲の上に出ていて欲しいものだ。

 途中で、先程の女性パーティを追い越す。追い越す際、二ノ塔への道は、これでいいのか尋ねられた。「まだ車道を歩きますよ。」と回答する。どうやら、このガスで、一瞬、分岐路を通り過ぎたと思われたようだ。
[前方のパーティもガスでよく見えない]

 今回は、富士見橋から左折した後、二ノ塔への登山道となる分岐点(道標あり)を右に見て、坂道をそのまま登っていく。表尾根コースを素直に進まず、久しぶりに菩提峠からの日本武尊の足跡を見物するつもりでいる。
 だが、菩提峠に到着後、二ノ塔への登り口を勘違いし、最初、右の林道に入ろうとしてしまった。
 直ぐに間違いに気がついて、戻ってきたが、初っ端からミスしてしまい、テンション下がり気味。
 地図を見直して、正しい入口を見つけたが、これまたヒルが「お待ちしておりました」と言っているような草原の入口で、その先は、植林となっており、さらにテンションが急降下。
 だが、富士見橋で、ガムテープでズボンの裾と靴をグルグル巻きし、その上にスパッツを装着したので、ヒル防備は万全。そんな訳で、気にせず、突入。
[菩提峠に到着] [二ノ塔への入り口]

 すぐ右手の通常の二ノ塔登山ルートであれば、前後に登山者を見ることもあるかと思われたが、こちらは、静まり返っている。なんだか、クマが出て来そうで恐ろしい。
 時々、足下をヒルチェックするが、幸い、ヒルは、見られなかった。
[クマとヒルが出て来そうで、ビクビク]

 左手に満開のヤマボウシを見る。ヤマボウシは、花が葉の上にできるので、見下ろすようなアングルであれば、花が撮影しやすいのだが、下からの撮影は、なかなか難しい。アングルを探しながら撮影する。
[ヤマボウシが満開]

 山道は、赤土が続き、今日は、濡れているので滑りやすい。もう菩提峠から40分、歩いている。もうそろそろ、日本武尊の足跡ではないかと思っていると、10:21、ようやく入口に到着。
 相変わらず、ガスの中である。
[日本武尊足跡の標柱を発見]

 足跡には、水が溜まっていた。
 参拝して、足跡を撮影。ガスが覆う中、独りでいると、何とも不気味な感じを受ける。
[日本武尊の足跡]

 足跡入口から二ノ塔尾根の登山道に合流し、10:49、二ノ塔頂上に到着。
 ベンチは、休憩している登山者で、全て埋まっていた。それにしても、まだまだ登山者が絶え間なく登って来る。皆、天気予報を信じて、今日の登山を決めていたに違いない。
 中には、丈の短いズボンで、足首の上が完全無防備となっていた若い女性を見掛けるが、ヒルに襲われた様子はない。今日は、ヒルが出て来ないのかなと思えた。

 ベンチが空いたので腰を下ろして休憩していると、物凄い疲労感を覚える。どうも体調が今一つのようだ。少し長めに休憩する。結局、20分休憩した後、出発することにした。
[二ノ塔の頂上にて]

 二ノ塔から三ノ塔までの距離が、とても長く感じてしまった。特に鞍部からの登りがきつく感じた。
 ガスの中、三ノ塔頂上に近づいていくと、見知らぬ小屋が建っていた。振り返ると、それがトイレだと分かった。最近、丹沢には、環境に優しいトイレが続々と作られている。
 ようやく三ノ塔にも出来たかというのが率直な感想だ。だいぶ前に烏尾山に出来ていたが、設置する優先順位から言ったら、この三ノ塔ではないかと思っていた。
[三ノ塔で初めて見たトイレ2室(振り返って撮影)]

 11:29、三ノ塔頂上に到着。
 ガスは、ますます濃くなっているように思われた。体調は、かなり悪化しており、とにかく疲労度合が半端ない。今まで山に登って、こんなに疲労感を覚えたことは無かった。
 いったい自分の身体に何が起きたのか、さっぱり分からない。思い当たるのは、この一週間、ダイエットのために食事を軽くしていた事だ。このため、スタミナ不足に陥ったのではないかと思えた。
 ここでランチタイムとして、パンを食べる。
[三ノ塔頂上にて]

 兎に角、下山しようと、三ノ塔尾根を下ることにした。
 すると、見たことのある女性パーティを見掛ける。ヤビツ峠の先で見掛けた女性パーティだった。塔ノ岳は、時間的に諦め、三ノ塔尾根を下ることにしたのだという。
 こちらは、単独なので、先に行かせてもらう。
[牛首方面に下っていく]

 植林帯の急斜面を下っていく。前方右に植林帯&シカ柵が続く光景を見たら、もう牛首は近いと思っていた。だが、今日は、違った。「前方右に植林帯&シカ柵」の光景(写真下)を見ても、その先が長いのである。こんなに歩くルートだったかなと思ってしまうほど、なかなか牛首に着かなかった。
[相変わらず、ガスの中]

 13:28、ついに植林帯の中にて、小休止とした。下っているだけだが、極めて強大な疲労感が襲う。
 倒木に腰掛けて、息を整えていると、先程の女性パーティが下ってきた。先に行ってもらった後、出発する。
[ようやくガスが切れてきた]

 標高が下がると、ガスが切れて、視界がよくなった。
 牛首にて舗装路に出ると、もう路面は乾いていた。ヒルチェックするが、ヒルは、結局、一匹も見なかった。

 牛首からの舗装路歩きが辛い。歩くスピードがいつもより遅いようだ。
 どうにか風の吊り橋までやってきた。(写真下)
 ここまで、来れば、大倉は近い。
[風の吊り橋を渡る]

 風の吊り橋を渡り終える直前、目の前のアジサイ花壇を撮影する。
 本日、まさに見頃の開花タイミングだった。
[大倉バス停手前のアジサイが満開]

 14:57、どうにか大倉バス停に到着。
 その後、バスを待つ列にザックを置いて、登山靴を洗いにトイレ前の水場に向かう。靴を洗い終わる頃にバスが到着。
 バスの中で立っている間も、腰砕けにならないようにしっかりと、つり革を握っていた。
 [大倉バス停にて]


 今日は、今までにない疲労感を覚えてしまいました。
 最初、熱中症にかかったのかなと思ったのですが、症状から見て、極度の疲労だと思えました。
 それにしても、疲れた身体で山に登ったら、どうなるのかを、北アや南アでの縦走時ではなく、この丹沢で経験できたのは、幸いでした。若い頃には、こういった経験は全く無かったので、老化現象の一つでしょうか。以後、気をつけたいと思っています。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。