トップページ山行リスト(日付)>塔ノ岳・鍋割山_記録20190101


塔ノ岳・鍋割山

 山行日
2019年1月1日(火)・2日(水)   晴      単独行
 コース
大倉(11:32)〜(13:06)駒止茶屋〜(13:37)堀山の家〜(14:53)花立山荘(14:59)〜(15:12)花立〜(15:44)塔ノ岳(泊)
塔ノ岳(7:53)〜(8:31)大丸〜(9:14)小丸〜(9:54)鍋割山(10:43)〜(12:02)後沢乗越(12:06)〜(12:28)ミズヒ沢〜(12:54)二俣〜(14:34)大倉
 今年も例年の如く、1日・2日で、塔ノ岳・鍋割山に行ってきました。正月の山は、気候が安定し、晴れの日が多く、富士山などを撮影するには絶好の機会です。日の入りや日の出は、気温が下がり、寒いのが辛いところですが、最近は、防寒着、防寒グッズが向上していることで、撮影が容易になりました。
 
詳細は、以下をご覧下さい。


<第1日>
 初日の出を自宅で見ようと、外を見たら、東の空には厚い雲があり、地上とその雲の間、わずかな隙間に陽光が差し込むという、一瞬の初日の出だった。しかし、その後の天気は、快晴となり、正月に相応しい天気となった。
 大倉11:32出発する。
 いざ出発!と、歩き始めたが、今日は、風邪気味で鼻水がとまらず、ティッシュで鼻をかむ度に立ち止まってしまう。ちょっと、スローペースになってしまいそうだ。
[大倉バス停で下車]

 道がY字路になり、登山道は、左だ。ここに「大倉尾根(No.0)」の赤枠の標識が立っている。
 このY字路右手に立っている丹沢キャサリン、丹沢クリステル両嬢に新年の挨拶。
 ここは、丹沢乗馬クラブの入口だったが、今では、クラブは閉鎖され、その名残として、この2体の人形だけが残っている。まだ健在なのは、きちんとケアしてくれる隠れファンがいるのだろう。
【追記】
 2019年4月頭から、両嬢が行方不明になったという情報がネットに出回った。その後の情報では、長年の大倉尾根での仕事を終え、新たな新天地に旅立つとのカンバンが立ったらしい。
 ということで、1月1日に撮影したこれらの画像が、最後の姿となってしまった。
[丹沢キャサリンと丹沢クリステル]

 上空に雲が出てきて、日が陰ってきた。
 左手に三ノ塔を眺める。デジカメで撮影しようとするのだが、今日は、朝からデジカメの調子が悪い。電源を入れた瞬間に勝手にフォーカスしてしまうので、レンズを望遠側に移動しても、オートフォーカスしない。昨年秋から、時々この症状が出てきたのだが、いよいよ頻度が多くなってきた。
 一方、体調も宜しくない。相変わらず鼻水が止まらない。おかげで、歩くペースがいつもより遅い。ちょっとペースを意識して歩くようにした。
[三ノ塔の眺め]

 堀山の家の手前で、GPSの電源を入れていないことに気がついた。単独行に限らず、出発時にスイッチを入れるのを忘れてしまう事が多い。どういう訳だろうか。このため、どうすれば、忘れずにスイッチを入れることが出来るか、目下思案中だ。

 14:53、花立山荘到着。
 上空は完全に雲に覆われてしまった。これでは、夕日の撮影は無理だな〜と思った。
[花立山荘]

 花立山荘前から、大山、三ノ塔方面を撮影。(写真下)
 上空にちぎれ雲が浮かび、三ノ塔頂上付近、大山の山腹には、日が当たっているが、大山頂上は、完全に日陰となっていた。
[大山と三ノ塔]

 15:12、花立のピークに立つ。正面の塔ノ岳は、ガスに覆われ、全く見えない。(写真下)
 
金冷シを過ぎると、より一層気温が下がった事を感じる。大倉で見た青空が本当に今日だったのかと思えてきた。
[花立ピークにて]

 15:44、ガスの中、塔ノ岳頂上に到着。
 こんな時間帯なので、山頂には、人影が見当たらない。立ち止まっていると体が冷えてくるので、早々に尊仏山荘に入った。 
[尊仏山荘はガスの中]

 小屋の主人、花立さんに新年の挨拶をして、2階に上がり、ザックを下ろす。このガスでは、今日の夕日は無理だなと思いつつ、明日の撮影のために中型カメラのフィルムを装填したり、撮影準備を実施。
 夕食のカレーを食べ終わり、お茶を飲んで一段落していると、外の山が見えていることに気がついた。急いで、外に出てみたら、見事な日没後の光景が目に映った。(写真下)
 あれほど、濃いガスの中にいたのに、日没で気温が下がり、一気にガスが消えたようだ。中型カメラのセットには間に合わないので、デジカメだけの撮影とした。
[日没後の富士山]

<第2日>
 昨日の天気から、今朝の撮影は大丈夫だろうと思いながら、日の出の50分前に外に出てみた。ちょっと東の空に雲が浮いていたが、上空は青空だ。(写真下)
 これならば、御来光は、見られそうだと、一旦、山荘に戻って、中型カメラの準備に取り掛かる。
[日の出前の大山方面]

 塔ノ岳頂上から、御来光を待つこと10分。房総半島上にある雲の上から太陽が顔を出す。
 振り返ると、スマホやデジカメで皆、撮影タイム。息を止めて、撮影に集中する。
 江ノ島や三浦半島のシルエットが浮かんできた。
[東京湾の奥からのご来光]

 御来光を拝んだ後、振り返ると、富士山が赤く染まる。だが、富士山の手前に小さな雲が浮かんでいた。(写真下) 今は、いいが、この先、この雲が大きくなるのではないかと思えた。
[朝日を浴びる富士山]

 撮影を終えて、山荘に戻り、カップヌードルを注文する。夕食は、いつも日の入り後になるので、注文するのだが、朝食は、外に出ている時間が長いので、いつも注文していない。(1泊夕食のみ)
 このため、撮影後に土間で、カップヌードルを食べるのだが、これは、遅すぎると、土間の掃除が始まるので、タイミングが重要だ。
 7:53、尊仏山荘を出発。いつものように鍋割山を目指す。

 大丸を過ぎて、8:44、変形ブナの前にやってきた。(写真下) ここのブナを撮影するのが、ルーチンワークとなっている。ここのブナは、幹が折れたりせず、格好を保っているのが嬉しい。シャッターを押しながら、至福のひと時を過ごす。
[いつもの変形ブナ]

 鍋割山へ続く、この鍋割山稜は、ブナなどの冬枯れ光景が印象的だ。
 それゆえ、被写体を探すことに困らない。
 登山道を歩いていたら前方に冬木立の向こうに箱根の山が見えた。白煙は、位置から見て大涌谷のものだろう。(写真下)
[箱根方面の山々]

 9:14、小丸のピークを通過する。
 ここも変形ブナと同様、定点撮影の場所となっている。
[小丸の冬木立]

 9:40、富士山の展望地に立つ。手前の樹林帯には鍋割山荘が建っているのだが、目を凝らしてみないと気付かないだろう。塔ノ岳で見た時は、小さな雲だったが、やはり、富士山の手前に浮かんでいた雲が成長していた。(写真下)
[富士山と樹林内の鍋割山荘]

 9:44、鍋割山直前のガレ場の上にて、蛭ヶ岳、不動ノ峰、丹沢山などを見渡す。今年は、雪が少ないようだ。
[蛭ヶ岳・不動ノ峰・丹沢山]

 9:54、鍋割山到着。(写真下左)
 鍋割山荘に入り、草野さんに新年の挨拶。そして鍋焼きうどんを注文。今日は、外に出て富士山を眺めながら、うどんを堪能する。(写真下右)
 さて、下山しようかと出発する頃には、手前の雲が発達して、白い富士山の頭は、雲に隠れてしまった。
[鍋割山荘] [富士山と鍋焼きうどん]

 いつものように大倉に下ることにした。
 だが、今日は、いつも以上にゆっくりと下っていく。
 12:28、ペットボトル置場(ミズヒ沢)を通過。草野さん宅の水道水の入ったペットボトルが満載だった。これから、どんどん登山者に担いでもらえるだろう。(写真下)
[ペットボトル置場]

 西山林道をノロノロと歩く。昨日同様、鼻水が止まらない。どうも体力が低下していて、いつもの脚力パワーが出ない。

 ようやく大倉バス停手前の畑が広がる所に出てきた。この先の坂を下っていけば、大倉バス停だ。
 ここで、デジカメを望遠にして南東側の海を撮影。(写真下) このあたり標高300mぐらいあるので、海が見えてもおかしくないのだが、何となく「へぇ〜」という感じだ。
[大倉バス停へ下る途中]

 14:34、フラフラになりながら、ようやく大倉に到着。
 今日の西山林道は、とても長く感じてしまった。やはり、体調は、しっかり整えることが大事であることを痛感した山行だった。
 [大倉バス停]


 今回、塔ノ岳まで、すれ違った下山者をまとめてみますと、
      今年     昨年 一昨年
    大倉    11:32発    11:50発    10:48発
    大倉〜観音茶屋   43人     38人     81人
    観音茶屋〜見晴茶屋   52人     38人     39人
    見晴茶屋〜堀山の家   81人     48人     85人
    堀山の家〜花立山荘   75人     37人     58人
    花立山荘〜塔ノ岳   6人     18人     35人
    合計  257人     179人     298人
となりました。
 今年は、天気が良かったせいか、登山者は多かったようです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。