トップページ山行リスト(日付)>高松山・ダルマ沢ノ頭・タケ山_記録20190203


高松山・ダルマ沢ノ頭・タケ山

 山行日
2019年2月3日(日)       晴れ         単独行
 コース
尺里峠(7:27)〜(7:29)富士山展望地(7:32)〜(7:36)尺里峠〜(8:30)高松山(9:15)〜(9:41)ヒネゴ沢乗越〜(9:57)西ヶ尾(10:07)〜(11:16)林道秦野峠分岐点〜(11:33)ダルマ沢ノ頭(11:48)〜(11:20)林道横断点(11:23)〜(12:45)タケ山(12:53)〜(12:57)タケ山富士見台(13:10)〜(13:17)タケ山展望台(13:23)〜(14:42)田代向
 今回は、前から行ってみたいと思っていたタケ山を初訪問しました。タケ山にルートが出来た事を知ったのは、AYさんのブログ(AYコーナー山ブログNO2)です。どうやら、「虫沢古道を守る会」の方々が、登山道を整備してくれたようです。実際に訪問することで、一層、感動しました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 タケ山だけでは、短いので、今回、高松山から西ヶ尾・ダルマ沢ノ頭経由で、タケ山に向かうことにした。高松山は、2年に1回ぐらいの頻度で通っていたが、西ヶ尾は、1996年以来、23年間、登ったことが無かった。そういった意味では、殆ど初ルートに近い。ちょっとワクワクしてしまう。
 7:05、山北駅前からタクシーに乗車。いつも予約していないが、大抵、駅前に2台ぐらい、駐車していて、すぐに乗車できる。今回も、そうだった。
 驚いたことにタクシーの運転手さんが、尺里峠を知らなかった。(初めての経験) 運転手さんも世代交代しているようだ。最近は、新東名高速の工事が始まり、乗客が増えているらしい。

 7:25、尺里峠に到着。すぐに富士山展望台に向かう。
[タクシーで、尺里峠に到着]

 尺里峠から分岐し、南下していく林道を進んでいく。すると、2分ぐらいで、富士山展望台に出る。
 残念ながら、手前上空に雲が湧き、富士山と被っている。(写真下)
 朝一番、ここでの富士山撮影を中型カメラで狙うつもりだったが、この雲模様では、撮影意欲が湧かず、デジカメ撮影するだけで、高松山に向かうこととした。
[富士山展望地にて]

 尺里峠に戻って、階段を上がり、尾根の先にある馬頭観音を参拝。
 いつの間にか、ここで参拝するのが常になってしまった。
[尺里峠の上にある馬頭観音]

 高松山への尾根筋を登っていく。
 樹林が途切れて、左手の視界が広がった。このあたりから箱根の山々を見たことが無く、いつも雲に覆われているという印象が強い。だが、今日は、左手に箱根の外輪山(明神ヶ岳、金時山)をはじめ、くっきりと眺めることができた。お蔭で何枚もデジカメ撮影してしまった。
[明神ヶ岳方面を眺める]

 高松山到着。(8:30)
 富士山の姿は、どうだろうかと山頂に登ってすぐに西側を眺める。
 
幸い、尺里峠の先で、眺めた時の雲がほぼ消えており、理想的な姿となった。(写真下)
[高松山からの富士山]

 山頂には、いつのまにか他の登山者が、5人に増えた。
 皆、富士山の眺望に感動している。
 ここは、最初、西側の植林が伐採され、富士山がよく見えるようになった。するとその後、南側の植林も伐採され、小田原や箱根連山の眺めもよくなった。今では、一大展望地となっている。
[高松山頂上にて] [小田原方面の眺め]

 箱根や富士山の眺めをデジカメ撮影しているとき、南側にあった一本のネムノキが消えていることに気がついた。
 一本の裂けた幹が目に入る。これが、ネムノキだろうか? 場所的には、合っている気がする。幹は、空洞化しており、このため、自然に裂けて倒れてしまったような感じだ。(写真下左)
 過去の画像を調べてみたら、2年前、高松山を訪問した時は、まだネムノキは健在だった。ここ2年の間に倒れてしまったようだ。
[裂けて倒れていた一本の木] [かつて花をつけていた頃(2012/8)]

 9:41、ヒネゴ沢乗越に到着。
 ここから左手には、八丁に続く花じょろ道が続いているのだが、北側斜面には、雪が残っており、花じょろ道は、誰として歩いた形跡はなかった。
[ヒネゴ沢乗越にて]

 ヒネゴ沢乗越から登り続け、9:57、西ヶ尾に到着。23年ぶりの訪問だったため、山頂光景に対し、全く記憶になかった。植林に囲まれた頂上で、遠景は眺められず、地味な地点だ。
 丹沢山塊百名山の「西ヶ尾」の山頂標識が掛かっていた。(写真下)
[西ヶ尾頂上にて]

 西ヶ尾の下りは、北側斜面となり、雪が残っていた。
 鞍部から登り返し、
10:28、新秦野線No.29の送電鉄塔の横を通る。送電鉄塔のある場所なので、視界が広がるかと思ったら、そんなことは無かった。この辺りは、相変わらず、植林帯だらけだ。
[新秦野線No.29]

 11:16、丁字路の道標が見えてきた。
 左手は、林道秦野峠に下る道だ。2年前に、この林道秦野峠から登ってきたことがあるので、この先、ダルマ沢ノ頭までのルートは、記憶が蘇ってきた。
[林道秦野峠分岐点]

 ダルマ沢ノ頭への直線状の階段登りを終えて、ようやく頂上に到着。(11:33)
 ここでランチタイムとしたら、3人の単独男性登山者が次々とやって来た。結構、登山者が来るものだと、ヘンに感心してしまった。
[ダルマ沢ノ頭頂上にて]

 11:48、ダルマ沢ノ頭頂上から、コンパスと地図で南南東側の植林帯を下っていく。
 少し下ってみると、左右にジグザグ経路があることが分かった。だが、その経路通りに歩くと、左右に歩く割には、高度差が無く、歩く効率が悪い。そんな訳で、経路を無視して直線状に下っていく。
 すると、小さくジグザグする経路にぶつかった。この程度のジグザグであれば、効率がいいので、ここからは、経路を下っていく。
 
[林道に向かって下っていく]

 12:20、林道に出た。
 すると、すぐ先が、タケ山への入口道標が立っていた。AYさんのブログに出ていた道標だ。
[タケ山入口にて]

 そのまま道標に従ってタケ山に向かう。
 途中、新秦野線No.31の送電鉄塔下を通過する。振り返って、その先に先程登ったダルマ沢ノ頭を眺める。(写真下) ここは、雪が積もっていて、道が細く、ちょっとだけスリル感を味わいながら通過。
[ダルマ沢ノ頭を振り返って眺める]

 植林帯の中の緩やかな登り斜面を進み、12:45、タケ山頂上に到着。
 ここは、360度、植林に囲まれた地点で、「虫沢古道を守る会」作成の山頂標識が立っていた。(写真下)
[タケ山頂上にて]

 地味な山頂を出発し、前方を見たら、植林帯が終わるのが分かった。
 そして、一面が広場となった。近くの道標を見たら、「タケ山富士見台」と書かれてあったので、富士山方向を眺めたが、雲が広がっており、残念ながら、富士山を見ることはできなかった。
[富士山は、雲に隠れてしまった]

 続いて、これは、凄いと思ったのが、進路方向に続くアブラチャンの林だ。昔、実際に油をとって生活に利用されたのではないかと思えた。
[アブラチャンの林を歩く]

 アブラチャンの林が終わると再び、広場に飛び出した。
 ここには、「タケ山展望台」という標識が立っていた。
 先程の「タケ山富士見台」と同じような表尾根方面の光景が目に入る。(写真下)
 シダンゴ山より南側に位置しているので、この光景は、シダンゴ山よりも表尾根方面の奥行が広がり、素晴らしい眺めだ。大山から、三ノ塔、塔ノ岳、鍋割山へと稜線が続いている。
[大山・表尾根・鍋割山稜方面の眺め]

 「タケ山富士見台」では、アブラチャン林で、南側がよく見えなかったが、ここでは、遮るものが無く、遠く相模湾まで見渡すことが出来たが、海自体は、霞んでしまい、今一つはっきりしなかった。
 だが、この眺めは、久々にスカッとする気分となった。
[相模湾方面の景色]

 田代向バス停に続く道を下っていく。経路には、道標が立っていて、明瞭で迷うことなく、どんどん下っていけた。この標識は、車道に出ても続いていた。
 おのおの分岐点には、タケ山への道標が立っていて、「虫沢古道を守る会」の方々の「タケ山」に対する愛着を深く感じてしまう。
[田代向バス停に進む]

 14:42、田代向バス停に到着。
 次のバスは、ほぼ1時間待ちの15:40だったが、ちょうど「寄ロウバイまつり」が開催中で、臨時のバスが走っていた。お蔭で、15:07に臨時バスが到着し、乗車することが出来た。
 [田代向バス停に到着]


 今回、前半は、高松山で富士山の雄姿を眺め、後半は、タケ山で表尾根方面、相模湾方面のワイドな光景を堪能することができました。初めてのタケ山は、見晴らしの点で非常に感動的な山でした。ここは、冬の朝、空気が澄んだ時に登ってみたいなと思っています。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。