トップページ山行リスト(日付)>大山・浅間山・636m峰_記録20190331


大山・浅間山・636m峰

 山行日
2019年3月31日(日)          曇り            単独行
 コース
ヤビツ峠(9:17)〜(10:34)大山(11:05)〜(11:26)富士見台〜(11:34)16丁目〜(12:12)蓑毛越(12:15)〜(12:18)浅間山(12:28)〜(12:37)636m峰(12:40)〜<636m峰東尾根>〜(13:16)阿夫利林道・浅間山林道合流点(13:30)〜(13:44)大山古道分岐点〜(13:49)禊の大滝(13:52)〜(14:01)阿夫利神社社務局(14:16)〜(14:17)社務局入口
 先日、大山の南尾根にある浅間山を「山の会2」メンバーで訪問した際、この三角点設置場所が浅間山?それとも、少し南にある636m峰が浅間山か?といった課題が出て来ました。
 というのも、2004年版までの山と高原地図「丹沢」では、三角点設置場所には、山名の記載がなく、636m峰が浅間山と記載されてました。ですが、縮尺1/50000となって全面改訂となった2005年版以降の山と高原地図「丹沢」では、三角点設置場所が浅間山となっていました。
 なお、地理院地図(電子国土Web)では、三角点設置場所が浅間山と表記されており、現時点では、山と高原地図「丹沢」と同じ位置となっています。
 ということで、現状、全く矛盾は、ありませんが、それでも、以前、浅間山と呼ばれた636m峰は、どんな山なのか、未踏峰だけに気になりましたので、この峰を目指して、行ってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 636m峰には、どうやって行くか、直前まで計画がまとまらなかったので、取りあえずヤビツ峠から大山頂上を訪問してから向かうことにした。
 秦野駅前のバス乗り場にてヤビツ峠行きのバスを待つ。上空には、雲が少しあるものの、青空が広がっていた。だが、表尾根方面を眺めてみると、靄がかかっていてクリアには見えていなかった。
 ヤビツ峠行き8:24発のバスに乗車。
[秦野駅バス乗り場にて]

 9:03、ヤビツ峠到着。 
 なんと、ここでは曇りとなってしまった。ガスの中に入っているようだ。
 9:17、大山頂上を目指して出発。
[ヤビツ峠にて]

 10:34、大山頂上に到着。
 朝、見た青空は、どこに行った?結局、山頂は、ガスの中だった。
 御神木を撮影する。(写真下)
[御神木を撮影]

 登頂したということで、今回の目的、636m峰に向かうことにした。
 鳥居をくぐり、段差のある岩場を下っていくと、次から次へと登山者が絶えることなく登って来る。皆、登る前は、こんなガスの中を歩くとは、思ってもみなかっただろう。
 16丁目まで快適に下っていく。すれ違う登山者は、だいぶ減ってきた。だが、ここまで下っても、まだガスの中だった。
[16丁目を通過する]

 16丁目から蓑毛越まで来たところで、せっかくなので、浅間山に寄り道することにした。
 12:18、浅間山到着。
 すると、何と前回無かった山頂標識が取り付けてあった。手書き山頂標識の日付は、2019-3-10となっている。前回訪問時は、3月9日だったので、その翌日、取り付けられたようだ。
[浅間山に寄り道]

 浅間山から尾根筋を下っていき、登山道に合流する。
 前方から中年登山者の団体さん(17人)がやってくるのがわかった。(写真下)
 大山頂上まで行かれるのだろうか。
[636m峰に向かう]

 このまま幅広の登山道を進むと、電波塔に行ってしまうので、途中で、左斜面に取り付く。左側の尾根筋の先が、今回の目的地、636m峰だ。
 植林帯の斜面なので、ヒルが出るかと、ちょっと足下に注意しながら、登っていく。
 やがて、前方が頂上だとわかった。(写真下)

 12:37、636m峰頂上に到着。
 360度、植林に囲まれた頂上だった。ガスがかかっているので、遠景は、よく分からない。
 浅間山の古い山頂標識があったら、面白いなと思い、ちょっと歩き回ってみたが、見当たらなかった。特に視界がいい訳でもない。山頂だけど、休憩したいとも思わない。う〜む。ちょっと地味すぎるというのが、このピークに対する感想だった。
[636m峰の頂上付近]

 636m峰を訪問できたことで、本日の目的は、達せられた。予定では、この後、東に延びている尾根を下っていこうかと考えていた。山頂から、少し南に進んでみる。すると、左手方向に一直線に続く尾根を発見。下草もなく、歩き易そうだったので、予定通り、これを下ることにした。(写真下)
[頂上から東尾根を下ることにした]

 手入れの行き届いた植林かと思えたが、途中で、壊れたシカ柵が出てきたり、歩き難い箇所があり、必ずしもそうではなかった。
 それらを過ぎると、左前方に冬枯れの自然林が現れた。(写真下)
 なんで、ここだけ自然林なのだろう。ちょっと不思議に思ってしまった。
[尾根を下っていくと左に自然林が残っていた]

 さらに尾根筋を下っていく。
 
13:15、前方に舗装路の林道丁字路が見えた。すぐに浅間山林道と阿夫利林道の合流点だと分かった。舗装路に降り立つと、上空からポツリポツリと雨が降り始めた。朝、見た青空がウソのようだ。
 傘を差しながら、舗装路の上で靴を脱ぎ、ヒルチェックを実施。幸い、一匹も見つからなかった。一段落したところで、歩き始める。
[林道丁字路に出てきた]

 雨ならば、このまま浅間山林道を下っていこうかと思っていたが、林道を歩いているうちに雨が止んだので、途中の大山古道分岐点で、左折し、この古道を進むことにした。というのも、この古道の先にまだ訪れたことのない大滝があるのだ。
 舗装路から古道に入ると、この古道、結構、道幅がある。ぬかるんでいないので、問題なく下っていけた。
[大山古道に入る]

 前方に赤い鳥居が見えた。よく見ると、その奥に小さな祠があり、そのまた奥に暗い岩壁が見えた。近づいていくと、右手に説明板が立っていた。
『禊の大滝
 この滝は、大山を代表する六つの滝の一つで、「禊の大滝」と呼ばれています。
 大山へ到着した参詣者は、この滝や良弁滝で水垢離を取り、身を清め、不動堂や石尊大権現(現阿夫利神社)へ参詣しました。禊とは水垢離と同義で、川や海で身を清めることです。
 大滝は新町を除き大山各町にあった滝の一つで、別所町の滝です。江戸時代後期の「新編相模国風土記稿」には、高さ三丈余(九メートル余)とあります。大山の滝の中では二重滝と並び、自然の滝らしい滝と言えます。 伊勢原市・伊勢原市教育委員会』

 これが、かの有名な「禊の大滝」かと思うと、感慨深い。今まで、良弁滝や愛宕滝などは、バス通りの傍たったので、山帰りに立ち寄ったことがあるが、この滝は、少し山寄りと聞いていたので、なかなか行くチャンスがなかった。
 説明板では、高さ9mと書かれてあるが、目の前にある実際の滝は、そんなに落差のある滝には見えない。滝下が土砂で埋まってしまっているせいだろうか。また水量が少なく、滝らしくなかったのが残念だ。もっと水量の多い時に訪れてみたいと思った。
[禊の大滝]

 大山古道をそのまま下っていくと、道幅が狭くなり、沢の右岸に沿って道が続く。旅館の横を通り、バス通りに出る直前に「禊大滝入口」の標識が立っていた。(写真下)
[禊の大滝入口(振り返って撮影)]

 バス通りを渡ると、ちょうど鈴川沿いの桜が満開だった。(写真下)
 
その後、社務局に向かう。というのも、大山古道を下っている頃から、何やらマイク越しに女性の歌声が、この社務局あたりから聞こえていたのだ。
[バス通りを渡って、社務局に向かう]

 社務局の前に立つと、祭りの真っ最中で、女性の歌声は、このイベントだったことが分かった。
 後で調べたら、この祭りは、桜まつりと呼ばれ、阿夫利神社の秋季例大祭の保存会として活動する阿夫利睦の会員の親睦を目的に始められたもので、今年で24回目との事だった。(タウンニュース伊勢原版2019年4月5日号より)
 よさこいソーランなどの踊りを見物した後、会場を後にした。
[社務局では祭りが行われていた]

 再び、バス通りに出たら、社務局入口バス停が目の前だった。
 バスを待つ間、ああでもない、こうでもないと、バス停と桜の構図を捉えることで時間を潰す。
 [社務局入口バス停に戻った]


 今回は、636m峰の探訪が目的でしたが、結果的には、その後の「禊の大滝」や、社務局の祭り見物の方が印象的でした。たまには、こんな気ままな山行も、いいかなと思っています。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。