トップページ山行リスト(日付)>岳ノ台・塔ノ岳_記録20190629


岳ノ台・塔ノ岳

 山行日
2019年6月29日(土)・30日(日)   曇り・雨   同行者:「山の会2」メンバー 6名→4名
 コース
ヤビツ峠(8:22)〜(9:00)岳ノ台(9:14)〜(9:43)菩提峠(9:50)〜(10:33)日本武尊足跡(10:39)〜(11:01)二ノ塔(11:14)〜(11:30)三ノ塔(11:52)〜(12:19)烏尾山〜(12:48)行者ヶ岳(12:50)〜(13:52)新大日(13:55)〜(14:09)木ノ又小屋(14:19)〜(14:53)塔ノ岳(泊)
塔ノ岳(7:16)〜(7:33)花立〜(8:14)堀山の家(8:20)〜(8:40)駒止茶屋〜(9:24)大倉高原山の家(跡)〜(10:10)大倉
 「山の会2」メンバーで、岳ノ台経由で表尾根を縦走し、塔ノ岳の尊仏山荘に泊まってきました。今回、曇り・雨の中の山行となりましたが、その結果、ヒル攻撃を全面的に受けるハメになってしまいました。
 詳細は、下記をご覧下さい。


 秦野駅の改札口を出て、表尾根方面を眺める。上空は、一面雲に覆われ、表尾根方面も稜線が見えていない。これだと、山は雨かなと思いつつ、バス停に向かう。
 メンバーは、既に揃っていた。こんな天気なので、登山者の姿は少なかったのだが、我々の後、バスケの女子中学生グループが大勢やってきて列に並ぶ。すると、定刻7:44発の前にヤビツ峠行き臨時便が出て、7:38発車となった。

 8:12、ヤビツ峠到着。やはり、ガスに覆われている。だが、雨は降っていなかった。準備を終えて、いざ出発。(8:22)
 今回は、岳ノ台経由で二ノ塔に向かうことを計画したので、蓑毛方向に向かう。
[蓑毛方面に向かう]

 車道を渡り、「岳ノ台ハイキングコース」の道標を見て、階段を登っていく。
 すると、前方のメンバーから「ヒル発見!」の声が。
 もう出てきたかと、出現の早さにちょっと驚く。すると、自分の左の靴にもヒル発見。今回、こんな天候なのでヒルが出てくるのは、覚悟していたが、まだ車道から離れて10mも進んでいない。

 階段を登り終えると、草原の中を進む。
 時々、足下をヒルチェック。今回は、ヒル駆除に時間がかかりそうだ。
[岳ノ台休憩所に向かう]

 9:00、岳ノ台休憩所に到着。残念ながら、周囲は、ガスで何も見えない。
 ここで、全員、ヒルチェック。
 メンバーの中で被弾(出血)した!という声を聞く。私は、ズボンと靴の間にガムテープをグルグル巻きし、その上にスパッツを装着していたので、被弾してなかったが、ザックカバーの上にもヒルがいたことにビックリ。どこで付着したのだろう。
 ヒルチェック&駆除が一段落したところで、出発。(9:14)
[岳ノ台休憩所]

 菩提風神祠を参拝後、草原に出る。(写真下) 
 足下には、ヒル2匹が取り付いていたので、駆除。ガスが相変わらず濃く、二ノ塔方面は、全く見えない。
[菩提峠に向かう]

 菩提峠に下っている時、雨が強くなってきたので、9:43、峠到着後、雨具やザックカバー、傘などを取り出す。どうやら、天気は、この先、曇りではなく、雨になりそうだ。
 ここでも、ヒルチェック実施。
[菩提峠の駐車場にて]

 9:50、菩提峠から日本武尊足跡へと向かう。
 昨年も同時期にこのルートを登ったが、その時も、今日と同じようにガスが発生していた。違うのは雨が降っていなかったことぐらいだ。だが、昨年は、ヒルに遭遇しなかった。今年はどうかと思い、最初の植林帯を注意深く進む。すると、すぐにヒル発見。やはり、雨が降っているせいだろうか。

 植林帯の登りを進み、10:33、日本武尊足跡に到着。昨年も足跡には水が溜まっていたが、今回も雨が降っていることもあり、水が溜まっていた。
[日本武尊足跡の標柱] [日本武尊足跡]

 11:01、二ノ塔到着。
 日本武尊足跡を出発した後、体調を崩したメンバーが一人、出てしまった。このため、他事鉄さんをサポート役とし、2人は、この二ノ塔からヤビツ峠へエスケープすることにした。よって、残りのメンバー5人が塔ノ岳に向かうこととなった。
 ここでビックリしたのが、私の雨具の上(膝上あたり)に大きなヒルが2匹取り付いていたことだ。この山頂手前までには、付いていなかった事を覚えているので、まさに山頂に出る直前に付いたものと思われた。
 二ノ塔頂上でヒル?というのは、今まで経験がなかったが、雨の日は、要注意なのがよく分かった。
[二ノ塔にて]

 11:14、三ノ塔へ5人で向かう。
 二ノ塔〜三ノ塔間の鞍部を通過し、三ノ塔への階段を登るとき、階段の上にヒル(それも大きいサイズ)を発見。1200mクラスの標高がある場所でもヒルが出てくるのかと、驚きを禁じ得なかった。

 11:30、三ノ塔に到着。すぐに新しく出来た休憩所に入る。
 中には、別の登山者3人のパーティが既に休憩中だったが、この後、ヤビツ峠に引き返すとの事。ランチタイム後、携帯電話を取り出し、尊仏山荘に人数の変更を伝える。
 11:52、出発。
[三ノ塔休憩所]

 休憩所を出たら、雨が本降りとなっていた。これは、気合がいるな〜と思いつつ、出発。
 ガスが濃く、すぐ先の烏尾山もはっきり見えない。整備された階段を一歩一歩下っていき、クサリ場となった所は、両手を使って慎重に進む。
[三ノ塔からの下り]

 烏尾山への登りとなったところで、本降りの雨が弱くなり、それほど、雨が気にならなくなった。今日は、雨脚の強弱が激しく変化している。
 ベンチがあるものの、休憩せずに先を進む。
[烏尾山にて]

 行者ヶ岳を過ぎて、単独男性とすれ違う。ここまで、道中、休憩所以外で初めて見た登山者だ。
 
行者ヶ岳の先のクサリ場を進む。
 雨は、幸いにも止んでいた。
[クサリ場を下る]

 13:15、政次郎の頭あたりで、トレランランナ−(男1人、女2人)のパーティとすれ違った。3人とも雨具装着だが、汗のせいか、髪の毛は、ビショ濡れ状態だった。
 またすぐその後、単独男性ともすれ違う。さすがに今日は、登山者が少ないという事を実感する。

 このペースであれば、15:00には、尊仏山荘に入れるだろうとの見込みで、13:26、カイサク小屋跡で小休止とした。雨は、止んでいるので、屋根が無くても問題なかった。
[カイサク小屋跡にて]

 14:09、木ノ又小屋(営業中)の前で小休止。
 だんだんと休憩間隔が短くなってくる。だが、雨がやんでいるので休憩は、しやすい。水分補給をマメに実施。
 14:19、小屋前を出発するが、それと同時に雨が強く降ってきた。
[木ノ又小屋の前にて]

 後ろから若い男女1組が追い越して行く。あれっと思ったのは、木ノ又小屋の手前で追い越されたパーティだったからだ。同じパーティに2回追い抜かれるとは、ビックリ。聞けば、木ノ又小屋の中で休憩していたということで、納得。

 14:53、塔ノ岳頂上到着。ガスが濃くて、尊仏山荘がよく見えない。こんな濃いガスは珍しい。
 頂上には、先ほどの若い男女が頂上で記念撮影をしていたが、その後、大倉の方に下っていくのが見えた。
[尊仏山荘がガスで見えないぐらいの状況だった]

 ヒルチェック後、尊仏山荘に入り、小屋のご主人、花立さんに挨拶。その後、2階で着替え、ようやく一段落。
 土間に下りてきて、缶ビールで乾杯する。
 今夜の宿泊者は、キャンセルが出て、我々だけとのことだった。ということで、夕食後も、のんびりと土間で酒を飲みながら歓談。
[山荘内にて乾杯]

 翌日、明け方は、相変わらずのガスに覆われていた。但し、雨が降っていなかった。これは、予定通り、丹沢山方面に行けるかなと思ったが、朝食後、雨が激しく降ってきた。これでは、流石に奥に行く気になれない。残念だが、エスケープルートとして、大倉尾根を下ることにした。
 7:15、尊仏山荘を出発。
 7:29、金冷シを通過。(写真下)
[金冷シをにて左折ずる]

 花立を下っていく時にヤツワクガビルを発見。そういえば、昨日、三ノ塔の下りでも一匹、見かけたことを思い出した。このヒルは、血を吸わないのだが、如何せん、大きくてイマイチ気色が悪い。
 遭遇するときは、いつも雨が降っている時だ。そんな訳でいつまでも記憶に残ってしまう。
 ....以前、雨の西山林道、雨の大倉尾根(まさにこの辺り)で見かけている。

 7:42、花立山荘を通過し、階段を下る。(写真下)
 この階段の途中で、塔ノ岳チャンプとすれ違う。やはり、こんな天気でもボッカされているから、あの回数(塔ノ岳6000回オーバー)になるのだろうと、つくづく後姿を見て思った。
[花立山荘の先から始まる階段下り]

 8:14、堀山の家に到着。小屋前にて小休止。ペットボトルで水分補給。
 雨は、だいぶ弱くなっていた。
[堀山の家の前にて]

 8:30、雨は、殆ど上がった状態となった。
 8:52、一本松を過ぎると、俄然、すれ違う登山者が増えてきた。下界は、曇りなのだろうか。一本松までは、塔ノ岳山頂から6人程度しか、すれ違わなかったが、見晴茶屋までに累計約32人とすれ違った。
 9:18、雑事場ノ平にて、大倉高原山の家が、現在どうなっているのか知りたいというメンバーのリクエストから直進ルートを進む。
[雑事場ノ平分岐点にて]

 大倉高原山の家が管理していたテント場の前を通過する。そこには、以下の貼り紙があった。
 『平成29年11月30日をもって「大倉高原山の家」は閉鎖いたしました。個のテント場については秦野市観光課の管理となります。なお当面の間、ご利用に関しては個々で責任をもって使用していただくようお願いいたします。管理者:秦野市観光課 0463-82-9648』
 続いて、大倉高原山の家の建屋を見る。まだ壊されることなく、以前のままだった。
 だが、山の家前にて流れていた水は、止められ、テント場利用者のために水場案内の手書き地図が書かれてあった。それを見ると、見晴茶屋西側を下り、水無堀山林道を300m進んだところとなっている。これでは、ちょっと利用するには不便だなと思った。
[大倉高原山の家(跡)]

 10:02、大倉尾根入口の分岐路で、左後方を見ると、右に下っていく坂道がきれいに舗装されてあった。(写真下左)
 入口には看板がでており、奥は、以前と同じく乗馬関連施設のようだ。
 だが、入口の左右に立っていた丹沢クリステルとキャサリンの姿は、ネット情報通り、消えていた。
[現状の入り口] [今年1月出会った丹沢クリステルは消えていた]

 雨がやみ、秦野盆地を望む。盆地は、少し明るく見えた。
[大倉に向かって下っていく]

 10:10、大倉バス停に到着。
 ヒルチェックしたり、靴を洗ったり、着替えたり、缶ビールで乾杯と、結局、1時間近く、メンバーと共にバス停で休んでいた。缶ビールを飲みながら、今回の山行を思い出すと、ヒルとか、ヤツワクガビルの姿が頭に浮かんでくる。どうも、印象の悪い山行となってしまった。
 [大倉バス停にて]


 今回は、ヒルに対して衝撃を受けました。以前は、標高1000mを越えたら、ヒルは見かけないケースが多かったのですが、最近の地球温暖化のせいでしょうか、標高に関係なく、表丹沢にはヒルがいることが判明しました。
 特に雨の日は、要注意だということが、よく分かりました。
 ....シカが減っても、ヒルは減らず。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。