トップページ山行リスト(日付)>マスキ嵐沢_記録20190720


マスキ嵐沢

 山行日
2019年7月20日(土)       曇り         同行者:「山の会」メンバ−3名
 コース
大滝橋(8:35)〜(9:19)マスキ嵐沢入渓点(9:51)〜<マスキ嵐沢>〜(13:09)稜線〜(13:14)小ピーク(13:36)〜(14:15)ベンチ(14:38)〜(15:16)西丹沢ビジターセンター
 2年ぶりにマスキ嵐沢に行ってきました。昨年も、計画したのですが、雨で何度も流れてしまい、シーズンが終わってしまいました。今年は、梅雨が長く、怪しい天気でしたが、どうにか実行に移すことが出来ました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 7:30発の新松田駅から西丹沢ビジターセンター行きのバスに乗車する。
 7:20発は、始発ということで、いつも混雑しているが、その後10分後の7:30発は、比較的空いている。乗客は、我々4人以外には、男性登山者1人だけで、谷峨、山北からの乗客もゼロだった。
 8:35、大滝橋にて下車。
 すぐに林道に入っていく。
[大滝橋にてバスを下車]

 本日の同行メンバーは、いつものNASさんの他、沢は、初めてのSHRさん。それに紅一点のYUTさん(沢経験は有り)の3人。まずは、大滝沢沿いの登山道を進む。
 大滝沢の水量がいつもよりも多いように感じた。やはり、このところ、雨が多いせいだろうか。
[大滝沢沿いに進んでいく]

 9:19、入渓点に到着。沢を見たら、2人の男女パーティがちょうど沢に入っていくところだった。
 装備の準備を終え、9:51、入渓する。
 水は、冷たくないが、やはり、この沢も水量が多かった。
[マスキ嵐沢入渓点に到着] [いよいよ沢に入る]

 最初の4mスラブ滝。
 水流左側の乾いた所が登りやすいというが、見た目が滑りやすそうで、あまり左に寄らず、登っていく。
[最初の4mスラブ滝]

 ナメを進む。
 今まで雨が多くて、水量が多かったということだろうか。小石が全て流されており、スッキリした一枚岩が現れている。
[ナメを進む]

 F1に取り付く。あまり滝らしい滝ではないが、今日は水量が多く、水が落ちる音が大きい。上段は、水流沿いに登ると、完全にズブ濡れになることが分かった。よって、途中で、右に逃げ、水流の右奥から小さく巻いていく。
[F1:8m]

 続いてトイ状の滝F2が目の前に現れる。
 相変わらず、丸太が滝の流れに沿って置かれてあった。
 この滝を登ったところで、休憩中だった先行の男女1組のパーティを抜き、先に行かせてもらう。
[F2:5mトイ状の滝が見えてきた]

 このマスキ嵐沢で一番落差のあるF3に取り付く。
 水流を横断し、左から右へ斜めに登っていく。(写真下)
 右端まで行ったら、その後は、小さくジグザグに登っていく。最後に滝上へ上がるとき、右手で、ちょうど掴める木の根っこがある。これを掴んで、滝上に出る。これが無くなってしまったら、簡単には、登れないだろう。
[F3:3+12mの滝]

 続いてF4:7mの滝の前に着いた。見た瞬間、今日は、水量が圧倒的に多いことが、よく分かった。同じ滝とは、思えない水の音だ。まずは、定石通り、左から取り付いてNASさんが、右上へ進んでいく。(写真下左)
 しかし、途中で、強烈なシャワークライミングとなってしまうので、諦めた。
 続いて、YUTさんが右側から取り付く。(写真下右)
 しかし、こちらもシャワークライミングになり、ロープ無しでは、リスクがあるので、すぐにクライムダウンしてもらう。
[F4:7m滝] [YUTさん右からチャレンジ]

 結局、ロープを取り出し、右からNASさんがトップで登っていく。すぐにシャワークライミングとなるが、左から登っていくよりは、水流を横切らない分、マシだろう。真ん中まで登ったところで、シャワークライミングは終わり、その後は、水流右を登っていく。次にロープを固定し、SHRさん、YUTさんの2人は、アッセンダーを使った。ラストの花立小僧は、トップロープで登る。(写真下)
 ....それでも、全員ビショヌレ
[F4:ロープを使った(振り返ってSHRさん撮影)]

 ホールドの多い滝を快適に登っていく。
[快適に登っていく]

 F5:8mスラブ滝を登り、続いて、4mスラブ滝を左から右へとバンドを伝って登っていく。(写真下)
 ここまで来ると、水量がだいぶ減ったような感じだ。
 この後、しばらく滝らしい滝は、なく、ゴーロが続く。
[4mスラブ滝]

 やがて、水が涸れて、沢の本流は、左に曲がっていく。だが、狭い枝沢が正面に分かれており、そちらの先を見ると、涸滝が見えた。ここは、その涸滝に向かって進む。
 この涸滝がF6だ。
 近づいて見れば、ホールドは、豊富。そんな訳で、岩を楽しみながら登っていく。
[F6:涸滝が現れた] [F6を登る]

 ラストの私が登ってくる頃になると、後方から男女1組のパーティが追いついてきた。途中のF2トイ状の滝の上で、追い抜いたパーティだった。
[F6:(振り返ってSHRさん撮影)]

 F6のすぐ上には、F7の涸滝だ。ここは、NASさんお気に入りの滝。
 ロープを取り出し、NASさんトップで、登っていく。続いて、SHRさん、YUTさんとチャレンジ。
[F7:10m涸滝 ロープを取り出す]

 F7を登り終えれば、後は、詰めだけだ。
 ここで、今まで先頭を歩いていたNASさんのエネルギーが低下。小休止後、トップにYUTさん、続いてTHRさんと先に行ってもらい、最後の詰めを登っていく。
[最後の登りで、小休止]

 最後は、ズルズルいきそうな砂地の急登だが、左側に短い残置ロープがあり、それを使って、稜線に上がった。(13:09)
 登り切った所は、幅の狭い経路なので、少し歩いて、小ピークにて小休止とする。(写真下)
[稜線の小ピークで小休止(振り返って撮影)]

 小休止後は、植林帯の尾根筋を西沢へと下っていく。
 14:15、西沢に出た。ここには、ベンチがある、ザックを置き、沢靴を洗った後、出発。(14:38)
 西沢に架かる木橋を渡っていく。(写真下)
[西沢沿いの登山道を下っていく]

 吊り橋を渡れば、西丹沢ビジターセンターだ。
 今日の天気が、どうにか曇りのまま持ちこたえたのは、ラッキーだった。朝、御殿場線松田駅で下車し、新松田駅前に向かっているとき、ポツリポツリと雨が降ってきた時は、こりゃダメかと思ったものだ。 
[吊り橋に出た]

 15:16、西丹沢ビジターセンターに到着。
 建屋横には、大きなヤマユリが何本も咲いていた。
[西丹沢ビジターセンターで、ヤマユリが満開]

 15:40、西丹沢ビジターセンター発新松田駅行きのバスに乗車。
 途中の山北駅で下車し、さくらの湯に立ち寄る。
 サッパリした後、時間が中途半端だったので、そのまま山北駅前で反省会となった。
 店に入って、日本酒「丹澤山 若水70生酒」を味わう。
 ....だが、飲み過ぎた〜。帰りの東海道線では、爆睡。
 [山北駅前の店にて日本酒で乾杯]


 梅雨が明けない状況で、雨が降らなかったのが本当に幸いでした。
 4回目のマスキ嵐沢でしたが、今回は、水量が多く、今までとは、全く違った沢のように思えました。まあ、沢は、状況が、いつも同じではないので、それゆえ、同じ沢に何度行っても飽きないということでしょう。
 これからも、この沢には、付き合っていきたいと思っています。  



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。