トップページ山行リスト(日付)>葛葉川本谷(前半部)_記録20190817


葛葉川本谷(前半部)

 山行日
2019年8月17日(土)       晴れ         同行者:「山の会」メンバー2名
 コース
葛葉ノ泉(10:40)〜<葛葉川本谷(前半部)>〜(13:56)大平橋(13:58)〜(14:24)牛首(14:53)〜(15:34)大倉
 今回は、山の会メンバー女性2人と沢を歩いてきました。やはり、真夏の丹沢は、沢に限ると思えた一日でした。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今日のメンバーは、RIKさん、MIHさんの2人。この2人と3人でパーティを組むのは、2年前の8月に乾徳山に行ったとき以来だ。MIHさんは、沢は初めてということで、前回のマスキ嵐沢の時、MIHさんも誘ったのだが、あいにく参加できなかった。そこで、初級の沢として葛葉川本谷前半部(大平橋まで)を取り上げ、再度計画したところ、この3人となったのだ。

 本日の天気は、快晴。渋沢駅改札口で、合流した後、タクシーで一気に葛葉ノ泉へ。アプローチが短くてすむのが、この葛葉川本谷のいいところだ。
....但し、集合時刻は、もっと早かったのだが、ちょっとしたミスがあり、この時間帯になってしまった。
[葛葉ノ泉にタクシーで到着]

 葛葉ノ泉前の駐車場には、結構、自家用車が駐車していた。
 沢に入る前にロープの結び方や、アッセンダ−の使用方法などを説明していたら、あっという間に1時間過ぎてしまった。結局、入渓したのは、10:40。
 だが、その後も、沢に入って、沢靴の感触をじっくり味わってもらうため、ゆっくりスタート。
 ....個人的には、沢靴を初めて使用した時、滑らないという点では、ワラジよりも数段劣る印象を持ち、ショックが大きかったことを思い出す。
[出発前に撮影]

 堰堤を越えるために一旦、左から巻いて、再び沢に入る。
 しかし、前回のマスキ嵐沢の時もそうだったが、今回も水量が多い。今まで何度か、この沢を訪れているが、今日が一番水量が多いと感じた。
[堰堤を越えたところで、再び沢に入る(振り返って撮影)]

 だが、陽が照りつけているのに今日は、涼しいことに気がついた。
 これならば、沢を歩いていて暑いと思うことは、なさそうだ。
[沢を進んでいく(振り返って撮影)]

 小滝を終え、ようやく滝らしい滝に出会う。水量が多い分、水が落ちる音もなかなか迫力がある。
 前のパーティが、水流左から登っていた。そのパーティが登り終えた後、滝を撮影する。(写真下)
 ここは、いつも水流すぐ右の岩場を登っていたので、今回も同様に右の岩場に取り付く。
 崩れて登れないのかなと思ったが、普通に登れたので、後の2人にも同様に進んでもらう。
[最初の滝らしい滝(3m)]

 3mの滝を登った後、前方の3m滝の上で、黄色いヘルメット&黒のウェットスーツの団体さんが集まっていた。そこで、2つ目の3m滝を登ってみると、その先の横向ノ滝(7m)を小学生ぐらいの男の子がトップロープで、シャワークライミングしているのが見えた。
 見事、登り切り、周囲から歓声が上がっていた。黄色いヘルメットの団体さんは、男女の小中学生のようで、それ以外に大人の男性、女性が混じっていた。
 ここで、横向ノ滝は、右から巻き、この団体さんを追い越す。 
[横向ノ滝(7m)下での団体さんを発見]

 2条の滝(7m)を下から見上げると、やはり水量が多いので、イメージがだいぶ違った。
 ここは、真ん中あたりの水流の少ない所を登っていくが、それでも結構、身体に水がかかる。
[2条の滝(7m)を登るRIKさん(振り返って撮影)]

 続く2段の滝(4m)手前にて、後ろからベテラン風の中高年男女1組に追いつかれたので、先に行っていただく。すると、そのパーティは、左側水流を登っていった。
 ここは、1段目を左から登った後、いつも2段目は、水流右手(左岸)の岩場を登っていたが、目の前で今、水流左からも登れるのだということを認識し、自分もチャレンジしてみる。
 というか、1段目を左から登った後、2段目を右から登るには、水流を跨ぐ必要があるが、それが今回、水量が多いので容易でないことがわかった。
 左側をそのまま登るのは、必然的だった。岩が乾いていて適当にホールドもあるので、簡単に通過することが出来た。
[2段の滝(4m)を水流左から登る(振り返って撮影)]

 その後も順調に水流の中を登っていく。
 陽が照りつける中、涼しくて、気分がいい。
[水流の中を登る(振り返って撮影)]

 黒い滝(8m)は、ちょっと高度差があるので、ロープを取り出す。最初にロープを垂れ流ししながら私が登っていき、その後、2人には、トップロープで登ってもらおうと、ロープをセッティングしていると、先ほどの黄色いヘルメット団体さんがやって来た。我々が、水流左寄り(右岸側)で、ロープを出していたら、団体さんは、水流右寄り(左岸側)でロープをセッティングし始めた。
 団体さんにとって沢の遡行は、この滝の上までで、ここから葛葉ノ泉に引き返すらしい。それで全員エイト環も装備していたのかと納得。
[黒い滝(8m)(振り返って撮影)]

 5m滝を2つ通過し、2つの沢が合流して幾筋の滝となっている手前に到着する。
 初めてこの沢を遡行した時、単独行だったのだが、この滝上が沢の合流点とは知らず、左の滝沿いを登ってしまい、別の沢に入ってしまったことを思い出す。自分にとって、いろいろ沢の注意点を教えてくれたのが、この葛葉川本谷だった。
[沢が合流する所での滝(4m)]

 板立ノ滝の前で小休止し、記念撮影。
 この滝は、登らず、右からいつものように巻いていく。だが、巻道が、以前ほどはっきりしておらず、歩き難くなっていた。
[板立の滝(8m)の前で記念撮影]

 板立ノ滝の先のゴーロを進むと、団体さん?(10人ぐらい)が休憩中だった。ここは、先に行かせてもらう。小滝を越えた先で、遅めのランチタイムとした。
 もうこの先は、曲り滝だけだ。
[小滝を進む(振り返って撮影)]

 13:24、曲り滝下に到着。(写真下)
 やはり、水量が多いので、いつも以上に迫力がある。
 奥には、沢の上に架かる大平橋が見える。
[曲り滝(8m)]

 曲り滝は、3段の滝だが、1段目をシャワークライミングで登った後、すぐに右手の斜面に逃げた。
 続いて、MIHさんがシャワークライミングにチャレンジ。(写真下)
 だが、この後、水圧に負けて、ズルズルと後退。
 結局、2人は、水流右の岩場を登ることにした。但し、最後が嫌らしかったので、上からロープを下ろし、トップロープで登る。
[シャワークライミングに挑戦]

 13:56、大平橋に出た。(写真下)
 ここで、本日の沢遊びは、おしまい。
[今日は、ここで沢から離れ、林道に上がる]

 その後は、服を乾かしながら、林道を歩いていき、牛首で沢装備を解除した。
 この時、2人にヒルは付いていなかったが、私の沢靴に一匹発見。最後の曲り滝でロープを扱っている時に付いたようだ。
[牛首にて]

 牛首からの舗装路歩きが長い。だんだんと足の裏が痛くなってくる。
 15:26、ようやく大倉の「風の吊り橋」が見えてきた。
[大倉の「風の吊り橋」が見えてきた]

 大倉では、幸いにもタイミングよくバスに乗れた。小田急線渋沢から、途中、東海大学前で下車し、今回は、「さざんか」にて一風呂浴びることにした。ここは、弘法の里湯よりもキャパが大きい。但し、駅から向かう時、坂を登らなければならないのが、ちょっと辛いところ。
[今回は、ココ] [風呂上りにて乾杯] [東海大学前へ向かう]


 今回は、沢の前半部だけでしたので、短い沢でしたが、天気も良く、なかなか楽しめました。(丹沢の夏は、沢に限るという印象を持ちました)
 来シーズンも是非!というリクエストが出ましたので、今から、いろいろと緩い沢歩きを計画しようかと思っています。(いつも直前でバタバタしますので)




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。