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大室山
 山行日
2020年9月5日(土)  晴、後一時雷雨、曇    「山の会2」メンバー3名
 コース
西丹沢ビジターセンター(8:52)〜(9:15)用木沢出合〜(10:53)犬越路(11:06)〜(11:24)大杉丸(11:26)〜(12:59)大室山西ノ肩(13:01)〜(13:04)ランチ(13:29)〜(13:30)大室山(13:37)〜(13:42)大室山西ノ肩〜(14:42)大杉丸〜(14:52)犬越路(15:02)〜(16:18)用木沢出合〜(16:42)西丹沢ビジターセンター
 まだ暑い日々が続いている中、「山の会2」メンバーとともに久々に大室山に行ってきました。前回訪問したのは、2015年5月で、5年ぶりの訪問です。
 
詳細は、以下をご覧下さい。


 新松田駅前にて、7:20発の西丹沢ビジタ―センター行きバスは、満員状態。乗客の中には、高校生の登山者の団体さんが乗っていた。我々は、次の7:30発のバスに乗車。この2番バスでも20人ぐらいの登山者が乗車し、そのうち、こちらも高校生の団体さん10人ぐらいが乗車していた。この団体さんは、大滝橋で下車。どうやら、畦ヶ丸あたりを目指すようだ。

 8:40、西丹沢ビジターセンターに到着。1番バスの登山者の姿は、もう殆ど見かけなかった。登山計画書を提出したり、ザックにウェストバックをしまい込んだりして、8:52、出発。
 上空の天気は、まずまず。雲が湧いているが、青空も見えている。今日も残暑の厳しい日となることは間違いなく、天気予報では、15時ぐらいから降雨の予報が出ていた。
[本日の出発点:西丹沢ビジターセンター]

 車道を歩いていくと、前方左に大室山が見えてきた。だが、稜線には、雲がかかっていて、頂上付近は、見えていない。 
[大室山の稜線には雲がかかっている]

 キャンプ場を過ぎ、用木沢出合の手前で、道幅全部の土砂が流されて、大きな穴ができていた。
 但し、歩行者用には金網の通路が設置されてあった。西丹沢ビジターセンターの貼紙で、人は、通れることが分かっていたが、これでは、当面、車は、通れないことを認識。
[道の土砂が流されていた]

 9:15、用木沢出合を右折。用木沢沿いに進む。この辺り、木陰が続き、歩き易い。
[用木沢出合を右折]

 鉄橋を渡り、左に大堰堤を見た後、階段を登っていく。
 用木沢の右岸に渡り、上流に向かって進むと、なんと道標が埋まっていた。(写真下) ちょっと気がつかない高さだ。昨年の台風で、ここまで、上流からの土砂が積もったということだろうか。それとも柱が折れて短くなったのだろうか。いずれにしても自然の力をまざまざと見せつけられた。
[道標が埋まっていた]

 沢から離れて、樹林帯の中、緩い登りとなる。この辺りは、自然林で、なかなか雰囲気のいいエリアだ。木漏れ日の中なので、それほど暑くはない。
[犬越路に向かう]

 涸沢を登っていく。涸沢の右岸から左岸に渡ると、殆ど登山道がどこだか分からない状態となった。台風で、沢の土石が移動してしまったようだ。その後、かつての登山道が崩壊しているのが見えた。あれっと思い、周囲をよく見たら、崩壊した地点の右側に新しいルートが出来ていた。(写真下) 
 階段状の急斜面で、ロープが設置してあった。
[登山道が変わっていた]

 ハアハア言いながら、犬越路への沢の源頭部を登っていく。大昔の記憶だと、犬越路付近は、ササに覆われていたという印象がとても強い。だが、今では、そのササが全く見られない。だいぶ光景が変わってしまったなと思っていると、犬越路に到着。(10:53)

 帰宅後、同じ光景を比較してみた。(写真下左・右)
 やはり、南側のササが全く消えてしまっているのが、分かった。なお、2015年5月の画像を見ると、ササは、立枯れ状態となっていて、どうにか存在していた。だが、この5年間で、ササは、完全に消滅したようだ。
[犬越路に到着(振り返って撮影)] [過去の犬越路(2007年12月)]

 ここで、凍らせたペットボトルを取り出す。いくらか解けていて、その冷たさが喉に染み渡る。
 少し休憩した後、11:06、出発。 
[犬越路にて]

 避難小屋からの急登が足に堪える。全然、スピードが出ない状況。
 そんな折、ご年配のパーティ男女6人組とすれ違う。だいぶ前から上の方から声がしていて、とても元気なパーティだ。こんな時間に下山とは、どんなルートなのか聞いてみたら、「用木沢出合付近の尾根に取り付いて、この登山道に出たところで登らず、下ってきただけ。だから山頂には行っておらんよ。」という回答。聞いてビックリ、どうやら手沢左岸尾根のバリルート山行だった。

 11:24、ようやく登り切ったところが、大杉丸。三角点を撮影して、すぐに出発する。
 この先は、少し登りが緩くなり、左手の遠景が見えてくる。だが、残念ながら富士山の姿は、雲に隠れてしまい、全く見えなかった。

 2回の鞍部の下りを経験した後、登り返すと、木の階段が現れてきた。徐々に高度を稼いでいるのがわかる。樹林帯の細い尾根を進んでいく。この辺りは、草も緑色で、歩いていて心地よい。
[緑の光景が心地いい]

 12:18、左側の光景を木々の間から覗く。ちょうど箒沢権現山が近くに見えた。その奥には、丹沢湖があるのだが、ちょっと、はっきりしない。(写真下)
[箒沢権現山方面の眺め]

 緑の光景が続く。この眺めは、贅沢だ。
 これで、もう少し風があれば嬉しいのだが、やはり暑い。
[樹林帯の尾根歩きが続く]

 やがて木の階段が現れ、木道を歩き続けると、大室山の西ノ肩に到着した。(写真下)
 ここは、ベンチがあるので、遅めのランチタイムとしたが、風が無くて、虫が多い。ということで、急遽、移動する。
[大室山西ノ肩に到着]

 大室山頂上に向かって少し歩いた所で、ランチタイムとした。
 その後、シロヨメナが咲いている道を進み、頂上を目指す。シロヨメナは、以前、丹沢山で群落を見ているが、この大室山でも同じように咲いているのを見て、嬉しくなった。
[シロヨメナが満開]

 13:30、大室山頂上に到着。2015年以来の訪問だ。我々以外、誰もいなかった。
 登ってきた方向と反対側には、大室指方面と大渡・久保吊橋方面の道標が今も立っていた。これらの道志側のルートは、道志側のバス路線が減ってしまってから、縁遠いルートになってしまった。
 登頂記念撮影をした後、来た道を引き返す。
[大室山頂上にて]

 本来ならば、加入道山を経由して下山するつもりでいたが、大室山までの時間が予想以上にかかってしまった。(やはり、暑さを考慮に入れていなかったのが問題)
 また、個人的には、先日の四阿山と同様、ちょっとバテ気味だった。(暑さとコロナ太り?)
 ということで、今回は、大室山往復ルートに変更してもらった。
 ....いろいろとご迷惑をお掛けします。
[来た道を下っていく]

 14:20、ふと右手を見ると、視界が広がっていた。(写真下)
 行きの時は、見落としていたようだ。箒沢権現山の右手奥の畦ヶ丸が高い。
[箒沢権現山・畦ヶ丸方面の眺め]

 鞍部を通過するときは、風が強く吹いて、心地よい。ここで、ずっと立ち止まっていたい程だ。
[鞍部からの登り返し]

 14:52、犬越路に到着。
 避難小屋のテラスのような所で小休止。ここは居心地がいい。行きの時は、日が照りつけ、休憩には不向きだったが、今は日陰となっている。目の前には、大コウゲ方面が見えているが、奥の檜洞丸には、雲がかかっており、全容が見えてなかった。
 また、こちらの上空には、ちょっと怪しい雲がやってきたことに気がつく。
 15:02、犬越路を出発する。
[犬越路避難小屋からの眺め]

 避難小屋から少し下ったところで、シカ2頭を発見。親子シカのようだ。そのうちの雌親のシカの首には、何かGPS?(発信機?)のような物が掛かっていた。行動記録を採取するのだろうか。初めて見る装置だった。
 シカにとって重くないのだろうか。 ....首が凝りそう
[首にGPS?(発信機?)のような物が装着されたシカ]

 犬越路からの下りは、やはり、歩き難かった。この辺り、台風で一番影響を受けた箇所だろう。
 涸沢を下っていくルートを終えると、急斜面の涸沢沿いルートとなる。こんな箇所、行きに通ったのかなと思えるほど、記憶が無かった。(写真下左)
 だが、ここに来て雨がポツリポツリと振ってきた。
 15:47、雨が本降りとなり、傘を取り出す。前を歩く2人は、雨具装着。(写真下右) すると、頭上近くで、突如、鼓膜が破れるのではないかと思える程の雷鳴が響く。先日の四阿山の時と全く同じ現象だ。天気予報通りの事態となった。
[沢沿いを下っていく] [雨の中を行く]

 だが、幸い、雷鳴と雨は、長く続かなかった。用木沢を渡る頃(写真下)になると、雷鳴は止み、雨は、小降りとなった。
[用木沢を渡る]

 16:18、用木沢出合に出た。幸い、ここで雨は止んでくれた。
 舗装路を歩きながら、この時刻であれば、17:05のバスに間に合うだろうと、ホッと一安心。
 ....17:05発の次は、18:58発で、約2時間弱の待ちとなる。
[用木沢出合に出た]

 16:42、西丹沢ビジターセンターに到着。 
 ビジターセンターの更衣室を借りて、上下全部着替える。その後すぐに、自販機でサイダーを購入。この冷えた炭酸が何とも言えない。
 飲み終えて一段落した後、発車を待つバスに乗車。ビジターセンターに着いてからというものの、全く無駄のない時間だった。
 [西丹沢ビジターセンターに到着]


 今回も、四阿山と同様、暑い中での山行となりました。結果的に山頂へのピストン往復ルートとなってしまったのは、四阿山と同じです。(ちなみに、下山中に雷雨に遭遇したのも、同じ)
 やはり、今シーズン、コロナ太りが山行に悪影響を与えていることを実感しました。運動不足解消、減量必須です。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。