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三増峠・城山
 山行日
2020年10月24日(土)       晴      「山の会2」メンバー 8名
 コース
上三増(8:36)〜(8:59)三増峠入口〜(9:13)三増峠(9:23)〜(9:41)志田山(9:43)〜(10:02)雨乞山分岐〜(10:40)志田峠(10:43)〜(11:06)雨乞山分岐〜(11:26)雨乞山(11:31)〜(13:12)197.2m三角点(13:15)〜(13:35)津久井湖城山パークセンター〜<城坂>〜<車坂>〜(14:14)城山(14:34)〜(14:43)飯縄神社(14:48)〜<車坂>〜<女坂>〜<小網登山道>〜(15:45)津久井湖観光センター前
 今回は、「山の会2」メンバーと共に三増峠、城山に行ってきました。訪問ポイントは、三増峠、志田峠、雨乞山、城山です。そのうち、志田峠は、13年振り、三増峠、雨乞山は、12年振り。城山は、自己未踏の山です。そんな訳で、久々の再訪の場所と自己未踏の山の組合せで、今回の山行を楽しみにしてました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 上三増行きのバスは、本厚木駅発ではなく、厚木バスセンターが出発点だ。そんな訳で、本厚木駅からテクテク歩いて厚木バスセンターに向かう。7:35発、上三増行きのバスに参加メンバーとともに乗車。
 8:19、上三増に到着。12年振りに訪れたが、周囲の光景と言い、このバス駐車場と言い、殆ど変わっていない印象を受けた。
 トイレや準備を済ませ、8:36、出発する。
 ...トイレが少し離れていて時間を食ってしまった。
[上三増バス停にて]

 県道65号線の左側の歩道を歩いていたら、突如、「三増峠ハイキングコース」の看板を発見。(写真下左)
 このような看板は、以前には無かった。愛川町がだいぶ三増峠へのルートに注力していることが分かる。県道を渡ると、12年前には無かった立派な「三増峠ハイキングコース案内板」が立っていた。(写真下右) ただ残念なのは、案内コースが、ここから三増峠への往復コース案内となっていたことだ。これが、峠を越えるコースとか、周回するコースになれば、魅力的なコースになるのではないだろうか。

 ....愛川町を越えたり、町境となるので難しいだろうけど
[三増峠] [三増峠入口にて]

 県道から外れて、三増峠に続く山道に入る。このあたりも以前と、殆ど変わっていない。三増峠へのルートを歩いていると、昔の記憶がよみがえってきた。
 9:13、三増峠到着。
 奥の林道側に入ると、地元の愛川山岳会が建てた三増峠の標識が健在だった。(写真下左) 12年ぶりの対面だ。右下の板の部分が欠けており、歳月の流れを感じる。
 少し戻って、大きな石仏に参拝。江戸時代の明和5年に作られた石仏とのこと。ちょっと丹沢の中でも、この大きさ(台座から頂部まで約190cm)は、珍しい。
(写真下右)
[三増峠] [大きな石仏]

 今回の山行での訪問第1ポイントである三増峠を過ぎ、次なる訪問ポイントは、志田山を経ての志田峠だ。
 三増峠から西側の尾根筋を登っていく。12年前と同じルートだ。
 植林帯の中に経路があるので、明瞭なルートだが、いきなり急登となり、息が切れる。小ピークを越えて、下りとなった。この辺り、先頭を歩いていると、やたらとクモの巣攻撃を受けてしまう。前方に見える次のピークが志田山のようだ。前方左に巻道があるが、直登ルートを進む。
 
 9:41、志田山到着。360度、植林帯の中だ。林野庁の赤頭白杭に手書きで「志田山」と書かれてあった。
 頂上から下っていけそうな尾根が見えたので、これが進路ルートだと思ったが、一応、地図で確認したら、何と北側の尾根だった。直感で進んでいたら、見事、道迷いとなるところだった。
 反対方向の南側に下っていく。
 すると、後方列から「ヒルだ!」の声が。
 なんと、メンバーの一人がヒルに手の甲を噛まれていた。ということで、メンバー全員がヒルパニック。こんな植林帯斜面で立ち止まっていたら、ヒルに取り付かれてしまうので、もう少し先に進み、フラットになった所で、ヒルチェック。
 私の場合、靴に1匹、ズボンに一匹、付着していた。いずれも小型のヒルだった。もうヒルの季節は、終わったと思っていたのだが、判断が甘かった。これだと、この先も怪しいなと思いつつ、進んでいく。
[志田山]

 地形図を見ながら、417m地点を目指す。最終的には、その先の志田峠が訪問ポイントだ。
 分岐点には、「志田峠」の手書き文字のあるテープがあり、それを頼りに417m地点に向かう。

 10:06、417m地点に到着するも、それを示す標識が無かったのは、残念。その先、テープが志田峠への進路方向を示していたが、あまりにも急斜面だったので、テープを無視し、歩き易い南東側尾根筋に進む。すると、下れそうな植林帯斜面が南側に見えたので、そちらに進路をとる。(写真下) 
 ....この後のヒルが気になる。
[志田峠への下り斜面(振り返って撮影)]

 10:24、舗装路に出た。志田峠よりも100mちょっと南側だった。
 ここで、靴を脱ぎ、靴下の中まで、ヒルチェック。幸い、特にヒルは見つからず。だが、メンバーの中には、被弾された方もチラホラ。
[舗装路に出てヒルチェック]

 舗装路を進み、10:46、志田峠に到着。愛川山岳会の「志田峠」と書かれた標識は、13年前のままで、文字が見えにくくなっていた。(写真下左)
 峠ではあるものの、視界が広がる方向は、立入禁止区域となっていて、見晴しは、よくない。残念ながら、三増合戦の歴史を辿る散策として、ここ志田峠を訪れても、ちょっとがっかりだろう。

 さて、次なる訪問ポンイントは、雨乞山だ。再び先程の417m地点方面へ戻らなければならない。ということで、今度は、この峠から直接登っていくルートを探す。すると、草に覆われた進入口を見つけた。尾根筋の先端に近い所だ。
 10:43、取付き点の草ヤブに突入する。
(写真下右)
[志田峠] [志田峠から直登]

 草ヤブだったのは、最初の2m程度だけで、その先は、尾根筋の経路となっていた。これならば、問題ないと進んでいくと、途中から急登となった。2本足では、滑り落ちそうで、木を掴んで登っていく。(写真下)

 11:00、尾根筋に登り切った。ひと息ついた所で、振り返って見下ろすと、何と志田峠に行くときに見た急斜面だった。やはり、テープの指示通りに下ると、志田峠の尾根筋に出たようだ。だが、登りは、いいものの、下りは、今回のように南に下った方が無難だと思えた。
[急登となる(振り返って撮影)]

 再び植林帯の経路を進み、雨乞山を目指す。ここは、12年前に歩いたルートだ。
 11:15、Y字路に出た。左右ともに関東ふれあいの道で、今歩いてきた方向には、指導標が付いていなかった。左は、韮尾根バス停1.8km、右は、雨乞山0.4kmと記されてあった。
 右の雨乞山ルートを進む。
 メンバーの一人が、「関東ふれあいの道ではなく、今回は、ヒルとのふれあいの道」と言い、皆が笑い合う。
[韮尾根との分岐点]

 雨乞山へ登っている途中、背後から、悲鳴が。
 女性メンバーの服に中型ヒルが発見されたためだった。なかなかヒル事件は、終わらない。

 
11:26、雨乞山に到着。(写真下)
 樹林帯の中ということで、三角点を確認しただけで、歩き出す。ここも周囲の姿は、12年前と全く変わっていなかった。
[雨乞山頂上]

 関東ふれあいの道を北上し、樹林帯を抜け、畑の前に出た。(写真下)
 ここからは、民家や車道が現れ、平坦な道のりだ。
 車道に出るところで、ヒルチェック。やはりというか、私には、ヒル2匹が見つかった。いずれも小型で、被弾される前での発見だった。
[尾根を下り終える]

 県道に出たところで、次なる訪問ポイントは、最終ターゲットの城山となった。
 ここからは、上三増から歩いた
県道65号線を再び歩いていく。
[車道を下っていく]

 城山に行く前に途中、地形図に載っている三角点に寄り道する。
 車道を登り返し、台地の上に出たら、一面、畑となった。(写真下) 畑の中にある道を進む。
[登り返して平坦地に出る]

 車道に出る前で、三角点を発見。これで、ちょっとした宝探しの楽しみが終了。
 その後、この隣にある串川ひがし会館に立ち寄って、小休止。
[平坦地の中の三角点]

 串川ひがし会館を出発し、しばらくは、畑と宅地を歩き続ける。
 13:35、津久井湖城山公園に到着。
 城山自体が県立公園となっていることを知る。中に入ると、パークセンター前では、小さな子供連れファミリーが数多く休憩中だった。
[津久井湖城山公園入口]

 最短コースで頂上を目指す。ここは、ハイキングコースで、観光地ということもあり、中高年夫婦などと、度々すれ違う。
[頂上を目指す]

 段々と登りがキツくなっていく。
 14:04、頂上に続く稜線に乗った。ここから西へと進んでいく。
 14:13、頂上の本城曲輪の広場を見下ろす。(写真下左)
 この広場で、小さな頂上標識を見つけた。(写真下右)
[頂上広場] [小さな山頂標識]

 北側の一段低い箇所に行くとベンチがある。
 眼下には、津久井湖が見渡せた。しばし休憩する。
[頂上広場下のベンチにて]

 ベンチから見た津久井湖。対岸には、南高尾山稜の榎窪山の電波塔が目立つ。
[津久井湖を見下ろす]

 頂上から、飯縄神社へと進む。その後、荒川登山道を利用して、北側の津久井湖側に下る予定だったが、登山道崩壊で通行止め、女坂も崩壊で一部通行止め。結局、登ってきた車坂で下り、女坂(通行できる箇所)、小網登山道などを利用して、津久井湖側に下ってきた。
 城山も丹沢と同様、台風などで登山道が崩れ、通行止めの多い状況となっていた。
[津久井湖側の桜の小道に合流した]

 15:45、津久井湖観光センター前バス停に到着。
 バスは、本数が多く、幸いにも、すぐにやってきた。15:47、橋本駅北口行きバスに乗車。幸い、車内は、空いていて全員が座れた。
 こうして、我々は、日が暮れる前に帰路につく事が出来た。
 [津久井湖観光センター前バス停に到着]


 今回は、12年ぶりの三増峠、初めての城山といろいろ楽しみな点が多かったのですが、結果的には、ヒル出現のインパクトが大きく、今一つといった感想です。
 城山には、ヒルがいませんでしたが、丹沢同様、登山道が崩れており、ここでも台風の爪痕を見せつけられました。昨今の台風は、昔とは違うのだということをまざまざと思い知らされます。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。