トップページ山行リスト(日付)>半原高取山_記録20211112


半原高取山
 山行日
2021年11月12日(金)   晴       単独行
 コース
仏果山登山口(8:38)〜(9:36)宮ヶ瀬越(9:40)〜(9:52)半原高取山(10:19)〜(10:42)馬場・大平分岐点(10:44)〜(11:10)宮ヶ瀬ダム展望地〜(11:25)林道横断点〜(11:52)大平〜(12:03)中尾山琴比羅神社(12:05)〜(12:36)馬場
 先日、「愛川アドベンチャー」サイトで、仏果山・高取山鳥瞰マップという資料を見つけました。その内容を見ますと、(半原)高取山から馬場へのルートが通行できるようになった(注)との記載がありました。それならば、ひとつ行ってみようと、今回、計画しました。
 詳細は、以下をご覧下さい。

(注) サイトでは、「※2020年度整備完了。ただし分岐が多く道標が不足しているため、現状は上級者向けルートとなっております。」との注意書きがあります。


 出発前に半原高取山から馬場へのルートは、何年振りだろうかと、調べてみたら、
  2013年3月3日に別の尾根筋ルートで、馬場に出ている。
  2011年3月6日に現在の馬場へのルートに近い形で歩いている。
ことが分かった。いずれにしても、この最近は、馬場に向かって歩いていない。こりゃ、楽しみだと、一人ほくそ笑む。(なお、途中の半原大沢林道までならば、何度か歩いている)
 ....光陰流水。月日が経つのは、ホントに早い。

 8:38、仏果山登山口を出発。(写真下)
 だいぶ気温が下がっている。これならば、ヒルは、もう出てこないと確信する。
[仏果山登山口バス停を出発]

 植林帯の急登を終えると、尾根の先端に上がった。ここには、ベンチがある。
 その先の道標が新しく変わっていた。(写真下)
 今までは、[仏果山1.2Km・宮ヶ瀬越0.5Km,宮ヶ瀬]という道標で、宮ヶ瀬がどこを指しているのか、良く分からなかった(ひょっとして宮ヶ瀬バス停?)が、新しい道標では、「仏果山登山口バス停」に変わり、分かり易くなった。初めて訪れる登山者には、親切な表記だ。
[新しい道標に気がつく]

 今日は、体調がいいのか、この尾根筋の登りも、以前より快調に進んで行ける。
 だが、その理由が分かった。
 今まで、仏果山や半原高取山の山域では、常に中型カメラを担いでいたのだ。しかし、コロナで登山が中断し、今年に入ってから、単独の場合でも、中型カメラを背負わず登るようになっていた。このため、ザックの重量は、4kg程度、軽くなっている。
 ....別に体力がついた訳ではなかった。

 前方に紅葉し始めた木々が見えてきたので、思わず撮影。(写真下)
[紅葉が始まったあたり]

 9:36、宮ヶ瀬越に到着。
 先程の尾根先端の道標と同様、ここも古い道標が撤去され、新しい道標が別の位置に立っていた。ここも、宮ヶ瀬ではなく、仏果山登山口と表記されていた。
[宮ヶ瀬越の古い道標は撤去] [宮ヶ瀬越の新しい道標]

 この宮ヶ瀬越では、先着の中高年男性3人組が休憩中で、関東平野の方を眺めていた。
 そのうちの一人が、「スカイツリーが見えますよ」と、声を掛けてくれた。どこだと、肉眼で発見した後、カメラを望遠にして、スカイツリーを撮影。 
[宮ヶ瀬越にてスカイツリーを眺める]

 9:52、半原高取山に到着。
 頂上のベンチには、誰もいなかった。
 早速、展望鉄塔に上がってみる。
[半原高取山に到着]

 今日は、気温が低く、丹沢方面がクリアに眺められた。眺めていて心地がいい。
 宮ヶ瀬湖は、トルコ石のような青緑色をしていた。
[丹沢山方面の眺望]

 北西の方を眺めていたら、石老山と、その西側に続く尾根の先が石砂山だと分かった。この間、訪れた山だ。なるほど、あの尾根筋を歩いたのかと納得する。

 展望鉄塔上には、男性が一人、超望遠レンズのカメラを持って佇んでいた。聞けば、クマタカ撮影との事。休日は、人が多く、この塔の上に長く居られないが、平日は、人が少ないので、こうしてチャンスを待っているとの事。そんな会話をした後、先に展望鉄塔から降りた。
[石砂山(左)と石老山(右)を眺める:画面ほぼ中央]

 半原高取山を出発する。(10:19)
 いよいよ、これからが、本日のお楽しみルートだ。
 頂上から下っていくと、紅葉し始めた樹木が目に入った。(写真下)
[紅葉し始めた樹木と、右手に仏果山]

 10:42、馬場・大平分岐点に到着。
 今までは、左折方向の「馬場・大平」には、確か注意書きの手書き文字等があり、右折方向の「ふれあいの村・宮沢大橋」しか行けないような状況だったが、オリジナルの道標に戻っていた。
 ここを左に進む。
[分岐路に到着]

 すぐ先で、林道と合流する。
 さらに進むと、別の林道と合流する。そこで、北側に下っていく新しい林道を進む。
 以前は、この新しい林道がなく、登山道が続いていた。それゆえ、迷うことは、なかったのだが、この新しい林道が出来た時、以前の登山道を潰してしまった。おまけに道標を一本も立てていないので、登山者は、確実に道迷いとなるルートとなってしまった。
 そして、現時点でも、林道上に道標は、全く見かけない。
 ....初めてならば、道迷い必至。
[林道を進む]

 新しい林道は、スイッチバックやへピンカーブで斜面を下っている。
 その一角で、北側のスイッチバックで行き止まりの林道の先をそのまま突き進む。(写真下) 以前は、この先の尾根筋に登山道があったのだ。
[林道の終端を直進する]

 ノイバラのトゲトゲ攻撃を通り抜けると、すぐに踏跡に出た。(写真下)
 この道は、北東に続く尾根筋を下るように続いている。
 そして、この尾根筋の途中に、ダム展望地があるのだ。
 だが、まだダム展望地には、早かったようだ。まだ北西側は、樹林帯が続いていてダムは、見えない。もう何段か、下ったスイッチバック&ヘアピンカーブの林道から入り込めばよかったと後悔。
[旧登山道に出た]

 尾根筋の踏跡を下っていけば、どこかで旧登山道となるはずで、多少、道は良くなる筈なのだが、倒木があったりして、簡単には進めない。むしろ荒れているように思える。
 また、左手の樹林帯は、まだ濃く、ダムは、よく見えない。(写真下)
[ダムは、よく見えない]

 尾根筋をさらに下っていくと、旧登山道の道標にぶつかった。どうやら、尾根筋のどこかで、旧登山道に合流したようだ。
 右折方向は、ふれあいの村・宮沢大橋・馬場と書いてあるが、その方向は、もう完全に草ヤブ状態となっていて、旧登山道は、完全に廃道となっていた。ということで、ここから、まだ尾根筋に下っていく。(実は、この尾根筋を下っていけば、地理院地図に載っている昔からの林道、半原大沢林道終点に出られるのだ)
 なお、道標左手には、ダムが見えていたが、まだ手前の草木が邪魔をしていた。
[旧登山道の道標に遭遇]

 旧道標からほんの一段、下ったところが、ダム展望地となっていた。(写真下)
 多少、手前の草木は伸びているが、ダムの見晴らしがいい。
 今回の馬場ルートの整備も、この光景を目玉にしたいのでは、ないだろうか。道標設置等のコース整備をどんどん進めていけば、愛川町のハイキング名所になりそうだ。
[宮ヶ瀬ダムの眺望]

 ダム展望地から尾根筋に下り始めると、すぐ右手の倒木の先に新しい林道が見えた。
 そこで右折し、進んでいくと、ほんの10mぐらいで、新しい林道(スイッチバックの終端)に出た。(写真下)
 結局、ダム展望地に行きたければ、スイッチバック&へピンカーブの林道を下っていき、ここから、尾根筋に出て、ほんの少し登れば、簡単にダム展望地に辿りつくことがわかった。
 ....早めに尾根筋に出る必要は、なかったのだ。
[スイッチバック&へピンカーブの林道に出た]

 今回は、このまま新しい林道を下っていき、旧登山道を探ってみる。すると、スイッチバック状の林道の先が旧登山道(今は、整備中の登山道と言った方が正しい?)となっているのを発見。
 ということで、林道から離れて、旧登山道を進む。この辺りも、まだ道標は、全く存在しない。
[林道から旧登山道に突入]

 旧登山道を進むと、左側が急斜面で、道が細くなり、ちょっと緊張。そこを通り過ぎると、下り階段に出た。(写真下左)
 階段を下ると、林道(昔からある半原大沢林道)とクロスし、道標が立っている。(写真下右)
 この道標は、昔からあるのだが、今歩いてきた高取山・仏果山方面に行くには、ちょっと難しいと思われる。(新しい林道が地理院地図に載っていないので)
[階段に出た] [林道に下りた]

 半原大沢林道を横断し、反対側の登山道を進む。
 ここは、長年、通行止めの貼紙がされていたところだ。今回、特に通行止めとは、なっていなかった。
[林道を横断する]

 久々にこの登山道を下っていくと、左手から幅広の林道が合流した。(写真下)
 (歩いてきたのは、赤矢印)
 どうやら、新しい林道が半原大沢林道から分岐し、尾根筋沿いに、ここまで延びているようだ。
 ....あちこちに新しい林道が走っていることが判明。
[尾根筋には、林道が出来ていた(振り返って撮影)]

 幅広の林道が合流する地点からすぐ先で、進路方向は、Y字路となっていた。
 ここは、右手に道標があるので、右手のシカ柵を通過し、進むこととした。
[Y字路は、右を進む]

 シカ柵を通ると、一瞬、踏跡が消えて、進行ルートが分からなくなる。だが、冷静に考えて、尾根筋に進むはずなので、左手にシカ柵を見ながら進んでいく。すると、再び、登山道が明確になってきた。
 そんなルートを進んでいくと、やがて尾根筋から外れ、右手の方に下っていく。

 傾斜が緩くなっていくと、道標の前に出た。この道標は、10年前と同じものだった。標柱に「大平」と書かれてある。
 ここは、馬場とふれあいの村の分岐点となっている。ふれあいの村方面は、この先で、道が崩壊して、長らく通行止めになっていたが、今は、通行できるのだろうか。道標には、特に注意書きはない。(いつか、ふれいあいの村側から確認してみたい)
 今回は、馬場方面へ進んでいく。
[大平に到着]

 11:57、右手に建屋が見えてきた。よく見ると、トイレのようだ、その手前には、炊事場跡が見える。
 10年ぶりの訪問だが、この光景は、記憶に残っていた。
[キャンプ場の炊事場・トイレ跡を通過]

 ヤセ尾根を進んでいくと、前方に社殿が見えてきた。
 中尾山琴比羅神社だ。10年前に訪問した時と、何ら変わっていないような状況だった。
 参拝して出発する。(12:05)
[中尾山琴比羅神社を振り返る]

 神社に出たから、この先は、参道となり、道もしっかりしているだろうと思っていたが、堰堤の上流側で、小沢を渡った後、その先で登山道を見失ってしまった。(10年前の記憶無し)
 小沢の右岸沿いに進めば、いい筈と思ったのだが、登山道がなかなか見当たらない。おかしいな〜と思っていたら、左下に登山道を発見。どうやら、登山道の一段高いところを平行に進んでいたようだ。
[小沢を渡る]

 12:22、馬場登山口に出た。(写真下左)
 ここには、塩やヤマビル忌避剤が置いてあり、横のケースには、ネットで見かけた仏果山・高取山鳥瞰マップが置かれてあった。「1人1枚まで」とあったので、1枚戴く。
[馬場登山口に出てきた(振り返って撮影)] [鳥瞰マップを1枚取り出す]

 登山口から先は、墓地と民家となっている。
 歩いていくと、車道に下りられる階段がある。この階段を降りていけば、馬場バス停だ。
[車道に出た]

 12:36、馬場バス停に到着。
 次の厚木バスセンター行きバスは、13:02。まだ時間があるので、反対側の半原行バスの時刻も調べる。上手くいけば、半原から田代経由の厚木バスセンター行きのバスに乗れるかなと思ったからだ。たが、結局、半原から乗ったとしても、田代経由ではなく、この野外センター経由が先発だと分かったので、ここにてバスを待つことにした。
 13:02のバスは、どういう訳か5分遅れで、やってきた。
 [馬場バス停にて]


 今回は、仏果山・高取山鳥瞰マップを見つけたことから、(半原)高取山から馬場へのルートを10年振りに歩いてみました。ですが、このルートは、(1)まだ道標が全く無い、(2)馬場・大平分岐点からのスイッチバック&へピンカーブの林道は、まだ地理院地図に載っていない、(3)(1)、(2)のためにダム展望地の場所がクリアでない、(4)登山道を見失う箇所がある、ので注意が必要です。
 ....実際、琴比羅神社の先で、迷ったし。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。