トップページ>山行リスト(日付)>鐘撞山・大室山_記録20220412
2022年4月12日(火) 晴 |
同行者:「山の会2」メンバー 2名 |
折花橋(8:10)〜(9:33)鐘撞山(9:48)〜(10:32)黒岩撮影点(10:41)〜(12:13)大室山(12:29)〜(12:33)犬越路分岐点(西ノ肩)〜(13:08)破風口(13:29)〜(13:44)前大室〜(13:57)加入道山(14:25)〜(14:31)道志の湯分岐点〜(16:10)道志の湯 |
「山の会2」山行として、道志側から鐘撞山、大室山、加入道山を登ってきました。
今回は、平日の山行としました。理由は、道志側に下山した際、山中湖方面のバスが平日ならば、運行しているので、タクシーより安価になるからです。
ですが、前日になって、計画時点でのコースタイムに誤りがあり、下山後、このバスに間に合わないことが発覚。さて、当日の結果は、如何に。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
三ヶ木から、前日予約しておいたタクシーに乗車。
タクシーの中で、下山後の帰路方法について、メンバーと相談。
「道志の湯に下りたところで、タクシーを呼び、山中湖(旭日丘)に行きますか。道志の湯ならば、三ヶ木に戻るよりも山中湖の方が近いし。」
「それならば、タクシーの到着時刻を調整し、せっかくなので道志の湯に入りますか。」
結局、料金は高くつくが、道志の湯からタクシーを呼んで山中湖に向かうこととした。
....これだと、平日の山行にした意味が無かった。
今回は、鐘撞山・大室山・加入道山の縦走が目的だったので、登山口は、道志側とした。本来ならば、下山口は、西丹沢ビジターセンター(VC)で、OKなのだが、現在、白石峠〜西丹VCへのルートが、工事中で通行禁止のため、今回は、道志から入り、道志に抜けるルートを計画したのだ。
8:00、折花橋を少し過ぎた所で、タクシーから下車。
今回は、ここが出発点だ。(写真下左)
階段入口には、朽ちた「鐘撞山登山口」の標識が地面に置かれてあった。(写真下右)
8:10、準備完了し、いざ出発。
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[折花橋の先にて] |
[登山道入口の標識] |
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いきなり植林帯の急登が始まる。
この辺りの登山は、久しぶりだ。イガイガさんと2016年に平石沢右俣を遡行して以来ではないかと思えた。すると、あの時、デカいクマ糞を植林帯の中で見つけた記憶が蘇ってきた。
クマに遭遇しませんように...と思いながら、急斜面を登っていく。 |
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[いきなり植林帯の急登] |
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8:37、水平路に合流する。ここで、右手方向に進んでいく。
地理院地図を見ると、このまま水平に進めば、経路は、鐘撞堂山に続く尾根筋と合流するようになっている。だが、地図通りに進むのは、かなりの遠回りだ。どこかで左手の斜面に取り付き、ショートカットしたいなと思っていたら、この水平道、途中で道が崩れていた。 |
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[水平道に合流] |
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ということで、少しバックして、西側斜面で登れそうな箇所を探し、取付く。結果的にショートカットすることになった。
これまた、植林帯の急斜面となる。適当に登れそうな箇所を選んで進む。 |
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[急斜面を登っていく] |
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9:12、尾根筋に出た。
ここまで来れば、鐘撞山は、近い。南西方向へ続く尾根筋を登っていく。
この先は、尾根幅があり、傾斜が、それほど急ではないので、ペースよく登っていける。 |
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[尾根筋に出たら、左折する] |
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9:33、標高900.1mの鐘撞山頂上に到着。
ここで、小休止。山名通り、小さな鐘?が、ぶら下がっていた。(写真下左)
南西方向には、大室山が予想以上に高く聳えている。あの上まで行くのかと思うと、結構、プレッシャーがかかる。(写真下右)
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[鐘撞山に到着] |
[大室山を見上げる] |
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9:48、鐘撞山を出発。
ヤセ尾根を進むと、左手にミツバツツジが咲いていた。もう、そんな時季かと思ってしまった。 |
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[ミツバツツジが咲いていた] |
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10:00、尾根の先端のような934m地点を通過し、ここから西へと進む。
少し行った所から、標高差200mの本格的な登りが始まる。
しかし、こんな急斜面によく植林を植えたものだと思う。上を見てしまうと、足が進まなくなるので、なるべく目の前の植林だけを見るようにして歩く。 |
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[植林帯の急登] |
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10:31、植林帯の急登が緩やかになってきた。
ということで左にトラバースしていく。確か、この左手奥が、黒岩ではないかと思えた。今回、ご無沙汰している黒岩を是非、見ておきたかったのだ。
10:32、植林帯を抜けると、自然林となるが、高木がなく、視界が広がった。
そして、眼下に見覚えのある形状をした黒岩を発見。(写真下)
....昔、あの細い岩の上に立った記憶が蘇る。 |
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[黒岩の上に出た] |
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ちょっと霞んでいたが、檜洞丸(実際には、手前の大コウゲが見えていて檜洞丸自体は、殆ど見えていない)、蛭ヶ岳、袖平山、黍殻山とピークが望めた。思わず、何回もシャッターを押下する。 |
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[黍殻山、袖平山、蛭ヶ岳方面] |
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11:00、登りの途中で小休止。ここでペットボトル1本目が空となり、2本目に突入。それと同時に珍しく、空腹感を覚え、パンを1個食べる。
11:20、出発すると、目の前にバイケイソウが現れた。(写真下) |
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[バイケイソウ] |
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11:38、展望地に出た。しかし、だいぶ霞んでしまった。ここで、大コウゲの奥に檜洞丸の頂上が僅かながら見えていることに気がつく。 |
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[展望地] |
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傾斜が緩くなり、もうすぐ頂上だと思ったら、保護柵にぶつかってしまい、右へシフトする。すると、茅ノ尾根の道標[大渡・久保吊橋]の前に出てきてしまった。だいぶ、右寄りに歩いてしまったようだ。
12:13、大室山頂上に到着。
我々以外、誰もいない。周囲の光景や、山頂標識を撮影する。 |
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[大室山頂上] |
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12:29、大室山頂上を出発し、南西に進む。
12:33、犬越路分岐点(西ノ肩)を通過する。(写真下)
ここで、7人の団体さんと出会う。団体さんは、ちょうど大室山頂上へ出発するところだった。 |
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[犬越路分岐点にて] |
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12:39、木道が現れる。何となく檜洞丸と同じような光景だ。
まだ冬枯れの光景だが、そのうちバイケイソウやマルバダケブキが、出てくるのだろう。 |
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[木道を行く] |
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木道が終了すると、左右に植生保護柵が現れた。この大室山も、なんだか、人工物だらけになってしまったようだ。下りになると、木道が再び現れる。これが長々と続いている。このため、注意しないと、老眼のせいで目が回ってくる。
13:08、破風口到着。
ここで小休止とし、ザックを下ろす。(写真下)
ここは、鞍部で、風の通り道。背中の汗が乾いていく。余りにも居心地が良かったので、結局、20分ちょっと休憩してしまった。 |
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[破風口] |
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破風口を出発すると、次のピーク、前大室への登りとなる。その前大室を越えると、ようやく加入道山が見えてきた。ここも木道の階段が続いている。(写真下)
ちなみに今日の富士山は、雲に隠れ、眺めることは、できなかった。 |
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[加入道山が見えた] |
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13:57、加入道山頂上に到着。
ここで、小休止していたら、後方から先程の団体さん7人に追いつかれた。
団体さんのルートは、道志の湯から大室山往復だったことを知る。ここで、団体さんの一人から、
「今日は、火曜日なので、道志の湯は、定休日ですよ。」
と聞かされ、大ショック!
よりによって、火曜日が定休日だったとは!
....もともと入る予定でなかったので、休館日は、ノーチェックだった。
ショックが大きく、団体さんに先に行ってもらうことに。
道志の湯で、ゆっくり寛ぐことを思い描いていたのだが、その構想は、脆くも崩れてしまった。 |
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[加入道山にて] |
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加入道山から団体さんの後をついていくように下っていく。分岐点を過ぎ、道志側への下山道に入ると、この辺りは、崩壊しやすいという印象を持った。(写真下) |
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[道志の湯に下っていく] |
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15:27、東屋にて団体さんが休憩となったので、先に行かせてもらう。 |
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[東屋を通過(振り返って撮影)] |
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東屋からは、緩い斜面となり、歩き易くなった。快調に下っていく。
15:58、車道に出た。(写真下)
意外にも桜が満開だった。 |
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[車道に出た] |
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右手奥に満開の桜並木が目に入り、撮影する。右奥のピークが加入道山のようだ。(写真下) |
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[右奥は、加入道山] |
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16:10、道志の湯手前にあるトイレ&自販機にて小休止。
ここで、自販機で冷えたコーラを一気飲み。目の前にある道志の湯は、確かに営業していなかった。そんな折、目の前に1台のバスがやってきた。
長又行だった。これは、ラッキー、タクシー代が少し安くなると思い、ザックを背負って、すぐバスに向かう。バス停にて時刻を見たら、16:16発とあった。 |
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[道志の湯バス停にて] |
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「これは、ついていた」と、メンバーと喜びを分かち合う。
この16:16発のバスは、平日のみの運行だったので、本日、山行を実施した甲斐があった。
我々以外、乗客のいないバスだったが、道志中学校前で、中学生が6、7人乗ってきた。よく見ると、男女全員、制服やカバンが新しい。どうやら新一年生のようだ。そのうち、バス停で、1人、ないしは2人が下車していく。その際、運転手に挨拶し、道路に立ったら振り返って、まだバスに乗っている同級生にも挨拶していく。
それが何度も繰り返され、何とも言えない微笑ましい光景を目にした。
帰宅後、道志中学校のサイトを見たら、昨年度で生徒数は、
1年生10名、2年生11名、3年生15名
だった。道志村の中学校は、道志中学校だけだ。ということは、あのバスに乗ってきた生徒が、新1年生の半分ぐらいだったのかもしれない。(後の半分は、道志中学校より東側に住んでいると想定) |
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[長又行きのバス車内にて] |
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終点長又でバスから降り、スマホでタクシーを呼ぶ。幸い、15分後にタクシーは、やってきた。
17:20、旭日丘バス停に到着。御殿場行きのバスを待つが、次のバスは、18:03。やはり、平日は、バスの本数が少ないなと思っていたら、そんなことはなかった。以前と比べてバスの本数自体が激減していたのだ。これもコロナのせいかと、富士を眺めながら、思う。(写真下)
バスは、定刻より7分遅れて到着。こうして帰路についた。
....今日は、神奈川県を一周した気分。 |
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[旭日丘バス停にて] |
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[キクザキイチゲ] |
結局、平日のお蔭で、山中湖までは、行けなくても、途中の長又まで、バスで行くことが出来、大変ラッキーでした。また、帰りのバスでの新一年生の光景も印象的でした。
そんな訳で、登山路以外でも、いろいろと記憶に残る山行となりました。 |
※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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