トップページ山行リスト(日付)>黍殻山・ガタクリ峰_記録20220529


黍殻山・ガタクリ峰
 山行日
2022年5月29日(日)  晴      同行者:「山の会2」メンバー 3名
 コース
平丸(7:40)〜(9:47)平丸分岐〜(10:08)黍殻山(10:37)〜(11:26)棚上ノ丸(11:44)〜(12:17)ガタクリ峰(12:49)〜(13:03)大沢ノ頭(13:07)〜(13:20)水無ノ頭〜(13:47)鞍部(13:55)〜(14:56)松茸山分岐点〜(15:19)水沢橋ゲート(15:21)〜(15:35)奥野隧道〜(16:30)鳥屋
 今回は、自己未踏の山であるガタクリ峰を訪問してきました。久々の丹沢バリルートで、いろいろと新発見ができた山行でした。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 三ヶ木からタクシーに乗車し、平丸バス停にて下車。
 天気は、まずまずで、雨の心配は、なさそうだが、水不足にならないか心配だったので、今日は、ペットボトル4本で、計2,250mlをザックに入れている。
 7:40、東野方面に向かって国道を歩き出す。
[平丸バス停(三ヶ木行き方面に立っていた)]

 久々の平丸からの登りルートということで、道順を間違えてしまい、橋を渡った後、左折してしまった。ちょっと遠回りをして登山道入口に道標を発見。(写真下)
 古い道標だが、これが無いと、初めての訪問の場合、このルートでいいのか、不安になりそうだ。
[登山道に入る]

 登山道に入ってすぐ、後方を歩く他事鉄さんから「ヒル発見!」の声が響く。
 ということで、ヒル対策を実施。私の場合、靴とズボンの間をガムテープでグルグル巻きし、密閉するというシンプルな方法。
 ....いつの間にか、この対策が定着してしまった。
[ヒル対策用の足回り]

 すると、次から次へと、「ヒル発見!」の声が届く。だが、自分では、全く発見できない。何で後方の他事鉄さんが発見できて、自分が発見できないのか。やはり、動体視力が衰えているのだろうか。
 ....老眼改善対策が深刻になってきた。
 その後、ようやく自分でヒルが発見できるようになった。どうも老眼の他、眼球の動きも鈍いようだ。
 ....反射神経も心配になってきた。
[植林帯の登り]

 前方の傾斜が緩くなった。(写真下)
 この後、9:19〜9:32、小休止。ペットボトルにて水分補給。やはり、今回は、暑くて水分がやたらと欲しくなる。
[植林帯の登りが続く]

 9:38、右手の樹林間から富士山の頭の部分がチラッと見えた。望遠にして撮影。
 できれば、裾野を広げた光景が見たいものだ。
[右手に富士山(望遠)]

 9:47、ようやく稜線上の合流点に到着。
 標高が上がり、周囲は、新緑の世界。
[平丸分岐点に到着(振り返って撮影)]

 東海自然歩道を進み、途中の黍殻山頂上分岐点で、山頂方面に進む。
 「分岐点から、こんなに頂上が遠かったっけ?」
 頂上に向かう登り道を歩きながら、そう思った。どうやら歩行ペースが遅くなっているようだ。

 10:08、黍殻山頂上到着。山頂標識は、三角点の横に立っていた。(写真下左)
 相変わらず、頂上には、雨量観測局の機械設備が設置されてあった。(写真下右)
 ここで長めの休憩をとる。早くもペットボトル1本目が空となった。飛んでくる虫が多い中、パンを1つ食べた後、出発する。(10:37)
[黍殻山頂上] [青根雨量観測局の文字有り]

 黍殻山頂上から南西の方へ下っていき、再び東海自然歩道に合流する。
 ガタクリ峰に向かうには、少し行き過ぎているので、ここで、焼山側に戻るように歩いていく。
 10:51、右手に幅広の尾根が続いていた。(写真下) ここが、ガタクリ峰への分岐点と判断し、右折し、尾根筋を下っていく。
[ガタクリ峰へのルート]

 尾根筋に進んでいくと、ここは、見事な新緑となった。ちょうど日が差し込んでいたので、鮮やかな黄緑となり、眺めているだけで、心が和む。
[新緑が眩しい]

 11:12、右手に丹沢三峰の山並みが見えた。右端の高い山は、丹沢山だろう。(写真下)
 久々の遠景で、何枚も撮影してしまった。
[丹沢三峰を望む]

 尾根筋を下っていく途中、少し離れた右前方に小ピークが見えていることに気がついた。立ち止まって地図を取り出し、その小ピークが標高1101mの棚上ノ丸(東丹沢登山詳細図での山名)だと判断。そうだとすれば、本来、あのピークに行かなければならないので、進路方向が、ずれている事に気がついた。GPSを取り出し、現在位置を確認すると、確かに東側に下り過ぎていた。本来は、途中で尾根筋から離れ、南東方向に下らなければ、ならなかったのだ。
 そこで、南西方向へ水平にトラバースしていく。(写真下)
[ルートを間違えた後、南西方向へトラバースしていく]

 トラバースしていくと、経路に当たった。本来は、この経路を歩くはずだったのが、分岐点を見落としたようだ。
 経路を辿り、鞍部を通過後、緩い登りを進んだら、その先が棚上ノ丸頂上だった。(写真下)
 周囲は、樹林で、展望はゼロ。だが、陽が差し込んで、新緑が鮮やかだ。よく見るとモミジ系の新緑だ。それゆえ、他の新緑より、一層映えるのだろう。
 ここで小休止。2本目のペットボトルを開けて一口飲む。
[棚上ノ丸]

 棚上ノ丸から東にのびている尾根を一気に下っていく。
 新緑の自然林を下っていくのは、気分爽快。途中、左手に植林帯を見たが、鞍部まで行くと、再び、自然林となった。
[ガタクリ峰に向かって下っていく]

 鞍部から登り返すと、ピークに到着。(12:17) ここが、ガタクリ峰だった。(写真下)
 ここも棚上ノ頭と同様、自然林に囲まれ、全く視界が広がらない。
 木陰を探し、小休止。ランチタイムとした。

 このガタクリ峰、標高は低い(860m)のだが、90年代から山と高原地図「丹沢」に山名が載っている山で、いつかは行ってみたいと思っていたのだが、いつの間にか何十年と経ってしまった。そんな訳で、今回の初登頂は、ちょっと感慨深い。
 この頂上光景は、おそらく30年前に訪れたとしても、同じだっただろう。そのように思えるほど、この頂上は、時間が停止しているように思えた。
 ....それとも30年前は、もっとスズタケが密集していたか?
[ガタクリ峰]

 12:49、ガタクリ峰を出発し、東へと下っていく。
 今までの尾根筋と違って、極端なヤセ尾根となった。左右に木があるので、遠くからだとヤセ尾根に見えないのだが、近づくと緊張感が湧いてくる。 
[ヤセ尾根が続く]

 鞍部を登り返し、小ピークに到着。ここが、大沢ノ頭(東丹沢登山詳細図での山名)だ。頂上は、広場のようになっていた。
 樹林は、続いており、ここも展望が、きかない。
[大沢ノ頭]

 大沢ノ頭を下り、再び登り返したのが、水無ノ頭(東丹沢登山詳細図での山名)(813m峰)だ。ここは、狭い頂上だった。
 今までと同様、山頂と言えども、樹林帯で眺めがよくない。
[水無ノ頭(振り返って撮影)]

 水無ノ頭からの下りは、自然林の急斜面が続く。その急斜面が終わると、植林帯に変わった。
 やれやれと植林帯を下っていき、鞍部に到着。(13:47) (写真下)
 驚いたことに鞍部には、なんと林道が走っていた。(地図には、全く載っていない林道だった)
 よく見ると、林道は、右手(南方面)の奥野林道側から入り、左手(北方面)の水無ノ頭の斜面へと水平に続いていた。また、それ以外に別の林道が、今から向かう東側の702m峰(高指峰:東丹沢登山詳細図での山名)の方に、この鞍部から分岐していた。
 林道の端にて、腰を下ろし、小休止とする。
[鞍部は、林道が横切っていた]

 鞍部を出発し、目の前の分岐した林道(東側の702m峰(高指峰)方面)を登っていく。
 案の定、進んでいくと、東への稜線に並行して続いているのが分かった。
[林道を進む]

 道幅が広く、歩き易いので、このまま林道を歩くことにした。
[林道は、東へ延びている]

 高指峰の南側斜面を崩して、西から東へと林道が続いていた。ということで、左手の一番高い地点が高指峰かなと思いながら、林道を東へ進んでいく。(写真下)

 すると、高指峰を過ぎた先で、林道は、終了し、その先は、細い経路となっていた。その経路を辿っていくと、高指峰から低くなっていく稜線と鞍部にて合流した。ここからは、東に続く稜線沿いに進んでいく。
[林道を進んでいく]

 高指峰から続いている稜線を辿っていくと、やがて、植林帯の急斜面の下りとなった。(写真下)
 ここで、一気に高度を下げていく。
[植林帯の急斜面を下っていく]

 ふと、右手の樹林の間から隣の稜線を眺める。
 2つのピークが目に入る。普段、見かけない方向からのアングルだと、山座同定は、やはり難しい。後で調べたら、本間ノ頭、無名ノ頭の2ピークだった。
[本間ノ頭を望む]

 尾根筋を下っていくと、突然、前方に林道が現れた。(写真下)
 「これは、どういう事?」
 意外な光景にしばし唖然。
 正面には、重機が見える。まだ整地されていない林道を進んでいくと、重機の所で、右への急カーブの下り坂となり、すぐ下に奥野林道が見えた。この新しい林道を下っていく。

 14:37、奥野林道(舗装路)に合流。ここで、足回りのヒルチェック。ガムテープを剥がしてみたら、
 「お〜、やっぱり」
と、5匹のヒルを発見。そのうち、4匹は、ガムテープの粘着面に貼りついていた。この粘着エリアを乗り越えれば、ソックスに到達できたのだが、ヒルにとっては残念な事だった。
 ....今回も、根性のあるヒルは見られなかった。
 ということで、被弾箇所無しで、ホッとする。
 ちなみにこれらのヒルは、平丸からの登りにて、取り付かれたと推察。
[尾根筋の最後も林道工事中だった]

 奥野林道を進むとすぐに松茸山への分岐点に到着。
 今年初め、松茸山に登った時、見かけた案内板が、ここにも立っていた。(写真下)
[松茸山分岐点にて]

 舗装路の奥野林道を下っていくが、路面が硬く、段々と足の裏が痛くなってくる。
 15:19、水沢橋ゲートに到着。ここで、ペットボトル3本目がカラとなった。その後、上り坂となり、ペースダウン。

 ようやく登り切ったと思った所で、奥野隧道入口に到着。(15:35) (写真下)
 トンネル内は、涼しい風が吹き、ここから出たくない心境となった。
[奥野隧道を通過]

 冷えたサイダーが飲みたいと、同行メンバーが呟く。偶然にも全く同じことを考えていた。やはり、このコンディションだと、冷えた炭酸水が欲しくなるようだ。ザックの中には、もう1本ペットボトルが入っているが、常温の水だ。それより、今は、冷えた炭酸水が欲しい。
 民家が見えてくれば、店が見つかる筈と思っていたが、なかなか店に辿りつけない。

 16:06、ようやく左手に商店を発見。(写真下)
 すぐに自販機が目に入った。ということで、冷えたサイダーにありつけた。一息ついた所で、スマホを取り出し、Googleマップをアクセス。鳥屋のバス停をタップし、次のバスは、16:41発と分かった。まだ時間があるので、この自販機の前にあるベンチに腰掛け、まったりと過ごす。
[自販機のある店の前で小休止]

 商店を16:26、出発し、鳥屋バス停には、16:30到着。バス停などを撮影していたら、1時間に1本のバスゆえ、他の乗客も集まってきた。
 16:41、橋本駅北口行きバスは、定刻通りにやってきた。
 [鳥屋に到着]


 今回は、ガタクリ峰初訪問に感無量でしたが、このエリアでも、林道が続々と作られていることに驚いてしまいました。丹沢にて現在、存在している林道を全部、地図に載せたら、どんな地図になるのか知りたいものです。
 同行者の皆さん、お疲れ様でした。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。