トップページ山行リスト(日付)>小倉山_記録20220618


小倉山
 山行日
2022年6月18日(土) 曇       同行者:「山の会2」メンバー 3名
 コース
湘南小学校前(9:07)〜(9:14)林道入口〜<小倉山林道>〜(10:40)引返点〜<小倉山林道>〜(11:00)小倉山分岐点(11:09)〜(11:20)313m峰〜(11:31)小倉山最高地点(11:49)〜(11:55)313m峰〜(12:05)小倉山分岐点〜<小倉山林道>〜(12:45)林道入口
 昨年3月、丹沢の北東端に位置する小倉山が掘削され、頂上が消えているとの情報を得ましたので、今回、実際に小倉山に行ってきました。
 事前調査によると、北側からの登山ルートは、通行止めになっていることが分かりましたので、今回は、南側の林道からアプローチしました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 橋本駅南口バス乗り場から田名バスターミナル行き8:35発のバスに乗車。ちなみに南口のバス乗り場は、初めてだった。(いつもの三ヶ木行きは、反対側の北口バス乗り場だ。)
 バスは、相模川を小倉橋で渡り、県道511号太井上依知線にて相模川右岸を南下していく。

 9:00、湘南小学校前にて下車。
 この湘南という名前に、ちょっと驚いた(湘南小学校のWebサイトに経緯が書かれてある)が、それよりも小学校として、違和感があったのは、小学校の場所だ。普通、小学校というと、住宅地に囲まれているイメージが湧くのだが、ここは、相模川と山に挟まれた土地に1本の県道が走っているだけで、周囲に住宅地が全く見られなかった。
 9:07、小学校前を出発する。
[湘南小学校前バス停にて下車]

 南へ県道を歩いていくと、右手に林道入口が見えた。(写真下)
 やたらと「通行止」「駐車禁止」の文字が目立つ。この林道は、マウンテンバイクなどの自転車も通行禁止との事。但し、歩行は禁止されていない。
 9:15、林道に入っていく。
[林道入口]

 林道は、樹林帯の中へと続いている。樹林の緑色以外は、林道だけのような世界だった。左右の林を眺めていたら、サワグルミの実がぶら下がっているのを発見。また、マタタビの木が目立っていた。
[林道を進む]

 突如、林道右手の視界が広がる。単調な林道歩きに飽きてきた頃だったので、思わず、眺め入る。右奥に高層ビルが立ち並んでいる。橋本あたりだろう。(写真下)
[東側の光景が広がる]

 送電線の標柱を見る。(写真下) キャタピラー上溝線12号と記されている。
 地理院地図と照らし合わせて現在位置を確認。

 帰宅後、送電線名に「キャタピラー」という会社名が付いているのは珍しいと思い、調べてみたら、現在、キャタピラーという名がつく工場は、既に閉鎖し、その跡地は、別の会社が取得して、物流施設になったようだ。そのため、送電線名は、既に名称変更されてる事もわかった。だが、現地の標識は、(写真下)のように昔のままだった。
 ....実は、送電線名が、ちょっとややこしい状況になっていた。調べれば調べるほど、謎が深まる。
[送電鉄塔を確認]

 林道幅が広がって、歩き易い道となった。
 だが、樹林が濃く、先程のような遠景を見渡すような場所は、出てこない。
[林道を進む]

 地理院地図を見ながら、右手が山の斜面になる箇所を探しながら進んでいく。(写真下) 右手に斜面が現れると、そこが小倉山への取付く分岐点となっているのだ。
 しかし、そこそこ歩いたにもかかわらず、一向に右手に山の斜面が現れないので、GPSを取り出し、現在位置を確認すると、
 「大きく行き過ぎている!」
事が判明。早い話が、右手に山の斜面が現れる場所を探し始めた時には、すでにそのポイントを過ぎていたのだ。
 という事で林道を引き返す。(10:40)
 だが、悪い事は、重なるもので、今までの林道歩きにて、ヒルは出てこなかったが、引き返す地点辺りでヒルの巣窟に当たったらしく、足下にヒル攻撃を受ける。
[林道を進む]

 11:00、引き返して、小倉山取付き点に到着。(写真下) GPSで確認し、この樹林帯の奥が小倉山のルートだと判断。ここで、ヒルチェックした後、小倉山への尾根筋に入る。
[小倉山取付き点にて]

 樹林帯の中に細い経路があった。
 また、この経路を登っていく時にヒルを発見し、「いやだな〜」と思いながら、前進。(写真下)
 この後、時々立ち止まっては、足下をチェック。
[細い経路あり]

 地理院地図上の313m峰に登ったら、道標が立っていた。(写真下)
 左は、「展望台」と読めたので、ちょっと進んでみたが、樹林帯が続くだけで、展望がきくような場所は、全く見当たらなかった。
 ということで引き返し、道標の右側に記載されてあった「小倉山山頂」に向かう。
[道標を発見]

 313m峰から急下降(固定ロープあり)した後、緩やかな登りとなった。(写真下)
 やがて、左手に針金の柵が現れ、左側斜面は、立入禁止の札が付いていた。針金の柵沿いに進んでいく。
[尾根筋を進む]

 11:31、前方にも立入禁止の札と柵が出て、この先、小倉山方面には、進めないようになっていた。(写真下) GPSで現在位置を確認すると、ここは、小倉山頂上(標高327m)から約220m手前の等高線310mを越えたあたりだと分かった。
 「ここで、おしまい?」
と思ったが、取りあえず、小休止とした。
[行き止まりとなった]

 立入禁止の先を眺めると、植林帯の奥には、造成されたような平らな台地が見える。どうやら、この先は、採石場として、すでに掘削されてしまったようだ。
[前方を望遠で撮影]

 前方の立入禁止の柵が、右手に延びていたので、柵沿いに進み、小高いピークに向かう。
 すると、ピークにあった木の幹に「小倉山」のプレートを発見。(写真下)
 どうやら、オリジナルのピークが削られてしまい、ここが、現時点での小倉山最高地点だと思えた。地理院地図上では、標高320mまでは、達していないようなので、当初の頂上(327m)からは、いくぶん低いようだ。
[右手のピークにて発見]
 11:49、来た道を引き返す。(写真下)
[来た道を引き返す]

 12:05、林道に合流した。特に休まず、そのまま林道を歩いていく。
 
 12:31、来るときに橋本方面を眺めた地点を通過する。(写真下)
 結果的にここが、本日唯一の展望地だった。 
[林道を戻る]

 12:44、前方にゲートが見えてきた。その手前には、木が林道側に倒れている。これを見て、来るとき、全く車は、入っていないなと思ったのだ。
[ゲートが見えてきた]

 12:45、ゲートを通過し、コンクリートの上で、ヒルチェックを実施。左足にヒル3匹、右足に2匹発見。だが、特に被弾せず。靴を履き、ヒルチェックを終了したら、ちょうど、そのタイミングで、バスが目の前を通過。すぐに同行メンバーの他事鉄さんが手を挙げる。すると、バスが停車した。急いで、ザックを背負い、バスに乗車。実に絶妙なタイミングだった。乗車後、他事鉄さんに確認したら、このエリアが自由乗降区間だと知っていたとの事。
 実は、このバス、1日3本しか走っていない路線バスで、湘南小学校前12:50の次は、16:45だった。そんな訳で、自分としては完全にノーマークで、バスに乗って帰るには小倉橋まで歩かないとだめだと、ハナから思っていたので、とてもラッキーだった。
 [ゲート前に到着(振り返って撮影)]


 帰宅後、いろいろと調べましたら、やはり、小倉山の山頂(327m)は、削られており、山容が造成地のように変わっておりました。今回、小倉山のプレートがあった場所も、何年後かに掘削されてしまうかもしれません。 



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。