トップページ山行リスト(日付)>大界木山・白石峠_記録20221015


大界木山・白石峠
 山行日
2022年10月15日(土) 曇       同行者:「山の会2」メンバー 4名
 コース
道の駅どうし(8:13)〜(8:43)道志の森キャンプ場(9:00)〜(9:44)城ヶ尾峠登り口〜(10:22)城ヶ尾峠(10:29)〜(10:58)大界木山(11:09)〜(12:01)モロクボ沢ノ頭(12:29)〜(12:54)バン木ノ頭(12:58)〜(13:12)シャカグチ丸(13:19)〜(14:02)水晶沢ノ頭(14:28)〜(14:46)白石峠〜(14:59)道志分岐点(15:01)〜(15:15)白石峠(15:24)〜(16:21)白石の滝〜(17:49)用木沢出合〜(18:28)西丹沢ビジターセンター
 前回、甲相国境尾根を城ヶ尾峠から西に向かいましたが、今回は、東に向かいました。途中の大界木山は、13年振りの訪問となりました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今回も城ヶ尾山・菰釣山山行と同様、サポートの車を出して戴き、山北駅を出発し、8:00に道の駅どうしに到着。(写真下)
 上空は、曇り空で、そんなに明るくないことから、ちょっと天気が不安な状況。降らないでくれと祈りながら、支度を整え、3人で、8:13出発。
[道の駅どうしを出発]

 道の駅から、道志の森キャンプ場に向かう。まだ土曜の朝だというのにキャンパーの車が続々とやってきて、我々を追い越していく。昨今のキャンプ熱が相当高まっているのが分かる。
 落合橋を渡り、キャンプ場管理棟の先、トイレのある場所で小休止。
 その後、同じようにサポートの車で旭日丘から到着した、残りのメンバー2人とキャンプ場最奥端にて合流し、5人グループとして出発準備を行なう。
[落合橋を渡る]

 9:00にキャンプ場最奥端を出発。
 前回と同じように東沢林道を進んでいく。(写真下)
[キャンプ場を出発し、林道を進む]

 9:44、城ヶ尾峠登り口に到着。(写真下)
 それにしても、前回の城ヶ尾山・菰釣山山行から1か月以上経っているのに、全く同じようなガスの中というのは、偶然にしては、出来過ぎている。
 目立たない城ヶ尾峠登り口の標柱(赤矢印)を確認した後、林道から外れ、登山道に入る。
[城ヶ尾峠登り口]

 城ヶ尾山頂上に続く尾根筋を登っていくが、途中で左に巻くように進んでいく。
 やがて、左が急斜面となっている、ロープのあるトラバースを過ぎると、すぐに下りとなる。ここにも固定ロープが設置されてある。(写真下)
 小沢に下っていき、その後、対岸を登っていく。
[小沢に下っていく]

 小沢を越えた後も、登山道は、城ヶ尾山の方に向かわず、左へトラバースしていく。
[城ヶ尾山斜面をトラバース]

 10:22、ほぼ水平に進んで、城ヶ尾峠に到着。
 今回も、前回と同じようにベンチの上は濡れていて、座ることはできなかった。
 ここから東海自然歩道となっている甲相国境尾根のルートを前回は、西に向かったが、今回は、東に向かう。
[城ヶ尾峠にて]

 ガスが漂う中、静かな縦走路を歩む。なかなか幽邃な世界だ。(写真下)
[城ヶ尾峠から尾根を行く]

 10:45、左手に浦安峠の分岐路を見る。横浜市水道局の立派な道標が立っていた。(写真下左)
 「ここが浦安峠の分岐点?」
と、スズタケが消えてしまった光景にビックリ。過去の光景を知っている他事鉄さんも
 「スズタケが消えてしまった!」
と仰天。
 帰宅後、2009年に訪れた時の画像を見ると、分岐点から浦安峠へのルートは、スズタケに挟まれた路だった。(写真下右) だが、今では、スズタケの姿は、全く見られなかった。
 前回の城ヶ尾山に向かう時もそうだったが、やはり、あちこちで、スズタケが縮退しているのは、間違いないようだ。
[浦安峠への分岐点(振り返って撮影)] [2009年6月にて(浦安峠方向を撮影)]

 10:58、大界木山頂上に到着。ここで小休止。頂上と言っても樹林帯で視界は遮られ、展望は期待できない。ボロボロになった山頂標識に見覚えがあった。(写真下左)
  帰宅後、調べてみたら、同じような画像を見つけた。(写真下右) これも2009年の画像だ。スズタケが消え、山頂標識の経年変化が13年の年月を物語っている。 
[大界木山頂上標識] [2009年6月での大界木山頂上標識]

 11:47、白ザレのヤセ尾根を通過する。
 ちょっと足を滑らすと危険なエリアだ。
[尾根が細くなる]

 11:54、ここまで、アップダウンがいくつも現れたが、地図で確認すると、この先の登りが高度差60mぐらいのモロクボ沢ノ頭への登りだと分かった。左右の遠景が見えれば、まだ気が晴れるのだが、今日はガスで全く見えない。黙々と登っていく。(写真下)
[モロクボ沢ノ頭への登り]

 12:01、モロクボ沢ノ頭に到着。ここから東海自然歩道は、複数ルートとなり、甲相国境尾根方面も畦ヶ丸方面も東海自然歩道となっている。
 ピークと言いながら、平らな樹林帯小広場という感じで、ピークという印象は、薄い。ベンチがあり、ここでランチタイムとした。(写真下)
[モロクボ沢ノ頭にて]

 ランチタイム終了後、12:29、モロクボ沢ノ頭を出発し、12:54、バン木ノ頭を通過。
 高度差30mぐらいのアップダウンが続いていたが、この先も地図を見る限り、まだ続いている。ちょっと右膝が心配になってきた。(幸いにも今のところ、サポーターのお蔭か、痛みは、発していない)
 13:10、また高度差30mぐらいの登りとなる。(写真下)
 これを登り切ると、シャガクチ丸のようだ。
[アップダウンは続く]

 13:12、シャガクチ丸(1191m)に到着。(写真下)
 相変わらずガスの中だが、幸いにも雨が降るようには見えない。
 ここで、右膝のためにストックを1本取り出し、下りに備える。
[シャカグチ丸に到着]

 シャガクチ丸を過ぎると、アップダウンもだいぶ緩やかになってきた。
[歩き易い尾根歩き]

 水晶沢ノ頭への登りと思っていたら、一つ手前のピークだった。
 ガッカリしながら下っていき、鞍部に差しかかると、右手の光景がチラリと見えた。(写真下)
 山腹しか見えていないが、檜洞丸方面の稜線だろうか。
 やがて登り返すが、今度こそが水晶沢ノ頭への登りのようだ。
[右手に少し視界が広がった]

 水晶沢ノ頭への登りは、地図の表記の通り、比較的緩やかだった。(写真下)
 だが、標高が上がってきたせいか、ガスがここにきて濃くなった感じだ。
 雨が降らないかとドキドキしながら登っていく。
[水晶沢ノ頭へ]

 14:02、水晶沢ノ頭(1278m)に到着。(写真下)
 右手には保護柵が続き、スズタケと自然林。保護柵の中のスズタケは健在だ。左手は、植林帯が広がっている。だが、ここも今までのピークと同様、ガスが切れていたとしても遠景は見えないピークだ。
 ここで、小休止した後のコースタイム(白石峠〜道志村分岐点往復を含める)を考えると、17:05の西丹沢発のバスに乗れるかどうか、微妙なタイミングだった。このため、キッパリと諦めようと、ここでゆっくりと休憩することにした。
 ....19:00の最終バス決定。
[水晶沢ノ頭にて]

 14:29、水晶沢ノ頭を出発。
 右手には、植生保護柵が続いている。保護柵の中のスズタケは、密集していて、柵の外は、全くないことを見せつけられると、これは、やはりシカの食害が原因かと思ってしまう。また、過去を知っていないと、スズタケが繁っている箇所だけを保護柵で囲ったと思われないかを危惧してしまう。(写真下)
[保護柵の中は、ササが密集]

 木の階段・木道が現れた。不思議と思ったのは、ひっくり返して設置されている木道があることだ。
 たぶん、通常に設置すると、傾斜があって滑りやすいから危険と判断されたのではないかと推察。だが、ひっくり返したためにネジがいくつも飛び出ているので、これは、これで危険ではないかと思ってしまう。
[ひっくり返された木道が現れる]

 白石峠に向かう途中、少し明るくなってきた。
 ガスが弱まり、西日が差してきたようだ。
ちょっと感じのいい光景になっていた。(写真下)
[なかなか趣きのある尾根歩き]

 14:46、白石峠に到着。
 ここでザックを置き、他事鉄さんと私で道志村分岐点まで往復することに。
 ここで、もう1本ストックを取り出し、ダブルストックとする。
[白石峠に到着]

 白石峠を出発すると、空身となったので足取りが軽い。(写真下) だが、今まで以上の急登が続き、息切れし始めた。足下ばかりを見るようになると、白石峠のいわれとなる大理石が目に入るようになった。
 途中、以前の道志村分岐点を左に見る。崩壊しているようで、分岐には通行止めのロープが張られてあった。
[道志村分岐に向かう]

 14:59、道志村分岐点に到着。(写真下)
 これで、今年4月、大室山・加入道山から道志村に下山したルートと、今回の歩行ルートがつながった。道標を撮影後、白石峠に戻る。
[道志村の分岐点に到着]

 15:15、再び白石峠に戻り、小休止した後、15:24、白石峠を出発する。
 だが、ここからの下りが大誤算。登山道がボロボロの状態だった。整備されているとは、言い難く、歩き難いこと、この上なし。また、木の階段は、滑り易く、ハラハラしながら下っていく。
 そんな訳で、予想以上にこの下りに時間がかかってしまった。だが、緑の自然林は、瑞々しく目を見張るものがあった。(写真下)
[白石沢に向かって下っていく]

 16:03、白石沢に水が現れる。この辺りから、少し歩き易くなってきた。(写真下)
[白石沢の源流付近]

 16:21、白石の滝の滝見場所を通過。以前と比べて、手前の木々が育ち、滝がますます見えなくなったような気がする。
[白石の滝を振り返る(振り返って撮影)]

 登山道は、白石沢沿いから、東側のザレノ沢沿いに移り、下っていく。
 この先、沢沿いを下っていくのだが、木橋が何ヶ所か流されており、渡渉点を探しながら歩いたため、ここでも予想以上に時間がかかってしまった。
[木橋が流されていた]

 沢沿いを下り続け、薄暗くなったところで、ようやく林道に出た。ここで小休止とする。
 ライトを取り出し、17:26、出発するが、この時は、完全に陽が沈んでいた。
 17:49、用木沢出合を通過。
 やがて、右手にキャンプ場が続くようになるが、どこのキャンプ場も大勢のキャンパーが目につく。道志の森キャンプ場と同様、まさに世の中がキャンプブームであることを思い知らされた。
 途中のキャンプ場で小休止したりして、時間調整しながら歩き、西丹沢ビジターセンターには、18:28、到着。19:00発の新松田駅行きのバスを待った。
 [西丹沢ビジターセンターに到着]


 上述の通り、久々の大界木山付近は、スズタケが縮退し、ビックリです。ここまで変わるかと思うほどの変わり様でした。
 また、今回の核心部は、白石峠からの下りでした。ここは、荒れた登山道が続いたため、時間がかかってしまい、予定よりも早いタイミングで、日没となってしまいました。
 同行者の皆様、大変お世話になりました。また、有難うございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。