トップページ山行リスト(日付)>寿岳_記録20230128


寿岳(三角沢ノ頭)
 山行日
2023年1月28日(土) 晴時々曇    同行者:「山の会2」メンバー 3名
 コース
大倉(7:20)〜(8:20)見晴茶屋(8:24)〜(9:05)駒止茶屋〜(9:30)堀山の家〜(10:28)花立山荘(10:44)〜(10:55)花立〜(11:32)塔ノ岳(12:00)〜(12:32)日高(12:35)〜(13:17)寿岳(13:27)〜(14:08)日高〜(14:42)塔ノ岳(15:01)〜(15:24)花立〜(15:36)花立山荘〜(16:56)堀山の家〜(17:44)駒止茶屋〜(18:33)見晴茶屋(18:44)〜(19:47)大倉
 今回は、個人的には16年ぶりとなる寿岳(三角沢ノ頭)を訪問してきました。たまたま前日に降雪があり、予想外の雪景色を味わうことができました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 渋沢駅を出て、表丹沢方面を眺めると、ちょうど朝日が当たり、赤く染まっている稜線には、雪がついているのが分かる。これは、楽しみだと撮影。(写真下左) 
 7:00前に同行メンバー(MMOさん、MCTさん、他事鉄さん)と改札口で集合し、バス乗り場に向かうが、7:02発の大倉行は、長蛇の列。なんと駅の階段入口を通り過ぎ、トイレの方まで続いていた。こんなに長い列を見たのは、初めてだ。(写真下右)
 ということで、我々は、タクシーで向かうこととした。

[表尾根に朝日が当たっていた] [大倉行きバスには長蛇の列]

 7:12、大倉に到着。GPSをONし、登山届を書いていたら、ちょうど7:02発のバスが到着し、大勢の登山者が降りてきた。ということで、急いで出発。(7:20)
[レストハウスに朝日が当たる]

 大倉を出発すると、路面が一部凍結していて、いきなり転倒するところだった。凍結していない箇所を選びながら進んでいく。すると、左の畑には一面、雪が積もっていることに気がつく。大倉での雪景色は、初めて見る光景だ。(写真下)
[畑に雪が積もっていた]

 7:51、観音茶屋にて小休止。前後に登山者が多い。ここで、中に着ていたダウン上着を脱ぐ。登山道は、完全に雪道と化していた。
[観音茶屋にて]

 見晴茶屋で小休止していると、後方からどんどん登山者がやってきた。ものすごい人気ルートだと再認識。(渋沢駅バス乗り場で並んでいた登山者の殆どが大倉尾根なのだろう)
 9:00、駒止茶屋手前の階段を登る。(写真下)
[雪道を登っていく(振り返って撮影)]

 堀山の家を過ぎ、左手に頭が真っ白となっている富士山が見えた。富士山にも雪が積もったようだ。その手前に檜岳山稜(檜岳、伊勢沢ノ頭)が見えているが、やはり白くなっている。(写真下)
[富士山を眺める]

 花立山荘で、軽アイゼン(6本爪)を装着。このところ、チェーンスパイクばかりだったので、久々の軽アイゼンは、装着に時間がかかってしまった。
 10:55、花立を通過。(写真下左)
 左手を見ると、富士山の前に雲が現れ、早くも富士山の頭が見えなくなっていた。(写真下右)
[花立を通過] [富士山の前に雲]

 11:04、金冷シを通過。だが、この先でMMOさんの両足が攣るというトラブルが発生。少し様子を見た後、本人からは、歩けない程の重症ではなく、自力歩行は可能とのコメント。だが、大事をとって、MMOさんは、ここで引き返すことに。そんな訳で、ここからは、3人での山行となった。 
[金冷シを通過]

 11:32、塔ノ岳到着。
 頂上には、40人ぐらいの登山者が休憩中。山頂標識の温度計は、6℃で、風もなく、それほど寒くはない。ここでランチタイムとした。
 富士山は、残念ながら手前の雲のため、相変わらず白い頭の部分が完全に隠れていた。
[塔ノ岳頂上]

 12:00、塔ノ岳を出発。
 途中、すれ違う登山者が多い。こんなに丹沢山方面に人が入っているとは、予想外だった。すれ違った男性の一人にどちらから来られたのか尋ねてみたら、みやま山荘のカレーライスを食べるために朝、大倉尾根を出て、丹沢山まで行ってきましたとのこと。
 ....なかなかユニークな理由だった。

 12:32、日高到着。(写真下)
 ここで右折し、今回の目的地である寿岳に向かうため、東の尾根筋に入っていく。
[日高にて]

 なんと、日高から寿岳へのルートに入ると、雪上に踏跡があった。どう見ても、今日、歩いた踏跡だ。ということで、踏跡を追うようにして下っていく。(写真下)
 遥か下に寿岳が見えた。日高と寿岳って、こんなに標高差があるのかとビックリ。
 ....地図上で、頂上の標高を比べると、130mの高度差。但し、途中には、鞍部あり。
[踏跡があった]

 木のない尾根の急斜面を下る。やわらかい雪が積もっていて、滑りやすい。ここが本日の核心部だった。慎重に下っていく。(写真下)
[木のない尾根の下り(振り返って撮影)]

 12:54、そろそろ鞍部かなと思ったところで単独男性とすれ違った。確認したら、やはり、踏跡のご本人だった。寿岳を訪問してきましたとのこと。「お気をつけて」と別れる。
 13:08、鞍部を通過。(写真下)
 踏跡は、北側斜面を水平に進んでいたが、遠回りになると思い、我々は途中から右手の尾根筋に上がり、尾根の背を進んでいく。
[鞍部に到着]

 13:17、寿岳頂上に到着。
 ここには、「寿」の文字が灰色で書かれた岩を見つけた。よく見ると、それ以外に「かながわ百名山」と書かれてある。(写真下左)
 帰宅後、16年前に訪問した時の頂上画像を見てみた。(写真下右)
 すると、「寿」と書かれた岩は、16年前に「寿岳」と書かれた岩と同一であることが分かった。どうやら、黒文字の「寿岳」が薄くなり、その上に灰色で「寿」の字をなぞったようだ。また、16年前、立っていた道標(但し、既に文字を読み取ることは困難)は、現在、逆さまになって「寿」と書かれた岩の下に置かれていた。
 ....やはり、16年という年月は、長い。
[寿岳頂上にて] [16年前の寿岳頂上]

 寿岳の頂上から少し塔ノ岳寄りに進み、急斜面の上に出た。
 そこからは、普段、見かけない方角からの塔ノ岳が望めた。(写真下)
[塔ノ岳を眺める]

 13:27、寿岳頂上を出発して、日高に向かう。
 目の前には、見上げるように聳え立つ日高が見えてきた。その標高が高く感じられ、ちょっと気合を入れ直す。(写真下)
[寿岳から鞍部に下っていく]

 鞍部のほんの少し手前で、再び塔ノ岳寄りに進み、展望地に寄り道する。
 ここからも塔ノ岳を撮影。(写真下)
 この光景は、見覚えがあり、16年前にも撮影したことを思い出した。
[塔ノ岳方面の眺望]

 新大日方面を望む。手前が樹木のない斜面なのは、16年前と変わっていなかった。
[新大日方面の眺望]

 鞍部から登り返す。雪がやわらかく、歩きにくい。一歩一歩ゆっくりと登っていく。
 ....鞍部から日高までの標高差約160m。
[一直線の登り(振り返って撮影)]

 木のない尾根を登っていく。登りとは言え、やはりスリル感があった。
[木のない尾根を登る(振り返って撮影)]

 振り返ると、寿岳のピークが見下ろせ、その奥には、大山のピークも見えていた。(写真下) 結構、寿岳まで距離があったな〜というのが率直な感想。
 ....北側から怪しい雲がゆっくりと移動中。
[寿岳を振り返る]

 スズタケの中の経路を進み、日高に近づいてきた。(写真下)
 先ほどまで、陽が差し込んでいたのだが、ここにきて、上空の天気が怪しくなってきた。
[日高に戻ってきた(振り返って撮影)]

 14:08、日高に到着。
 塔ノ岳に進んでいく。ふと右手を見ると、檜洞丸方面は、雪が降っているようだった。(写真下)
[檜洞丸方面は、雪が降っているようだ]

 14:26、日高と塔ノ岳の鞍部を通過。登山道の雪は、人の往来が多いためか、だいぶ解け始めていた。
[鞍部を通過]

 14:42、塔ノ岳頂上に戻ってきた。だが、行きと違って頂上に人影は、見えない。(写真下左)
 頂上標識の横に置かれたアヒルの雪ダルマが目に入る。(写真下右)
 それほど、寒さを感じていなかったが、山頂標識に掛かっている温度計は、マイナス4℃を指していた。
[塔ノ岳頂上] [アヒルの雪ダルマ]

 先ほど、檜洞丸方面は雪が降っているような状況だったが、同じような雲がどんどん北側から流れて来ているようだ。上空は、黒い雲に覆われ、パラパラと雪が降り始めた。
 途中リタイアのMMOさんからのメッセージをスマホで確認。ゆっくりと途中の山小屋に立ち寄りながら下山中であったが、すでに見晴茶屋に到達していた。こちらは、まだ塔ノ岳ということで、先に下山して下さいと送信。
 ....離れ離れになっても連絡できるなんて、便利な世の中になったものだとつくづく思う。
 15:01、頂上を出発する。
[北からの黒い雲が上空を覆う]

 15:27、花立から下っていく途中、北側から怪しい雲がやってきているのを見る。(写真下) だが、よく見ていると、雲は、南側に進んでいないようだ。そんな訳で、どうにか秦野盆地の方は、天気が持ちそうな感じだった。
[北から雪雲がやってくる]

 堀山の家の前で小休止。ここで、ザックカバーや耳当てを外す。
 16:58、出発。この分だと、駒止茶屋に着く頃には真っ暗になると思えた。
[堀山の家を出発]

 陽が落ちると、ライトだけでは、滑りやすい箇所がよくわからなくなり、超スローな歩行となった。また、見晴茶屋で小休止したりして、時間を費やす。
 19:47、大倉に到着。19:38発のバスが行ってしまった後で、次のバスは、20:39。ちょっと待ち時間が長いので、タクシーを呼んで駅に向かうことにした。
 [大倉バス停に到着]


 前日の降雪で、大倉尾根の登山口から雪景色というのは、初めての経験でした。お蔭で、景色が新鮮で、楽しく登ることができました。
 御同行の皆様、有難うございました。

 寿岳は、冒頭のように16年ぶりの訪問でしたが、山頂標識以外、全く変わっていないように見えました。特に塔ノ岳方面の光景は、春と冬の違いは、ありましたが、変わっておらず、懐かしさを覚えました。
 一方、塔ノ岳からの下山に時間がかかってしまったのは、大いに反省すべき点でした。
 ....右膝が痛くないのに4時間50分も掛かっていて超ビックリ。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。