トップページ山行リスト(日付)>犬越路・檜洞丸_記録20230223


犬越路・檜洞丸
 山行日
2023年2月23日(火) 晴後曇       同行者:「山の会2」メンバー 1名
 コース
西丹沢ビジターセンター(8:51)〜(9:01)つつじ新道入口〜(9:19)用木沢出合(9:23)〜(10:48)犬越路(11:03)〜(11:59)小コウゲ(12:02)〜(13:11)大コウゲ〜(13:16)ベンチ(13:37)〜(13:42)熊笹ノ峰(13:55)〜(14:40)檜洞丸(14:50)〜(16:23)展望台(16:41)〜(17:36)ゴーラ沢出合(17:41)〜(18:24)つつじ新道入口(18:28)〜(18:35)西丹沢ビジターセンター
 今回は、大コウゲ・小コウゲを訪問する目的で、「山の会2」メンバーの他事鉄さんと檜洞丸に行ってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 新松田駅7:25発のバスに乗車し、8:38、西丹沢ビジターセンターに到着。GPSをONし、登山届を提出したり、首掛袋をザックに収納したりして、いざ出発。(8:51) だが、周囲を見たら、バスの乗客は、殆ど出発していて、登山者は、2名しか残っていなかった。
[西丹沢ビジターセンターを出発]

 北上していくと、正面の大室山西側稜線に霧氷ができていることに気がつく。右手の大室山頂上側にも霧氷を期待し、カメラアングルを狙っていたが、雲が動かず、霧氷の有無は、結局、分からずじまい。(写真下)
[大室山西側に霧氷あり]

 用木沢出合にて右折し、鉄橋を渡る。(写真下左)
 登山道は、広い河原(右岸寄り)の中に続いている。正面奥に見えているのは、これから向かう大コウゲ方面の山々だ。(写真下右)
[鉄橋を渡る] [河原を歩く]

 10:12、登山道は、犬越路沢の右岸にぶつかる手前で左折する。植生保護柵の横に立っている道標には、「犬越路0.8km」と表示してあった。ここから沢の右岸沿いに登っていく。
 ....ちなみに、4分前にも犬越路0.8kmの道標(こちらの方が新しい)が立っていたのを思い出す。
 陽が照っているせいか、今日は、ポカポカ陽気。お蔭で、登っていくほど汗が出てくる。「犬越路0.5km」の道標を過ぎると、左岸に渡る。沢の水は、流れていない。伏流のようだ。
 10:30、以前、沢沿いに作られていた道は、崩壊したままで、新たに作られた右側の急斜面階段を登っていく。ここには、ロープが設置されてあった。(写真下)
[ロープのある急斜面階段]

 登山道は、右岸に渡り、「この先200m犬越路避難小屋あり」の道標を過ぎると、冷たい風が吹き始めた。だが、汗をかいている身体には心地よい。やがて、犬越路の稜線が見えてきた。かつては、スズタケがびっしりと茂っていたエリアだったが、今では、全くスズタケの姿は、ない。
 10:48、犬越路に到着。ここで、小休止。(写真下)
[犬越路に到着]

 犬越路ベンチ付近から南側の光景を眺める。(写真下) 正面奥の山々は、箱根の神山あたりで、大涌谷の白煙が見えている。
 ここからでは、気になる富士山が見えないので、檜洞丸方面に出発。(11:03)
[箱根方面を望む]

 歩いてすぐ、右手後方に富士山が見えてきた。だが、残念なことに富士山の正面手前に雲が浮かんでおり、肝心の頭が見えてなかった。(写真下)
 ....今日は、富士山の姿が期待できると思ったので、非常にショック。
[富士山の前に雲あり(望遠)]

 やがて、左右が植生保護柵だらけとなる。
 振り返ると、大室山の山頂が見えていた。よく見ると、今朝、雲で見えなかった山頂側の稜線にも霧氷は付着していたのが分かる。だが、今では、殆ど解けてしまい、霧氷の白さは、消えていた。(写真下左) ふと左手を見ると、伐採された?自然林の丸太に人の顔あり。思わず撮影。(写真下右)
[大室山を振り返る] [丸太の芸術]

 冬木立の中、緩やかな登りが続く。こんな光景に出合えるとは思ってもみなかった。お蔭で、感動しながらカメラのシャッターを幾度となく押す。(写真下)
 だが、それも束の間。すぐに植生保護柵が、また現れた。
[緩やかな登りと冬木立]

 やがて、アップダウンを繰り返しながら、標高を稼いでいく。
 11:59、小突起のような小コウゲ(1288m峰)に到着。このピークは、意外と横に長い。ピークの端から富士山方面を眺望。(写真下) 相変わらず、富士山の頭は見えていなかった。
[富士山の頭は、相変わらず雲に隠れている]

 小コウゲからの急な下りを終えた後、登り返す。すると、クサリ場が現れた。(写真下)
 小コウゲの登りでもクサリ場を通過しているので、2回目のクサリ場となる。(短いクサリ場を除く)
[クサリ場が現れる]

 その後、単独男性が下ってきた。見れば、犬越路の先で追い越された男性だった。「この先は、アイゼンを持っていなかったので、引き返します」とのこと。
 そんなに危険なのかと3回目のクサリ場を通過した後、確かに納得。クサリがなく、岩の多い急登ゾーンで、残った雪が完全に凍結していた。このまま前進するのは危険と感じ、少しクライムダウンして、チェーンスパイクを装着。(写真下) 腰を下した場所が狭く、装着に時間がかかってしまった。
 ....他事鉄さんは、すぐ上で軽アイゼンを装着中だった。
 だが、そんな凍結ゾーンは、10mぐらいの距離しかなかった。そこを過ぎると、岩場も急登もなくなり、歩きやすい登山道となった。
[靴を置いている木の下は、崖]

 12:39、西の1125m峰から続く尾根の合流点に到着。ここで小休止とした。(写真下) 辺りに雪はなく、もう凍結部分は、無さそうだ。富士山は、相変わらず頭が雲に隠れている。
 この場所で、大昔、1125m峰から続く尾根を登ってきて、最後の急登を終えて、ホッとしたせいか、眼鏡を横に伸びた木の枝に思いっきりぶつけた記憶がある。幸い、眼鏡は壊れなかったが、鼻パッドが当たる箇所から出血したことを思い出した。
 ....ぶつかった瞬間、確かに目の前が真っ暗になり、星を見た。
[小休止]

 12:46、尾根の合流点を出発し、12:53、展望地点に出た。ここで振り返って大室山方面を撮影。(写真下) 眺めていて心地よい光景だ。
[大室山を振り返る]

 12:58、小ピークを通過。その後、左奥に大コウゲのピークが見えた。(写真下)
[大コウゲに向かう]

 13:11、地図と照らし合わせ、このピークが大コウゲだと判断。(写真下) だが、山頂標識や道標は見当たらず、左右には植生保護柵が走り、ちょっと味気ない頂上だった。
 なお、保護柵の内と外を見比べると、ササの育ちが全く異なっている。これを見てしまうと、やはりシカ食害の影響かと思えてしまう。
 ....周囲には、シカのフンがやたらと多い。
[大コウゲ頂上にて]

 大コウゲのピークから下っていくと、ヤタ尾根への分岐点に到着。ここには、ベンチがある。だいぶ遅くなったが、ランチタイムとした。ベンチから西側を眺めると、樹林帯がないため、視界が広がっている。(写真下) 上空の雲が厚く、富士山の頭が見えていないのが残念だが、雲がなければ、素晴らしい光景が広がっただろう。
[富士山は、相変わらず見えない]

 13:37、ベンチを出発。
 13:42、熊笹ノ峰に到着。ここでも、大コウゲと同様、保護柵とシカのフンが目立つ。また、ここも山頂標識や道標は、見当たらなかった。GPSのバッテリーを交換した後、出発。
 下りになると、正面に檜洞丸の頂上が望めた。(写真下)
[檜洞丸が近い]

 14:14、檜洞丸への木の階段登りがスタート。(写真下) 地図で確認すると、ここは、標高1,500mあたりだった。頂上まで、残り高度差約100mだ。
[檜洞丸への木の階段登りがスタート]

 ひたすら木の階段を登っていく。
 ふと左手を見ると、袖平山がくっきり見えたので、思わず撮影。(写真下)
[袖平山を望む]

 袖平山を撮影後、足下を見ると、またしても丸太の芸術が。
 今度は、「山LOVE」とある。なかなか味わいのある木道だ。(写真下)
[山LOVE]

 あと少しで檜洞丸頂上というところで、振り返る。(写真下)
 熊笹ノ峰と大コウゲのピークが重なるように見えていて、双方のピークに陽が当たっていた。それに対し、奥の大室山は、陽が当たらず、完全に陰になっていた。
[大室山方面を振り返る]

 14:40、檜洞丸頂上に到着。他に登山者は、見かけなかった。休憩後、他事鉄さんと相談し、17:05発のバスは、諦めることで合意。ということで、安全第一でゆっくり下っていきましょうということになった。
[檜洞丸頂上に到着]

 檜洞丸頂上で小休止している間、塔ノ岳を撮影。(写真下)
 前回来たのは、昨年12月下旬で、霧氷と雪だらけだったが、今では、全く雪がなかった。
 14:50、頂上を出発する。
[塔ノ岳を望む]

 丹沢で、恐らく一番古い木道を歩く。(写真下)
 例によって、他事鉄さんとウロのある樹木&木道を入れて撮影。
[木道を行く]

 前回は、雪があり、右膝には痛みがあり、非常に時間がかかったが、今回は、右膝は痛くない。そんな訳で、順調に下っていけた。
 16:23、展望台に到着。ここのベンチで時間調整も兼ねて小休止。今回、頂上〜展望台間は、1時間33分。(途中のベンチで休憩した10分を含む) 前回は、休憩なしで1時間38分だった。今回、右膝が痛くない割には、ゆっくり下っていることが分かった。やはり、木の階段や足場が悪い箇所が多いので、そんなに速く下れないようだ。(コースタイムより20分オーバーしている)
 また、他事鉄さんとは、このベンチで、いろいろと話し込んでしまい、時間調整といいながら、長くなってしまい、出発は、16:41となってしまった。            
[展望台にて]

 17:36、ゴーラ沢出合に到着。日が暮れていくところだった。(写真下)
 展望台からの下りが、なんだか時間がかかったような気がして、地図と見比べたら、展望台からコースタイム40分のところを55分かかっていた。これには、他事鉄さんもビックリ。加齢ですかねと話す。だが、問題なのは、19:00の最終バスに間に合うかということ。余裕だと思っていたが、このペースだとそんなに余裕がないことが分かってきた。
[ゴーラ沢出合]

 ゴーラ沢出合からは、陽が落ちてしまい、真っ暗となる。ライトを点けて歩くようになると、水平道といえども、ペースは遅くなった。途中、月と権現山のシルエットを撮影する。(写真下)
[権現山の上に月を見る]

 水平道から下りになるとき、木橋や桟道が出てきて、さすがに真っ暗だと緊張する。最後、ジグザグに下っていく時は、真っ暗な中、ライトのみの明かりで、これまた緊張した。
 18:24、つつじ新道入口に出てきて、ようやくホッと一息。
 18:35、西丹沢ビジターセンター到着。19:00発の最終バスに乗車。今日は、結局、終点新松田駅まで、乗客は、我々2人しかいなかった。
 [西丹沢ビジターセンターに到着]


 どうも体力が落ちているせいか、右膝が痛い訳でもないのですが、下りに時間がかかるようになってきました。この間の大倉尾根の下りといい、どうも右膝痛が解消しても、長いルートの場合、疲れが出てくるのか、下りに時間がかかるようです。
 同行者の他事鉄さん、大変お世話になりました。今後とも宜しくお願い致します。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。