トップページ山行リスト(日付)>上ノ丸・ヨモギ平_記録20230321


上ノ丸・ヨモギ平
 山行日
2023年3月21日(火) 曇       同行者:「山の会2」メンバー 5名
 コース
丹沢ホーム手前登山口(8:10)〜(8:59)下ノ丸(9:13)〜(9:48)上ノ丸(10:04)〜(10:36)下ノ丸(10:45)〜(11:20)丹沢ホーム手前登山口〜(11:26)吊り橋下〜<ヨモギ尾根>〜(13:19)ヨモギ平(13:32)〜(14:26)BOSCOオートキャンプベース入口〜(14:43)門戸口〜(15:19)ヤビツ峠
 今回は、長尾尾根の東端にある上ノ丸・下ノ丸を目指した後、三ノ塔のヨモギ尾根を南下し、ヨモギ平を訪問してきました。
 詳細は、以下をご覧ください。


 秦野駅からタクシー2台に分乗し、ヤビツ峠を越えて札掛の丹沢ホーム手前にて下車。
 8:10、道標の立つ登山口をスタート。進路方向の道標には、「長尾尾根線 一般向 新大日・塔ヶ岳方面」と書かれてあった。
 ....ちなみに漢字は、塔ヶ岳。英字では、Mt.Tounodakeとなっていた。
[丹沢ホーム手前から登山開始]

 丹沢札掛 新家の前を通り過ぎていくと、登山道は、モミの木が目立つ林となる。(写真下)
 これは、いい林だな〜と思いながら歩いていくと、やがて道は、右へトラバースするように進む。すると、モミの木が消え、通常の植林帯となった。
 ....ガッカリ
[モミの木が目立つ]

 8:43、ベンチがあり、ここが黒龍尾根分岐点だと分かった。ここを左折し、尾根筋に進むと、直ぐに道標が目に入る。(写真下)
 直進は、通行不能の立札が立っていて、登山道は、左の斜面を登るように続いている。どうやら、従来のトラバースルートは、崩壊して通行不能となり、新しいルートが左の尾根を登っていくようだ。地図で確認すると、この新しいルートは、これから訪問しようとしていた下ノ丸に向かっていくのが予想された。これは、ラッキーと思いながら、斜面を登っていく。
 ちなみにこの辺りの道標は、新しいせいか、黄色い道標で目立っていた。(但し、東丹沢県民の森 散策路の指導標識は、黒色)
[正面は、通行不能]

 案の定、新しい登山道を登っていくと、下ノ丸頂上に到着。(写真下)
 ここにはベンチが設置され、小休止とした。
[下ノ丸頂上にて]

 下ノ丸を出発。ピークからの下りとなる。下りきった所で、先ほどの旧道だったトラバースルートと合流。こちら側でも通行不能の立札が立っていた。
 旧道ルートから見たら、下ノ丸経由の新ルートは、かなりの遠回りだ。だが、長期的な登山道保守を考えたら、崩壊しやすいトラバースルートの補修をやめて、尾根筋ルートに変更するのは、正解だろう。
[旧道に合流]

 やがて、長尾尾根・本谷吊橋分岐点に到着するが、本谷吊橋方面は、桟橋の崩落のため、通行止めの貼り紙があった。このルートは、県民の森径路ということで、令和3年秋から通行止めが続いている。
 ....なかなか工事予算が付かないようだ。
 長尾尾根方面の登り道を進んでいく。結構な登りが続いた後、正面に上ノ丸が見えてきた。(写真下) ここで、登山道から外れ、右手の尾根筋沿いに登っていく。登山道は、上ノ丸頂上を左から巻いてしまうからだ。
[上ノ丸頂上に近づいた]

 尾根筋沿いにシカ柵が続いている。シカ柵の左側を登り続けると、上ノ丸頂上に到着。(9:48)
 14年振りの訪問だったが、イメージは、全く変わっていなかった。相変わらず植林帯の目立つピークだ。木に囲まれているが、ここは、風の通り道のようで、立ち止まっていると一気に身体が冷えてくる。思わずフリースを着込む。
[上ノ丸頂上]

 10:04、上ノ丸を出発。来た道を引き返す。(写真下)
 下りとなると、メンバーの足が速い。写真を撮っていると、すぐ引き離されてしまう。
[上ノ丸を下る]

 10:36、下ノ丸頂上まで戻ってきた。再びベンチにて小休止。
 ここからは、上ノ丸が大きく見える。(写真下)
[上ノ丸を望む]

 下ノ丸頂上から植林帯の中、リズムよく下っていく。(写真下)
[下ノ丸からどんどん下っていく]

 11:20、丹沢ホーム手前の登山口に戻ってきた。
 そこから県道70号線側に少し歩き、吊橋近くでタライゴヤ沢を渡る。(写真下) この河原は、かつてヒルだらけだったという記憶が蘇り、即座に対岸の急斜面に取りつく。
[タライゴヤ沢を渡る]

 短い急斜面を登れば、ヨモギ尾根の尾根筋に乗ることができる。乗った後、ヒルチェックをするが、幸いにもヒルは発見されなかった。もうヒルが出てきてもいいシーズンだが、今日は、曇空で、だいぶ気温が低いせいだろう。
 ここからは、迷うことのない、明確な尾根筋を登っていく。(写真下) 但し、殆ど直登となり、なかなかキツい。
[ヨモギ尾根を登る(振り返って撮影)]

 12:40、右から尾根が合流する806m地点で、植生保護柵にぶら下がっている「蓬尾根806m」の標識を見つけた。(写真下) 保護柵の中で枯れている草は、テンニンソウだろうか。保護柵の中がスズタケ等のササでないのは、珍しい。
[ヨモギ尾根の標識]

 植林帯の中、幅広の尾根筋を登っていく。傾斜は、登り始めと違って、幾分緩やかだ。
 そろそろ右手に見えるのではないかと、尾根筋の右手寄りを進む。すると、植林帯から出たところで、お目当てのブナの大木を発見。(写真下)
 このブナは、幹の太さといい、枝振りといい、丹沢でNo.1ではないかと思える。これだけ背丈があるのに幹や枝が折れずに残っているのは、この場所が強風を受けないせいだろうか。上部の枝振りだけ見ると、とても1本の樹木から広がっているようには見えない。曇空なので、ちょっと地味なイメージだが、しばし、メンバー全員で眺め入る。
[ブナの大木]

 さらに緩やかな斜面を登っていくと、冬木立の林の向こうに三ノ塔が見えてきた。
[樹林の奥に三ノ塔が見えてきた]

 ヨモギ平に到着。
 久しぶりの訪問。ケヤキなどの林は、今も健在。思わず何枚も撮影。
[ヨモギ平]

 ヨモギ平で小休止していると、上空の雲が怪しくなってきた。一気に暗くなっていき、今にも雨が降りそうな雰囲気なので、出発することに。
[ヨモギ平にて小休止]

 帰りは、東側のボスコのキャンプ場に下っていく。
 この辺りは、まだ自然林が続いている。(写真下)
[キャンプ場に向かっていく]

 植林帯に入り、林道を下っていくが、轍があったり、小石が多く、とても歩き難い。
[林道を下っていく]

 植林帯が終わり、キャンプ場に出る直前にミツマタ群落を撮影。
[キャンプ場手前にてミツマタ群落を見かける]

 ボスコオートキャンプベース入口から県道70号線に出て、ヤビツ峠に向かう。 
[キャンプ場から県道70号線に出た]

 県道を歩いていると、左手にミツマタ群落に出合う。ミツマタは、植林帯の奥まで続いていた。思わずデジカメ撮影。(写真下)
[ミツマタ群落に遭遇]

 15:19、ヤビツ峠に到着。なんともうバスが到着して、乗客を乗せている最中だった。慌てて、バスに乗車する。
 15:39、バスは、定刻通り発車した。
 [ヤビツ峠に到着]


 今回は、上ノ丸・下ノ丸とヨモギ平を訪問してきました。
 下ノ丸は、バリルートと思っていましたので、登山道で到達とは意外でした。上ノ丸は、14年振りに訪れたのですが、印象は殆ど変わりませんでした。ヨモギ平は、相変わらず、心を癒す光景が広がっていましたが、惜しむらくは、晴れた日に来たかったなというのが率直な感想です。なお、最後のミツマタ群落は圧巻でした。とても印象に残る光景となりました。
 ご同行の皆様、有難うございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。