トップページ山行リスト(日付)>渋沢丘陵_記録20240324


渋沢丘陵
 山行日
2024年3月24日(日) 曇後雨     同行者:「山の会」メンバー 7名
 コース
新松田(9:40)〜(10:05)神山神社(10:08)〜(10:43)富士見塚(10:51)〜(10:52)見晴休憩場(11:04)〜(11:18)三嶋神社〜(11:56)弘法のすずり水〜(12:05)雁音神社〜(12:10)祈りの丘(12:46)〜(12:56)畑の展望台〜(13:26)栃窪会館(13:37)〜(14:08)渋沢
 今回は、「山の会」で、丹沢の渋沢丘陵に行ってきました。渋沢丘陵と言いましても今回は、篠窪エリアがメインとなりました。詳細は、以下をご覧下さい。


 渋沢丘陵は、秦野駅スタートで、渋沢駅ゴールというのが一般的だが、今回は、リーダの計画で新松田駅がスタート地点となった。
 新松田駅前にメンバー集合し、予定通り9:40、出発。だが、今日は上空の天気が今一つ。これでは富士山が見えないかなと思いつつ歩き始める。
[小田急線新松田駅を出発]

 考えてみたら新松田駅から、この方向に歩くのは、ずいぶん久しぶりだ。神山滝を経由して頭高山方面に向かった時以来ではないかと思えてきた。今回は、川音川沿いに進まず、東名高速を潜った後は、東へ進んでいく。
 10:05、神山神社に到着。(写真下左) 近くの説明板を読むと、創建は正長元(1428)年、開基は二階堂政貞。この場所に遷宮されたのは大正6年10月。この神社の旧地(元宮)は現在地の東方約50m先にあるとの事。道の反対側には、阿弥陀堂がある。同じ説明板に記載があり、建立は安永5(1776)年、篠窪の地福寺の末寺とある。何故か御堂の手前に様々な仏像が設置してあった。(写真下右)
[神山(こうやま)神社] [阿弥陀堂]

 神山神社の後は、富士見塚へと向かう。(写真下左) 細い舗装路を進んでいく途中、道端に「富士見塚・八重桜コース」という道標を見る。(写真下右) この道標、今まで気がつかなかったので帰宅後、調べてみた。
 すると、ネットで秦野市、中井町、大井町、松田町の一市三町広域行政推進協議会にてH 24年度に「富士見塚・八重桜コース」、H25年度に「みかんの花咲く里山コース」、H26年度に「しだれ桜の里コース」の道標を設置していくという記事を見つけた。(広報まつだ 平成25年7月号) この手のハイキングコースの設置は、一つの市町村だけでクローズするのが普通なので、なかなか興味深い記事だった。
 ちなみにこの「富士見塚・八重桜コース」は
、秦野市(渋沢駅南口)〜大井町(富士見塚)〜松田町(神山神社・西平畑公園・三角堤公園)〜大井町(上大井駅)となっている。(歩行距離:20.3km)
[富士見塚へ] [富士見塚・八重桜コースの道標]

 富士見塚に向かう途中、菜の花畑に遭遇。思わず何枚も撮影してしまった。(写真下)
[菜の花が満開]

 10:34、車道から外れ、左の矢倉沢往還道跡と書かれた道に入っていく。(写真下)
[矢倉沢往還道跡を行く]

 進んでいくと、見覚えのある光景が見えてきた。富士見塚だ。(写真下)
 手前には、「富士山大神」の石碑が建っている。菜の花畑の先には富士山が運よく見えていた。また近くの「富士見塚の由来」という説明板には、下記のように書かれてある。
『(前略)富士見塚はこの矢倉沢往還の一里塚であったと思われる。(中略)頼朝は常に武士の士気をさかんにするために富士の巻狩りを催した。そのころ頼朝はこの矢倉沢街道の榎の木に馬をとどめて富士のすばらしい眺めを観賞したという。将軍頼朝の心境はいかばかりであったろうか。その風流の跡をしのんで今にいたるまで富士見塚と言い伝えられている。       大井町』
[富士見塚にて]

 周囲は、桜並木がちょうど満開だった。(写真下) 今回のリーダ説明によると、この桜は「春めき桜」というらしい。あまり聞いたことがなかったので調べてみた。
『春めき桜
 2000年3月に品種登録されたサクラの品種。神奈川県南足柄市が発祥であり、別名「足柄桜」と呼ばれている。カンヒザクラとシナミザクラの交雑種とされている。花は一重咲きで、淡紫ピンクに紫ピンクのぼかしが入ったような色をしている。開花期は3月頃である。花の香りが強いことも特徴である。神奈川県内では、南足柄市以外にも大井町や秦野市などでも見ることができる。(以下略)』

 意外にも神奈川県南足柄市が発祥と知ってビックリ。
[春めき桜が満開]

 少し高台の方へ移動し、休憩場に行ってみる。ここにはベンチと案内板が設置されてあった。案内板のタイトルは「富士見塚見晴休憩場より望む足柄平野」と書かれてあったようだが、もう冒頭の「富士見塚」は全く読めずパネル写真も殆どが剥がれていた。
 先ほど見えていた富士山は、頭に雲がかかってしまい、ハッキリしなくなっていた。箱根方面は駒ヶ岳・神山が薄っすらと見えて、手前の明神ヶ岳が大きく見えていた。(写真下)
[箱根の山並みが薄っすらと見える]

 富士見塚を10年ぶり(調べたら2014年2月以来)に訪問した後、三嶋神社方面に向かう。三嶋神社入口には道路に飛び出たスダジイの大木の枝が鉄骨でサポートされている姿を見る。これは10年前と変わっていないなと思った。(写真下)
...かながわの名木100選「篠窪の椎の木森のシイ」に指定されている。
[三嶋神社のスダジイの大木(振り返って撮影)]

 さらに車道を歩いていくと寺の前を通過する。「寶珠山地福禅寺」と書かれてあった。ここで先ほどの阿弥陀堂が確か「篠窪の地福寺の末寺」と説明されていたことを思い出した。本寺は、ここかと立ち止る。(写真下) 右手にはお地蔵さんが並び、左手には桜の木が1本あり、このタイミングで満開だったので春めき桜かなと思えた。
[地福禅寺]

 車道から外れ、左の細い道に入る。この道は初めて通る道だ。(写真下) これを上れば渋沢丘陵となるが、いったいどこに通じているだろうかと興味津々だった。
[登りとなり、丘に上っていく]

 11:56、弘法のすずり水という標柱を見る。以前は水が湧いていたのだろうか。今は、単なる窪みにしか見えない。(写真下)
 秦野市観光協会のサイトを見ると、弘法のすずり水は、下記のように記載されている。
『峠地区にある弘法大師の伝説のある水のスポットです。今は水が枯れてしまいましたが、村里を訪れた弘法様が富士の姿を眺めながら物思いにふけり、この水を使って経をお書きになったと言う伝説があります。』
...秦野市には、弘法山、弘法の清水などがあり、弘法大師との縁が深い。
[弘法のすずり水]

 やがて正面に大山、三ノ塔が現れた。大山がひと際高く聳えている。(写真下) この光景を見て、やはりこのルートは、初めてだと確信した。
[三ノ塔や大山が見えてきた]

 12:01、丁字路に出た。ここでようやく今歩いてきた道がどこに通じているのかが分かった。雁金神社の手前の丁字路だ。ここで左折し、坂を下っていく。(写真下)
[ようやく知った道に出た]

 途中、雁金神社を参拝した後、頭高山方面に進む。
 12:10、戦没者の碑がある祈りの丘にてランチタイムとした。(写真下左・右) ここは、サクラ?、ハナモモのような花が満開だった。
 だが、背景の大山や三ノ塔のピークにはガスがかかってしまい、景色としてはイマイチ。
[祈りの丘でランチタイム] [大山や三ノ塔にはガスがかかる]

 12:46、祈りの丘を出発し、来た道を戻るように歩く。(今回は、当初から頭高山はパスし、震生湖に向かう予定だった) 途中、左手に大山・表尾根方面を眺める。(写真下) 相変わらず塔ノ岳や三ノ塔ピークは、ガスに覆われていた。すぐ先にベンチと簡易トイレのある広場を見る。ここは、「畑の展望台」と呼ばれているらしい。
[畑の展望台の手前にて]

 東へと渋沢丘陵を進んでいくが、13:21、ついに雨が降り始めた。傘を差しながら歩いていく。(写真下)
[雨が降ってきて傘を差す]

 13:26、栃窪会館に到着。トイレ休憩とした。
 雨は、どうやら止みそうもない状況だ。ということで、当初予定であった震生湖へのルートを止めて、急遽、リーダの判断から渋沢駅へのルートに変更することにした。
[栃窪会館にて小休止]

 13:37、渋沢駅に向けて栃窪会館を出発する。この車道は初めて歩くルートだ。よって個人的には知らない秦野の住宅街が歩けるということでワクワクしながら歩いていく。(写真下)
[雨のため、ルート変更]

 初めてのルートだったが、Googleマップで確認すると、ちょうど渋沢駅に向かうように1本道が走っているので迷うことはなかった。14:05、進路方向奥に渋沢駅が現れた。
 14:08、渋沢駅南口に到着。雨は止むことなく降り続いていた。(写真下)
 [渋沢駅南口に到着]


 今回は、雨模様の天気となり、後半は消化不良となってしまいました。ですが、前半、富士の姿や菜の花、満開の春めき桜に出合うことができたのはラッキーでした。今回、ソメイヨシノの前に咲く桜として河津桜やオカメ桜の他に春めき桜が加わりました。
 ご同行の皆様、有難うございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。