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                 &太田道灌と日向薬師のみち_記録20240410

弘法大師と桜のみち  &太田道灌と日向薬師のみち 〜関東ふれあいの道9&10〜
 山行日
2024年4月10日(水) 晴     単独行
 コース
南平橋(6:59)〜(7:44)白山神社(7:47)〜(8:00)浅間山(8:06)〜(8:25)権現山(8:51)〜(9:22)弘法山(9:28)〜(10:02)新善波隧道〜<矢倉沢道>〜(10:59)吾妻山(11:02)〜(11:27)坪ノ内バス停(11:46)〜(12:13)長福寺〜(12:42)比々多神社(12:52)〜(13:29)七人塚〜(13:32)太田道灌の墓(13:39)〜(13:47)洞昌院(13:53)〜(14:04)上粕屋神社(14:09)〜(14:14)立原〜(14:50)日向薬師入口交差点〜(15:05)よろい塚(15:09)〜(15:46)日向薬師バス停
 関東ふれあいの道が丹沢エリアに入ってきました。今回は、「弘法大師と桜のみち」、「太田道灌・日向薬師のみち」の2本立てです。前者の場合、弘法山周辺のルートとなっていますが、途中の矢倉沢往還ルートは、まだ自己未踏ルートとなっています。後者の場合、比々多神社界隈は歩いたことがありますが、そこに辿るまでのルート、及びその先のルートというのは、自己未踏ルートです。
 また季節柄、満開のサクラに出合えそうで、それも楽しみの一つです。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 平塚駅北口から秦野駅北口行きのバスに乗車し、スタート地点の南平橋に向かう。ちょうど通勤通学の時間帯に当たり、途中から高校生やサラリーマンが乗車し始めた。
 6:52、南平橋にて下車。(写真下)
 金目川沿いにあるバス停なので、意外と涼しい風が吹き、肌寒い。
[南平橋バス停にて下車]

 バス通りを渡り、反対側に立っていた関東ふれあいの道の道標を撮影する。(写真下)
[関東ふれあいの道の道標]

 進路方向の左前方には東名高速が走っており、その奥に大山の頂上が見える。(写真下)
 雲一つない青空の下、大山を撮影した後、6:59、「弘法大師と桜のみち」を出発する。
[東名高速と大山]

 東名高速の上を渡る。(写真下)
 この辺りは、以前関東ふれあいの道を意識しないで歩いたことがあった。
[東名高速を渡る]

 県道613号線を歩いていく。下り坂になり、前方に小田急の踏切が見えてきたところで県道から離れ、右の坂道を上っていく。ちょうど小田急線のトンネルの上あたりだろうか、ふと左を見たら富士山が頭を見せていた。(写真下) 
[住宅街から富士山を望む]

 丁字路を左折し、車道を進む。この辺りにも関東ふれあいの道の道標があり、迷うことなくルートを進んでいく。右手の坂を登っていき、白山神社への道に入る。すると、前方に白山神社境内の満開のソメイヨシノ(たぶん)と遭遇。見事なほどの満開タイミングだ。思わず撮影。(写真下)
 白山神社に寄り道して参拝した後、奥の道に進んでいく。
[白山神社のサクラ]

 細い道を登っていくと、車道に出た。(写真下) 
 ここにも関東ふれあいの道の道標が立っている。
[車道に出た]

 車道を登っていくと、浅間山手前の駐車場が見えてきた。関東ふれあいの道のルートは、ここから右折し、権現山に上っていくのだが、今回はサクラの開花状況を知るために寄り道して反対側の浅間山に向かう。
 すると浅間山の東屋と満開のサクラが見えてきた。やはり、サクラは満開を迎えているようだ。(写真下) 
[浅間山の東屋とサクラ]

 浅間山の西端にて富士山とサクラを眺める。(写真下) 幸い、まだ富士山は霞んでいなかった。この光景を撮影した後、引返し、再び先ほどの車道に戻る。
[富士山とサクラ]

 登ってきた車道を横断し、関東ふれあいの道である権現山へのルートを進んでいく。
 8:25、息を切らして権現山の頂上広場に到着。すぐに展望台に上ってみる。
 やはり、ここからの光景は見逃せない。まずは、近くの大山とサクラ。(写真下)
[大山とサクラ]

 続いて逆光気味の相模湾方面に見える鷹取山(大磯)とサクラ。(写真下)
[鷹取山(大磯)とサクラ]

 続いて富士山を眺めるが、展望台の上からだとサクラの花が入らない。ということで展望台から下りて富士山方面を撮影。(写真下)
[権現山にて]

 一通り撮影を終えた所で、馬場道を進む。
 今日は天気がいいものの、平日の水曜日で人影は殆ど見られない。(写真下)
[馬場道を行く]

 さらに進み、弘法山に到着。(9:22)
 ここにも1本のサクラが満開だった。(写真下)
[弘法山頂上にて]

 弘法山の休憩を終え、いつものように吾妻山方面に進む。このあたりは、いつも歩いているルートだが、関東ふれあいの道も同じルートだ。
 緩く下っていくと車道に出た。飲料の自販機が前方に見える。(写真下)
 ここでも浅間山と同様、ルートから外れ、撮影のために寄り道する。
[飲料自販機のある所に出てきた]

 自販機手前で左折し、水平に進む。この先がいつもの撮影ポイントだ。
 先ほど権現山の展望台から富士山が見えていたが、その後雲が湧いたかどうか、ちょっとドキドキしながら富士山方面を眺めると、まだ大丈夫だった。(写真下)
[富士山と秦野盆地]

 飲料自販機の前に着いた後、いつもの吾妻山へのルートではなく、ここで左に直線的に延びる舗装路を下っていく。これが関東ふれあいの道のルートとなっている。
 緩やかな坂を下っていき、R246にぶつかった所で右折し、R246の新善波トンネルに入る。(写真下)
[新善波トンネル]

 トンネルを出たら、右手に関東ふれあいの道の道標を発見。ここでR246 から離れ、右折し、Uターンするように進んでいく。(写真下) この先は、自己未踏ルートだ。
[R246 を右折(振り返って撮影)]

 進んでいくと立派な未舗装路が続いていた。(写真下)
 このルートが矢倉沢往還のようだ。関東ふれあいの道の道標では、「矢倉沢道」と書かれてあった。「往還」だと意味不明と判断されたのかなと思う。だが、古い道標には「矢倉沢往還」と記載されてあった。
[矢倉沢道を進む]

 やがて明るい広場に出た。(写真下)
 正面の山(双耳峰の右側)は、塔の山だと分かった。なかなか散歩するには面白いルートではないかと思えた。
[矢倉沢道を進む]

 矢倉沢道を進んできたのだが、途中で矢倉沢道を外れ、右折する。(写真下) ここから再び弘法山からの吾妻山ルートに合流するのが関東ふれあいの道のルートとなっている。だが、地図上だとかなり西側へ戻る様に歩いていくことがわかる。
...この先は以前歩いたことがあった。
[矢倉沢道から外れて右折(振り返って撮影)]

 10:59、吾妻山に到着。(写真下)
 ここではヤマザクラ?が満開だったが、既に開花ピークを過ぎて地面には花びらが散乱。
[吾妻山にて]

 吾妻山からの下りでヤマザクラが咲いていた。思わず振り返って撮影。(写真下)
[ヤマザクラを振り返る]

 11:15、分岐点までやってきた。(写真下)
 右折すれば、鶴巻温泉駅に通じるのだが、関東ふれあいの道ルートは、ここを直進する。
[鶴巻温泉との分岐点]

 11:27、坪ノ内バス停に到着。(写真下)
 このR246にぶつかる車道はサクラ並木となっていた。
[坪ノ内バス停付近]

 R246に出て坪ノ内交差点を渡り、厚木側に進むと関東ふれあいの道の案内板が2つ立っている。左は今歩いてきた「弘法大師と桜のみち」、右はこれから歩く「太田道灌と日向薬師のみち」だ。(写真下)
 過去の資料を調べると、このあたりに昔は坪ノ内バス停が存在していたようだが、現在は、この位置での路線バスがなくなり、坪ノ内バス停は、先ほどのR246にぶつかる道路側だけになったようだ。
 本日前半の「弘法大師と桜のみち」を終え、この案内板の前でちょっと小休止。
 11:46、本日後半の「太田道灌と日向薬師へのみち」をスタートする。
[「太田道灌・日向薬師のみち」をスタート]

 この「太田道灌と日向薬師へのみち」については、冒頭に記した通り、比々多神社付近しか歩いたことがないので楽しみなルートだ。
 出発してすぐR246から離れ、全く歩いた事のない北側の山の斜面を歩いていく。道が細くなる箇所があり、ちょっとドキッとしたが、全般的には長閑な道が続く。
 12:07、右手に白い花をつけた木々が目に入る。どうやら梨畑のようだ。(写真下左) その先すぐに長福寺まで0.1kmという関東ふれあいの道の道標を見た後、舗装路に入っていく。(写真下右) 
[梨畑を見る] [長福寺まで0.1kmの道標]

 住宅と畑のある道を進み、「もう0.1kmは歩いただろう」と思ったが、長福寺が見当たらない。これは、行き過ぎたに違いないと思い、すぐに引き返す。道標に記載されている長福寺を見過ごす訳にはいかないだろう。
[住宅と畑のある道を進む]

 引き返すとすぐに長福寺を発見。なんと寺は高台にあり、建屋は全く見えてなかった。石段と石柱だけが寺の目印だったのだ。(写真下)
 これでは、寺が見つからないのも無理はないと思いつつ、先ほどの道標から0.1kmという距離にもっと注意するべきだったと反省。
[長福寺入口]

 長福寺を確認した後、ルートを進む。この先、関東ふれあいの道の道標が結構立っているのでルートを間違える事はないだろう。やがて左手に大山が見えてきた。(写真下)
 この眺めを見て比々多神社に近づいたことが分った。
[大山が見えた]

 比々多神社に近づく。この辺りは何度も歩いているルートだ。ここもサクラの名所に相応しい。ちょうど満開だった。(写真下)
[比々多神社に向かう手前にて]

 比々多神社手前で、左手に関東ふれあいの道の案内板を見る。(写真下)
[関東ふれあいの道の案内板]

 12:42、比々多神社を参拝。(写真下)
 平日の昼間という事で、殆ど人を見かけず。拝殿右奥のサクラが満開だった。
[比々多神社]

 比々多神社を出発し、ここからは上粕屋神社を目指す。途中のバス通りにて「伯母様」バス停の前を通る。(写真下) 以前から気になっていた地名だが、伊勢原市のHPを見ると、下記のようなことが記載されていた。
『市内の三ノ宮地区には「伯母様」という珍しい地名があります。江戸時代の書物によると昔この地が小田原北条氏の家臣であった布施弾正左衛門の伯母の所領地だったことに由来するのだそうです。今でもバス停や橋にその名前を残しています。』
[伯母様バス停]

 この辺りは、全く歩いたことがないなと思いつつ、住宅街を進んでいく。すると、上粕屋神社入口に辿り着いた。(写真下)
 道標から見て、まず太田道灌の墓の方向に進んでみることにした。
[上粕屋神社入口]

 13:29、七人塚に着いた。ここは近くに立っている説明板によると、太田道潅が主君上杉定正に暗殺された時、討死した道潅の家臣7名の墓で「七人塚」と伝えられているとの事。
[七人塚]

 さらに進んでいくと、太田道灌公之墓という石柱を見る。奥に入っていき、墓の前に出た。(写真下) この墓は、胴塚と言われている。宝篋印塔がポツンと立っていて周囲には何もない意外と質素な墓だ。なお、下糟屋にある大慈寺には首塚と呼ばれている墓がある。
[太田道灌公之墓]

 さらに進んで洞昌院を訪問する。ここは、太田道潅が関東管領上杉憲実の弟道悦和尚のために建てた寺と伝えられている。ちょうど、枝垂れザクラが満開だった。
[洞昌院]

 洞昌院から上粕屋神社入口まで戻った後、参道を歩き、上粕屋神社に向かう。(写真下)
[上粕屋神社]

 上粕屋神社を参拝後、北上していくと新しい道路にぶつかった。(写真下)
 スマホのGoogleマップを見ると、この道路は新東名高速の伊勢原大山ICのために作られたようだ。この道路の奥に見える産業能率大学への道が関東ふれあいの道のルートだと思ったのだが、この道路、反対側に渡ることができなかった。ということで、左右に歩くしかないのだが、ここは、左に進まず、右の方向へ進むことにした。
[大山と産業能率大学]

 新東名高速の伊勢原大山ICの出入口の横を歩く。道路の反対側に行きたいのだが、まだ高速道路の工事が続いているようで、立ち入りできないようだ。ということで、ひたすら北東へ道なりに歩いていくしかなかった。
[伊勢原大山IC入口]

 日向薬師入口の交差点が見えてきた。ここでようやく道路を渡ることができる事が判明。(写真下)
[日向薬師入口交差点]

 日向薬師入口交差点を左折すると、この道が日向薬師へのバスルートだと分かった。
 14:58、右手に高部屋小学校での満開のサクラ並木を見る。(写真下)
[高部屋小学校の桜]

 高部屋小学校を過ぎると左手に関東ふれあいの道の道標を発見。
 ここで再び関東ふれあいの道のルートに戻ったことになる。やはり上粕屋神社から新しい道路に出たとき、左に行くべきだったかと後悔。
[関東ふれあいの道と合流した]

 日向薬師へのバスルートを歩いていくと、右手によろい塚の道標を発見。(写真下左)
 すぐ先に鎧塚古墳群の説明板や忠魂碑を見る。(写真下右)
 説明板によると、よろい塚というのは古墳で、この場所にあるのが1号墳で6世紀の終わり頃に築かれた円墳とある。さらに周囲に5基の古墳(2号墳〜6号墳)が存在しているとの事。
[よろい塚分岐点] [よろい塚]

 バス通りをさらに歩いていくと諏訪坂下というバス停の前を通る。その名の通り、この先登坂となった。(写真下) バスに乗って日向薬師に行くときは、全く意識していなかったが、こうやって実際歩いてみると結構、高度差があることに気がつく。 
[諏訪坂を登っていく]

 登り切った後、水平になり、15:46、日向薬師バス停に到着。ここには、関東ふれあいの道のルート3つ(I太田道灌・日向薬師のみち、J順礼峠のみち、O大山参り蓑毛のみち)が記載された案内板が立っていた。(写真下)
[関東ふれあいの道の案内板]

 途中で追い越されたバスが出発待ちとなっていた。(写真下)
 15:50、伊勢原駅北口行きのバスに乗車し、帰路につく。
 車窓から景色を眺めていたら、先ほど歩いた太田道灌の墓の傍をバスが通ったことに気がつく。えっ!こんなルートだったっけと思い、すぐにスマホで調べてみたら、1日2本だけ日向薬師から伊勢原駅北口行きのバスは道潅塚前を通るルートがあるということが分かり、今回その1本にたまたま乗車した事が判明。
 う〜ん、確率的にすごい稀なことだったことを実感。
 [日向薬師バス停に到着]


 帰りのバス車内で、サコッシュの中を調べていましたら、東丹沢登山詳細図を持参していたことに気がつきました。これは、2024年3月発行で最近購入したものです。それを広げてみたら、新東名の道路が反映されており、それとともに何と上粕屋神社からの関東ふれあいの道迂回ルートが掲載されていることに気がつきました。
 おお〜!! これを上粕屋神社で見ておけば!と思ったのは、言うまでもありません。今回は、地図がないと思い、スマホのGoogleマップに頼ってしまったのが最大の失敗でした。このままだと、悔いが残るということで、明日は、日向薬師バス停からの関東ふれあいの道「順礼峠のみち」に行くつもりでしたが、急遽、上粕屋神社入口からスタートすることにしました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。