トップページ山行リスト(日付)>山里から津久井湖へのみち_記録20241209


山里から津久井湖へのみち  ~関東ふれあいの道13~
 山行日
2024年12月9日(月)  晴      単独行 
 コース
韮尾根(9:12)~(10:08)雨乞山(10:20)~(11:45)平井橋~(12:15)根本小橋~(12:21)津久井城山公園根小屋入口~<根本登山道>~<車坂>~(13:59)城山(14:30)~(14:38)飯縄神社~(14:54)鷹射場(15:13)~<女坂>~<小網登山道>~<桜の小道>~(16:05)津久井湖観光センター~(16:35)城山高校前
 今回は、関東ふれあいの道13として韮尾根から雨乞山経由で城山(津久井)を登り、城山高校前まで歩いてきました。このコースは、4年前、三増峠から雨乞山経由で城山へと、ほぼ同じようなルートで歩いたことがあります。そんな訳で懐かしさを感じながら歩いてきました。
 詳細は以下をご覧下さい。


 本厚木駅からバスに乗車し終点半原にて下車。三ヶ木行きに乗換えて韮尾根に到着。(写真下) このバス停で降りたのは今回が初めて。ダウン上着を脱いで出発。
[韮尾根バス停]

 車道を渡ると、すぐに関東ふれあいの道の案内板が立っていた。(写真下) 近づいて内容を見たら、コース17(北条武田戦場のみち)で、今回のコース13ではなかった。ということでキョロキョロしながらコースを進む。
[関東ふれあいの道 案内板(No.17)]

 すると、バス通りを戻っていく途中で再び関東ふれあいの道の案内板を見つけた。(写真下) これが今回のコース13(山里から津久井湖へのみち)の案内板だった。
[関東ふれあいの道 案内板(No.13)]

 関東ふれあいの道の道標に従って進んでいくと、何と360度視界の広がる道に出た。前方右の山を眺める。(写真下) よ~く見たら、送電鉄塔の左は仏果山、右は高取山だった。この方向から眺めたことがなかったので瞬時には分からなかった。
[仏果山・高取山方面の眺め]

 9:30、十字路に道標が立っている。(写真下) ここが関東ふれあいの道13と17の分岐点だ。直進が今回のコース13で雨乞山方面、右折がコース17で志田峠方面となる。また、道標の後方には雨乞山のなだらかな山稜を見せていた。
[関東ふれあいの道の道標]

 直進していくと道が細くなり、民家が消え、植林帯に入っていく。すると左側斜面の植林帯が明るくなっている事に気がつく。(写真下) 朝日が当たり始めたようだ。
[植林の奥に朝日が当たる]

 モミの木も見られたが、殆どが植林帯だ。やがて、左カーブを登っていくと丁字路に出た。(写真下) 右からの山道は三増峠の方から続く道で、左は雨乞山への道となる。この先は歩いたことのあるルートとなった。
[関東ふれあいの道の石柱と丁字路]

 山頂に近づくことで登りが続く。だが、来る時に見えていた山容の通り、それほど急斜面ではない。登り切った後、少し水平に進むと、雨乞山(標高429.3m)の頂上に到着。(10:08) 4年ぶり3度目の訪問だ。相変わらず頂上の周囲は樹林で囲まれ、展望はない。
[雨乞山]

 雨乞山を出発し、北北東へ緩く下っていく。(写真下) 樹林帯が続き、展望は殆ど期待できない。
[山道を下っていく]

 11:04、道幅が広くなり、視界も広がった。左手に城山が見える。(写真下) ここからだとピークが3つあり、左端が城山頂上で、中央が飯縄神社、右が鷹射場と分かった。
[城山の眺め]

 三増トンネルから続いている県道65線を横断すると正面に道標を見る。(写真下) 道標に従って北東に進んでいく。この先は、自己未踏ルートだ。
[車道を渡る]

 住宅地が終わると急に未舗装路となり、裏山風景となる。左手には送電鉄塔が見えている。すると、驚いたことに右手に小倉山の採石場が間近に見えた。(写真下) 地形図にあった小倉山(標高327m)の頂上は、2年前、頂上手前まで訪問した時、すでに削られていて存在していなかったことを思い出す。
[小倉山の採石場]

 未舗装路から細い山道となり、どんどん下っていくと民家の前に出てきた。こんなルートを関東ふれあいの道にしているのかと意外や意外。ふと振り返ると、立派な日本家屋が目に入る。なんとそこは久保田酒造の建屋だった。(写真下)
[久保田酒造前にて(振り返って撮影)]

 久保田酒造の前を過ぎ、串川に架かる平井橋を渡ると、急な登り坂となり、県道510号線を横断する。ここで関東ふれあいの道ルートが一瞬分からなくなるが、右側に道標を発見し安堵。坂道を登っていく。すると、前方に紅葉したモミジに遭遇。思わずカメラを取出して撮影。(写真下)
[モミジ紅葉と関東ふれあいの道の道標]

 モミジ撮影を終えた後、さらに坂道を登り、新しい県道510号線の下を通り、ようやく登りが終わる。だが、それも束の間、ルートは下り道になり、尻久保川を渡る。この辺りは、台地に対して川の位置が低いため、川を越すたびに下り/登りが発生している。
 息を切らしながら登り返した後、12:21、県立津久井湖城山公園の入口前を通過。(写真下)
...山でもないのに久保田酒造からのアップダウンの連続にペースダウン。
[津久井湖城山公園入口の前を通過]

 県の資料を見ると関東ふれあいの道は、公園入口から城山を登る様になっていない。公園入口を通り過ぎ、県道65号線に出て右折するように記されている。
 12:27、関東ふれあいの道の道標を発見。(写真下) ここで道標に従い、右折し、津久井湖城山公園に入ったのだが、公園ができる前からの旧道のようで、道がいきなり細くなってしまった。
[城山へ向かう登山口]

 細い山道を上っていく途中で、道が分かれ、道標には左が城山山頂、右が公園内の四季の森とある。ここで休憩を兼ねて右の公園内に入っていくことにした。幸い、すぐにテーブル・ベンチがあった。(写真下) ここでランチタイム。(12:33) お母さんと小さな男の子が幅広の滑り台?で遊んでいる光景を見ながらパンをかじる。
 だが、ここでスマホを見てしまったのが失敗。メールを見てしまい、返信したりしたら13:20となってしまった。慌てて出発。
[公園内のベンチにて]

 分岐点に戻り、頂上方面への山道を進む。根本登山道、車坂(男坂)を登っていき、稜線上の十字路に出る。ここで左折して頂上に向かう。
 14:01、城山頂上(築井古城記碑)に到着。眼下の本城曲輪を眺める。(写真下)
[城山頂上から本城曲輪を眺める]

 本城曲輪の北側から津久井湖を見下ろす。(写真下) 正面の山で電波塔が4基見える山があり、榎窪山だと分かる。また、その奥に高尾山、その左に景信山などが見えていた。
[津久井湖と南高尾山稜]

 大菩薩連嶺を望遠で撮影する。(写真下) 左端にある三角の山が滝子山、その右手に細長い台形のように見えているのがハマイバ丸(左側の角)と大蔵高丸(右側の角)、そこから標高が一段上がり、黒岳となる。その右側は、フラットになり、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、小金沢山と続いている。なお、右端の稜線がゆっくり下がっていく手前のピークが大菩薩嶺だと分かった。
[大菩薩連嶺の眺め]

 十字路に戻って、今度は直進して東側に向かうと、飯縄神社の前に出た。(写真下) 赤い鳥居を潜って参拝する。
[飯縄神社]

 飯縄神社の先を進むと、丹沢の稜線が眺められる所に出た。(写真下) 逆光だが、塔ノ岳、丹沢山、本間ノ頭、蛭ヶ岳などが見えている。
[丹沢方面の稜線]

 宝ヶ池の前に出てきた。(写真下) 今でも水が溜まっているこの池は、津久井城の水の手(溜井)の一つと言われている。津久井城には、これ以外にも本城曲輪の北側、御屋敷跡でい井戸跡が見つかっている。そんなことが記されている説明板が池の傍に立っている。
[宝ヶ池]

 城山の東端にある鷹射場に到着。ここは初めての訪問で、相模川の奥に橋本方面など平野の展望が素晴らしいことを知った。(写真下) しばし立ったまま、この眺望の感動に浸っていた。
[鷹射場にて]

 鷹射場から戻るとき、花の苑地への分岐点を通る。(写真下左) 関東ふれあいの道コースは、ここから花の苑地への道が指定されているのだが、生憎、通行止めだった。(写真下右) 確か4年前もこのコースは道が崩れて通行止めとなっていたことを思い出す。未だに修復していないという事は、もう永久的に戻らないのかもしれないと思えた。仕方がないので、女坂経由で下ることにした。
[花の苑地への分岐点] [花の苑池へは通行止]

 十字路に戻り、女坂に向かう。このコースは、4年前、通行止めだったが、今は歩けるようになっていた。その後、小網登山道を通り、北側斜面を下っていく。やがて、桜の木が植えられている花の苑地に出た。坂道を下ってバス通りに出る頃に「花の苑地」案内板と道標を見る。(写真下)
[バス通りに出る直前にて]

 県の資料によると、関東ふれあいの道の案内板は、ゴールの城山高校前バス停付近ではなく、この花の苑地あたりにあることが分かっていたので探してみるが、なかなか見つからない。最後は引き返す様に歩いていき、坂道の途中で発見。(写真下) なんと先ほど撮影した「花の苑地」案内板の反対側に立っていた。結局20分近く、津久井湖観光センター周辺をウロウロしてしまった。
...視野の狭さを象徴するような出来事。
[ようやく見つけた関東ふれあいの道案内板]

 バス通り(国道413号線)を歩いて、ゴールの城山高校前バス停に向かう。途中、振り返って陽が沈んだ後の津久井湖を撮影。(写真下)
[津久井湖を撮影]

 薄暗くなったところで城山高校前バス停に到着。(写真下) 既にバス停に並んでいた高校生とともに橋本駅北口行きのバスに乗車した。
 [城山高校前バス停に到着]


 今回は、関東ふれあいの道のルート選択の奥深さに感動しました。韮尾根から雨乞山経由での県道65号線へのルート、県道65号線を渡った先で住宅街が終わる箇所から久保田酒造までのルート、津久井湖城山公園内のルートなどは、展望のいいエリアや、なるべく未舗装を歩くといった配慮がされているように思えました。
 また津久井湖観光センターの周りを日没を気にしながらウロウロしたことも、いい思い出となりました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。


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