トップページ山行リスト(日付)>白山・順礼峠_記録20250926


白山・順礼峠
 山行日
2025年9月26日(金)  晴 単独行
 コース
飯山観音前(8:14)〜(8:39)長谷寺〜<女坂>〜(9:29)白山(展望台)(9:51)〜(9:54)スダジイの大木(9:56)〜(9:59)白山(展望台)〜(10:18)むじな坂峠(10:28)〜(10:36)物見峠〜(11:44)小ピーク(12:05)〜(12:12)順礼峠〜(12:55)七沢荘(13:56)〜(14:08)広沢寺温泉入口
 最近は標高400m以下の低山しか歩いていない丹沢ですが、今回も同様となりました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 小田急線から降りて伊勢原駅北口のコンコースから大山を撮影。(写真下)
 今日は天気がよさそうだ。階段を下り、バス乗り場3に向かう。7:00発七沢行きのバスがやってきて、さて乗るかと乗車扉が開くのを待っていると、一瞬、頭の中で疑問が湧いた。
 「あれっ、今日は、まず飯山観音に行くのではなかったか。それならば、本厚木駅からのバスではないのか。」
 思わず、立ち止まってしまった。七沢行きのバスが目の前で発車していく。
 「前日、バスダイヤを調べていた時、なんで七沢行きと思ったのだろう。」 しばし呆然。
 とにかく初志貫徹で、本厚木に戻ることに。
 行きのバスを間違えるような経験は、丹沢に通い始めて初めての出来事。
 いよいよ脳内が液状化してきたか。
[伊勢原駅からの大山]

 本厚木に戻ってきた。せっかく早起きして家を出たのに7:40発宮ヶ瀬行きの朝2番バスに乗車することになってしまった。
 8:07、飯山観音前にて下車。(写真下) 上空は相変わらず青空が広がっている。出発の準備を終え、8:14、気を取り直して出発。
[飯山観音前で下車]

 飯山観音長谷寺入口に到着。(写真下)
 ここは、高野山真言宗の寺院で坂東三十三観音霊場の第六番札所と知られている。石段を上っていく。
[長谷寺入口に到着]

 すぐ先に仁王門が建っていて、左右に金剛力士像2体が目に入る。(写真下) 塗り直しされたようで新品のように見えた。調べてみたら、今年3月12日に像の修復が完了したとの事。
 本来、阿形像は口を開けて怒りの表情を露骨に見せるものだが、ここの阿形像はなんだかニッコリしているように見える。
...この表情で守護神なのか?
[吽形像] [阿形像]

 さらに石段を上り、観音堂の前に出た。(写真下) まだ時刻が早いせいか参拝客の姿は見られない。目に付くのは、左右に立ち並ぶ「開山千三百年」の白い幟だ。飯山観音長谷寺は今年、開山1300年を迎えるという。前に進み、観音堂を参拝。
[観音堂]

 観音堂の左側から奥に進むと、登山道となり、白山への男阪・女坂の分岐点となっている。すると、その男坂側に石柱を見かけた。(写真下)
 おお!これは、白山展望台に建つ石柱と同種のものだと、すぐピンときた。そんな訳で「栄光への坂道」の意味もすぐ理解できた。側面には、「チーム厚木の選手達が頂を目指しトレーニングに励む場所です」と書かれてある。どこにも「横浜DeNAベイスターズ」と書かれていないのだが、見る人が見ればベイスターズを指していると分かる石柱だ。
...ネットで調べたら、ベイスターズの選手らは2010年から厚木市内での自主トレーニングを開始。毎年、市内の温泉旅館に宿泊し白山ハイキングコースや野球場で開幕に向けて汗を流していますとの事。
[栄光への坂道の石柱]

 今日は、男坂よりも時間はかかるが、斜度がキツくないと思われる女坂を選択。右手に「女坂」と書かれたウサギ?の像が倒れているのを見る。(写真下左) すぐ先に立派なゲートがあり、通過すると、緩やかな登山道が続いていた。(写真下右)
[女坂を選択] [緩やかに登っていく]

 尾根の背に上ると道標が立っていた。(写真下) 左は見はらし坂経由長谷寺とある。ここで右折して白山頂上へ向かう。
[分岐点に到着]

 女坂と言っても、結局、頂上付近は急坂となる。ハアハア言いながら登っていくと白い展望台が見えた。(写真下) ようやく白山頂上だ。
[白山展望台が見えた]

 展望台に上ってみると、今日は横浜ランドマークタワーが薄らとしか見えない。(写真下) だが、頂上から遠くを眺めるというのは、登山の醍醐味で気分のいいものだ。知らぬ間に時間が過ぎていく。
[白山展望台から厚木方面の眺め]

 反対側の光景は手前の樹木が伸びていて大山頂上が隠れそうになっていた。(写真下) そのうち枝刈りが行われるかもしれない。
[白山展望台から大山を眺める]

 展望台の東側に「優勝決意の地」の石柱が建っている。(写真下) この石柱を見るのは、2024年4月11日以来、2度目だ。前回見た時は、まだ2024年のペナントレースが始まったばかりで、優勝の行方はまだ分かっていない時だった。その後、クライマックスシーリーズで3位から上位2チームを倒し、パ・リーグのソフトバンクにも勝ち、日本シリーズを制覇したのだ。...まさかソフトバンクに勝てるとは思わなかった。
 この石柱の側面を見ると、2024年1月に建てられたものと分かった。つまり、この石柱が建った年に見事、ベイスターズが優勝したのだ。
...ベイスターズファンからみたら、非常に感慨深い。なお、この石柱は、厚木市によって建てられたものである。
[優勝決意の地の石柱]

 白山展望台を出発し、順礼峠に行く前にスダジイの大木に寄り道する。(写真下) 根元から反り返っている姿は、相変わらず健在だった。とても不安定のように見えるが、反り返った部分のすぐ先で垂直に伸びている枝?(幹並みの太さ)があるのでバランスがとれているようだ。
 撮影終了後、再び白山展望台手前まで戻り、順礼峠への道を下っていく。
[スダジイの大木]

 10:18、むじな坂峠に到着。石柱の側面には、むじな坂の由来が書かれてある。
 『むじなとは、獣の貉のことではなく、この付近の6つの地名、つまり、ムツナがムジナになったと言われ、この峠の前後にある白山橋、長坂、花立峠及び月待場、京塚、細入江のことを言う。』
...峠名で6つの地名というのは珍しいと思う。
[むじな坂峠]

 続いて物見峠に到着。先ほどのむじな坂峠も同様だが、峠と記載されているにもかかわらず、小ピークの場所となっている。
[物見峠]

 物見峠から東側を眺める。(写真下) 画像ではハッキリしないが、肉眼では、ここからも横浜ランドマークタワーが見えた。
[物見峠から]

 物見峠を出発すると、すぐ長い階段下りが始まる。(写真下) 標高差40mぐらいだ。
 まず左足を前に伸ばして着地した後、右足を下すという規則正しいパターンで下っていく。この方が痛めている右膝に着地のショックが少ないからだ。ようやく長い階段が終わると思った時、突如、右膝に強烈な痛みが走った。
 「イテッ!」
 右手でクサリを握っていたので転倒こそしなかったが、涙が出そうなくらいの激痛だった。原因は、段差が大きかったため、左足を前に出して着地した際、右膝を思いっきり屈曲させたためにり痛みが発生したのだ。
 息を整えて歩き始めると、右膝にまだ痛みが生じる。ただ幸いにも、歩けないという程ではなかった。そこで階段下りを終えたところで、切株の上に腰を下し、しばし小休止。
 その後、ストックを使って歩いてみると、幾分痛みが引いたのでゆっくりと歩き始めた。
[長い階段下り]

 順礼峠手前の小ピークにベンチがあるので、ここで小休止し水分補給。(写真下) どうにか右膝の痛みが弱まったようだ。それにしても、今回のは、今まで経験したことのない痛みで衝撃的だった。そんな訳でこの先のコースを考え直す。当初は、見城、日向山、日向薬師まで歩くつもりだったのだが、それを止めて、七沢温泉(一番手前の七沢荘)に入った後、さっさと帰路につくことにした。
 12:05、ベンチを出発。下りは、ストック1本を補助に使い、最初に右足を伸ばすように出し、左膝を曲げて下る。この方が今回、右膝の痛みが発生する可能性が低いと学習した。
[順礼峠手前の小ピークにて]

 12:12、順礼峠に到着。(写真下) お地蔵さんを参拝した後、関東ふれあいの道となっている1本道を下っていく。
[順礼峠のお地蔵さん]

 順礼峠からの山道を終え、バス通りに出る直前で、ヒガンバナを見かけた。(写真下)
...本来ならば日向薬師バス停付近にて満開のヒガンバナ群落が観賞できた筈。
[ヒガンバナを撮影]

 バス通りを横断し、舗装路を登っていき、七沢荘に到着。(写真下)
... 今回の痛みは、腫れとか外傷はないので温泉はOKだと勝手に判断。
[七沢壮に寄り道]

 七沢荘で約1時間ゆったりと過ごした後、広沢寺温泉入口バス停に到着。(写真下)
 今回は、何とも中途半端な山行となってしまい、残念。
 [広沢寺温泉入口バス停]


 今回は、早朝から降りる駅を間違えたり、途中で右膝の激痛が発生する等、踏んだり蹴ったりの山行となりました。今後の山行が大丈夫か気になりますが、右膝の極端な屈曲が痛みの原因と分かってますので、予防できるのではないかと思っています。対処としては膝を休ませるのが一番と思いますが、休みすぎると大腿の筋肉も衰えるので難しいところです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。